長崎絵師通吏辰次郎
以下はWikipediaより引用
要約
『長崎絵師通吏辰次郎』(ながさきえしとおりしんじろう)は、書き下ろしで刊行されている佐伯泰英の時代小説シリーズ。
概要
佐伯泰英が、それまでの国際派ミステリー小説作家から時代小説作家へと転向して、『密命』の次に上梓した書き下ろし時代小説が、このシリーズの1巻『瑠璃の寺』である。ただし、作者のインタビューによるとシリーズ化は想定していなかったということである。当初は『瑠璃の寺』というタイトルで、後にハルキ文庫より刊行される際に『悲愁の剣』と改題した。2003年には続編として『白虎の剣』が刊行された。『白虎の剣』では、辰次郎が長崎へ帰還したため、主要な舞台は江戸から長崎に変わっている。
あらすじ
享保4年(1719年)八朔(8月1日)、季次家の遺児・茂嘉を連れて江戸に来た長崎の絵師・通吏辰次郎。辰次郎は季次家没落の原因となった密貿易が冤罪である事を証明し家を再興させるために江戸に出てきた。しかし、そこで知った事件の真相は…(『悲愁の剣』)。
享保6年(1721年)、盲目の少女・おしのの眼の治療のため、長崎に戻った辰次郎に、長崎の町年寄達からオランダ相手の密貿易の頭取となるよう命が下される。密貿易の利をめぐって、唐人の秘密結社・黄巾党の刺客との戦いが繰り広げられる(『白虎の剣』)。
主要登場人物
通吏 辰次郎(とおり しんじろう)
本作の主人公。直心影流の遣い手。幼馴染の季次茂之と瑠璃が祝言を挙げた夜、オランダ船に密航して日本を脱出。東南アジア諸国を旅して暮らした。マカオでジュゼッペ・カスティリオーネに師事し西洋の画法を習得する。
しかし、季次家が没落した事を知り日本に帰国。茂之と瑠璃が死んだ事を知り、2人の遺児・茂嘉を連れて季次家の無実を証明するために江戸に上る。江戸にいた時は、長崎伯雲の名で絵師の看板を掲げた。
長崎に戻った後は長崎会所の御用絵師の仕事に就いた。
辰次郎が日本を出たもう1つの目的は、鎖国や海外貿易への規制が強まるのに対抗して、密貿易の拠点の総支配人となるためだった。交易所は安南に設けられ、そこでの辰次郎の名は「沈季龍大人(しんきりゅうたいじん)」。
享保4年(1719年)の時点で27歳。父は唐絵目利で出島の御用絵師だった。
用語解説
備前包平(びぜんかねひら)
藤原貞広(ふじわらさだひろ)
浅草瑠璃堂(あさくさるりどう)
赤交易(あかこうえき)
黄巾党(こうきんとう)
神女日輪坐像、和茶散華浮遊図(かんじょにちりんざぞう、わちゃさんげふゆうず)
作品リスト
角川春樹事務所より刊行。
- 瑠璃の寺 (1999年2月 ISBN 4-89456-147-6)
ハルキ文庫より刊行。
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