鉄コミュニケイション
以下はWikipediaより引用
要約
『鉄コミュニケイション』(くろがねコミュニケイション)は、ストーリー原案・かとうひでお、漫画・たくま朋正によるSF漫画作品。および、それを原作としたアニメ作品、ライトノベル作品。
概要
『月刊コミック電撃大王』(メディアワークス)連載。
原作と世界観や主人公陣営の顔ぶれ以外の共通点はない秋山瑞人による外伝小説が、電撃G's文庫より全2巻で刊行。電撃G's文庫の廃刊後は電撃文庫から再版。
ストーリー
共通
漫画
小説
登場人物
共通
クレリック
スパイク
リーブス
トリガー
アンジェラ
女性型戦闘用ロボット。近接戦闘を得意とし、主武装も片刃のブレード。普段はゴーグルを着けており、性格柄ぶっきらぼうな口調で喋る。孤独を求める性格で、メンバーとは一定の距離を置こうとしていた。しかし、ハルカと出会い共に暮らすことで、仲間と共に過ごす温もりを知り、性格も徐々に柔らかくなる。
ロボット三原則というロボットの基本プログラムが施されていないらしく、文明崩壊前は地下格闘場において賭博格闘技のファイターとして戦っており、その際、人間である興行主と護衛を殺害してしまった。
性能はすでに他のメンバーとは掛け離れており、圧倒的なパワーを誇り、バズーカが直撃してもほとんど無傷。
カナト達の砦に侵入した際、防壁で閉じ込められたが、そのパワーで無理矢理突破した。
アニメ・漫画
ホーニー
ソーン
アリス
リリス
フライヤー(白)(形式番号00235)
本当はインテリジェンスロボットだったが、過去の大戦で戦闘用に改造されている。
干上がった川の中央で静かに眠っており、津波が来ることを知ったクレリック達により一時的にシステムを乗っ取られ、クレリック達に不信感を抱いた。
フライヤー自身はすでに人間不信状態になっており、大戦時に自分だけが生き残ったことを嘆き、そのまま津波によって破壊されることを望んでいた。
だが、ハルカ達のために一応陸地まで運び、そこで離脱したが、ホーニー達が修理したフライヤー(紅)とリンクし、状況を見ていた。
最終話にて中破状態となりながら、完全戦闘用に改造されていたフライヤー(紅)を撃墜させた。そして、ハルカとカナトを火星に送り届けるために再修理された。
小説
コミックではスパイクが「ロボット三原則には逆らえない」という趣旨の発言をしているが、小説ではクレリックが「アイザック・アシモフはクソして寝ろってわけですよ」と語っている。反面、双方共に兵器としてのロボットも多数存在しており、三原則の適用が全てには至っていない様が窺えるが、小説版には、家族であるために従わないというテーマが存在した。
イーヴァ
小説版のもう1人の主人公であり、ハルカと瓜二つな外見のEZO社製のロボット。EG(=Emulation Glade)という「人間を模倣するということに関して、そのロボットがどれだけ精巧にできているか」を示す指数において、(最?)高位のEG7である。つまりは人間に似せることを第一義として開発されており、電波やレーザーでの通信など、いくつかの機能を除けばほとんど人間と見分けがつかない。異なる点として、額にシリアルナンバーが刻印されているが、ふだんは大きな絆創膏で隠している。もともとは顔・体格ともにハルカとは全く異なる姿をしていたが、ある出来事を契機に、死の危険さえも省みずに自らを作り変えた。ルークに置いていかれることを病的なまでに恐れている。ハルカに対しては狂的なまでの嫉妬と劣等感を持つが、決して表には出さないようにしている。
ルーク
秘密裏に開発された軍用兵器の生き残り。250kgの巨体だが、6本足4本腕に目が4つと、見た目は昆虫に近い。通常の軍用ロボットではなく、資金を度外視して開発された極秘の兵器群のうちの一体。索敵能力・処理能力・戦闘力など規格外の性能を有し、自己修復機能まで備えている。文明崩壊を招いた大戦ではそうした極秘兵器で構成される部隊に所属していた。その正体は、ハルカが幼少期に飼っていた大型狩猟犬「ひしゃまる」のサイボーグである(ただし、ルークもハルカもそのことを思い出せないでいる)。戦争終結後も狂ったキングの指令で戦闘を続けていたが、ナイトやビショップと共に反乱を起こし、キングを破壊する。その後しばらくナイトたちの人間狩りの旅に同行するも、人間(正確には人間の少女)を殺すことに原因不明の抵抗を感じるようになり、ナイトらとも袂を分かつ。以降はナイトたちから逃れつつ、本能的にある場所を目指して放浪の旅を続ける。イーヴァとは人間狩りから離反するときに出会い、結果的にイーヴァの命(?)を助ける形になった。ナイトらとの戦闘を抜けた後もついてくるイーヴァと、やがて共に旅をするようになる。幼名「後白居近衛門飛車丸」。きわめて温厚な性格。
ナイト
ルークと元同部隊の、極秘兵器の一体。ルークと同型と思われる。同型3体のうちでは最も戦闘力が高く、また他2体が見せていない物質透過能力を有する。人間を憎んでおり、戦争が終結した後も常軌を逸した指令を出し続けるキングに反乱を起こした後、ルーク、ビショップを誘って人間狩りを始める。離反したルークのことは裏切り者とみなして制裁を加えようとしている。人食い禁止など独特の世界観を持つ。ルーク離反後はさらに自らの哲学に傾注し、それを表記するための独自の言語体系を開発するにまで至っている。人間に対しては極めて残虐だが、どこかで主人=共に歩むものを求めているのか、さらってきたイーヴァを喜ばそうと優しくする描写が見られる。ただしプライドのためか自身ではそれに気づいていない、もしくは認められないでいる。幼名「後白居近衛門駒之守」。
ビショップ
キング
書籍
- 漫画(全3巻)
- 鉄コミュニケイション(1998年9月、ISBN 4-8402-0994-4)
- 小説
- 鉄コミュニケイション(1)ハルカとイーヴァ
- 鉄コミュニケイション(2)チェスゲーム
- 鉄コミュニケイション(1998年9月、ISBN 4-8402-0994-4)
- 鉄コミュニケイション(1)ハルカとイーヴァ
- 鉄コミュニケイション(2)チェスゲーム
テレビアニメ
1998年10月5日から1999年3月29日にかけてWOWOWのアニメコンプレックス内で放送された。1話15分、全24話。
「鉄コミュニケイション セレクション」として2007年12月にtvkにて放送。
声の出演
- ハルカ - 堀江由衣
- スパイク - 石川寛美
- リーブス - 堀内賢雄
- アンジェラ - 深見梨加
- クレリック - 大塚芳忠
- トリガー - 嶋方淳子
- カナト - 今井由香
- ソーン - 石井康嗣
- ホーニー - 大塚明夫
- アリス - 永沢菜教
- リリス - 小桜エツ子
- フライヤー - 広中雅志
- ラヴィニア - 勝生真沙子
- ハルカの父 - 安井邦彦
- ハルカの母 - 山口由里子
- カナトの母 - 佐久間レイ
スタッフ
- 監督 - 菊地康仁
- シリーズ構成・脚本 - 山田光洋
- キャラクターデザイン - 高橋しんや
- フライヤーデザイン - 山下いくと
- デザインワークス - 二村秀樹、増尾昭一
- 美術監督 - 桑原悟
- 色彩設定 - 関美恵子
- 撮影監督 - 岡崎英夫
- 音響監督 - 本田保則
- 音楽 - 川井憲次
- プロデューサー - 折原和弘
- アニメーションプロデューサー - 野村和史、宮下研史
- アニメーション制作 - A.P.P.P.
- 製作 - ポニーキャニオン
主題歌
オープニングテーマ「my best friend」
エンディングテーマ「Dear mama」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 少女ハルカ | KIKU | KIKU | 小林利充 | 1998年 10月5日 |
2 | 失われた記憶 | 10月12日 | |||
3 | オアシス | 久米一成 | しまだひであき | 10月19日 | |
4 | マシン(非AI戦闘体) | 10月26日 | |||
5 | アンジェラ(前編) | 二村秀樹 | 中沢一登 | 11月2日 | |
6 | アンジェラ(後編) | 11月9日 | |||
7 | キャンプ | KIKU 神原敏昭 |
神原敏昭 | 小林利充 | 11月16日 |
8 | 異変 | 11月30日 | |||
9 | シェルター | 阿部雅司 | しまだひであき | 12月7日 | |
10 | 真実 | 12月14日 | |||
11 | フライヤー | 中山岳洋 | 小林利充 | 12月21日 | |
12 | 旅立ち | 1999年 1月4日 | |||
13 | 新大陸 | 阿部雅司 | 谷圭司 | 1月11日 | |
14 | カナト | 1月18日 | |||
15 | 遺跡 | KIKU | 神原敏昭 | しまだひであき | 1月25日 |
16 | 憎しみ | 2月1日 | |||
17 | 母親 | 中山岳洋 | 2月8日 | ||
18 | 人質 | 2月15日 | |||
19 | 再会 | 二村秀樹 | 阿部雅司 | 谷圭司 | 2月22日 |
20 | 生存者 | KIKU | 3月1日 | ||
21 | ホーニー | 中山岳洋 | しまだひであき | 3月8日 | |
22 | 裏切り | 小林利充 | 3月15日 | ||
23 | 発動 | 二村秀樹 | 菊地康仁 | 高橋しんや | 3月22日 |
24 | 再生 | 3月29日 |
舞台
関西の劇団2TBにより2000年に小説版を原作とした舞台『この荒野の物語』が上演。その後も改訂を行いつつ何度か再演されている。
公演
- リバーシブルシアターvol.2 この荒野の物語 音楽の流れた荒野/静の海の荒野(2000年7月、劇団2TB)
- リバーシブルシアター この荒野の物語 phase.2 音楽の流れた荒野/地球の見える荒野(2002年10月、シアターシンクタンク万化)
- この荒野の物語(2008年2月、シアターシンクタンク万化)
- ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019 静かの海の荒野 / 音楽の流れた荒野」(2019年9月、ALTERNAIT)