野球しようぜ!
漫画
作者:いわさわ正泰,
出版社:秋田書店,
掲載誌:月刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオンコミックス,
発表期間:2004年9月6日 - 2007年9月6日,
巻数:全10巻,
話数:全39話,
漫画:もっと野球しようぜ!
作者:いわさわ正泰,
出版社:秋田書店,
掲載誌:月刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオンコミックス,
発表期間:2008年1月6日 - 2012年12月6日,
巻数:全15巻,
話数:全60話,
以下はWikipediaより引用
要約
『野球しようぜ!』(やきゅうしようぜ)は、いわさわ正泰による日本の野球漫画作品。『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2004年10月号から2007年10月号まで連載された。
この項では続巻である『もっと野球しようぜ!』(略称:『もやし』)についても記す。こちらは甲子園大会編であり、同じ『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2008年2月号から2013年1月号まで連載された。
あらすじ
市立鷹津高校に入学した小鳥遊天(たかなし てん)。彼は野球を知らないにもかかわらず、鷹津野球部マネージャーの鷲足翔子(わしあし しょうこ)により半ば強制的に野球部に入部させられる。野球素人の天だが、継母らの虐待紛いの環境の中で育まれた天性の才能と、初心者故の型破りな発想を武器にチームの中心となる。そして個性豊かな鷹津野球部と共に甲子園を目指していく。
登場人物
市立鷹津高等学校
ストーリーの中心となる高校。前年は県大会ベスト16。作中の甲子園大会神奈川県代表校。
小鳥遊天(たかなし てん)
本作の主人公。1年生。野球部に所属しており、ポジションはキャッチャー。両投左打の強打者。
鳥が好きのようで、両作に鳥と戯れる様子が描かれている。
野球嫌いの継母により野球を全く知らずに育ったが、鋭い観察力ですぐに野球の大半のルールを覚えた。小柄ながら身体能力が高く、打撃や走塁は人並み以上のプレーをみせる。守備面では両利きでコントロールの良い強肩を持ち、時には常識外れなトリックプレーも考え出す。
ただし基本的に天然・奔放な人間で、甲子園で迷子になってしまったり、ベースを『体育のマット』だと思ったり している。
集中力が桁外れに強く、無意識に超集中状態の「ゾーン」に入る事でコンディションを引き上げる事ができる。また、「うねり打法」を改変した独自の打法、「サムライスパイラル」を編み出してこれを習得した。県予選決勝で、負傷した白鳥とカイオに代わり投手として登板するが、この時は120km/h台の遅い球ながら「4シームジャイロボール」を使った(本人はあくまでストレートのつもりであり無自覚)。
緑川守(みどりかわ まもる)「キャプさん」
野球部のキャプテンを務める3年生。ポジションはファースト。右投右打。
神奈川県予選では3番打者だったが、甲子園では1番や2番を打っている。
打撃のレベルはかなり高く、大学からスカウトが来たほどの実力で、西人ノ森戦ではサヨナラホームランも打った。
天の入部により、守備位置をキャッチャーからファーストに移した。
気が弱くネガティブ思考に陥りがちだったが、西人ノ森戦でサヨナラホームランを打って以降、自信を取り戻している。
根性は人一倍で、毎日(骨折時も)監督に定められた量の素振りをこなし続けていた。(しかし、彼の経緯にはいくつか矛盾点がある)
甲子園で選手宣誓をやったものの、あがってしまう性格の為か、言葉を噛み、台詞をど忘れしてしまった。
髪の毛を切り、坊主頭にしたところ、監督と同じような面構えになってしまい、『ニセカン』と呼ばれたが、大阪鳳院戦以降、カツラを装着している。
大阪鳳院戦では久々にキャッチャーを守り、白鳥の持ち味を引き出す好リードを見せた。
白鳥忍(しらとり しのぶ)「デカさん」
3年生で、鷹津のエースピッチャー。右投右打。剛速球が武器で、西京戦で覚醒して以降、ストレートが150km/hを超すようになった。ただし変化球種が少なく、持ち球はカーブ(ションベンカーブ)とチェンジアップのみ。バッティングはチームメイトから「超巨大近接攻撃型扇風機白鳥」と呼ばれるほどの豪快なスイングで、当たればホームランだが、基本的にはほぼ三振である。投打に渡って力みが活躍を妨げていたが脱力を心掛けたことで直球のキレやミート力の向上を遂げた。
県予選では主に5番打者だったが、大阪鳳院戦以降は3番を打っている。
体格は極めて筋肉質で大柄(199cm、115kg)であり、筋トレが趣味(妹に見せる為)。大雑把で直情的な性格をしている。
病弱の妹を治すためドラフト一位でのプロ入りを目指している。
首里城戦では、KOされたカイオの借りを返すため、天童に対して157km/hをマークしている。
早乙女仁(さおとめ じん)「ウスさん」
1年生。右投左打。影の薄いいぶし銀。ポジションはセカンドで打順は主に9番。
小学時代、チームメイトから「ヘタクソ菌がうつる」という理由から対人恐怖症になり、入部当初は2mしか人に近付けなかったが、鷹津の皆が訓練してくれて、天には普通に接することができ、それ以外のメンバーでも1mまでなら近付けるようになった。
バッターボックスの真ん中に立つと、相手捕手との距離が1m以内になってしまうため、打席の一番後ろに立ち、極端なクラウチングスタイルから思い切り足を踏み込んでボールを打つ。
神奈川県予選では何度か左利きで描かれていることあった。
直球を恐れており、まともに打つ事が出来ないが、変化球をポテンヒットにするなどの技術と戦術でカバーしている。また、守備範囲の広さも大きな特徴。
相手のピッチャーの癖を見つけたりすることが得意である。
北条 カイオ(ほうじょう カイオ)「ピアスさん」
1年生投手。右投右打。オールバックの金髪とピアスが特徴。非常に生意気で、たとえ先輩だろうと平気で喧嘩を売る。マネージャーの鷲足翔子に惚れており、キザな言動ばかり繰り返すが、女好きではなくあくまで鷲足一筋。
打順は主に8番を打つことが多いが、打つ気はあまりない。しかし、鷲足のことになるとやる気になり、国東や虎襲の球でも打ち返す。
サンダーストレート(130km/h程度のただの直球)とプロ級のフォークボールを使う。特にフォークボールにはこだわりを持ち、日が暮れるまでフォークボールを投げ込んでいた。そのため、右手の人指し人と中指の間には、フォークダコが出来ている。
日横商工戦では、高校生活で初の先発を任され、オールフォークでの完投を目指したが、日横の待球作戦と天の助言により、途中からストレートを織り交ぜ、オールフォークとはいかなかったが、初先発で初完投を遂げた。県予選決勝の西京戦では、藤堂にとって生涯初の見逃し三振に斬って取るなど、西京打線を封じ込めた。大阪鳳院戦ではボールの回転数を完全に抑えることでバッターの芯を外す新変化球「イノセントフォーク」を習得した。
フォーク以外の変化球は邪道だと思っている。
国東と藤堂とは中学時代のチームメイト(カイオの1つ上)で、カイオも当時は西京学園へ進む予定だったが、国東との賭けに敗れ、鷹津に進学している。ちなみに、フォークボールのアドバイスは藤堂によるもの。
古堅強(ふるけん つよし)「ダマさん」
橋慎哉(はし しんや)「ピノさん」
四岡鉄平(しおか てっぺい)「ブチッさん」
五井真(ごい まこと)「ハノさん」
鷲足翔子(わしあし しょうこ)「ショコさん」
萩野一(はぎの はじめ)
刑部九吾郎(おさかべ きゅうごろう)
「野球しようぜ!」の登場キャラクター
西京学園
高校名の由来は「最強」から 。甲子園の常連校で、作中ではセンバツ甲子園大会で準優勝の実績を持つ。
国東影(こくとう えい)「ホクロさん」
2年生ながら西京学園のエースピッチャーで、全国区の選手。超高校級の速球と多彩な変化球を使いこなす。左投左打だが、投手としてバットを忌むべきものだと考えているので、基本的にバッティングは行わない。持ち球はスライダー・カットボール・スクリューボール。天をライバル視し、天からも「ホクロさん」と呼ばれ好敵手扱いされている。
表向きはさわやかなキャラを演じているが、本性は非常に陰湿で執念深く、「蛇」に例えられる。気に入らない奴に野球を辞める等の誓約書を書かせて叩きのめすのが趣味。
眼を閉じて完全な自分の世界に入り込む事で、壬生で言う120点の投球を行う「ノールック投法」を使う。変化球を織り交ぜる事で150点の投球を行う「ノールック150」も存在するが、こちらは未完成でコントロールに不備がある。
甲子園にも桜華白雪高校戦以外では鷹津の応援に駆け付けている。
藤堂正宗(とうどう まさむね)「グラさん」
多葉高等学校
日横商工高等学校
「ヒヨコ」の通称で親しまれている高校。鷹津と因縁めいた関係があり、ほぼ毎年トーナメントでぶつかっている。
夏谷冬谷(なつたに とうや)「ノッポさん」
草越千乃(くさこし ちの)「ペコ子さん」
2年生の日横野球部マネージャー。野球を知りつくしており、データの収集から作戦立案、球場外での策謀まで一手にこなす日横のブレイン。本人も女性ながら凄腕の野球選手であり、アンダースローの投手として雑誌に紹介もされた。巨乳。天はペコさんの娘として「ペコ子さん」と呼ぶ。
イケメン選手の写真を集めるのが趣味で、「顔ランク」と言うものもつけている。
女性であると言うだけで甲子園に出場できない現状に反発し、日横の選手を女性(千乃)の力で甲子園優勝させて見返す事を企んでいたが、監督に説かれて別の方法を模索する道を選んだ。
鷹津マネージャーの鷲足とは仲違いをしていたものの、鷹津戦での敗北を期に和解した。それ以降は鷹津に協力する姿勢を見せている。甲子園では、第2のマネージャー的役割をしている。
その他・重要人物
小鳥遊美雪(たかなし みゆき)
小鳥遊高人(たかなし たかひと)
小鳥遊雄大(たかなし ゆうだい)
「もっと野球しようぜ!」の登場キャラクター
西人ノ森高等学校
宮崎県の代表校。鷹津の初戦の対戦相手。
鳥地万悟(とりじ まんご)「オニさん」
友安みい(ゆうあん みい)
椎武雄(しい たけお)
大阪鳳院高等学校
大阪府の代表校で今大会優勝候補の超名門校。鷹津の2回戦の対戦相手。
虎襲亮太(こしゅう りょうた)「トラさん」
2年生ながら名門大阪鳳院のエースピッチャーを務める本格的右腕。1番打者。右投げ右打ち。
先輩の髭水を尊敬し、センバツで投げ負けた国東をライバル視している。自らを「虎」に例える事が多い。顔に大きな傷跡があるが、これは幼少時に家のしきたりで虎と戦わされた時のもの。このしきたりで命は脆いということを実感させられた為か、非常に悲観的で根暗な性格をしている。ちなみにその時戦わされた虎は「虎二朗(こじろう)」と名付けて今も飼っている。
変化球は使わないが、自己流のストレート「虎魂投在シリーズ」を使う。シリーズは全部で三種あり、バットの芯をずらす「虎魂投在・重」と浮き上がると錯覚する程ノビる「虎魂投在・昇」と強烈なバックスピンをかけて下へノビる球「虎魂投在・墜」がある。
1番打者だが、1打席目は相手投手の分析のため、手を出さない。そのため、1打席目は見逃し三振か、四球である。
鷹津に敗戦後、髭水からキャプテンに指名される。
髭水龍(ひげなみ りゅう)「リューさん」
道重とんぼり(みちしげ とんぼり)
江坂我狼(えさか がろう)「ケモさん」
桜華白雪高等学校
北北海道の代表校。鷹津の3回戦の対戦相手。先発メンバーの苗字の頭文字を取ると、「北北海道代表野高校」となる。
折座間雄二(おれさま ゆうじ)
校本司(こうもと つかさ)
首里城学園高等学校
沖縄県の代表校。鷹津の準々決勝の相手。天童と伊良波以外の選手は全員他の部から野球部に移っている。
天童焔二(てんどう ほむらじ)「オッポさん」
伊良波美我(いらなみ みが)「オッキさん」
比嘉登(ひが のぼる)
平安山遊人(へんざん ゆうと)
書誌情報
- いわさわ正泰『野球しようぜ!』秋田書店〈少年チャンピオンコミックス〉、全10巻
- 2005年2月8日発売、ISBN 4-253-20841-X
- 2005年5月9日発売、ISBN 4-253-20842-8
- 2005年9月8日発売、ISBN 4-253-20843-6
- 2006年1月10日発売、ISBN 4-253-20844-4
- 2006年6月8日発売、ISBN 4-253-20845-2
- 2006年10月6日発売、ISBN 4-253-20846-0
- 2007年2月8日発売、ISBN 978-4-253-20847-5
- 2007年6月8日発売、ISBN 978-4-253-20848-2
- 2007年10月5日発売、ISBN 978-4-253-20849-9
- 2008年2月8日発売、ISBN 978-4-253-20850-5
- いわさわ正泰『もっと野球しようぜ!』秋田書店〈少年チャンピオンコミックス〉、全15巻
- 2008年6月6日発売、ISBN 978-4-253-21431-5
- 2008年10月8日発売、ISBN 978-4-253-21432-2
- 2009年2月6日発売、ISBN 978-4-253-21433-9
- 2009年6月8日発売、ISBN 978-4-253-21434-6
- 2009年10月8日発売、ISBN 978-4-253-21435-3
- 2010年1月8日発売、ISBN 978-4-253-21436-0
- 2010年5月7日発売、ISBN 978-4-253-21437-7
- 2010年9月8日発売、ISBN 978-4-253-21438-4
- 2011年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21439-1
- 2011年6月8日発売、ISBN 978-4-253-21440-7
- 2011年10月7日発売、ISBN 978-4-253-21448-3
- 2012年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21449-0
- 2012年6月8日発売、ISBN 978-4-253-21450-6
- 2012年10月5日発売、ISBN 978-4-253-21836-8
- 2013年1月8日発売、ISBN 978-4-253-21837-5