銀星みつあみ航海記
以下はWikipediaより引用
要約
『銀星みつあみ航海記』(ぎんせいみつあみこうかいき)は、角川スニーカー文庫から発行されている鷹見一幸のライトノベル、スペースオペラ。イラストは緒方剛志。
あらすじ
5年間続いたローデスとの戦争が終わって平和を取り戻したマガザン帝国の地方惑星で、帰還兵のハヤトとハインツは宝くじを当てた事から22億クレジという大金を手に入れた。その金を元手に運輸業を始めようとするが、彼らを目障りに思うもの達から妨害を受ける。しかし彼らはそれを撥ね退け宇宙へと乗り出していく。彼らの力を必要としてくれる人たちのために。
登場人物
銀星号クルー
ハヤト・フォーゲルスト・ナグモ
ハインツ・クノール・キャンベル
リアン・マッケンジー・カルミン
ハインツのうっかりミスが原因で銀星号に下宿したのをきっかけに、そのままキャビン・アテンダントを務めることになった17歳の少女。高重力惑星バレリア出身で通常の重力下では力加減が出来ない「ヘラクレス症候群」状態になり、下手なパワーアシスト装備を上回るパワーを発揮する。それを抑えるため「髪を三つ編みにしている時は力が出ない」と言う心理抑制を掛けているが、ふとした拍子に想定外の力が出て船内の設備を破壊することがある。生身の戦闘力は仲間内で一番だが、筋密度などの差から見た目より質量があり、そのため「水に浮かない」。
出来合いの食品に手を加えることでバリエーションを持たせるなど料理が得意。故郷は高品質の小麦を生産する農業惑星で、地元の産品を売るための教育を受けており小麦相場に詳しい。
クララ・ビジルニー
サイラス・リムジン
ミケ
フュージリアグループ内の極秘研究所で知性化処置を施された黒猫。人間並みの知的欲求を獲得したが、自らの存在証明を求めて脱走。軌道ステーション内で出会ったサイラスと共に銀星号に乗り込み、通信担当として働くことになる。前足に合わせたサイズのキーボードで文字通信を行うが、ブリッジ内でキーボードを設置できるのが「船長席」だけだったので船長席に通信を繋いだ際にミケが通信画面に写ってしまうという問題が生じたが、クララが通信を振り分けることで解決した。通信以外の仕事にも参加し、少なからぬミスをするもハインツからも「ミスしたならそれを教訓にミスをしなくなるまで働け」と言われるが、彼の存在そのものが危険を呼び寄せるため伝手を通じて帝室に献上(という名目で保護)される。
研究所では素体β六号と呼ばれていたが、番号で呼ばれるのを拒否してハヤトたちに対して「ミレニアム・インテリジェンス・キングダム・エンペラー」と名乗るが、長過ぎると頭文字に略したら「M.I.K.E」と読めたため、なし崩しにそう呼ばれるようになった。
その他
監督
ポポイ・リムジン
ジョージ・フォン・アイシング
リヒト・フォン・タウンゼント
ナミオカ
レイラ・エルノリク
タクマ、クリス
ギリアム・フォン・テリー・ガーナッシュ
ヒルデガルド
ルマンド・エルキュール
シザム・ラフト・エルキュール
フュージリアグループの重役。エルキュール侯爵家の係累で分家の三男。本来は爵位の継承からは程遠いが、現当主のルマンドには直系の後継者がなく(中継ぎの養子扱いなど)建前上はどうあれ将来的には自分が侯爵家当主になると見込んでいる。特権意識の固まりで相手より高い立場を確認するたびに悦に入る性格はギリアムには完全に読み切られている。生まれた環境以外に自慢できることがないため、叩き上げの存在を疎ましく考えており、実力と行動力で急速に名を挙げるハヤトたちを目の敵にしている。
LOG.00では前述の「豆腐入りのコンテナ」を守るために進行方向にあったコロニーを砲撃で爆砕する指示を出すなど平民の命より自分たちの利益が重要だと言い切っている。銀星運輸の仕事を妨害し続け、挙句の果てに裏から推進剤に不純物を混入させ、減速できなくなった銀星号を安全のためと称して撃沈しようとしたが、命令を下した巡航艦艦長に「そんな真似をすれば、今後星系内でまともな補給は受けられなくなる」と反論される。
既刊一覧
銀星号
リムジン商会で組み立てられたN級フィッシュボーンタイプのコンテナ貨物船。100年ほど前に造られた戦闘艦を基に生産されたタイプで120隻におよぶ同型船のパーツのみで組み上げられている。購入時は外装パネルがモザイク状態だったためハヤトが塗り直すが、安さに釣られて塗料の種類を間違えたため塗装後に浴びた宇宙線で変色。船全体がピンク色になってしまう。「銀星号」という名前は120隻に及ぶベース船のデータからハヤトが適当に選んだものだったが、かつて軍用輸送船として多くの逸話を持ち「奇跡の輸送船」と呼ばれるも任務を果たす過程で10数回に及ぶ大破沈没歴があり、歴代クルーの多くが亡くなっている。
エンデバーの貨物輸送会社は全てフュージリアグループ傘下で経営陣にはエルキュール侯爵家の人間が入っており、よそ者は受け入れられない。ハブられるのも取り込まれるのも嫌ったハヤトたちはアイシングの助言で銀星号を人も運ぶ「貨客船」として登録した。
N級コンテナ貨物船である銀星号は運行管理に6人、貨物管理に6人と本来12人のクルーが必要だが、資金不足で余計な人員は雇えないため、ブリッジクルーはハヤトとハインツ(後にサイラスも加わる)、船舶管理AIとしてクララ、キャビンアテンダントとしてリアンの5人で回しており、残った空き部屋を「客室」としている。
銀星丸
銀星丸(ぎんせいまる)は、銀星みつあみ航海記に登場する銀星号のモデルとなった船で、1944年に進水した戦時標準型貨物船である。総トン数は2,170トン。製造者は浪速船渠株式会社(大阪)、船主は太平汽船株式会社(東京)である。
略歴
- 1944年5月 進水
- 1944年7月 竣工
- 1945年5月 山口県下関市にある六連島灯台沖で擱座
- 1948年9月 浮揚、修復工事
- 1955年7月 泉汽船(東京)に売却、第八泉丸と改名
- 1962年9月 解体
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