鉄球姫エミリー
以下はWikipediaより引用
要約
鉄球姫エミリーは(てっきゅうきエミリー)は、八薙玉造による日本のライトノベル。イラストは瀬之本久史が担当している。スーパーダッシュ文庫(集英社)より2007年9月から2009年5月まで刊行された。第6回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。
あらすじ
ラゲーネン王国第一王女の『鉄球姫』ことエミリーは、弟王との玉座を争う戦いを避けるため辺境の地に身を置き、女中や、護衛と戯れ何一つ不自由のない生活を送っていた。しかし、そんな彼女の元に弟王派筆頭のノーフォーク侯爵家当主ジョゼフが、刺客として4人の亡霊騎士を送り込んだ。
次々と討取られていく護衛騎士や装甲侍女、虐殺される女中や使用人達。エミリーと装甲侍女のセリーナは何とか生き延びたものの、セリーナが重傷を負った為に身動きが取れなくなってしまう。捕らえられた影武者のジュディは拷問に耐えられずに自分が影武者である事を白状した後に殺害され、周辺を捜しまわる亡霊騎士。
窮地に陥ったエミリーは、起死回生の反撃を試みるべく亡霊騎士が待ち受ける屋敷へと向かう。
登場人物
用語
輝鉄
輝鉄と呼ばれる石を甲冑・武器に埋め込むことによって人体能力を飛躍的に向上させる石。この世界ではレアメタルの様な存在であり、採掘される数は少ない。また、身体に最も近い場所によって効果が変わる他、性別によっても変化する。(下記参照)しかし、代償として体力をかなり消耗する為に「血吸石」とも呼ばれる。
大甲冑
男性と女性では体力の消耗量が異なり、男性は身体能力を女性よりも高くする事が出来るが、体力の消耗が早く、女性はその逆である。その為、男性と女性では役割が異なる事が多い。男性は通常は甲冑を装備せず緊急時に装備し、前線に立って戦う事が多く、女性は前線に配備されず、後方から大型の弓で援護したり、大盾で主を護衛する事が多い。
しかし、一概にそうとは言えず、エミリーやヴィルヘルミーネの様に女性でも前線で積極的に戦う者や、逆にグレンの様に男性でも主に付添って護衛する者もいる。また、大甲冑のタイプと武器との組み合わせが非常に大切であり、良い組み合わせならば、戦いの場においてより効果的に戦闘を行う事が出来る他、敵のタイプ・武器との相性によっても大きく変化する。
ただし、頑強な装甲を持つ大甲冑を破るのは容易な事ではなく(刀剣類は全く通用しない)、装備者の大半は必然的に超大型のウォーハンマーやメイスなどの打撃武器や、装甲の貫徹力に優れた大槍や大弓などの刺突武器を装備して戦う事になる。
装備者に圧倒的な戦闘力を与える為に、全ての大甲冑は政府や王室に登録されて厳重に管理されており、無登録の大甲冑の所持は、たとえ王侯貴族であっても即座に死刑となるほど重い罪が課せられる。
重騎士
護衛騎士
護衛騎士
装甲侍女
装甲侍女
亡霊騎士
目的の為には手段を選ばず、毒薬の類も平然と使用する事から多くの人々に恐れられ、忌み嫌われている。
だが、それ以上に亡霊騎士が忌み嫌われるのは、ターゲット以外の目撃者を老若男女を問わずに虐殺する『無慈悲な殺戮者』だという事である。これは、無登録の大甲冑の所持が即死刑になる為で、自身の身を守る為に必然的に目撃者の虐殺に繋がっている。
既刊一覧
- 八薙玉造(著) / 瀬之本久史(イラスト)、 集英社〈スーパーダッシュ文庫〉、全5巻
- 『鉄球姫エミリー』2007年9月25日発売、ISBN 978-4-08-630375-0
- 『修道女エミリー 鉄球姫エミリー第二幕』2007年12月20日発売、ISBN 978-4-08-630397-2
- 『花園のエミリー 鉄球姫エミリー第三幕』2008年6月25日発売、ISBN 978-4-08-630431-3
- 『戦場のエミリー 鉄球姫エミリー第四幕』2008年7月25日発売、ISBN 978-4-08-630439-9
- 『鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー第五幕』2009年5月22日発売、ISBN 978-4-08-630486-3
- 『鉄球姫エミリー』2007年9月25日発売、ISBN 978-4-08-630375-0
- 『修道女エミリー 鉄球姫エミリー第二幕』2007年12月20日発売、ISBN 978-4-08-630397-2
- 『花園のエミリー 鉄球姫エミリー第三幕』2008年6月25日発売、ISBN 978-4-08-630431-3
- 『戦場のエミリー 鉄球姫エミリー第四幕』2008年7月25日発売、ISBN 978-4-08-630439-9
- 『鉄球王エミリー 鉄球姫エミリー第五幕』2009年5月22日発売、ISBN 978-4-08-630486-3