小説

遺墨 (松本清張)




以下はWikipediaより引用

要約

『遺墨』(いぼく)は、松本清張の短編小説。『清張短篇新集』第11話として『小説新潮』1979年3月号に掲載され、1979年12月に短編集『隠花の飾り』収録の1作として、新潮社より刊行された。

1986年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

速記者の向井真佐子は、その正確な速記が哲学者の呼野信雄に気に入られ、以後呼野の指名を受けるようになった。呼野は哲学の業績と同時に、東洋美術に関する平明なエッセイを書き、人気を博していた。真佐子は呼野から、速記だけでなく自宅で仕事を手伝ってもらえないかと依頼され、呼野の専従となった。呼野夫人は、夫の仕事に関心が薄く、世話もあまりしていないことがわかった。呼野は真佐子に心楽しそうに仕事を教えた。二人の間に愛情が生まれ、やがて外で密会を重ねるようになった。

一年ほどして呼野は自宅で倒れた。死を覚悟した呼野は真佐子を枕元に呼び、これまでのお礼・遺産分けとして、短文と墨絵による画帖を渡した。それで呼野が息をひきとっていたら、真佐子には美しい追憶が残されるはずであった。が…。

テレビドラマ

1986年6月9日、関西テレビ制作・フジテレビ系列(FNS)の「松本清張サスペンス 隠花の飾り」(22:00-22:54)の1作として放映。視聴率11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

キャスト

  • 大滝秀治
  • 岸田今日子
  • 島村佳江
  • 奈良岡朋子
  • 和沢昌治
  • 佐々木敏
  • 桜井ゆうこ
  • 草野裕
  • 山崎健二
  • 仲野裕
  • 松下昌司

スタッフ

  • 脚本:岩間芳樹
  • 監督:河野宏
  • 制作:関西テレビ、松竹、霧企画

関西テレビ制作・フジテレビ系列 松本清張サスペンス・隠花の飾り
前番組 番組名 次番組
箱根初詣で
(1986.6.2)
遺墨
(1986.6.9)
お手玉
(1986.6.16)

松本清張原作のテレビドラマ一覧(放送順)