鋼の錬金術師
以下はWikipediaより引用
要約
『鋼の錬金術師』(はがねのれんきんじゅつし、英題:FULL METAL ALCHEMIST)は、荒川弘による日本の漫画作品。また、それを原作とした派生作品。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2001年8月号から2010年7月号まで連載された。全108話。同年10月号には番外編が掲載された。略称は、『ハガレン』。
2019年4月時点で国外累計発行部数は1640万部を、2021年7月時点で全世界シリーズ累計発行部数は8000万部をそれぞれ突破し、SQUARE ENIX発行のコミックスとしては最高記録となっている。
連載終了から7年後にあたる2017年6月12日更新分からガンガンONLINEにてリバイバル連載がスタートした。
概要
錬金術が存在する架空の世界を舞台としたファンタジー漫画(作品の帯などでは「ダーク・ファンタジー」であるとされる)。物語の世界は、19世紀の産業革命期のヨーロッパを題材にしている。ダーク・ファンタジーがテーマとなる漫画作品であるにもかかわらず、世界観などの雰囲気が暗くなりすぎないイベントシーンなどに評価が高く、エニックスお家騒動により主要作品を次々と失って低迷していた『月刊少年ガンガン』の売上・発行部数にも貢献し、連載終了後は月刊少年ガンガンの発行部数が大幅に急落するなど、反響が大きかった作品ともいえる。また、連載終了時点で『月刊少年ガンガン』の連載中作品の中では最長連載された作品である。
最終回が掲載された2010年7月号は、通常の2割増しの発行部数であったにもかかわらず完売(スクウェア・エニックス発表)したため、最終回が同年9月号にも再び掲載されるという異例の事態となった。また、最終巻の27巻は初版発行部数152万部を記録し、SQUARE ENIXのコミックとしては史上最高記録となった。
公式でもよく用いられる略称は「ハガレン」。また、英語版タイトルの「Fullmetal Alchemist」(2009年アニメシリーズの副題にもなっている)の頭文字を取って「FA」、「FMA」と呼ばれることもある。「Fullmetal」という語は和製英語であり、本来は「Full Metal」と分けて表記する。
内容
- 作者がリハビリセンターの交通整理のアルバイトをしていた時に得た義手の知識や、等価交換の概念などが、『鋼の錬金術師』の源流となっている。
- 作中において、「死生観」や「人間の定義」が大きく取り上げられているが、これは作者自身が幼少のころから、動物の生き死にやクローン問題を見てきていることと、幼馴染が目の前で亡くなったことが大きいとインタビューで答えている。
ストーリー
鋼の二つ名を持つ錬金術師エドワード(エド)と鎧の体の弟アルフォンス(アル)。兄弟は流行り病で亡くなった母親を生き返らせるため、人体錬成という禁忌を犯し、失敗。
人体錬成を行っている時エドは「『世界』『宇宙』あるいは『神』あるいは『真理』あるいは『全』あるいは『一』」と名乗る者に会う。
人体錬成時に「代価」として失った肉体を取り戻すため、賢者の石を探して旅をする。旅の途中、錬金術師を狙う男・傷の男(スカー)に襲撃されることもしばしば。ある時は、焔の錬金術師の二つ名を持つロイ・マスタング大佐に助けられる。
その後エドたちは賢者の石の研究者の研究資料を入手し解読するが、賢者の石の材料が大量の生きた人間であると知って愕然とする。
そして、エルリック兄弟をホムンクルスのラスト、グラトニー、エンヴィーが狙っていた。また、賢者の石について探っていたヒューズ中佐は真相に気づき、自身の妻に化けたエンヴィーに殺害される。
マスタング大佐はホムンクルスたちとの戦いを経て、大総統キング・ブラッドレイがホムンクルスだと気づき、軍そのものが陰謀に巻き込まれていると推測する。
ある時第三研究所に侵入したエルリック兄弟、マスタング大佐たちは、ホムンクルスのラストと激突。マスタング大佐との激闘の結果、ラストは殺される。
エドとアルはホムンクルスを作ったお父様に会い、恐ろしい陰謀が張り巡らされていることに気付く。これまでアメストリス国で起こった流血を伴う内乱は国全体に仕掛けられた国土錬成陣の上で起きており、軍隊はホムンクルスのブラッドレイに掌握され、「約束の日」に向けて準備が整えられていた。エルリック兄弟、スカー、マスタング、オリヴィエたちは手を組み、その日を迎え撃つ。
「約束の日」、お父様はエルリック兄弟、兄弟の師匠イズミ・カーティス、兄弟の父ヴァン・ホーエンハイム、マスタングの5人の錬金術師を人柱として集める。その後皆既日食に合わせて国土錬成陣を発動させ、アメストリス国民全員の魂を犠牲に、神の力を手に入れる。
だが、ホーエンハイムが各地に配置した賢者の石とスカー、メイの逆転の錬成陣により、アメストリス国民の魂は戻される。その後、抑え込んでいた神の力を失ったお父様との激しい戦いの中、エドは機械鎧を破壊される。
それを見たアルは、自分の魂と引き換えにエドが「代価」として失っていた腕を再生させる。
そしてお父様は、エドに撃破される。
お父様を倒したあと、エドは最後の錬成を行い、自分の錬金術の能力(真理の扉)を対価にアルを取り戻す。
戦いが終わり、故郷に戻ったエルリック兄弟。アルはシン国の錬丹術を学ぶため東へ旅立つことを決める。エドはさらに錬金術を研究するため、西へ旅立った。
登場人物
- エドワード・エルリック
- アルフォンス・エルリック
- 鋼の錬金術師の主要な登場人物 - 主要人物とそれに関わる人物の解説。
- 鋼の錬金術師の登場人物一覧 - 登場人物たちの解説。
用語
登場する暦は、特別な記載が無い限りアメストリス国で使われている大陸暦である。
錬金術関連
錬金術
基本的にまず錬金術を行使するには錬成陣と呼ばれる魔法陣のような物が必要である。これにエネルギーを流すことによって術が発動する。魔法に近く万能に見える面もあるが、いくつか制限がある。その基本は等価交換であり、無から物質を作り出したり、性質の違う物を作り出すことは不可能。そのため、必ず原材料となる物が必要であり、その物質の構成元素や特性を理解し、物質を分解、そして再構築するという3つの段階を経て完了する。ただし、構築式に誤りがあったり、対価以上の物を錬成しようとすると失敗し、時にリバウンドと呼ばれる現象が起きる。リバウンドが起きると術者に多大なダメージを及ぼす。
この仕組みは高度な理論に基づいており、学べば誰でも使えるという物ではない。さらに、仮に使えても術者の力量による面が大きく、高度な術式を使える者は多くない。盗作や乱用を防ぐために自らの研究成果を秘匿するのもその一因である(エドは旅行記風、マスタング大佐は女性の名前の暗号で研究成果を記録している)。
錬金術は地殻変動のエネルギーを利用しているが、実際には「お父様」がアメストリスの地下に張り巡らせた賢者の石が術者と地殻エネルギーの間にワンクッション挟まり、錬金術を制限している。このため、「お父様」の意思で錬金術の行使を封じることが可能である。
技術研究に限界は無いが、禁忌と呼ばれる研究分野や国家錬金術師に課せられる3つの禁止行為などがある(詳しくは「国家錬金術師」の項を参照)。
錬丹術
錬金術とはエネルギー源が異なるため、「お父様」による錬金術封じの影響を受けない。
等価交換
質量保存の法則
自然摂理の法則
錬成陣
錬成陣は記号や文字が記述されていたり、あるいは複数の陣を組み合わせたものなど多種多様で、たとえ同じ効果を持つ陣であっても違いがある。
錬成陣は錬金術師たちのいわば研究成果であり、特に高度な錬金術師ほど、簡潔な錬成陣で複雑な錬成が可能。また錬成陣の用意も、使うたびに記述する者や、あらかじめ装具(手袋など)に描き込んでいる者、手や体に直接刻む者など様々である。
例外的にエルリック兄弟やイズミのように「真理」を見たことで、錬成陣を必要とせずに錬金術を発動できる場合もある(通称「手合わせ錬成」)。この場合、両手を胸の前で合わせる独特のモーションで術を発動させる。これは術師自身が構築式を兼ねており、合わせた手を円に見立てることで錬成陣を代価しているからである。なお賢者の石を使う場合には、石自体が莫大なエネルギーと構築式を内蔵しているため錬成陣が不要であり、かつ手を合わせるなどの動作も不要である。
「パーフェクトガイドブック」での作者インタビューによると、作者がかつてアシスタントを務めていた漫画家・衛藤ヒロユキの漫画作品『魔法陣グルグル』をベースにした部分が少なからず存在するという。
賢者の石
基本的な設定は一般的な賢者の石の設定に準じている。
その正体は複数の生きた人間を対価に錬成される、魂が凝縮された高密度のエネルギー体。石その物に莫大なエネルギーと構築式が内包されているため、錬成陣はおろか代価すら必要とせずに錬金術を行使できる。さらに「真理の扉」を開ける際にも石を代価とすることで「通行料」を払う必要が無くなる。ただし、伝承と違い、どんなに魂が詰まっていても使用すればその分だけ内包される魂(エネルギー)は減り、最後には壊れてしまう。また、製法に通じた術者であれば錬金術を使って「壊す」ことも可能である。
錬成には円と五角形を組み合わせた錬成陣を用い、より大きな錬成陣を用いる際には単純に対価となる人間を円の中に入れるだけではなく、いくつかの交点で多くの人の死が必要となる。「血の紋」とは国土錬成陣におけるこの交点のことである。
過去にマルコーは賢者の石を作り、エンヴィーと対峙した際にはエンヴィーの石を破壊している。
人体錬成
単に人体錬成といえば、死者の復活を目的として、人体を構成する元素や物質を基に錬成を行うことを指す。
エルリック兄弟は、亡くなった母親を生き返らせるため、人体錬成を行った。
錬金術において、人間は肉体・魂・精神の3つから成るとされており、これらを錬成できれば母胎に頼らず人間を生み出せるという理屈である。しかし、実際には構築式が複雑になるために研究自体が非常に高度であり、仮に一定の成果を得て人体錬成を行っても確実にリバウンドが起こる。リバウンドが起こると「真理の扉」に飛ばされ、「通行料」として術者の身体の一部ないし全部を奪われる(詳しくは真理の扉の項を参照)。ただし、肉体・魂・精神のうち、どれか1つだけなら錬成に成功した例がある。
存在しない物を錬成することは原理上不可能であり、そのため、すでに存在しない死者や身体の一部を錬成することは初めから不可能である。したがって、人体錬成はどのような構築式をもってしても錬金術の範囲をオーバーし、必ずリバウンドが発生する。逆に既存の物体を錬成することは可能であり、作中ではエドワードが自らを代価として、一度分解・再構築して人体錬成を成功させている(この場合も「真理の扉」には飛ばされ、「通行料」も必要である)。人造人間に関しては、「お父様」が錬成に成功している(詳しくはホムンクルスの項を参照)。
エルリック兄弟の目的であるが、錬成が不可能であると知った後は身体を錬成するのではなく、「真理の扉」に残された身体を引っ張り出す方向に研究を変えた。
ホムンクルス
傲慢(プライド)、色欲(ラスト)、暴食(グラトニー)、嫉妬(エンヴィー)、強欲(グリード)、怠惰(スロウス)、憤怒(ラース)の7名からなり、これらは「お父様」から生み出される賢者の石を核とする存在である。身体のどこかにウロボロスの印があるのが特徴。「お父様」の計画のため、アメストリス国内を暗躍し、エドワードたちと戦うこととなる。
生まれてからすでに完成した人格や豊富な知識を備えているうえ、それぞれの名(業)に関係する性格、行動原理を持つ。個々によって程度の差はあるが、人間を愚かな存在と軽蔑し、ホムンクルスを人間よりも優れた存在と見なす。「お父様」に対して、愛情を持ち忠誠心も高いが、グリードのように与えられた業に忠実であるがために離反する場合もある。
身体的特徴として「賢者の石」に内包された魂の数だけ命があり、大小問わず外傷を受けても瞬時に復元され、致命傷を受け死亡したとしても魂のストックの分だけ再生する。これとは別に、エンヴィーやプライドは「賢者の石」を直に破壊された場合、本来の姿になる。命を限界まで使い果たした場合でも、可能なら魂のストックを補充することで元の姿に戻ることができる。しかし、賢者の石を使い果たして完全に殺されてしまうと復活することはできない。また、先述のように身体のどこかにウロボロスの印を持っており、(人間ベースではない場合に)電子回路基板のプリントパターンのような模様が伸びている。黒を基調とした服装も肉体の一部であり、身体と同じく傷つくと再生する。
ホムンクルスの成り立ちは2タイプあり、基本的には「お父様」が自らの体内で造り出す。もう1つは「賢者の石」を生身の人間に注入する方法で、作中では「人間ベースのホムンクルス」と呼ばれる。人間ベースの場合、固有能力は問題なく備えているが、石を注入される際に起こる拒絶反応に耐えられなければ死んでしまう。また、体にウロボロスの印はあるが、電子回路基板のような模様は無い。作中ではラースを注入されたブラッドレイと、グリードを注入されたリンの2人がいるが、ブラッドレイの場合は魂が1つになるまで拒絶反応に耐えた結果、リンの場合はグリードとの共存した結果であって、同じ人間ベースでもまた性質が異なる(詳しくはキング・ブラッドレイやグリードの項を参照のこと)。
シン国の者たちは気の流れを読むことができるため、その身にいくつもの魂を内包しているホムンクルスを判別することができる。また、動物もホムンクルスたちが他の人間と違うことを感じ取れるようである。
生体錬成
合成獣(キメラ)
アメストリス国軍下では密かに人間と動物の合成獣が研究されており、一定の成果を得ている。特に普段は人の形を取り、戦闘の際などに獣の特徴を強く出した姿へ変身するタイプがおり、中央軍内において極秘裏に部隊が構成されている。
アメストリス国
国家錬金術師
大総統府直属の機関によって管理され、その地位は軍部の少佐にも相当(厳密には大尉と同じ権限)する。国家錬金術師になれば、その証である二つ名と銀時計(大総統紋章に六芒星をあしらったもの。身分証明になり、各種特権を享受する際にも必要)が与えられ、以下のような様々な特権を国家より与えられる。
年間数千万センズの研究費の支給
各種、特殊文献の閲覧許可
鉄道や国が経営するホテルなどの国家施設を優先的に利用が可能
軍部少佐相当官の地位(国家錬金術師であることとは別に軍に所属しており、中佐以上の地位を得ていれば、この限りではない)
人を造るべからず
金を造るべからず
軍に忠誠を誓うべし
人を造るべからず
金を造るべからず
軍に忠誠を誓うべし
国、ひいては軍部にとって有益な錬金術師を確保するため、ブラッドレイによって創設される。しかし、本当の目的はホムンクルスたちの目的のために優秀な錬金術師を把握しておくことにあり、その最終選定はプライドとブラッドレイの相談によって決まる。
軍部(アメストリス国軍)
組織形態として、中央(セントラル)に本部を持ち、東西南北にそれぞれ司令部を置いて国の防衛に当たっている。また、警察権も憲兵として軍部が持ち、憲兵司令部が各地方司令部と同列に扱われている(ただし、一般の憲兵は軍の下位組織の扱いである)。また、重要拠点においてはブリッグズ要塞のように、地方司令部より独立していると思われるような形態を持つ。そして、それらを全て束ねる軍の最高機関として大総統府が存在する。士官学校や国の各錬金術師機関も大総統府直属の扱いとなっている。
軍の階級は順に、大総統 / 将官(大中少准) / 佐官(大中少) / 尉官(大中少) / 准士官(准) / 下士官(曹長・軍曹・伍長)となっている。各組織の総司令官は将官クラスの階級が担う。東方司令部のグラマン中将のように、各部署にある程度の裁量権を認めているところもあれば、ブリッグズ要塞のオリヴィエ少将のように司令官を頂点とする徹底したトップダウン的な形態を成すものもあり、組織の形状については各支部の司令官に任されている。また、イシュヴァール戦でキンブリーが「自らの意思で軍服を着た」と言っていることから、兵士の徴募制度は志願制のようである。
物語の舞台は戦間期をモデルとしているが、軍が使う武器には主に第二次世界大戦後期のドイツ国防軍やベトナム戦争初期のアメリカ軍をモデルにしたと思われる物が登場する。また、歩兵と砲兵が主力兵力だが、極一部では戦車も開発・運用されている。一方で、航空兵力は飛行機が発明されていないために存在せず、気球での写真偵察が細々と行われているのみである。
軍装は青色を基調とする。一般憲兵は黒色であるが、憲兵司令部に勤める士官クラスの軍人は青色である。また、地域によって微妙な差異が見られる。
アメストリス国そのものがホムンクルスたちの目的に沿って建国され、現在の国家体制もホムンクルス(ラース)であるブラッドレイによって、軍事国家化を経てより中央集権的な体制へと編成したものである。また、同時に軍事力の強化と対外侵略を繰り返して領土を拡大した経緯がある。現在は隣国と小競り合いが絶えないとはいえ、対外的には比較的安定しており、軍部の主な役割は国内の治安維持となっている。
軍上層部はホムンクルスたちの策略に咬んでいるとはいえ、ほとんどの軍人は国のために働いている。軍部の横暴・不正とそれに対する国民の不満が時折描写されるものの、総じて国民はその国政を受け入れている。
イシュヴァールの内乱 / イシュヴァール殲滅戦
当初、軍部は通常の内乱鎮圧と同じ扱いで対処していたが、1人でアメストリス兵10人に匹敵すると言われる精強なイシュヴァラ教の武僧や、アメストリスの弱小化を狙う隣国アエルゴによる秘密裏の支援などで非常に長引き、その結果、1908年に国家錬金術師を投入しての殲滅戦へと移る。最終的にイシュヴァール全土は完全に軍の管理下に置かれる。
その目的においてイシュヴァール人の全滅が目的であるものの、一部は逃げ出すことに成功しており、アメストリス各地でスラムを形成したり、遺跡や山間部に隠れ住んでいたりしている。一部は内乱の支援者であった隣国のアエルゴに対して亡命を希望し国境に殺到したが、アエルゴ側は亡命要請を無視していた。また、内乱中は軍服用の羊毛の産地ということで、リゼンブールがテロの被害を受けており、イシュヴァール地方外にも広がりがあった。
鎮圧戦から殲滅戦に移行するに当たり、アメストリス国軍内部のイシュヴァール人将兵は兵籍抹消の上で拘束されている。(判明している範囲ではマイルズ少佐のみ例外。)
その真実は、ホムンクルスたちが「血の紋」を刻むために仕組んだことであり、少女を撃ち殺した軍将校もエンヴィーが化けたものであった。
ウィンリィの両親の死や「傷の男」の復讐、殲滅戦にまつわる軍部や国家錬金術師の話、またホムンクルスの目的など、時系列的には過去の話だが、物語に対する影響が大きい出来事である。
不死の軍団
「約束の日」、軍上層部の1人が反乱への対抗手段として不死の軍団を起動させる。しかし、ろくな実験もせずに全て起動させた結果、完全に暴走して敵味方問わず人間を襲い出し、起動させた将校も真っ先に喰われる。さらに市内の研究所と中央司令部が繋がっていたために第三研究所を経由して「お父様」の元へ乗り込もうとしたエドワードたちが襲われた上に中央司令部にも人形兵がなだれ込み、中央兵や幹部も犠牲になる。
賢者の石になった魂たちが正気を失ったに等しい状態でもあるので知性は皆無であり、眼に入った相手を手当たり次第に喰らう。加えて上述通り頭を破壊されても死なず、身体を一撃で完全に破壊するしか倒す方法がない。オリヴィエたちが統率する中央兵は一体に二人以上であたり、上顎を潰すことでかみ殺されるのを防いだ。
国土錬成陣
その目的は、アメストリス国民全員の魂を賢者の石として取り込むこと。さらに、星そのものを1つの魂と見立ててその「真理の扉」を開き、集めた賢者の石の膨大なエネルギーを利用して、「神」と呼ぶその真理を自らの内に封じ込め、手に入れるためであった。そのため、発動には雌雄を表す太陽と月が交わる日(皆既日蝕)を待つ必要があった。
「約束の日」に「お父様」によって陣は発動し、アメストリス国5000万人分の魂が「お父様」の体内に集められる。しかし、ホーエンハイムは「お父様」の計画を見越しており、自身が「カウンター」と呼ぶ日蝕によって星に写る月の影を円に見立てた錬成陣を発動させ、「お父様」が集めたアメストリス国中の魂を元の人間たちへ戻す。これとその次に発動した「逆転の錬成陣」によって、国土錬成陣は完全に無効化される。
逆転の錬成陣
「約束の日」、「傷の男」と共に決起したイシュヴァール人たちが発動に必要な錬成陣を要所に置き、「傷の男」がブラッドレイとの死闘の後に発動させる。「お父様」との最終対決でエルリック兄弟ら錬金術師たちの大きな戦力源となる。
その他用語
機械鎧(オートメイル)
この世界ではポピュラーな物であるが、普通の義肢も存在する。機械鎧着用の際には大の大人でも悲鳴をあげるほどの激痛を伴う手術をする必要があり、リハビリには長期間を必要とする(ピナコ曰く、「まともに動けるようになるまで3年」)。手術や機械鎧本体が高価(例としてエドワードの機械鎧の値段は作者曰く「我々の世界ではちょっと高い新車ぐらい」)であることなどから、例え便利であっても従来の義肢を使う者も多い。しかし、隣国との国境戦争や内乱などにより需要は高く、特にイシュヴァール内乱が起こった時は多くの負傷者が出たため、機械鎧の需要が拡大した。ラッシュバレーはこの時に義肢技術を発達させながら急速に大きくなったため、「にわか景気の街」と呼ばれている。
技師の個性や義肢としての役割以外の目的を求める物、また使用場所に合わせて改造した物や武器を内蔵した物など、作中では多種多様な機械鎧が登場する。全身甲冑のアルが機械鎧のフル装備だと思われたことがある。実際には人工臓器などの機能は不可能であり、また中枢神経につなぐこともできない。
真理 / 真理の扉
真っ白な空間にある扉で、表面にセフィロトの樹と思わしき彫刻がなされている。また、扉に描かれている彫刻は人によって違うものとなっている(「お父様」の扉には何も書かれていない)。扉の中には未だ人類が到達していない高度な知識も含めたあらゆる知識(真理)が存在しており、「通行料」を払うことでそれに見合った量の知識を得られる(あるいは得た知識に対して通行料を払う)。真理を見た錬金術師は、自身が構築式を兼ねることによって、手を合わせるだけで錬成が可能となる。
扉の前には透明人間のようなモノがおり、人体錬成を行いやってきた者はまずこれと対面することになる。会話の後、真理の扉が開き、中から確固たる形状を持たないいくつもの腕や目を持ったモノが現れ、術者を扉の中に引き込んでしまう。その後、術者は真理の一部を見ることができるが、見た分に見合った「通行料」として身体の一部もしくは全てを、その透明な存在に持っていかれてしまう(鋼の錬金術師の主要な登場人物の「真理」も参照のこと)。
持っていかれる身体に関しては、単に真理を見る代価としての「通行料」以外に、意味があると考えられている。例えば、子供を錬成しようとしたイズミは内臓を、将来を見据えようとしたマスタングは視力を奪われている。ホーエンハイムは「罪の証」と呼び、「お父様」は人間が思い上がらないよう正しい絶望を与えるものだとしている。「お父様」の推測が正しいとは限らないが、「お父様」は正しい絶望を与える存在と規定したために、最後に自身が「真理の扉」に飛ばされた際、自身の分身である「真理」に「絶望」を与えられている。
「真理の扉」とは全ての人間の内にあり、個々によって本質は異なる。そして、錬金術を使うために必要な要素でもある。また「人」だけではなく1つの生命と見立てた「星」にも扉は存在し、特に「お父様」は「星」の扉の中身の真理を「神」と呼んだ。
「お父様」が作成を試みて失敗している(擬似・真理の扉)。これも真理と同様に現実の空間とは異なる空間だが、扉は無く、闇の中に血の海が際限なく広がっている(詳しくはグラトニーを参照)。
東の賢者・西の賢者
東の賢者とは、ホムンクルス統括者「お父様」であり、西の賢者とはエルリック兄弟の父、ヴァン・ホーエンハイムのことである。
来るべき日(約束の日)
舞台
アメストリス
この物語の舞台となる国。人口5000万人。1558年ごろに建国され、戦争によって徐々に領土を拡大した。現在はほぼ円形に近い形をしており、中央と東西南北の5つのエリアが存在する。主要な機関はセントラルに一極集中している。また、文字表記は英語となっている。
大陸の内陸部に位置し、東西南北それぞれにシン、クレタ、アエルゴ、ドラクマという国と隣接する。ただ、シンとの間には東の大砂漠があるため、厳密に隣接しているとは言い難い。
「アメストリス」という国名の由来は実在した人物で、紀元前ペルシアの王クセルクセス1世の后アメストリスから取られている。また作中に出てくる「クセルクセス」は、この王の名前が由来である。
「お父様」が「星の真理」を得るために建国した国であり、頻発する内外での紛争や領土拡大は全て国土錬成陣の完成のためのものである。
ヨーロッパをモデルにしており、イメージは産業革命期頃のイギリス。
中央(セントラル)
セントラルシティ
大総統府
第三研究所
9巻から10巻にかけて、その地下が第三研究所の戦いの舞台となる。後に、「約束の日」もホムンクルスのアジトへの潜入ルートとして登場する。
第五研究所
中央刑務所に隣接し、そこから運ばれた死刑囚やイシュヴァール人を使って賢者の石の錬成などの実験を行っていた。情報を探りに来たエルリック兄弟とバリーら番人との戦いの後、ホムンクルスらによって証拠隠滅のため爆破される。
カナマ
東部
イーストシティ
リオール
ユースウェル
ハイドウ村
リゼンブール
イシュヴァール
南部
サウスシティ
ラッシュバレー
ダブリス
カウロイ湖
北部
ノースシティ
ブリッグズ / ブリッグズ山
その他の国
シン
本編にはヤオ族とチャン族のみが登場する。モデルは中国。名前の由来は中国史上初の統一王朝である秦と中国最後の統一王朝の清。
シン語の文字には漢字が用いられている。「錬丹術」という独自の医療方面に特化した錬金術が発達している。
なお日本国内版では、シン国の者と分類される登場人物は片言で喋り、語尾などがカタカナ表記になるのが特徴。一方で彼らのみでの会話の際には、吹き出しの文字を横向きにしてシン語による会話を表現している。
皇帝には各民族から首長の娘を一人ずつ娶るという習わしがあるため、皇子皇女も多数おり、国内では次期皇位を巡っての骨肉の争いが問題となっている。皇子皇女といえども、あまりに数が多く、それぞれの母方の一族の勢力差も激しいため、暮らしは兄弟姉妹といえども個々で大きく異なる。皆が皇族らしく暮らせているわけではなく、メイ・チャンは皇女でありながら最下層の生活を送っていた。皇帝に全ての権力が掌握されているため、皇帝からの恩恵を受けられない少数民族の暮らしは悲惨なものとなっている。
クレタ
本編ではほとんど触れられなかったが、オリジナルストーリーの劇場版『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』の中では、アメストリスとクレタとの紛争について触れられる。
アエルゴ
本編ではほとんど触れられなかったが、ゲームの「暁の王子」「黄昏の少女」ではアエルゴ人がオリジナルの主要キャラクターとして登場し、内情に触れられた。国王による君主制が敷かれており、王族は「アエルゴ」という国名と同じ姓を名乗っている。王室は徹底した秘密主義で、一般人には王子の年齢や姿形さえ公開されていない。錬金術は個人的に学ぶ者がわずかにいる程度で流通していないが、機械工学の発達が見られ、ロボットのようなものも作られている。機械鎧は存在しない。
ドラクマ
「大国ドラクマ」とも呼ばれ、アメストリスとは不可侵条約を結んでいるが、一触即発の状態。国境線上にあるブリッグズ山脈、およびブリッグズ要塞があるために侵攻できないだけで、機会があればいつでもアメストリスへ侵攻できるよう、虎視眈々と狙っている。
キンブリーに唆されてオリヴィエがブリッグズを離れた隙を狙い侵攻するも、無残な結果に終わる(ただし、これは北部地方に「血の紋」を刻むためにホムンクルス一味によって仕組まれたものである。)。
クセルクセス / クセルクセス遺跡
現在は遺跡となっているが、市街地がオアシスの代わりとなっており、砂漠を渡る旅人の中継地となっている。また、遺跡には内乱から逃れたイシュヴァール人も住み着いていた。
当時の国王が病に冒されたことにより、錬金術を用いて不老不死を求めたが「フラスコの中の小人」(「お父様」)の策略によってホーエンハイムを除く全国民が国土錬成陣によって賢者の石に変えられ、それぞれ半分ずつが「フラスコの中の小人」とホーエンハイムに注がれたことにより一夜で滅んだ。
書誌情報
コミックス
初回特装版も刊行されたものについては「ISBN(初回限定特装版)」に記載。
巻末とカバーを外したコミックス本体には描き下ろしのおまけ漫画が収録されている。またカバーを外したコミックス本体の背表紙には、その巻に収録された話において死亡した人物や生物が昇天する様子が描かれている(ごく一部に例外がある)。
- 荒川弘 『鋼の錬金術師』 エニックス→スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックス〉、全27巻
巻数 | 初版発行日 | 発売日 | ISBN | ISBN(初回限定特装版) |
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1 | 2002年2月22日 | 2002年1月22日 | 4-7575-0620-1 | - |
2 | 2002年6月22日 | 2002年5月22日 | 4-7575-0699-6 | - |
3 | 2002年10月22日 | 2002年9月21日 | 4-7575-0791-7 | - |
4 | 2003年2月22日 | 2003年1月22日 | 4-7575-0855-7 | - |
5 | 2003年7月22日 | 2003年6月21日 | 4-7575-0966-9 | - |
6 | 2003年11月22日 | 2003年10月22日 | 4-7575-1047-0 | 4-7575-1048-9 |
7 | 2004年4月22日 | 2004年3月22日 | 4-7575-1165-5 | 4-7575-1148-5 |
8 | 2004年8月22日 | 2004年7月22日 | 4-7575-1230-9 | - |
9 | 2004年12月22日 | 2004年11月22日 | 4-7575-1318-6 | - |
10 | 2005年4月11日 | 2005年3月11日 | 4-7575-1386-0 | - |
11 | 2005年8月22日 | 2005年7月22日 | 4-7575-1496-4 | - |
12 | 2005年12月22日 | 2005年11月21日 | 4-7575-1573-1 | 4-7575-1549-9 |
13 | 2006年4月22日 | 2006年3月22日 | 4-7575-1638-X | 4-7575-1619-3 |
14 | 2006年8月22日 | 2006年7月22日 | 4-7575-1719-X | 4-7575-1695-9 |
15 | 2006年12月22日 | 2006年11月22日 | 4-7575-1812-9 | - |
16 | 2007年4月22日 | 2007年3月22日 | 978-4-7575-1965-7 | - |
17 | 2007年9月11日 | 2007年8月11日 | 978-4-7575-2064-6 | - |
18 | 2008年1月22日 | 2007年12月22日 | 978-4-7575-2175-9 | 978-4-7575-2127-8 |
19 | 2008年4月22日 | 2008年3月22日 | 978-4-7575-2237-4 | - |
20 | 2008年9月22日 | 2008年8月22日 | 978-4-7575-2353-1 | - |
21 | 2009年1月22日 | 2008年12月22日 | 978-4-7575-2439-2 | - |
22 | 2009年5月11日 | 2009年4月11日 | 978-4-7575-2538-2 | - |
23 | 2009年9月12日 | 2009年8月12日 | 978-4-7575-2602-0 | - |
24 | 2010年1月22日 | 2009年12月22日 | 978-4-7575-2742-3 | - |
25 | 2010年5月22日 | 2010年4月22日 | 978-4-7575-2840-6 | - |
26 | 2010年9月12日 | 2010年8月12日 | 978-4-7575-2929-8 | - |
27 | 2010年12月22日 | 2010年11月22日 | 978-4-7575-3054-6 | - |
完全版
- 荒川弘 『鋼の錬金術師 完全版』 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスデラックス〉、全18巻
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
1 | 2011年6月22日 | 978-4-7575-3279-3 |
2 | 2011年6月22日 | 978-4-7575-3280-9 |
3 | 2011年7月22日 | 978-4-7575-3286-1 |
4 | 2011年7月22日 | 978-4-7575-3287-8 |
5 | 2011年8月22日 | 978-4-7575-3325-7 |
6 | 2011年9月22日 | 978-4-7575-3367-7 |
7 | 2011年10月22日 | 978-4-7575-3390-5 |
8 | 2011年11月22日 | 978-4-7575-3411-7 |
9 | 2011年12月22日 | 978-4-7575-3439-1 |
10 | 2012年1月21日 | 978-4-7575-3478-0 |
11 | 2012年2月22日 | 978-4-7575-3505-3 |
12 | 2012年3月22日 | 978-4-7575-3522-0 |
13 | 2012年4月21日 | 978-4-7575-3554-1 |
14 | 2012年5月22日 | 978-4-7575-3592-3 |
15 | 2012年6月22日 | 978-4-7575-3623-4 |
16 | 2012年7月21日 | 978-4-7575-3663-0 |
17 | 2012年8月22日 | 978-4-7575-3692-0 |
18 | 2012年9月22日 | 978-4-7575-3729-3 |
軽装版
- 荒川弘 『鋼の錬金術師』 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスリミックス〉、全14巻
巻数 | サブタイトル | 発行日 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 二人の錬金術師 | 2009年5月 | 978-4-7575-2555-9 |
2 | 賢者の石 | 2009年5月 | 978-4-7575-2556-6 |
3 | 天国の扉 | 2009年6月 | 978-4-7575-2559-7 |
4 | 王の眼 | 2017年12月 | 978-4-7575-5575-4 |
5 | 生贄の羊 | 2017年12月 | 978-4-7575-5576-1 |
6 | 名前の無い墓 | 2017年12月 | 978-4-7575-5577-8 |
7 | 二人の強欲 | 2018年1月 | 978-4-7575-5612-6 |
8 | 背徳の錬金術師 | 2018年1月 | 978-4-7575-5613-3 |
9 | 始まりの人造人間 | 2018年2月 | 978-4-7575-5647-8 |
10 | フラスコの中の小人 | 2018年2月 | 978-4-7575-5648-5 |
11 | 不死の軍団 | 2018年3月 | 978-4-7575-5685-0 |
12 | 底無しの強欲 | 2018年3月 | 978-4-7575-5686-7 |
13 | 5人目の人柱 | 2018年4月 | 978-4-7575-5706-2 |
14 | 最後の戦い | 2018年4月 | 978-4-7575-5707-9 |
ノベライズ
名称 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
鋼の錬金術師1 砂礫の大地 | 2003年2月28日 | 4-7575-0871-9 |
鋼の錬金術師2 囚われの錬金術師 | 2003年9月26日 | 4-7575-1029-2 |
鋼の錬金術師3 白い花の舞う谷 | 2004年4月30日 | 4-7575-1198-1 |
鋼の錬金術師4 遠い空の下で | 2004年10月29日 | 4-7575-1315-1 |
鋼の錬金術師5 それぞれの絆 | 2005年6月30日 | 4-7575-1471-9 |
鋼の錬金術師6 新たなはじまり | 2007年3月22日 | 978-4-7575-1984-8 |
映画ノベライズ「鋼の錬金術師」 | 2017年12月5日 | 978-4-7575-5544-0 |
ゲームノベルズ
名称 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
鋼の錬金術師 翔べない天使 | 2004年7月30日 | 4-7575-1247-3 |
鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔 | 2004年12月24日 | 4-7575-1345-3 |
鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女 | 2005年11月21日 | 4-7575-1570-7 |
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 暁の王子-黄昏の少女 | 2010年4月22日 | 978-4-7575-2866-6 |
ガイドブック・ファンブック
名称 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック | 2003年11月28日 | 4-7575-1092-6 |
鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック2 | 2005年4月28日 | 4-7575-1426-3 |
鋼の錬金術師 ハガレン研究所DX | 2004年9月30日 | 4-7575-1270-8 |
劇場版 アニメ鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 シナリオブック | 2005年7月22日 | 4-7575-1489-1 |
鋼の錬金術師 キャラクターガイド | 2009年5月29日 | 978-4-7575-2574-0 |
TV ANIMATION 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST OFFICIAL GUIDEBOOK | 2009年8月12日 | 978-4-7575-2638-9 |
鋼の錬金術師 パーフェクトガイドブック3 | 2009年10月10日 | 978-4-7575-2713-3 |
TV ANIMATION 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST OFFICIAL GUIDEBOOK 2 | 2009年12月22日 | 978-4-7575-2740-9 |
TV ANIMATION 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST OFFICIAL GUIDEBOOK 3 | 2010年4月22日 | 978-4-7575-2841-3 |
TV ANIMATION 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST OFFICIAL GUIDEBOOK 4 | 2010年8月12日 | 978-4-7575-2952-6 |
鋼の錬金術師 CHRONICLE | 2011年7月29日 | 978-4-7575-3249-6 |
鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星 OFFICIAL MEMORIAL FANBOOK | 2012年1月31日 | 978-4-7575-3470-4 |
画集・その他
名称 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
TVアニメーション 鋼の錬金術師 ART BOOK | 2004年6月30日 | 4-7575-1227-9 |
TVアニメーション 鋼の錬金術師 ART BOOK 2 | 2004年12月22日 | 4-7575-1330-5 |
TVアニメーション 鋼の錬金術師 ART BOOK 3 | 2005年12月22日 | 4-7575-1598-7 |
TV ANIMATION 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIS POSTCARD BOOK | 2009年12月22日 | 978-4-7575-2741-6 |
TV ANIMATION 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIS POSTCARD BOOK 2 | 2010年8月12日 | 978-4-7575-2951-9 |
TV ANIMATION 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 原画集 | 2010年11月22日 | 978-4-7575-3046-1 |
鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星 原画集 | 2012年1月31日 | 978-4-7575-3468-1 |
荒川弘イラスト集 鋼の錬金術師 | 2017年9月15日 | 978-4-7575-5497-9 |
鋼の錬金術師 4コマ | 2017年11月22日 | 978-4-7575-5521-1 |
ブックインフィギュア
名称 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
鋼の錬金術師ブックインフィギュアRED | 2004年12月17日 | 4-7575-1269-4 |
鋼の錬金術師ブックインフィギュアBLUE | 2005年8月10日 | 4-7575-1423-9 |
アニメ
テレビアニメシリーズが2作、アニメ映画が2作ある。いずれもボンズが制作、毎日放送(MBS)とアニプレックスが製作している。
『鋼の錬金術師』
原作の連載終了予定が分からない時期に制作されたため、終盤は原作とは異なるアニメ独自のオリジナルストーリーで展開。
『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』
上記テレビシリーズの最終話のその後を描く2003年版アニメの完結編。
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』
原作に準拠した内容での再アニメ化。2003年版アニメとの混同を避けるため、『鋼FA』と呼称されることがある。
『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』
原作第45話(2009年版アニメ第21話)の時期に起こった物語。西の国境・テーブルシティでの戦いを描く。
実写映画
第1作目は2017年12月1日に公開。主演は山田涼介(Hey! Say! JUMP)。完結編となる2部作の『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー / 最後の錬成』は2022年5月20日と6月24日に連続公開。
舞台化
2023年3月、初の舞台化作品が上演予定。タイトルは、舞台『鋼の錬金術師』。主演のエドワード・エルリック役には一色洋平、廣野凌大が約4か月に渡るオーディションの末、ダブルキャストとして抜擢された。脚本・演出は石丸さち子。大阪公演は新歌舞伎座、東京公演は日本青年館ホールにて上演予定。
ゲーム
時期によって設定が異なるため、分けて説明する。
2003年から2005年
傾向としては原作よりもアニメ(2003年)のストーリー展開や設定に沿っている(もう1つの劇場版と宣伝された『神を継ぐ少女』など)。しかしながら、当初2003年アニメ版のハイドウ村(マウロのいた村)からセントラルシティへ向かう途中の話とされた第1作『翔べない天使』が、後に第3作「神を継ぐ少女」予約特典ブックレット「PS2鋼の錬金術師大全」で原作の第9話と第10話の間(同じハイドウ村からセントラルシティへ向かう途中である)と説明されたように、時期によって説明が異なる場合もある。また、第2作『赤きエリクシルの悪魔』ではリゼンブールを通り、ゴーレム事件を解決後、終盤のシーンで「翔べない天使」のガンツ・ブレスローが登場している。
ゲームオリジナルキャラクターに関しては、上記のように傾向として2003年のアニメ版に沿うため「鋼の錬金術師の登場人物一覧 (アニメ)」を参照のこと。
- 鋼の錬金術師 翔べない天使(2003年12月25日、PS2、スクウェア・エニックス)
- 鋼の錬金術師2 赤きエリクシルの悪魔(2004年9月22日、PS2、スクウェア・エニックス)
- 鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女(2005年7月21日、PS2、スクウェア・エニックス)
- 鋼の錬金術師 ドリームカーニバル(2004年8月26日、PS2、バンダイ〈後のバンダイナムコゲームス〉)
- 鋼の錬金術師 迷走の輪舞曲(ロンド)(2004年3月26日、GBA、バンダイ〈後のバンダイナムコゲームス〉)
- 鋼の錬金術師 想い出の奏鳴曲(ソナタ)(2004年7月22日、GBA、バンダイ〈後のバンダイナムコゲームス〉)
- 鋼の錬金術師 デュアルシンパシー 二人の絆(2005年7月21日、DS、バンダイ〈後のバンダイナムコゲームス〉)
全年齢対象が多いが、『鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女』のみCERO12(12歳以上対象)指定となっている。
2009年から2010年
内容としては原作(もしくは2009年のアニメ版)に沿っている。「暁の王子」「黄昏の少女」は前・後編。エルリック兄弟が北部へ向かう(原作16巻)直前のストーリー。
ゲームオリジナルキャラクターに関しては、鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTを参照のこと。
- 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 暁の王子(2009年8月13日発売、Wii、スクウェア・エニックス)
- 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 黄昏の少女(2009年12月10日発売、Wii、スクウェア・エニックス)
- 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 背中を託せし者(2009年10月15日発売、PSP、バンダイナムコゲームス)
- 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 約束の日へ(2010年5月20日発売、PSP、バンダイナムコゲームス)
全年齢対象の多かった前作に比べて、CERO:B(12才以上対象)以上のものが多くなった。また、「約束の日へ」はCERO:C(15才以上対象)。
ドラマCD
コミックCDコレクション
- 鋼の錬金術師 Vol.1 砂礫の大地 - 本作品の声優はエドワード役を皆川純子、アルフォンス役を日下ちひろが担当している。
- 鋼の錬金術師 Vol.2 偽りの光 真実の影
- 鋼の錬金術師 Vol.3 咎人たちの傷跡
スペシャルドラマCD
- 鋼の錬金術師 霧のオグターレ 前編(月刊少年ガンガン2004年4月号付録)
- 鋼の錬金術師 霧のオグターレ 後編(月刊少年ガンガン2004年5月号付録)
- 鋼の錬金術師 天上の宝冠 前編(月刊少年ガンガン2004年11月号付録)
- 鋼の錬金術師 天上の宝冠 後編(月刊少年ガンガン2004年12月号付録)
- 鋼の錬金術師 流星計画 前編(月刊少年ガンガン2009年2月号付録)
- 鋼の錬金術師 流星計画 後編(月刊少年ガンガン2009年3月号付録)
ラジオ
モバイル
壁紙 アプリ
ソーシャルゲーム
鋼の錬金術師 FA THE CARD(2012年6月28日配信、Mobage、ディー・エヌ・エー/アニプレックス)2013年10月30日にサービス終了。
鋼の錬金術師 MOBILE(2022年8月4日配信、スクウェア・エニックス)
その他のメディアミックス
パロディ・オマージュ
超こち亀
半熟英雄4 〜7人の半熟英雄〜
猫物語(白)
絶園のテンペスト
ネット上でのタイアップ
ちぷやタウン
メイプルストーリー
マビノギ
アラド戦記
アットゲームズ
ケリ姫スイーツ
ディバインゲート
フルボッコヒーローズX
サウザンドメモリーズ
ポコロンダンジョンズ
天空のクリスタリア
サモンズボード
HEAVENSTRIKE RIVALS
インペリアル サガ
12オーディンズ
アヴァベルオンライン
エレメンタルストーリー
LINE レンジャー
ぐるぐる召喚マジカルギア
神獄のヴァルハラゲート
ナイツクロニクル
ヴァルキリーアナトミア -ジ・オリジン-
クラッシュフィーバー
戦乱のサムライキングダム
モンスターストライク
ぼくとドラゴン
誰ガ為のアルケミスト
パズル&ドラゴンズ
消滅都市2
BRAVELY DEFAULT FAIRY'S EFFECT
ユニゾンリーグ
逆転オセロニア
文豪とアルケミスト
モンスターハンター エクスプロア
クリスタル オブ リユニオン
ドラゴンエッグ
ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
モンスターコレクト〜時空を旅する冒険記〜
7人の賢者と錬金術師
ラストクラウディア
とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)
作品の評価・受賞歴
- 2004年 平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭 漫画部門審査委員会推薦作品(マンガ部門 / ストーリーマンガ)
- 2004年 第49回小学館漫画賞少年向け部門
- 2006年 文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画 日本のメディア芸術100選 マンガ部門2000年代1位、総合4位
- 2006年 第5回東京アニメアワード原作賞
- 2007年 平成19年度(第11回)文化庁メディア芸術祭 漫画部門審査委員会推薦作品(マンガ部門 / ストーリーマンガ)
- 2011年 第15回手塚治虫文化賞新生賞
- 2011年 第42回星雲賞コミック部門
- 2020年 「私を構成する5つのマンガ」1位
関連カテゴリ
- 漫画作品 は
- ガンガンコミックスのアニメ作品
- 兄弟姉妹を題材としたアニメ作品
- アニメ作品 は
- アニプレックスのアニメ作品
- 冒険アニメ
- 七つの大罪を題材とした作品
- ハイファンタジーアニメ
- 井上敏樹のシナリオ作品
- 2003年のテレビアニメ
- ハイファンタジー漫画
- 兄弟姉妹を題材とした漫画作品
- ダーク・ファンタジー
- 冒険漫画
- 錬金術を題材とした漫画作品
- ドラマCD
- 大和屋暁のシナリオ作品
- サスペンスアニメ
- 小学館漫画賞少年向け部門の受賞作品
- アクション漫画
- テクノスリラーアニメ
- 2001年の漫画
- 錬金術を題材としたアニメ作品
- テクノスリラー漫画
- 月刊少年ガンガンの漫画作品
- パラレルワールドを題材としたアニメ作品
- ボンズ
- 荒川弘の漫画作品
- ディストピア漫画
- 毎日放送のテレビアニメ
- ディストピアを題材としたアニメ作品
- スチームパンク
- 鋼の錬金術師
- 架空の国家を舞台とした作品