重機人間ユンボル
漫画:重機人間ユンボル
作者:武井宏之,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
巻数:全1巻、新装版上・下巻,
話数:全10話,
漫画:ユンボル -JUMBOR-
作者:武井宏之,
出版社:集英社,
掲載誌:ウルトラジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
巻数:既刊8巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『重機人間ユンボル』(じゅうきにんげんユンボル)は、武井宏之による漫画作品である。サブタイトルに「JUMBOR BARUTRONICA」が付与されている。『週刊少年ジャンプ』(集英社)において、2007年3号から14号まで連載され、その後『ウルトラジャンプ』(集英社)の2009年11月号・2010年3月号に『ユンボル -JUMBOR-』とタイトルを改めて本編の約300年後を描いた読み切りを掲載したのち、2010年8月号から正式に連載が再スタート。こちらでは、16話まで脚本を御上裕真が担当している(17話以降は設定協力)。話数の単位は「第○工程」(○に数字が入る)。
あらすじ
WJ版
UJ版
登場人物
特に注釈が無い場合は、UJ版の設定を記述する。
レジスタンス
バル・クロウ
本作品の主人公。
WJ版:ドヴォーク重機士団バル・クロウ組の隊長だったが、ゲンバーの手にかかり隊もろとも全滅し死亡。生前の能力が評価されたことからユンボルの素体に選ばれ、死後5年の時を経て復活した。クローンとして造られたので5歳の子供の姿をしており、オーバーオールを着用している。製造番号は11D。
両手はショベル型のテツグンテとなっており、凄まじい破壊力と怪力を備えている。形状気力合金で出来ているため、気力により形状を変えることが可能である。身体も頑丈で、頭にはネジ状のユンボルホーンが刺さっている。「ビッグバケットサンダーヘッド」や「アースクエイクハンマー」などの技を繰り出す。
UJ版:工事会社「バル・クロウ組」の親方(ニッパのみ「タイチョー」と呼ぶ)でアメリカ・ワシントン郊外に家を持つ2児の父であったが、大解体に付随する爆発により瀕死の重傷を負った。ゲンバー=ダイオードに発見され、10年後、ユンボルとして製造されたクローンにオリジナルの記憶を移植することで復活した。外見や服装、ユンボルとしての特徴はWJ版と同じ。またユンボル工法等は全く知らないため、技と呼べるものは現在「オレのショベル」のみ。
中学生の頃東日本大震災らしき災害に遭い、とある工事の組が瓦礫の山だった場所にあっという間に一軒家を建てるさまを目撃し、自らも工事の道に進むことを決意、中学卒業とともに渡米したという。
ニッパー・トーラス
UJ版:「バル・クロウ組」で一番の新入り。28歳。組一番の重機操縦士であり、「重機を操縦したい」というだけの理由でバル・クロウ組に入った筋金入りの重機オタクでもある。
10歳の頃に自宅の隣の工事現場でショベルカーを勝手に動かして暴走させてしまったが、責任者だったバルに叱られるどころか「大きくなったら雇ってやる」と言われ、16歳で組に入ったと言う経緯を持つ。
大解体で生き残り、ボリングの下に配属されたが脱走し、ブラインの店に匿われ、以来店のトイレにずっと引きこもっていた。
当初はバルを「ユンボルのコスプレをしているクソガキ」と思い本人とは認めなかったが、ゲンバー達ユンボルと戦っている様子を見て、ユンボルとなったバル本人と認めた。
WJ版:元・ドヴォーク重機士団バル・クロウ組隊員の生き残り。少年の頃はいわゆるいじめられっ子だったが、幼い頃に出会ったバルと巨大重機に憧れるようになり、彼を目標とし努力を続け、バル・クロウ組に入隊するに至った。しかし、バルの死とドヴォーク滅亡により生きる気力を失い、ブラインのバーに匿われつつニート生活を送っていた。ユンボルとなったバルとの再会を機に、ゲンバーへの反逆に加わる。
幼い頃からの重機への強い憧れから勉強と訓練を重ねた結果、EMについての高い知識と操縦技術を持つ。何かあると漏らす癖がある。
リベッタ・グンテ・ヘルメート・ドヴォーク
チュー・ブライン
バーン・ハッパー
ピッケル・クロウ
ゲンバー帝国
ゲンバー・ダイオード
ゲンバー帝国の支配者であり、「ゲンバー大王」と呼ばれている。主君自らがつるはしを振るい、常に一番HOT(ホット)な現場へ急行する事をモットーとする、現場第一主義の支配者である。42歳厄年。
元は無名の工事戦士だったがDr.ドカルトにより改造され誕生した最初のユンボル「JUMBOR0D(ユンボルナンバーゼロドカルト)」であり、頭部全体が仮面のような形状をしたユンボルホーンに覆われ、体格は筋骨隆々で人間離れしている。バケットホイールエクスカベーターのテツグンテ「D0DO100(ディーゼロディーオーハンドレッド):バケットフィンガー」を持ち、「ヴォルテクスエクスカベーション」を必殺技とする。
チェルノブイリ原発事故の終息にあたったらしき描写がある。
WJ版では、製造番号1Dであり、5年前にドヴォーク王国に侵攻し、ドヴォーク重機士団を壊滅させた。飢えに苦しむ子供たちを救うためドカルトの筋書きと知りつつユデンの園を目指していたが、機能停止直前にバル達にユデンの園の鍵を託しその生涯を終えた。
ロッド・ボリング
WJ版:かつてはドヴォーク重機士団バル・クロウ組隊員としてバルのもとで働いていたが、バル達を裏切りゲンバー帝国に寝返った。その後はゲンバー帝国・バーラック地区監督官として圧政を敷いていたが、ユンボルとして目覚めたバルによって倒された後にユンボル・ドリルの粛清を受け、抹殺された。後にユンボル(製造番号13D)として復活していたが、ユンボル・ドリルに利用されているに過ぎなかった。テツグンテはオーソドックスなボーリング機のようなものであった。
UJ版:ドヴォーク領領主。元バル・クロウ組の一員で、基礎と構造に長けた設計担当。大解体の際に研究施設で保存されているバルの肉体を見て以来出世に目がくらみ、ドヴォーク領の領主にのし上がった。バル曰く「缶ジュースの一本も絶対他人に奢らねえドがつく程のケチ」。理論と計算で考えた設計をいとも簡単に超えてしまうバルに嫉妬しつつも、いつか超えると意気込んでいたが、子供の姿になったバルを見てやるせない思いを持っていた。バルを疲労させて捕獲しようと考えていたが、人望の無さから部下に逃げ出さる。そこで専用EMのアフロディーテでダムを破壊して脱出しようとしたが、突如現れたショベルに粛清され、EMごとダムに沈んだ。
ドリル
バイス・バーベンダー
「グラップルのバイス」と言われている。製造番号は4D。グラップル状のテツグンテ「D2GR5:デスクロー」を持つ。ドリルを「アニキ」と呼ぶ。
WJ版:製造番号5D。孤児院より拾われクレンと共にドカルトの元で働いていたが、精製の過程で不具合を起こしたため、思考能力に問題があるものツメシオでのバルとの戦闘の場面でもあるように自分の工法に対しても自信をもっていたらしい。だがそのプライドはショベリウスIII世を駆るニッパに潰されそのニッパを返り討ちするものの今度は工法をマスターしたバルに倒され、リベッタに頭のユンボルホーンを外されて機能停止した。後にリベッタらの手によって復活したらしくWJ版最終回の最後のコマでリベッタを守る重機士となっている姿が描かれている。
クレン・ドカルト
ハブサス・ジャリ
キリ・ササラ・ギムネキュレット
ペチカ・チップ
ミキシア
ショベル・クロウ
シルト
トビー・マクワイア / ワイア
ロード・ドカルト
Dr.ガリレル
Dr.マイン
世界観・用語
土木・建設工事に関する要素を取り入れており、登場人物の名前、地名、技などは工事に関する用語がモチーフになっている。
ワールドザンド
作品の舞台となる世界。
WJ版
ドヴォーク王国
ゲンバー帝国
タビル会
ファクトリア
ユデンの園
UJ版
ユデンの園
重機人間(ユンボル)
Dr.ドカルトの手によって作られた働く改造人間を「ユンボル」と呼ぶ。頭部にユンボルホーンというボルトのような部品が装着されており、「JUNBOR XX Y」というシリアルナンバーが刻印されている。XXには製造された順の番号、Yには製造者の頭文字ドカルトの「D」またはガリレルの「G」が当てられる。ユンボルホーンを外されるとユンボルは脳を外的・内的に破壊され機能停止する。
ただしWJ版での設定ではユンボルホーンを外されても即死ではない為、状況と場合によっては外科手術で復活させることができる。
製造方法は、細胞組織を人工培養したクローン型と、妊娠した人間の女性に細胞を移植し、母体内で赤ん坊をユンボルへと変え出産させる自然型、そして生きた人間の肉体そのものをユンボル化させる方法の3種類が確認されている。
形状気力合金「ユンボリウム」
テツグンテ
ジバタビ(WJ版ではカウンタビ)
ユンボルホーン
工法(クンポー)
CODE:ハイオーダー
アースムーバー
この世界の巨大重機の総称。略称はEM。工事戦士たちが乗り込んで工事を行う。操縦するためには特殊な免許が必要である。WJ版では重機人間の開発以前から一般的な土建重機として存在していたもので、バルも元はドヴォーク製EMを使用していた。UJ版では過酷なユデンの園開発工事に不足する労働力を補うため、ユンボルテクノロジーを応用して開発された新世代の重機とされる。このためロードローラーのような従来型(旧世代)の重機も存在しており、またEMも旧世代の重機形態への変形機構を有する。
G-55 ショベリウスIII世
D-17 4CS ビッガム
G-63S ショベリウス
G-350 ガラ
- シルトカスタム
道路工事特化型。両手用の長柄付き整地ローラー「ロッドローラー」を使用するため、左手もノーマルハンドに換装されている。ショベルアーム先端には斫り用オプションを装備。また搭乗者の体格ゆえ操縦席が狭いのか、コクピットはガラスがないオープンタイプ。必殺技はゴッド・プレス・ユー。レキガン・サイシャ戦前に大破させられたが、チュー・ブラインによって応急修理の上、ニッパーに託され後述するデビルペンチの素体となった。
- G-350GC ガラガード
要人警護仕様。下半身を覆うコート状の追加装甲が特徴で、シールド、ロッドコーンバーを携行。ボリング配下の女警護官たちがバルの足止めのために搭乗したが、元よりボリングに対する忠誠は無く、戦うまでもなく即座に降参。ショベリウスにより粛正される。
- G-550AMC アフロディーテ
ボリング専用機。採掘仕様で、右肩にスピンドルボーリングマシンを装備。頭部は搭乗者のアフロヘアーを髣髴とさせる(あるいは誇示するため?)大型バブルキャノピーを採用。他にも脚を覆う追加装甲など、相当なカスタマイズが加わっている。左肩の形状、機体に装着された備品類など、WJ版冒頭でボリングが搭乗していたEMに似ている。粛正に現れたショベリウスに一矢報いるも、圧倒的な性能差の前に破れる。
G-530DS ズリ
- デストリ
サイシャ専用カスタム。カラーリングは青。舗装工事仕様で、背部には常温液化したアスファルトのタンクを装備し、右腕のノズルから噴射する「デストリビュータ」を装備。ユンボルの能力を十分使いこなせていないバルのショベルアームを「アスファルトスプラッシュ」で固めて動きを封じた。
G-460TS ボタ
- トレンチャー
レキガン専用カスタム。カラーリングは赤。溝掘削工事仕様で、機体名と同じ、巨大なチェーンソーあるいは歯つきのキャタピラのような大型掘削工具「トレンチャー」を装備。掘削量毎分600トンに及ぶパワーからくり出す必殺技「霙酒」でバルのショベルアームを破壊した。
デビルペンチ
ワイアとバルの一戦の際にワイアが放ったパイプがキャビンに突き刺さり、壊れた部分を修理するために近くの町をうろついていたところをショベルの操るショベリウスに発見され破壊された。
- 主要工具「バスターペンチ」 形状気力合金の精製過程で出る副産物「超合金X」より削り出された刃を持つ大型のラジオペンチ。形状気力合金よりもちょっとだけ固く、同合金を切断することも可能。デビルペンチ本体左腕の工具入れにニッパー状の替刃とペンチ状の替刃を備えている。
バルバスター(GEM G480004A4B ヤマ)
YS-72S ダイクーガ
オーガ
英表記「ORGE」。UJ版と読切に登場。 大解体の際に全世界に出現した生物重機。人間が破壊した自然を取り戻すための大工事「テラリフォーミング」のためにDr.ケイブルによって発明、その娘、Dr.マインによって完成された。金属で構成された巨躯と大工事力を持ち、ミサイルでも破壊できないほど頑丈。 全てのオーガは互いにコミュニケーションを取ることが分かっている。ワールドザンドの何処かにオーガのオペレーションセンターにして製造工場「マザーオーガ」が存在する。 以下、現在存在および名前が判明しているオーガ種。
マッドブル(MUDBULL)
グランブル
デストリッチ
サビートル
スコッピオン
書誌情報
週刊少年ジャンプ
- 武井宏之『重機人間ユンボル』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2007年5月2日発売、ISBN 978-4-08-874377-6
- 判型はほかの連載作品と同じであるが、全10話に加え巻末の20ページ以上にも及ぶ世界設定、資料、作者のあとがきなどを収録している都合上、値段は490円とやや高額である。
- 武井宏之『ユンボル 安全版』集英社〈ジャンプ・コミックス〉
- 上巻 ISBN 978-4-08-870081-6『ユンボル -JUNBOR-』(脚本:御上裕真)収録
- 下巻 ISBN 978-4-08-870082-3『ユンボル -JUNBOR- 荒野の床暖房』(脚本:御上裕真)収録
- 2010年8月4日発売。『ウルトラジャンプ』2009年11月号に掲載された読み切り版『ユンボル -JUMBOR-』と、同誌2010年3月号に掲載された『ユンボル -JUNBOR- 荒野の床暖房』を追加収録し、『ユンボル 安全版』として分冊化した新装版。これに合わせ『ウルトラジャンプ』2010年8月号に天神英貴による別バージョンカバーが付録として付いた。
判型はほかの連載作品と同じであるが、全10話に加え巻末の20ページ以上にも及ぶ世界設定、資料、作者のあとがきなどを収録している都合上、値段は490円とやや高額である。
- 上巻 ISBN 978-4-08-870081-6『ユンボル -JUNBOR-』(脚本:御上裕真)収録
- 下巻 ISBN 978-4-08-870082-3『ユンボル -JUNBOR- 荒野の床暖房』(脚本:御上裕真)収録
2010年8月4日発売。『ウルトラジャンプ』2009年11月号に掲載された読み切り版『ユンボル -JUMBOR-』と、同誌2010年3月号に掲載された『ユンボル -JUNBOR- 荒野の床暖房』を追加収録し、『ユンボル 安全版』として分冊化した新装版。これに合わせ『ウルトラジャンプ』2010年8月号に天神英貴による別バージョンカバーが付録として付いた。
ウルトラジャンプ
- 武井宏之・御上裕真(設定協力)『ユンボル -JUMBOR-』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊8巻(2014年7月4日現在)
- 2010年12月8日第1刷発行(12月3日発売)、ISBN 978-4-08-870162-2
- 2011年5月7日第1刷発行(5月2日発売)、ISBN 978-4-08-870232-2
- 2011年11月9日第1刷発行(11月4日発売)、ISBN 978-4-08-870310-7
- 2012年6月9日第1刷発行(6月4日発売)、ISBN 978-4-08-870412-8
- 2012年12月15日第1刷発行(12月10日発売)、ISBN 978-4-08-870597-2
- 2013年4月24日第1刷発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-08-870656-6
- 2013年12月9日第1刷発行(12月4日発売)、ISBN 978-4-08-870829-4
- 2014年7月9日第1刷発行(7月4日発売)、ISBN 978-4-08-880086-8