小説

長いお別れ


主人公の属性:探偵,



以下はWikipediaより引用

要約

『長いお別れ』(ながいおわかれ、原題:The Long Goodbye)は、1953年に刊行されたアメリカの作家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説。他の訳題には『ロング・グッドバイ』『長い別れ』(ながいわかれ)がある。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第6作。

『大いなる眠り』や『さらば愛しき女よ』と並ぶチャンドラーの長編である。感傷的でクールな独特の文体、台詞、世界観に魅了されるファンは今でも多い。チャンドラーのハードボイルド小説は、長編短編問わず、ほとんどが探偵の一人称による語りだが、特に本作以降ハードボイルド小説というものはこの形式が模倣を超えて定番化したとさえ言え、この形式をとるハードボイルド小説の人気はいまだ衰えていない。「ギムレットには早すぎる」や「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」、「警官とさよならを言う方法はまだ発明されていない。」(いずれも清水俊二訳)などのセリフで知られる。

1973年にロバート・アルトマン監督により映画化され(日本では『ロング・グッドバイ』のタイトルで公開)、2014年に日本で『ロング・グッドバイ』のタイトルでテレビドラマ化された。

あらすじ

1949年の秋。私立探偵フィリップ・マーロウは、片面に傷を持つ男、テリー・レノックスという酔っぱらいと出会う。どこか品性のあるレノックスに惹かれるものを感じて友人となったマーロウは、毎晩バーを共にするようになる。1950年6月の深夜、レノックスはマーロウの自宅を訪れるとメキシコのティフアナに連れて行って欲しいと頼み込む。詳細は聞かず、言われた通りにメキシコに彼を送り届けたマーロウであったが、ロサンゼルスに戻ると待っていたのは、妻殺しの容疑でレノックスを捜している警官であった。マーロウは殺人の共犯者として逮捕され取り調べを受けるが、レノックスを庇って黙秘を通し、反抗的な態度も手伝って警察から手酷い扱いを受ける。しかし3日目、メキシコからレノックスが自殺した旨の情報が届き、マーロウは釈放される。彼が呆然として家に戻ると「ギムレットを飲んだら、僕のことはすべて忘れてくれ」と書かれたレノックスからの手紙が届いていた。

しばらくしてマーロウは、ある出版社から失踪した人気作家ロジャー・ウェイドの捜索を依頼される。依頼を受けるか迷うマーロウであったが、やがてウェイドはレノックスの隣人であったことを知る。さらに彼の妻アイリーンからも頼まれ、渋々引き受けたマーロウは、アルコール中毒のウェイドを発見し、連れ帰る。その後、見張り役としてウェイド邸に留まることとなったマーロウは、アイリーンから誘惑され、彼女が第二次世界大戦で10年前に亡くなった恋人のことを今も深く愛していることを知る。

マーロウはウェイドに対する仕事の傍らで、レノックスの件についても調査を続ける。彼の交友関係や来歴には不思議なことも多かったが、それ以上のものもなく打ち切りを検討し始める。そんな折、今度はウェイドの死体が発見される。マーロウは自殺とみるが、アイリーンはマーロウが殺したと激しく非難する。そして、レノックスの件でマーロウを脅迫してくるギャングのメネンデス、レノックスの岳父にあたる謎めいた大富豪ハーランなど、くせものが次々とマーロウの前に現れる。

その後、マーロウはレノックスの妻殺しにアイリーンが関わっていることに気づく。やがてマーロウは、レノックスの妻とウェイドを、アイリーンが殺害したという結論を出し、さらにアイリーンの亡き恋人こそレノックスであったと推定する。その推理を突きつけられたアイリーンは何も言わず去り、後日、罪を認める手紙を残して彼女が自殺したとマーロウは知る。

事件や謎はすべて解決したように見えたが、マーロウはなぜか釈然とせず、さらにメネンデスから暴行を受ける。最後にマーロウは、メキシコから来た男の訪問を受ける。男は、レノックスが死んだホテルにいたという。だが、マーロウはこの男こそが、整形して顔を変えたレノックスであると気づく。レノックスは前のように共に酒を飲もうと誘うが、マーロウは拒否し、別れの言葉をかける。

登場人物
  • フィリップ・マーロウ - 探偵
  • テリー・レノックス - マーロウの友人
  • シルヴィア・レノックス - テリーの妻
  • ハーラン・ポッター - 億万長者でシルヴィアの父
  • リンダ・ローリング - シルヴィアの姉
  • エドワード・ローリング - リンダの夫
  • ロジャー・ウェイド - 作家
  • アイリーン・ウェイド - ロジャーの妻
  • キャンディ - ウェイド家のハウスボーイ
  • ハワード・スペンサー - ニューヨークの出版社の代表者
  • ヘンリー・シャーマン - 「ジャーナル」紙の編集長
  • ロニー・モーガン - 「ジャーナル」紙の記者
  • ランディ・スター - クラブの経営者
  • メンディ・メネンデス - ギャングのボス
  • チック・アゴスティノ - メンディの用心棒
  • ジョージ・ピーターズ - カーン協会員
  • レスター・ヴューカニッチ - 耳鼻喉喉科の医者
  • エイモス・ヴァーリー - 医者
  • ヴァリンジャー - 医者
評価

1995年出版のアメリカ探偵作家協会によるベスト100では13位に選ばれている(他のチャンドラー作品としては8位に「大いなる眠り」、21位「さらば愛しき女よ」)。日本ではハヤカワミステリーベスト100など、ほとんどのランキングで、チャンドラー作品としては1位を保ち傑作とする人が多い。

村上春樹は『カラマーゾフの兄弟』と『グレート・ギャツビー』と本作を、もっとも影響を受けた作品3作として挙げており、『羊をめぐる冒険』の物語も本作の影響をよく指摘される。長らく日本では清水俊二訳によるものが出版されていたが、2007年には村上春樹、2022年には田口俊樹、翌2023年には市川亮平による翻訳版も出版された。

日本語訳

同じ出版社から刊行されている清水俊二訳の『長いお別れ』と村上春樹の新訳『ロング・グッドバイ』は両方とも流通している。

出版年 タイトル 出版社 文庫名等 訳者 巻末 ページ数 ISBNコード カバーデザイン 備考
1958年10月 長いお別れ 早川書房 世界探偵小説全集
ハヤカワ・ポケット・ミステリ
260
清水俊二 370
1972年6月 レイモンド・チャンドラー 早川書房 世界ミステリ全集5 清水俊二 748 清水俊二訳の
『さらば愛しき女よ』
『長いお別れ』
『プレイバック』収録
1976年
4月1日
長いお別れ 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-1 清水俊二 清水俊二 「あとがきに代えて」 545 978-4150704513 カバーフォーマット:辰巳四郎
カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン ほか
2007年
3月8日
ロング・グッドバイ 早川書房 (ハードカバー単行本) 村上春樹 訳者あとがき 584 978-4152088000 チップ・キッド
2009年
3月6日
ロング・グッドバイ 早川書房 Raymond Chandler Collection
(軽装版)
村上春樹 訳者あとがき
準古典小説としての『ロング・グッドバイ』
711 978-4152090102 装画 浅野隆広、
カバーデザイン 坂川栄治+田中久子
(坂川事務所)
2010年
9月9日
ロング・グッドバイ 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-11 村上春樹 訳者あとがき
準古典小説としての『ロング・グッドバイ』
645 978-4150704612 坂川栄治+田中久子
(坂川事務所)
2022年
4月28日
長い別れ 東京創元社 創元推理文庫M-チ-1-7 田口俊樹 訳者あとがき
解説 杉江松恋
599 978-4-488-13107-4 カバー装画=Edward Hopper Nighthawks(部分)
(C)Alamy/PPS通信社
カバーデザイン=岡本洋平(岡本デザイン室)
2023年
5月30日
ザ・ロング・グッドバイ 小鳥遊書房 (四六判) 市川亮平 訳者あとがき 460 978-4-867-80018-8 装幀 鳴田小夜子
(KOGUMA OFFICE)
ロスアンジェルスの地図、
邸宅の見取り図等挿絵数点収録

映画

1973年に監督ロバート・アルトマン、主演エリオット・グールドにより映画化された。邦題は『ロング・グッドバイ』(原題は The Long Goodbye )。

内容は1970代風にアレンジされており、エリオット・グールドが演じる探偵フィリップ・マーロウが友人テリー・レノックスの謎の死をきっかけにある事件に巻き込まれていく。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
TBS
フィリップ・マーロウ エリオット・グールド 森川公也
アイリーン・ウェイド ニーナ・ヴァン・パラントデンマーク語版 小谷野美智子
ロジャー・ウェイド スターリング・ヘイドン 宮川洋一
マーティ・オーガスティン マーク・ライデル 青野武
ドクター・ヴェリンジャー ヘンリー・ギブソン 千葉耕市
ハリー デヴィッド・アーキン英語版 
テリー・レノックス ジム・バウトン
モーガン ウォーレン・バーリンジャー英語版
ルターニャ・スウィート ルターニャ・アルダ
デイヴ(ソクラテス) デビッド・キャラダイン
チンピラ アーノルド・シュワルツェネッガー
不明
その他
日高晤郎
宮下勝
藩恵子
蟹江栄司
仲木隆司
峰恵研
広瀬正志
平林尚三
山岡葉子
葵京子
加川三起
峰あつ子
演出 蕨南勝之
翻訳 入江敦子
効果 遠藤堯雄
桜井俊哉
調整
制作 東北新社
解説 荻昌弘
初回放送 1978年11月13日
月曜ロードショー

※日本語吹替は2015年10月7日発売の『吹替の名盤』シリーズ 〈テレビ吹替音声収録〉HDリマスター版DVDに収録)

スタッフ(映画)
  • 監督:ロバート・アルトマン
  • 製作:ジェリー・ビック
  • 製作総指揮:エリオット・カストナー
  • 脚本:リイ・ブラケット
  • 原作:レイモンド・チャンドラー(『長いお別れ』より)
  • 撮影:ヴィルモス・スィグモンド
  • 音楽:ジョン・ウィリアムズ
備考(映画)
  • 松田優作がこの映画にインスパイアされ、TVでは『探偵物語』、映画では『ヨコハマBJブルース』を生み出したことで知られている。
  • 映画評論家の町山智浩は『ビッグ・リボウスキ』『インヒアレント・ヴァイス』『アンダー・ザ・シルバーレイク』『グッドフェローズ』『アホーマンス』なども、この映画の影響をうけているとしている。
  • アニメ監督の渡辺信一郎は、『映画秘宝』のインタビュー本で自身のベスト10として本作『ロング・グッドバイ』を入れている。
  • 映画美術家の種田陽平は本作を、1999年に行われたキネマ旬報のオールタイムベスト企画で、自身のベスト10の一つに挙げて、コメント欄で「『ガルシアの首』や『ロング・グッドバイ』に匹敵する熱いアメリカ映画はもう見られないのか。『ファーゴ』を演出したコーエン兄弟にはその可能性があると思います」と、サム・ペキンパー『ガルシアの首』と共に本作を特別な映画と言えるコメントを出した 。
  • 作家の村上龍は本作の大ファンであり、本作を含めた映画作品にオマージュを捧げた「村上龍映画小説集 (講談社文庫)」を出している。
  • 『モダーンズ』の監督アラン・ルドルフが第二助監督を務めた)。
  • 脚本家のリイ・ブラケットは、フォークナーと共作したチャンドラー原作の『三つ数えろ』など、ハワード・ホークス監督作品の常連ライターである。
  • チンピラのボス・オーガスティンを演じたマーク・ライデルは、『黄昏』でアカデミー監督賞候補になった。また、無名時代のアーノルド・シュワルツェネッガーがオーガスティンの手下の1人として出演している。
  • 原作の重要なシーンで登場するギムレットは映画版には登場しない。また、序盤でマーロウが注文した「CCジンジャー」とは、カナディアンクラブをジンジャーエールで割ったものである。
  • 映画の画面は常に(固定カメラで撮影されたものでも微妙に)動いている。
  • 監督のロバート・アルトマンは、車に撥ねられた主人公を搬送する救急車の運転手役で、カメオ出演している。
テレビドラマ

『ロング・グッドバイ』(英語表記:THE LONG GOODBYE)のタイトルでテレビドラマ化。2014年4月19日より5月17日まで土曜日21:00 - 21:58に、NHKの「土曜ドラマ」枠で放送された。全5話。主演は浅野忠信で、デビュー26年にして初の連続ドラマ主演となる。キャッチコピーは「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。」。1950年代の東京を舞台に描かれる。

キャスト(テレビドラマ)
主人公

増沢 磐二(ますざわ ばんじ)
演 - 浅野忠信
私立探偵。雨の中で妻に捨てられ路上に行き倒れていた保を助けたことが切っ掛けで、何度か酒を酌み交わす仲になっていく。
原作のフィリップ・マーロウに当たる。

原田家

原田 保(はらだ たもつ)
演 - 綾野剛(少年期:柾木玲弥)
旧姓:城崎。本名:松井 誠一(まつい せいいち)。キャバレーローズの支配人をしていた頃に客で来店していた志津香と出会い、彼女に見初められ婿養子に入る。その後、妻を殺害したと書き記した遺書を残して逃亡先の台湾にあるホテルの一室で命を絶つ。
原作のテリー・レノックスに当たる。
原田 志津香(はらだ しずか)
演 - 太田莉菜
保の妻。女優で有名な実業家の娘。鈍器で頭部を数回殴打された後に拳銃で殺される。遺作の主演映画は『闇夜の包帯娘』。
原作のシルヴィア・レノックスに当たる。
高村 世志乃(たかむら よしの)
演 - 冨永愛
旧姓:原田。志津香の姉。高村医師の妻。
原作のリンダ・ローリングに当たる。
原田 平蔵(はらだ へいぞう)
演 - 柄本明
実業家。志津香の父。
原作のハーラン・ポッターに当たる。
遠藤(えんどう)
演 - 吉田鋼太郎
原田家の顧問弁護士。
原作のスーウェル・エンディコットに当たる。
風間(かざま)
演 - 徳井優
志津香に仕える使用人。
原作の運転手・エイモスに当たる。
秘書
演 - 大西武志

警察関係者

岸田(きしだ)
演 - 遠藤憲一
警部補。磐二とは旧知の仲。
原作のバーニー・オールズとグリーンを合成した人物。
権田(ごんだ)
演 - 高橋努
刑事。岸田の部下。盤二に暴力をふるう。
原作のデイトンとグレゴリアスを合成した人物。

上井戸家

上井戸 亜以子(かみいど あいこ)
演 - 小雪(少女期:中村ゆりか)
譲治の妻。
原作のアイリーン・ウェイドに当たる。
上井戸 譲治(かみいど じょうじ)
演 - 古田新太
ベストセラー作家。亜以子の夫。代表的な著書は『背徳の踊り子』『美女と黒蜥蜴』。
原作のロジャー・ウェイドに当たる。
金田 章介(かねだ しょうすけ)
演 - 泉澤祐希
譲治の身の回りの世話などをする書生。
原作のキャンディーに当たる。

その他

羽丘(はねおか)
演 - 田口トモロヲ
出版社社長。譲治の担当編集者。アルコール使用障害に陥る夫を救ってほしいという妻・亜以子の依頼を増沢に連絡を取り、仲介する。
原作のハワード・スペンサーに当たる。
森田(もりた)
演 - 滝藤賢一
志津香殺害事件を取材する東亜タイムスの記者。
原作のロニー・モーガンに当たる。
リリー
演 - 福島リラ
キャバレー紅夢のステージで唄う歌姫。
高村 肇(たかむら はじめ)
演 - 堀部圭亮
亜以子の主治医で世志乃の夫。高村記念病院院長兼精神科部長。
原作のエドワード・ローリングに当たる。
正岡 虎一(まさおか とらいち)
演 - やべきょうすけ
通称:正虎(まさとら)。本名:木村 丸男(きむら まるお)。戦後に闇市、現在は賭場やキャバレーを取り仕切る元締。独立第361国境守備隊に徴兵されていた頃、同じ部隊に所属していた保に命を救われる。
原作のメンディー・メネンデスに当たる。
財前(ざいぜん)
演 - 岩松了
譲治に麻薬を売っている医師。
原作のヴェリンジャーに当たる。
六郎(ろくろう)
演 - 渡辺大知
廃墟と化した財前病院に棲みつき、門番だと名乗る男。
原作のアールに当たる。
バーテン
演 - 中嶋しゅう
バーヴィクターズのバーテン。
闇医者
演 - でんでん
磐二と繋がりがある闇医師。
中年女
演 - 石田えり
磐二に夫の浮気調査を依頼する。

ゲスト

複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。

第1話

北岡(きたおか)
演 - 國本鐘建(第3話 - 最終話)
キャバレー紅夢の支配人。
第2話

瀬々(ぜぜ)
演 - 小籔千豊
麻薬を客に売り捌いていると噂されている医師。
原作のレスター・ヴュカニックに当たる。
看護師1
演 - エド・はるみ
真面目な看護師。
看護師2
演 - 安藤玉恵
男あさりが趣味の看護師。
正虎の子分
演 - レイザーラモンHG(最終話)
正虎の用心棒。
原作のチック・アゴスティーノに当たる。
第4話

元隊員2
演 - 三浦誠己
元隊員1
演 - 水澤紳吾
上記2名は保や正岡と同じ独立第361国境守備隊に所属していた元兵隊。
歌手
演 - TAIGA
失踪したリリーの代わりにキャバレー紅夢の舞台に立つ。
佐々木
演 - 望月章男
刑事。岸田の部下。
最終話

中年男
演 - 春海四方
浮気をしている中年女の夫。

スタッフ(テレビドラマ)
  • 原作 - レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』
  • 脚本 - 渡辺あや
  • 音楽 - 大友良英
  • 演出 - 堀切園健太郎(NHKエンタープライズ)
  • 語り - 滝藤賢一
  • 脚本協力 - 小川真司
  • タイトルバック写真 - 長谷井宏紀
  • 編集 - 大庭弘之
  • 美術 - 山口類児、伊達美貴子
  • スタイリスト - 北村道子
  • アクション指導 - 下村勇二
  • バーテンダー指導 - 高坂壮一
  • 台湾語指導 - 鄭文逸
  • 制作統括 - 城谷厚司(NHKエンタープライズ)、谷口卓敬(NHK)
  • 制作 - NHKエンタープライズ
  • 制作著作 - NHK
放送日程

各話 放送日 サブタイトル
第1回 4月19日 色男死す
第2回 4月26日 女が階段を上る時
第3回 5月03日 妹の愛人
第4回 5月10日 墓穴にて
最終回 5月17日 早過ぎる
平均視聴率 4.9%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

  • 最終回は『プロ野球 巨人対広島』中継により30分繰り下げ(21:30 - 22:30)。
  • 本編は全回58分。BSプレミアムでも11月8日~12月5日の日程で午前0時から放送された。
  • 新曲を交え110分に再編集を行った「リミテッド・エディション」が12月6日にBSプレミアムで、2015年1月2日には総合テレビで放送される。
関連商品

サウンドトラック
土曜ドラマ ロング・グッドバイ オリジナル・サウンドトラック(2014年5月14日発売、ビクターエンタテインメント)
公式本
長谷井宏紀・写真『The Long Goodbye NHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」ビジュアルブック』(2014年4月24日発売、早川書房)ISBN 978-4152094513
ノベライズ
司城志朗・ノベライズ、渡辺あや・脚本『ロング・グッドバイ〔東京篇〕』(2014年4月24日発売、早川書房〈ハヤカワ文庫〉)ISBN 978-4150311568

NHK 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
足尾から来た女
(2014.1.18 - 2014.1.25)
ロング・グッドバイ
(2014.4.19 - 2014.5.17)
55歳からのハローライフ
(2014.6.14 - 2014.7.12)

遠い接近 - 中央流沙 - 愛の断層 - 事故 - この町の人 - 愛染かつら - 生ける人形 - 浪華悲歌 - 限りなき前進 - 男たちの旅路(第1部) - 花に棲む - 寺島町奇譚 - 紅い花 - 閃光の遺産 - 高層の死角 - 轢き逃げ - 暗い落日 - 男たちの旅路(第2部) - 堂々たる打算 - およね平吉時穴道行 - 終りなき負債 - もしも・あの時 - 棲息分布 - 最後の自画像 - 依頼人 - たずね人 - 男たちの旅路(第3部) - 虹の花 - 優しい時代 - 兄とその妹 - 出来ごころ - 人情紙風船 - 十字路 第一部 - 天城越え - 虚飾の花園 - 一年半待て - 火の記憶 - 十字路 第二部 - 阿修羅のごとく - 死にたがる子 - 血痕追跡 - 四角な船 - 失楽園'79 - 大阪親不孝通り - 大阪発-あした - 男たちの旅路(第4部) - 素直な戦士たち

阿修羅のごとく パート2 - 離婚 - 天才画の女 - 空白の900分―国鉄総裁怪死事件― - 暁は寒かった―誰かが母を殺した日― - さらばきらめきの日々 - 魂の夏 - 蛇蝎のごとく - わが青春のブルース - 踊る - 君はまだ歌っているか - タクシー・サンバ - 価格破壊 - けものみち - 大阪ドン・キホーテ - 横浜物語 - 遠雷と怒涛と - 噂になった女たち - 私の父の反乱 - 希望 - 翔べ!南十字星号 - 追跡 - 白き抗争 - 欲望 - 日だまり - 波の塔 - 話すことはない - 華族の女 - わたしの名は女です - 青春スクランブル

結婚する手続き - カイワレ族の戦い - 十九歳 - ときめき宣言 - 翔べひよっ子 - 夕陽をあびて - 兄弟 〜あにおとうと〜

別の愛 - 家族の値段 - 恋愛模様 - 理想の男性 - 新十津川物語 明治編 - チロルの挽歌 - - 新十津川物語 大正編 - 新・王将 - オバサンなんて呼ばないで! - 恐怖の航海 - 潮風のサラ - 春むかし - 新十津川物語 昭和編 - 愛を忘れないで - 流れてやまず - 地球をダメにする50のかんたんな方法 - パパ嘘だと言って - 推定有罪 - とおせんぼ通り - 欅の家 - 大草原に還る日 - 私が愛したウルトラセブン - 消えた金塊ブリンクス・マット強奪事件 - パパとアリスの奮戦記 - ミス・ローズ・ホワイトの秘密 - 春の一族 - 系列(パート1) - オバサン、咲いた! - 三十三年目の台風 - がんばらんば 〜平成の島原大変〜 - 勇士たちの帰郷 - 街角 - エトロフ遥かなり - 愛が聞こえます - 聞こえるかい心の歌が - 五右衛門 - 銀行 男たちのサバイバル - 否認 - 幸福の条件 - 米田家の行方 - 北山一平 アイラブ人生 - 黄昏の甘い恋歌ときめき御用達・おぼっちゃまは元気印! - 系列(パート2) - 秋の一族 - 和菓子の味 - 妻よ

もうひとつの家族 - ゼロの焦点 - 放送記者物語 - 涙たたえて微笑せよ-明治の息子・島田清次郎 - 鏡の調書天使が街にやってきた - 家族旅行 - 天上の青 - 遠い国からの殺人者 - 八月の叫び - 刑事 蛇に横切られる - 新宿鮫 〜無間人形〜 - メナムは眠らず - されど、わが愛 - 天空に夢輝き 〜手塚治虫の夏休み〜 - やらまいか! - 夏の一族 - ストックホルムの密使 - 百年の男鯉のように百年生きろ - 一日三回食後に服用・よひんびん物語 - 大地の子 - 最後の弾丸 - 官僚たちの夏 - ランタナの花の咲く頃に - 水辺の男 - ぜいたくな家族 - 照柿 - 病院 - ちいさな大冒険 - 我等の放課後 - 秋の選択 - 憲法はまだか - 女にも七人の敵 - 新宿鮫 〜屍蘭〜 - おごるな上司! - うどんとビデオ - いのちの事件簿 〜福祉の最前線でケースワーカーは今〜 - 風のねがい - もうひとつの心臓 - 女たちの帝国 - 唄を忘れたカナリヤは… - 生前予約〜現代葬儀事情 - スズキさんの休息と遍歴 - 熱の島で〜ヒートアイランド東京 - 極楽遊園地 - 流通戦争 - 新宿鮫 〜毒猿〜 - 黄昏流星群〜恋をもう一度 - 風になれ鳥になれ - ラスト・イニング

クライマーズ・ハイ - 氷壁 - 繋がれた明日 - マチベン - ディロン〜運命の犬 - 人生はフルコース - 新・人間交差点 - クライマーズ・ハイ(再) - 魂萌え! - ウォーカーズ〜迷子の大人たち - ディロン〜クリスマスの約束 - ちゅらさん4 - スロースタート - ハゲタカ - 病院のチカラ〜星空ホスピタル〜 - こんにちは、母さん - 新マチベン 〜オトナの出番〜 - 勉強していたい! - ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜 - ひとがた流し - フルスイング - 刑事の現場 - トップセールス - 監査法人 - 上海タイフーン - ジャッジII 島の裁判官 奮闘記 - 刑事の現場(再) - 遥かなる絆 - 風に舞いあがるビニールシート - リミット -刑事の現場2- - 再生の町 - チャレンジド - 外事警察

君たちに明日はない - チェイス〜国税査察官〜 - 鉄の骨 - チャンス - TAROの塔 - チャレンジド 〜卒業〜

ご縁ハンター - 島の先生 - 七つの会議 - 夫婦善哉 - 実験刑事トトリ2 - 太陽の罠

足尾から来た女 - ロング・グッドバイ - 55歳からのハローライフ - 芙蓉の人〜富士山頂の妻 - ボーダーライン - ダークスーツ

限界集落株式会社 - 64(ロクヨン)★ - ちゃんぽん食べたか★ - 破裂★

逃げる女★ - 恋の三陸 列車コンで行こう!★(特集ドラマ) - トットてれび* - 夏目漱石の妻 - スニッファー 嗅覚捜査官★ - スクラップ・アンド・ビルド

4号警備* - 幕末グルメ ブシメシ!* - 植木等とのぼせもん*

やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる* - バカボンのパパよりバカなパパ* - 不惑のスクラム* - フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話

母、帰る〜AIの遺言〜 - みかづき - 浮世の画家 - デジタル・タトゥー - サギデカ - 少年寅次郎 - みをつくし料理帖スペシャル

心の傷を癒すということ - 三浦部長、本日付けで女性になります。 - 路〜台湾エクスプレス〜 - 天使にリクエストを〜人生最後の願い〜 - ノースライト

六畳間のピアノマン - きよしこ - 今ここにある危機とぼくの好感度について - ひきこもり先生 - 正義の天秤 - 風の向こうへ駆け抜けろ

わげもん〜長崎通訳異聞〜 - エンディングカット - 17才の帝国★ - 空白を満たしなさい★ - 一橋桐子の犯罪日記★ - ひきこもり先生シーズン2★

探偵ロマンス★ - 正義の天秤 season2★ - やさしい猫★ - 遥かなる山の呼び声★ - ガラパゴス(再編集版)★ - デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士★

お別れホスピタル★

神様の女房 - 使命と魂のリミット - 蝶々さん〜最後の武士の娘〜 - 真珠湾からの帰還

とんび - キルトの家 - 家で死ぬということ - それからの海 - あっこと僕らが生きた夏 - 永遠の泉 - 負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜 - 実験刑事トトリ

メイドインジャパン - 火怨・北の英雄 アテルイ伝(BSプレミアムの再放送)

1942年のプレイボール(19時)

炎上弁護人

ベトナムのひかり〜ボクが無償医療を始めた理由〜

新宿鮫シリーズ - 大河ファンタジー・精霊の守り人

学術的参考文献
  • 小野智恵「ポスト・ノワールに迷い込む古典的ハリウッド映画 ― 『ロング・グッドバイ』における失われた連続性」、『交錯する映画 ― アニメ・映画・文学』、映画学叢書(加藤幹郎監修、杉野健太郎編、ミネルヴァ書房、2013年3月)所収。