電脳戦機バーチャロン
題材:巨大ロボット,
以下はWikipediaより引用
要約
『電脳戦機バーチャロン』(でんのうせんきバーチャロン、CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON)は、セガの3D対戦ロボット格闘ゲーム。および、同作を第1作とし、1990年代中盤から2000年代初頭にかけて設定やゲームシステムを共有する作品群(様々な家庭用ゲーム機やデジタルデバイスに移植された版や家庭用ゲーム機オリジナル作品についての詳細は、本項の「シリーズ構成」に記した、各作品概要などに記載)。
第1作は、日本で1995年12月よりアーケードゲームとして稼働を開始し、後に家庭用ゲーム機に移植された。 筐体内部の本体システム基板は「セガ・モデル2」を使用している。
概要
3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で描かれた空間の中で「バーチャロイド」と呼称される戦闘用の巨大ロボットを操縦し、敵プレイヤーと対戦するTPS形式の対戦アクションゲーム。本作のプロデューサーであるセガ社員・亙重郎の構想の下、メカニックデザイン(バーチャロイド)にカトキハジメを起用し、このイメージを基本として小説や設定資料集、ドラマCDなどの形で作品世界の構築が行われた。
ゲームデザイン
本作がリリースされた当時、プレイヤー対プレイヤーの対戦アクションゲームは『ストリートファイターII』シリーズを筆頭とした人間(型キャラクター)同士の対戦型格闘ゲームが主流で、前進・後退・ジャンプのみという狭い自由度でしか移動できないものであった。
『バーチャロン』は3D格闘ゲームと後述するような本作以前に存在した数種のロボットゲーム(のルール・システム)をミックスして「良いとこ取り」をした点が最大の特徴と言える。もう少し仔細に述べると「操作系を対戦前提にシェイプアップしたことにより、格闘ゲームにあるスピーディさと緊迫感を手にしている」という事である。また、亙プロデューサーが「アクション詰め将棋」と形容する、高速で撃ち合いつつもある程度制限された動作の中で相手を理詰めで追い詰め、高速で機動しながらの射撃戦・近接格闘戦が楽しめるゲーム性が指向された。
このようなゲーム性を実現するため、本シリーズでは、プレイヤーは自機の後方の視点から3D空間で形成された戦闘フィールドを見て、前後左右空中と自由な機動を楽しめるようになっている。また操作キャラクターがロボット(バーチャロイド)であることを生かしたメカニカルな動作や光学的・SF的な武器・攻撃は、セガのゲーム全体に良く見られる傾向であり、本作を「未来的なカッコ良いゲーム」に仕立てている。
開発経緯
本作リリース以前のロボットゲームは単に「キャラクターがロボットというだけの爽快感重視系アクションゲーム」か、あるいはリアルさを追求しすぎ「操作は複雑でアクション性に乏しい、地味でマニアックなシミュレーター」という印象の作品が多く存在し、商業的成功を得たものは少なかった。それ故『バーチャロン』以前のゲーム業界では「ロボットものは売れない」という評価が一般的であった。それにもかかわらず、毎年セガに入社してくる新人の中にロボットゲームの企画書を上げてくる者が多くおり、彼らに「そんなゲームは売れないのだ」という現実を分からせるべく、(亙は100%売れないとは考えていなかったようだが)「あえて失敗させるためのプロジェクト」という名目で企画に許可が下され、『バーチャロン』の開発は始められた。しかし、会社のこの想定に反して完成した作品は大ヒットし、今もなおセガのゲーム史におけるマイルストーン的立ち位置となっている。
ロボット対戦格闘ゲームとしての本作の立ち位置
日本においてロボットゲームの代表的な作品と見なされる事の多い本作だが、しばしば「ロボット(対戦格闘)ゲームの草分け的存在」とも称される。厳密にいえばソレは正鵠を射た表現ではなく、本作以前にも『バトルテック』などのロボットゲームのタイトルや、『サイバースレッド』のように類似したインターフェースを持つFPS形式の対戦アクションゲームは存在していた。しかし、それらのゲームは「(いわゆるリアルロボット)アニメのように操縦桿を使ってロボットを操作するエースパイロットの気分に浸れる」事に重点が置かれ「対戦」はそれに付随するものでしかないか、もしくは逆にロボットゲーム独自の操作性や「けれん味」が重視されていなかった。これらを上記のような対戦重視のゲームデザインとして洗練して実装したという点で、本作は「ロボットゲーム(に変革をもたらした、様々な作品)の草分け的存在」と言って良い。
シリーズ構成
『バーチャロン』シリーズは、大きく分けると4作品だが、さらに移植作品やマイナーチェンジなども多数存在するため、シリーズにおける統一的なバージョンであるM.S.B.S.Verが設定されている。
※ 各シリーズ作品の移植版については、それぞれの項目先に詳述するが、2019年11月27日に発売されたPlayStation 4版(PS4版)についてのみ項目を別途に設けて簡易的に記述する。
※ゲーム『とある魔術の電脳戦機』についてはクロスオーバーの節に記載。
電脳戦機バーチャロン
1995年12月にアーケードゲームとして登場したシリーズ第1作。バーチャロイドと呼ばれる8種のロボットが登場する。操縦桿2本という斬新な操作インターフェースを採用した。バーチャロイドはこの操縦桿の操作に応じてダッシュやジャンプ、攻撃などを行う。次作以降と区別する場合、背景設定の「オペレーション・ムーンゲート」に因んだ『O.M.G.』もしくはドットのない『OMG』、単に『初代』とも呼ばれる。
M.S.B.S.Ver.3.3b
M.S.B.S.Ver.3.3c
M.S.B.S.Ver.3.3s
M.S.B.S.Ver.3.3w
なお「通信対戦やユーザー主催のインターネット大会などがいまだに行われている」との記述もあるが、Windows 95は既にサポートが終了しているレガシーOSであるため、最新のPCへは普通のやり方でインストールすることはできない。当時のPC機器にインストールしてネットにつなぐのは完全な自己責任となる。
M.S.B.S.Ver.3.3
M.S.B.S.Ver.3.3
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
ジャンル | 3D対戦アクションシューティング |
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対応機種 |
アーケード(MODEL3)ver.5.2 5.4 アーケード(NAOMI)ver.5.66 ドリームキャスト ver.5.45 Xbox 360(Xbox Live Arcade)(Xbox One後方互換対応)ver.5.66 PlayStation 4 |
開発元 |
第3AM研究開発部/ヒットメーカー 第2AM研究開発部・監修:第3AM研究開発部 |
発売元 | セガ |
人数 | 2人(対戦) |
発売日 | 1998年3月15日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
ツインスティック、ビジュアルメモリ ツインスティックEX |
売上本数 | 143,283本 |
1998年3月にアーケードゲームとして稼動開始。1対1を追求したシリーズ2作目、通称『オラタン』または『OT』。バーチャロイドの種類も計11機種へと増えており「ターボショット」などの新要素も加わっている。ステージ上の仕掛けも移動を制限する沼などの地形をはじめ宇宙空間や水中など通常とは異なる場所も多くあり対戦ステージも一新されている。機体毎の防御力の差の表現に「V-アーマー」が導入された。動作パターンも大幅に追加され「クイックステップ」「バーティカルターン」「空中ダッシュ」「スライディング(しゃがみダッシュ)攻撃」「ダッシュ近接」などの操作が可能となり、攻撃も左右ターボボタンの使い分けにより多彩なものとなった。またシステム基板の性能向上によってバーチャロイドのデザインにも制約が少なくなり、エフェクトもシンプルだった『O.M.G.』に比べ派手なものになった。発売直前のAMショーのバージョンでも、グラフィックの向上が見られたが、テムジンの前ダッシュボムがOMGのままだったりと試行錯誤が開発にあった。
M.S.B.S.Ver.5.2
バーチャロン・スペシャル
M.S.B.S.Ver.5.4
M.S.B.S.Ver.5.45
M.S.B.S.Ver.5.66
M.S.B.S.Ver.5.66(XBLA版)
元々はセガの正式な事業計画にはなかったが、後に「暴走プログラマ」と呼ばれることになる社員が自主制作という形で作り始め、ある程度出来上がったところで開発の事実を会社に報告し、発売の是非を問う形で認可された経緯を持つ。広告・販促の予算は0円、かつ配信時点で10年以上前の作品ながら、2009年度の日本国内におけるXBLAダウンロードランキング第1位になった。2017年6月28日にXBOX ONE後方互換に対応。
電脳戦機バーチャロン フォース
ジャンル | 3D対戦アクションシューティング |
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対応機種 |
アーケード(HIKARU)ver.7.5~7.7 Xbox 360 ver.7.7 PlayStation 4 |
開発元 |
ヒットメーカー(後の第3AM研究開発部) 第2AM研究開発部・監修:第3AM研究開発部 |
発売元 | セガ |
人数 | 1人~4人(対戦) |
発売日 | 2001年10月23日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス | ツインスティックEX |
その他 | Xbox Live、4画面分割対戦対応 |
2001年10月にアーケードゲームとして稼動開始。通称『フォース』または『VO4』。ロゴマークはアラビア数字の「4」であるが、これは4人対戦の意味の「4」であり、実際のシリーズは3作目である。前述の通り1対1の対戦だった前作とうってかわり、2対2の最大4人対戦となる。アーケード版では、当時の対戦ゲームとしては珍しい磁気カードによる継続プレイシステムを採用している。このカードには名前、使用中の機体、戦績、ゲーム状況、オプションの記録が行え、カードの発行と内容確認は別の「VO4ターミナル」と呼ばれる筐体で行う。このカードを作らないと大半の機体が使えない。
使用マザーボードが高価かつ希少なSEGAHIKARUで、さらに1P&2P筐体+3P&4P筐体に加えてカードベンダー兼ターミナル筐体もが必要であったため、ことSEGAHIKARUの工場在庫数がボトルネックとなりごく限られた大型筐体×2+ターミナル筐体セットのみが製造され、設置スペースおよびフルセット価格、ならびに受注前量産台数(ただし後に若干台数を追加生産)といった諸事情から導入できた店舗は限られていた。一方で時間経過とともにインカムが落ちて撤去・売却された筐体が、発売当初に設置されなかった・あるいはできなかった別のロケーションで稼動・再燃するといった現象も起きた。現時点でバーチャロンシリーズのアーケード最終作であることもあって、単一タイトルとしては非常に息が長いゲームとなっており、2013年時点でも一部の店舗で稼動している。開発元の直営店であるセガ秋葉原3号店のRETRO:G(レトロジー)でも1セットのみ稼働中である。また、本作の家庭用移植が実現した現在、SEGAHIKARU基板のタイトルとしては唯一家庭用版が発売された作品にもなっている。
本作がSEGAHIKARU基板で開発・発売された最後のゲームとなった。
M.S.B.S. Ver. 7.5
M.S.B.S. Ver. 7.6
M.S.B.S. Ver. 7.7
M.S.B.S. Ver. 7.7(Xbox 360版)
シリーズ15周年を記念して、シリーズを総括する内容のサウンドトラックや冊子を同梱した限定版も発売された。予約特典は女性型バーチャロイドのバストサイズを選択できるようになる「フェティッシュ解放コード」のDLCカードと『ボーダーブレイク エアバースト』で使用するオリジナルペイントコード。2012年4月26日にXbox 360 プラチナコレクション版、同年5月1日にゲームオンデマンド版が発売される。
電脳戦機バーチャロン マーズ
ジャンル | 3Dロボットアクションアドベンチャー |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 2 PlayStation 3 |
開発元 | ヒットメーカー(後のセガ第3AM研究開発部) |
発売元 | セガ |
人数 | 1人~2人(対戦) |
メディア |
DVD-ROM1枚組 PS2アーカイブス |
発売日 |
2003年5月29日 2004年2月26日 2013年3月21日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
DUALSHOCK 2 ツインスティック3 |
その他 | プログレッシブ出力:非対応 |
2003年5月29日にPlayStation 2(PS2)で発売された。通称『マーズ』もしくは『MARZ』。フォースのレギュレーションをベースにして、ミッションクリア型のアクションアドベンチャーゲームに仕立て上げている。
戦闘はほぼフォースと同じであるが、ストーリーモードでは敵2-3機を同時に相手にしたり、軍事施設や輸送トレーラーを破壊するミッションなどもある。ステージについても迷路ステージや地雷ステージもあったりと、家庭用機ならではの要素が追加されている。回復アイテムや一定時間能力が上がるアイテムが追加されており、アクション性が重視される。また従来はムック・雑誌等の資料でしか知ることができなかった背景設定が、ゲームの随所でおおまかに語られている。
『フォース』のレギュレーションに準じた通常の対戦モードも備わっており、コンピューターが操作する機体を交えての2人対戦や協力プレイも可能ではあるが、4人プレイには対応していない。
『マーズ』では初心者やアクションに自信のないプレイヤー向けのオプションとして、操作を簡略化したオート操作モードも用意されており、本作の特徴の一つとなっている。
本作はシリーズとしては初めて移植作ではない家庭用オリジナル作品として開発された版であり、旧来のファンだけではなく、今まで『バーチャロン』に触れたことがなかった新規のユーザーを取り込むというコンセプトが掲げられた。
M.S.B.S.Ver.8.5
M.S.B.S.Ver.8.5(PS3版)
電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001
ジャンル | 3Dロボットアクションシューティング |
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対応機種 | PlayStation 4 |
開発元 | 未発表 |
発売元 | セガゲームス |
人数 | 1人~4人(オンライン対戦) |
メディア | ダウンロード(専売) |
発売日 | 2019年11月27日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
DUALSHOCK 4 VCD-18-c 18式コントロールデバイス ツインスティック |
「PlayStation 4用ツインスティック」の節で詳述する経緯により、『OMG』(初代)・『オラタン』・『フォース』の三作を1パックにする形でPS4に移植された。いずれの作品もブロードバンド規格のオンライン対戦に対応する(オフライン対戦は実装されず、対戦は全てネット環境必須となる)。三作品いずれも通常のランキングマッチに加えて、ルーム内でトーナメント対戦をする「ミニ トーナメント」、リーグ戦をする「総当たり戦」、チームを組み対戦をする「チームバトル」の3モードを実装、よりアーケードライクな対戦が可能となる。
システム
操作方法
『バーチャロン』シリーズは基本的に、攻撃ボタンとダッシュボタン(『オラトリオ・タングラム』以降はターボボタンという呼称)のついた、左右一対の操縦桿(ツインスティック)を操作して、自分が操縦する機体(バーチャロイド)の操作を行う。
家庭用では専用のツインスティックが発売されている場合もあるが(詳細は「#ツインスティック」を参照)、ゲームパッドなどを用いることもできる。この場合はコントローラーの形状に合わせた独自の操作が用意されているが、ツインスティックによる操作を模した操作を設定できる場合もある。例えば専用ツインスティックが発売されなかったPlayStation 2の場合、専用コントローラー(DUALSHOCK)の方向キーまたは左アナログを左スティック(ターボ:L1、左攻撃:L2)、十字に並んだ4つのボタンまたは右アナログを右スティック(ターボ:R1、右攻撃:R2)に見立てるモードが用意されている。
『マーズ』のみ上記の操作に加えて、基本的な操作が少ない入力で済むように変更・簡略化された「オート操作」(AIサポート)がオプションとして用意されており、攻撃の使い分けや近接戦闘でのガードを半自動化することができる。
移動
各バーチャロイドは三人称視点で描かれた3D空間の中で、前後左右への移動と旋回、ダッシュ、短時間のジャンプと下降を行うことができる。各動作はそれぞれある程度の制約を伴い、有利不利に結びつく。
- 2本の操縦桿のどちらか一方あるいは両方を同じ方向へ倒すことで前後左右への移動ができ、後者の方が移動速度が速い。操縦桿は8方向にしか動かないが、左右の操縦桿の倒す方向をずらすことによって16方向への移動が可能となる。
- 移動しながらダッシュボタン(ターボボタン)を押すことで高速移動(ダッシュ)となる。
- ダッシュ速度は一定ではなく、移動方向による違いがある。また機体ごとにダッシュの性質は異なり、前ダッシュが速く後ダッシュが非常に遅い機体や、横ダッシュが速い機体など様々である。
- ダッシュ中は動きの自由度が少なく隙ができるが、ダッシュ攻撃を行っていなければ急停止(ダッシュキャンセル)ができる。ダッシュ中に何も操作を行わなければ、ある程度の距離を走ってから停止する。停止直後には若干の隙が発生する。
- ダッシュ攻撃(後述)を行うと、自動的に相手の方向を捕捉して向き直りつつ攻撃することができるが、攻撃した後は一定距離を移動し終えるまでダッシュを止めることも、後述の方向転換を行うことも、基本的に再攻撃を行うこともできず、機体が停止するまでの間に大きな隙をつくることになる。
- 『オラトリオ・タングラム』以降ではダッシュ中に方向転換(バーティカルターン)が可能で、ダッシュ中に一度操縦桿をニュートラルに戻し、直前の進行方向に向かって左右90度の範囲内で異なる方向へレバーを倒すことで成立する。
- 2本の操縦桿を前後互い違いに倒すと旋回となる。このときターボボタンを押していれば素早く旋回できる(ターボ旋回)。
- 2本の操縦桿を左右外側に開くとジャンプ、ジャンプ中に左右内側に倒すとジャンプキャンセル(急降下)となる。通常はジャンプすると同時に敵の方向に向き直るため、ジャンプ直後にキャンセルすると簡単に敵を索敵することができる。
- ジャンプ上昇中・下降中にはある程度前後左右に移動することができる。何もしなければジャンプの頂点に達した後に降下する。降下中には後述の2段目のジャンプや空中ダッシュ、攻撃を行うことはできない。着地の瞬間には若干の隙が生じる。
- ジャンプの頂点ではジャンプ攻撃を行うことができるが、ダッシュ攻撃同様、ジャンプ中に攻撃をしてしまうと急降下はできなくなる。これも隙が大きい。
- 『オラトリオ・タングラム』ではジャンプの上昇中にもう一度ジャンプ操作を行うと2段目のジャンプが発生する。
- 『オラトリオ・タングラム』以降では、ジャンプの上昇中にダッシュ操作を行うことで、上昇を停止して飛翔しながらの高速移動(空中ダッシュ)を行うことができる。空中ダッシュ中は地上でのダッシュと同様、キャンセルや空中ダッシュ攻撃(後述)を行うことができる。空中ダッシュを終えるとその場で降下し、着地するまでの間に隙をつくることになる。
- ダッシュ速度は一定ではなく、移動方向による違いがある。また機体ごとにダッシュの性質は異なり、前ダッシュが速く後ダッシュが非常に遅い機体や、横ダッシュが速い機体など様々である。
- ダッシュ中は動きの自由度が少なく隙ができるが、ダッシュ攻撃を行っていなければ急停止(ダッシュキャンセル)ができる。ダッシュ中に何も操作を行わなければ、ある程度の距離を走ってから停止する。停止直後には若干の隙が発生する。
- ダッシュ攻撃(後述)を行うと、自動的に相手の方向を捕捉して向き直りつつ攻撃することができるが、攻撃した後は一定距離を移動し終えるまでダッシュを止めることも、後述の方向転換を行うことも、基本的に再攻撃を行うこともできず、機体が停止するまでの間に大きな隙をつくることになる。
- 『オラトリオ・タングラム』以降ではダッシュ中に方向転換(バーティカルターン)が可能で、ダッシュ中に一度操縦桿をニュートラルに戻し、直前の進行方向に向かって左右90度の範囲内で異なる方向へレバーを倒すことで成立する。
- ジャンプ上昇中・下降中にはある程度前後左右に移動することができる。何もしなければジャンプの頂点に達した後に降下する。降下中には後述の2段目のジャンプや空中ダッシュ、攻撃を行うことはできない。着地の瞬間には若干の隙が生じる。
- ジャンプの頂点ではジャンプ攻撃を行うことができるが、ダッシュ攻撃同様、ジャンプ中に攻撃をしてしまうと急降下はできなくなる。これも隙が大きい。
- 『オラトリオ・タングラム』ではジャンプの上昇中にもう一度ジャンプ操作を行うと2段目のジャンプが発生する。
- 『オラトリオ・タングラム』以降では、ジャンプの上昇中にダッシュ操作を行うことで、上昇を停止して飛翔しながらの高速移動(空中ダッシュ)を行うことができる。空中ダッシュ中は地上でのダッシュと同様、キャンセルや空中ダッシュ攻撃(後述)を行うことができる。空中ダッシュを終えるとその場で降下し、着地するまでの間に隙をつくることになる。
通常攻撃
各バーチャロイドは攻撃ボタンと移動操作の組み合わせにより、多彩な攻撃手段を使い分けることができる。ただし各種攻撃には動作に応じたルールが付随し、不用意な攻撃には反撃を受けるリスクが伴う。
- 攻撃目標となる敵を視界内に捉えていると自動的にロックオンする。基本的にロックオンした状態であれば攻撃は自動的に敵を追尾するが、追尾性能は攻撃によって差異があり、ロックオンの有無にかかわらず無誘導の武器もある。複数の敵が出現する『フォース』『マーズ』では、左右のターボボタンを同時押しすることで攻撃目標を選択することができる。
- 攻撃には右操縦桿の攻撃ボタンを使う右手攻撃(Right Weapon/RW)、左操縦桿の攻撃ボタンを使う左手攻撃(Left Weapon/LW)、両方の攻撃ボタンを使う両手攻撃(Center Weapon/CW)がある。
- 射撃攻撃を行うと、使用した攻撃ボタンに応じて画面の右・左・中央に表示された武器ゲージを消費する。消費量は使用した攻撃の種類によって異なり、またゲージが必要量に満たない攻撃は行うことができない。武器ゲージは一定時間で回復するが、ゲージの回復速度は機体ごとに、また各武器ゲージごとに異なる。ゲージの消費が少なく連射が可能な武器もあれば、一度使用するとしばらく使用不可能になる武器もある。
- バーチャロイドの状態(「立ち/通常移動」「ジャンプ中」「ダッシュ移動中」)によって武器の特性や攻撃のパターンが変化する。
- 中でもダッシュ攻撃は移動しつつ相手の方向に向き直りながら攻撃するという点こそ共通であるものの、移動方向(前・後・左右)によってまったく違った攻撃になる。特に前ダッシュからの攻撃は強力なものに設定されていることが多いが、強力な攻撃であるほど隙も大きいなど一長一短があるため、プレイヤーは相手との位置関係や攻撃手段の特性などを考慮して攻撃を選ぶ必要に迫られる。
- 地上で2本の操縦桿を左右内側に倒しつつ攻撃すると「しゃがみ攻撃」になり、姿勢を低くしながら上方へと攻撃する。攻撃を撃たずにしゃがむ事はできない。しゃがみ中は停止状態だけでなく、歩き直後にしゃがみ動作を入れる事で、若干の距離を滑るように移動しながら発射出来る。
- 『オラトリオ・タングラム』以降、「地上ダッシュ(斜め前方・斜め後方が加わり5種類に)「空中ダッシュ中(前・斜め前方・後・斜め後方・左右)」「しゃがみダッシュ移動中(前・斜め前方・後・斜め後方・左右)」の状態が加わった。いずれも通常の地上ダッシュとは異なる性質の攻撃に変化するため、武器も多彩になった。
- 『オラトリオ・タングラム』以降、「立ち」「しゃがみ」「ジャンプ中」でターボボタンを押しながら攻撃すると、静止状態から通常の立ち攻撃とは異なる攻撃を繰り出す「ターボ攻撃」となる。さらに『オラトリオ・タングラム』のみ左右のターボボタンで右ターボ攻撃と左ターボ攻撃に別れている。
- 実際にどのような攻撃が繰り出されるかは各バーチャロイドによって異なる。一撃必殺の威力があるもの、隙の少ないもの、攻撃よりも敵弾を打ち消す用途に向いたものなど多種多様である。
- 一部の例外を除き、バーチャロイドは自分自身または味方機による攻撃と干渉せず、ダメージを受けることも射線を遮ることもない。ボム、レーザー、ビームといった様々な武器がある。
- 射撃攻撃を行うと、使用した攻撃ボタンに応じて画面の右・左・中央に表示された武器ゲージを消費する。消費量は使用した攻撃の種類によって異なり、またゲージが必要量に満たない攻撃は行うことができない。武器ゲージは一定時間で回復するが、ゲージの回復速度は機体ごとに、また各武器ゲージごとに異なる。ゲージの消費が少なく連射が可能な武器もあれば、一度使用するとしばらく使用不可能になる武器もある。
- 中でもダッシュ攻撃は移動しつつ相手の方向に向き直りながら攻撃するという点こそ共通であるものの、移動方向(前・後・左右)によってまったく違った攻撃になる。特に前ダッシュからの攻撃は強力なものに設定されていることが多いが、強力な攻撃であるほど隙も大きいなど一長一短があるため、プレイヤーは相手との位置関係や攻撃手段の特性などを考慮して攻撃を選ぶ必要に迫られる。
- 地上で2本の操縦桿を左右内側に倒しつつ攻撃すると「しゃがみ攻撃」になり、姿勢を低くしながら上方へと攻撃する。攻撃を撃たずにしゃがむ事はできない。しゃがみ中は停止状態だけでなく、歩き直後にしゃがみ動作を入れる事で、若干の距離を滑るように移動しながら発射出来る。
- 『オラトリオ・タングラム』以降、「地上ダッシュ(斜め前方・斜め後方が加わり5種類に)「空中ダッシュ中(前・斜め前方・後・斜め後方・左右)」「しゃがみダッシュ移動中(前・斜め前方・後・斜め後方・左右)」の状態が加わった。いずれも通常の地上ダッシュとは異なる性質の攻撃に変化するため、武器も多彩になった。
- 『オラトリオ・タングラム』以降、「立ち」「しゃがみ」「ジャンプ中」でターボボタンを押しながら攻撃すると、静止状態から通常の立ち攻撃とは異なる攻撃を繰り出す「ターボ攻撃」となる。さらに『オラトリオ・タングラム』のみ左右のターボボタンで右ターボ攻撃と左ターボ攻撃に別れている。
近接格闘
バーチャロイド同士の戦闘は比較的広い空間で行われるが、ソードや鈍器による打突、あるいは四肢を用いた格闘攻撃が届く間合いになると攻防の手段や移動方法が自動的に変化し、近接格闘独自のルールが適用される。
- 敵が至近距離にいるとき、自動的にロックオンサイトが二重になってダブルロックオンとなる。この状態で攻撃ボタンを押すことで、自動的に攻撃手段が射撃から格闘へと変化し、近接戦を仕掛けることができる。近接格闘による攻撃は射撃攻撃と比べ、おおむね威力が高めに設定されており、また射撃攻撃と異なり武器ゲージを消費しない。
- ダブルロックオン状態では武器のリーチに関わらず、相手との間合いを素早く詰めながらの格闘攻撃を行うことができるが、ダブルロックオンになる距離は各バーチャロイドによって異なる。一般的に、近接格闘能力の低いバーチャロイドはこの距離が短く(=ある程度密着してからでないと攻撃できない)、高いバーチャロイドはこの距離が長い(=少し離れていても近接攻撃が出せる)。一部作品では「相手が近接攻撃のリーチが届く範囲にいる(ダブルロックオン範囲と近接可能範囲はイコールではない)」事が近接攻撃が出るトリガーとなっていたため、機体によってはロックオンせずに近接攻撃が出ることもある。
- 近接格闘戦も左手攻撃・右手攻撃・両手攻撃で別れている。また操作を加えることで、様々な攻撃に変化する。
- 『オラトリオ・タングラム』以降では通常攻撃と同様、ターボボタン入力を加えることでターボ近接攻撃が出せる。
- 『オラトリオ・タングラム』では、しゃがみ攻撃動作を行うことによりガード不能のしゃがみ近接攻撃が可能である。これも右手・左手・両手の区別がある。
- 『O.M.G.』『フォース』『マーズ』では、ダブルロックオン状態で、レバーを横に入れてトリガーを入力することにより、相手の側面に回り込みながら近接攻撃を行う回り込み近接を出すことができる。また『オラトリオ・タングラム』では、ダブルロックオン状態でターボボタンを押してからレバー入力をすることによって、相手を正面に捉えつつ側面や後方に回り込むクイックステップが可能であり、更にトリガー入力を加えることにより回り込み近接に相当するクイックステップ近接を出すことができる。
- 他に、『オラトリオ・タングラム』以降では、ダブルロックオン状態で「ジャンプ+トリガー」で小ジャンプからの近接攻撃を行うジャンプ近接、ダウンした相手をダブルロックオンした状態でトリガー入力することにより追い打ちのダメージを与える近接ダウン攻撃、『フォース』『マーズ』では、ダブルロックオン状態で「レバーを後ろに入れてトリガー」で上空への攻撃を行うアッパー近接を出すことができる。
- 『O.M.G.』および『フォース』『マーズ』では、一部のトリガーが近接武器にアサインされていない機体が存在する。当然のことながら、たとえ近接間合いであっても近接武器にアサインされていないトリガーを使用した場合は射撃攻撃が発生する。『O.M.G.』では逆に遠距離攻撃のモーションが近接と共用になっている武器も存在し、遠距離攻撃ながら近接と同じ攻撃判定が存在していたため、これを利用したしゃがみ近接や遠距離近接キャンセルダッシュが可能であった。
- 『オラトリオ・タングラム』以降では、前or斜め前ダッシュ中にレバー後に入れながらトリガーを引くことによって、ダッシュ近接を出すことが出来る。なお、『オラトリオ・タングラム』ではサイファー、『フォース』『マーズ』ではテムジン系列の一部・マイザー・フェイ-イェン系列のみ空中ダッシュ近接を出すことが出来る。これらのダッシュ近接は通常の近接攻撃と異なり、敵との距離に関わらず(つまり、ダブルロックオン状態ではなくとも)出すことができる。
- 至近距離で両方のレバーを内側に倒すと相手の近接攻撃をガードしダメージを軽減することができる。ガードが有効なのは近接攻撃のみで、射撃攻撃は防ぐことができない。また『オラトリオ・タングラム』ではしゃがみ近接はガード不能の攻撃に設定されている。ガードが可能になる距離や範囲定義は作品や機体によって異なり、『O.M.G.』および『オラトリオ・タングラム』では概ね自機がダブルロックオンすることができる前面から左右の範囲、『フォース』『マーズ』ではゲームシステムがチーム戦を前提としているためガード範囲が全方位となっており敵機体が一定距離内にいれば背面範囲からの近接攻撃であってもガードが可能となっている。『オラトリオ・タングラム』『フォース』『マーズ』から追加されたターボ近接攻撃はガードによってダメージの軽減は可能だが通常の近接攻撃をガードしたときに比べると大きめダメージを受け攻撃が命中した機体は吹き飛ばされ転倒するデメリットがある。ガード状態からはカウンターを狙いやすい攻撃の出が早いガードリバーサル近接を出すことができるが一部動作ではキャンセルができない等のデメリットがある。
- ダブルロックオン状態では武器のリーチに関わらず、相手との間合いを素早く詰めながらの格闘攻撃を行うことができるが、ダブルロックオンになる距離は各バーチャロイドによって異なる。一般的に、近接格闘能力の低いバーチャロイドはこの距離が短く(=ある程度密着してからでないと攻撃できない)、高いバーチャロイドはこの距離が長い(=少し離れていても近接攻撃が出せる)。一部作品では「相手が近接攻撃のリーチが届く範囲にいる(ダブルロックオン範囲と近接可能範囲はイコールではない)」事が近接攻撃が出るトリガーとなっていたため、機体によってはロックオンせずに近接攻撃が出ることもある。
- 『オラトリオ・タングラム』以降では通常攻撃と同様、ターボボタン入力を加えることでターボ近接攻撃が出せる。
- 『オラトリオ・タングラム』では、しゃがみ攻撃動作を行うことによりガード不能のしゃがみ近接攻撃が可能である。これも右手・左手・両手の区別がある。
- 『O.M.G.』『フォース』『マーズ』では、ダブルロックオン状態で、レバーを横に入れてトリガーを入力することにより、相手の側面に回り込みながら近接攻撃を行う回り込み近接を出すことができる。また『オラトリオ・タングラム』では、ダブルロックオン状態でターボボタンを押してからレバー入力をすることによって、相手を正面に捉えつつ側面や後方に回り込むクイックステップが可能であり、更にトリガー入力を加えることにより回り込み近接に相当するクイックステップ近接を出すことができる。
- 他に、『オラトリオ・タングラム』以降では、ダブルロックオン状態で「ジャンプ+トリガー」で小ジャンプからの近接攻撃を行うジャンプ近接、ダウンした相手をダブルロックオンした状態でトリガー入力することにより追い打ちのダメージを与える近接ダウン攻撃、『フォース』『マーズ』では、ダブルロックオン状態で「レバーを後ろに入れてトリガー」で上空への攻撃を行うアッパー近接を出すことができる。
- 『O.M.G.』および『フォース』『マーズ』では、一部のトリガーが近接武器にアサインされていない機体が存在する。当然のことながら、たとえ近接間合いであっても近接武器にアサインされていないトリガーを使用した場合は射撃攻撃が発生する。『O.M.G.』では逆に遠距離攻撃のモーションが近接と共用になっている武器も存在し、遠距離攻撃ながら近接と同じ攻撃判定が存在していたため、これを利用したしゃがみ近接や遠距離近接キャンセルダッシュが可能であった。
特殊入力技
一部の機体にはレバーの入力とボタンを組み合わせた、固有の特殊入力技が用意されている場合もある。
- どのような状況で使うことができるのか、どのような効果が発揮されるのかは技によって異なる。
- 使用することで右・左・両手武器の全ゲージを消費してしまう技もあれば、一部のゲージしか消費しないもの、ゲージをまったく消費しないもの、1ゲームに1回しか使えないものなど、使用コストは技によって異なる。
- 体当たりによる攻撃など、近接攻撃のように相手側のガード入力による防御が可能な技もあれば、特殊な弾丸を射出するもののように、射撃攻撃扱いとなっている技もある。
- 『オラトリオ・タングラム』では特殊入力技にスタートボタンを使用することもある。
補給
『フォース』および『マーズ』の対戦モードでは、戦闘中にスタートボタンを押すことでレスキューダッシュと呼ばれる操作を行うことができ、僚機に接触して互いのライフを分け合い、均等に再配分することができる。レスキューダッシュを行うと全ての武器ゲージを消費してしまう。また、リーダー機ではない僚機が撃墜された場合、行動不能になった僚機に接触することで同様にライフを再配分することができる。
『マーズ』のストーリーモードでは、敵機を倒したりコンテナを拾ったりすることでアイテムを入手できる。このうち回復アイテムは最大5個までストックすることができ、取得した回復アイテムを消費することによって自機および僚機のライフを約半分程度回復することができる。僚機が同伴するミッションでは、回復アイテムを持っていないか、ライフが100パーセント残っている状態に限り、同じ操作でレスキューダッシュを行うことができる。
ちなみにSS(セガサターン)のツインスティックを改造し、変換器で無理矢理「ツインB」の操作タイプで対応させる事もできる
勝利と敗北
お互いに攻撃しあい、先にヒットポイントをすべて失った方が敗北となる。また、制限時間内に決着がつかなかった場合は、残りヒットポイントの多い方の勝利となる。これを3セット行い、2本先取した側の勝ち抜きとなる。ドローの場合も極稀にある。なお、制限時間の有無や長さ、対戦本数は内部設定により変更可能。特に時間無制限1本勝負は『デスマッチ』とも呼ばれる。
『フォース』および『マーズ』における対戦モードのレギュレーションでは、隊長機のヒットポイントが先になくなったチームが敗北となる。また、制限時間内に決着がつかなかった場合は、残りヒットポイントの合計が多い方の勝利となる。
一人用のアクションゲーム仕立てとなっている『マーズ』のストーリーモードでは、プレイヤー機のヒットポイントが失われるか、制限時間内に決着がつかなかった場合にゲームオーバーとなる。勝利条件はミッションの内容によって異なり、提示された条件を達成できなかった場合にもゲームオーバーとなる。
機体支給
『O.M.G.』『オラトリオ・タングラム』では、基本的には自由に機体を選ぶことができる。
『フォース』のアーケード版では、継続プレイ用の磁気カードを作成した際に基幹機種の中から1機体を選び使用することになり、プレイしていくうちに新しい機体が支給される。支給は原則として同系列だが、テムジン707系と747系、フェイ・イェン系とエンジェラン系とガラヤカ、マイザー系とスペシネフ系と景清系、アファームドJ系とアファームドT系はまれに相互に支給されることがある。また、現在使用している機体と同じ機体で、外見上の特殊仕様機(色違い、あるいはいわゆる胸パーツの変更)が支給されることもある。機体支給時は「乗り換える」か「今までの機体を使う」を選ぶことになる。乗り換えた場合、今までの機体を使いたければ、今度はそれが支給されるまで待つしかない。カードを用いない場合は、各系列ごとに1機種存在する基幹機種のみが選択可能となる。そのため7.6以降ではテムジン707系列はカード無しでは使用できない。
『マーズ』の場合、ストーリーモード中に機体ごとに定められた支給条件を達成することで、使用可能な機体やカラーバリエーションが開示されていく。一度使用可能となった機体は自由に乗り換えることが可能で、また別のセーブデーターでも共用される。
『フォース』のXbox 360版では、シングルプレイで特定の条件を達成することで使用可能な機体が開示されていくという、アーケード版と異なる仕様になっている。
ストーリー
ゲームの舞台は巨大企業群が行政レベルまで運行するようになっている架空の未来世界(電脳世界)であり、暦は16進数で表記される電脳暦(Virtual Century:V.C.)と呼ばれるものになっている。
この時代、社会活動の全てが商業ベースで運行されるようになった事、そして人類共通の認識としての自分たちの限界──限りある地球圏でひしめき合うように生きていかざるをえないという事実は、紆余曲折の末お互いを潰しあう従来型の戦争を放棄させ、その役割の大部分を情報戦争へと推移させていった。しかし物理的戦争、闘争という形への欲求・需要を放棄するには至らず、代替として共存的闘争を旨とする「見世物」「戦争ゴッコ」たる「限定戦争」という概念が提出され、社会に組み込まれていった。
本作品の設定・ストーリーはこの限定戦争に投入されることとなった巨大人型戦闘兵器「バーチャロイド(Virtuaroid)」と、バーチャロイドをもたらしたオーバーテクノロジーおよびその周辺を中心に展開されていく。
O.M.G. (Operation Moon Gate)
舞台は電脳暦V.C.a0年。月で発見された遺跡(ムーンゲート)から得られた技術(V.コンバータ)によって画期的な人型ロボット兵器「バーチャロイド(VR)」が開発され、極秘裏に販売準備が進められ、それと平行してビデオゲーム「バーチャロン」で優秀な成績を収めたプレイヤーがパイロットとしてスカウトされていた。そのなかで、月の遺跡が暴走を開始した。月遺跡(ムーンゲート)には地球を一つの砲弾として太陽系外へと射出する「太陽砲」と呼ばれる機能がありこのままでは遺跡の暴走とともに地球そのものが太陽系外へと射出される未曾有の危機へと繋がる状況となった。この脅威を排除するため、バーチャロイドを大量に投入し太陽砲および月遺跡(ムーンゲート)破壊作戦が行われた。「オペレーション・ムーンゲート(O.M.G.)」と名づけられたこの作戦を描いたのが第1作である。旧来のM.S.B.S.が搭載されたバーチャロイドは一部の機体を除いたほとんどの機体が遺跡の自動防衛システムによって乗っ取られておりO.M.G.に参戦可能なのは月軌道上のドック艦にあった当時最新バージョンのM.S.B.S.が搭載されていた30機の「バーチャロン」用の機体に限定されていた、そのため軍事作戦のためにビデオゲームをプレイしなくてはならないという冗談のような事態となっている。前半のステージはシミュレーションによるパイロット適性検査であり、後半は適性検査をクリアしたパイロットにドック艦にある遠隔操作用バーチャロイドが割り当てられオペレーション・ムーンゲート本隊として遺跡へ突入し遺跡の自動防衛システムに乗っ取られたVRとの実戦そして遺跡最深部にある太陽砲の破壊を目指す。前半戦の適性検査クリアに時間が掛かると、実戦の前にシミュレーターのバグによって発生した非常に高い火力を持った強力な敵であるヤガランデと闘う事になり倒さねば先に進むことはできない。
副読本『SCHEMATIC』が発刊される前は、「プレーヤーはゲームをしているつもりでも、未来に実際に存在しているバーチャロイドを遠隔操縦しており、無自覚のまま戦場に投入されている」という趣旨の設定がセガサターンマガジン誌上で発表されていたが、上記のように改められた。
オラトリオ・タングラム
オペレーション・ムーンゲートによって月遺跡の暴走の危機は免れた。しかし、バーチャロイドを含む月遺跡由来のオーバーテクノロジーおよび遺跡の暴走事件を隠匿していた企業国家DN社は事件が明るみに出たことで月遺跡暴走の責任を問われる形で崩壊した。それに伴い、傘下にあった8つのプラントは独断による行動を開始する。最終的にはDNAを擁する第8プラントフレッシュ・リフォーを中心とした陣営とRNAを擁する第4プラントTSCドランメンを中心とした陣営に分裂した状態で事態は膠着することになる。そしてV.C.a4年、この両陣営の間でタングラムの所有権をめぐる大規模な限定戦争が企画、実行された。その大戦役「オラトリオ・タングラム」を描いたのが第2作「オラトリオ・タングラム」である。なお、勝利者へは時空因果律制御機構タングラムの所有権が与えられることになっているが当のタングラムは電脳虚数空間の中で行方不明となっている。この戦役の真相は「マーズ」のゲーム中、プラモデル商品の説明書、一部の書籍において明かされている。
フォース
オラトリオ・タングラム開幕より4年後のV.C.a8年、火星圏と木星圏で発見されたV.クリスタル(各々マーズ・クリスタル、ジュピター・クリスタルと呼ばれる)が活性化し、木星圏ではジュピター・クリスタルから出現する戦闘結晶体アジムとゲランによる被害が深刻化していた。この対策として「打撃艦隊フォース」が木星に派遣されるが、木星資源を巡る権益を持つ諸勢力はこれを歓迎せず、フォースの妨害を仕掛けることすらあった。後に、「木星継承戦争」と呼ばれるこの戦争を描いたのが、第3作「フォース」である。なお、プレイヤーが所属する「打撃艦隊フォース」はジュピター・クリスタルからリバース・コンバートしてくる戦闘結晶体「アジム」と「ゲラン」を水際で撃破、実世界への侵入を阻止するというアンベルIVの目的のもとで結成されている。ゲーム前半の火星ステージは一般部隊による限定戦争興業であると同時にフォースへの選抜プログラムを兼ねているという設定。
マーズ
マーズのバックストーリー
舞台はV.C.a9年の火星圏。木星継承戦争の開幕後、混乱を極める火星戦線は限定戦争としての管理ができなくなり、さらなる混乱への一途をたどり始めた。それらの混乱を意図的に引き起こし何らかの企てをする謎の組織「ダイモン」の存在が確認された。タングラム消失にまつわる一連の事件も全て、彼らダイモンが引き起こしたと言われるが真相は定かでない。フレッシュ・リフォー盟主の座を引退したリリン・プラジナーは、ダイモンを討伐すべく特務機関「MARZ」を設立した。MARZとダイモンの戦い、それに関わる様々な機関や人物との交錯を描いたのが、第4作「マーズ」である。
マーズのあらすじ
MARZ所属の隊員であるハッター軍曹が敵に捕われ、消息を絶ったという報告から物語は始まる。プレイヤーはハッター軍曹の捜索を命じられて火星圏におけるDNAの勢力圏に向かうが、そこでかつて「オペレーション・ムーンゲート」に出現した巨大要塞型の兵器ジグラットを操る未知の敵と遭遇する。ハッターを救出したプレイヤーは陽動作戦を兼ね、敵の詳しい情報を得るため、ハッター軍曹と共に木星圏にあるRNAの支配域へと向かう。情報を得るために接触した薔薇の三姉妹の態度はMARZと敵対的であったが、彼女らからダイモン・フラグメントなる未知のアイテムに関する情報を得る。ダイモン・フラグメントは木星圏に所在するJクリスタル(ジュピター・クリスタル)に似た性質を持っていることが解析され、プレイヤーは詳しい情報を得るため、Jクリスタルから実体化したアジムとゲランと交戦する。しかしアジムとゲランが倒されるとJクリスタルはいずこかへと消滅し、プレイヤーは消滅の余波によって地球または月へと転送されてしまう。プレイヤーは、MARZの組織から援助を受けられない土地で孤立する。
月では、白虹騎士団の白騎士クリアリア・バイアステンと行動を共にし、Jクリスタル消滅の影響によってムーンゲート周辺で多発するシャドウ現象を追う。地球では「オラトリオ・タングラム」が継続中の禁制領域シバルバーでハッター軍曹と合流し、薔薇の三姉妹やMARZの上官に言われるままワイルド・クリスタルと呼ばれるアイテムの収集に当たるが、そのせいで恐るべきヤガランデの幻影やジグラットと交戦することになり、結果としてハッター軍曹は上官への不信感を募らせてMARZを離反してしまう。いずれにせよプレイヤーの遭遇した事件の背後にダイモンを名乗る存在があることが示された後、プレイヤーは月から地球へ、地球から月へと転送され、両方のルートを経由する。その間にも火星圏では、ダイモンが提供するオーバーテクノロジーを巡って企業国家同士の攻防が激化しており、MARZは苦境に立たされていく。ダイモンによって火星の極地へと秘匿されていたJクリスタルを奪取するため、プレイヤーは火星へと帰還し、通信回線をハッキングして挑発的な言説を浴びせてくるダイモンの罵倒を受けながらも、攻撃に晒されている拠点を防衛したり、ダイモンにハッキングされた大型ミサイル基地を破壊したり、報酬のために独断で精鋭部隊S.H.B.V.D.を巻き込んでダイモンに荷担したギル少尉の一味と敵対したりする。騒乱の中、MARZを離反していたハッターはS.H.B.V.D.所属時代のコネクションを使ってギル一味を退かせるが、その一方で事態の攪乱こそがダイモンの思惑に対抗する術であると主張し、プレイヤーとも対決する。
プレイヤーはハッターを退け、Jクリスタルの元に辿り着いてこれを解放するが、ダイモンの狙いはその際に発生する時空の歪みにあり、これがダイモン側の大量破壊兵器である事象崩壊要塞の完成を間近なものにしてしまう。電脳虚数空間に潜んでいる要塞の位置を探し出すには、要塞のセンサーであるダイモン・フラグメントを7つ集めて逆探知を仕掛ける必要があり、プレイヤーはその任につく。新たに若い女性のオペレーターがプレイヤーの専属として配属され、彼女はミッションの合間に「オペレーション・ムーンゲート」や「オラトリオ・タングラム」の裏側で暗躍していたダイモンの正体について明かしていく。彼女の話によれば、ダイモンとは現人類誕生以前にムーンゲートを建造し、Vクリスタルを意のままに制御した古代文明の残留思念のようなものであるという。オペレーターの話題はやがて、かつてダイモンに養父を暗殺され、15歳から指導者として「オラトリオ・タングラム」の争乱を率い、後にMARZの創設者となった女性、リリン・プラジナーの話題へと及ぶ。オペレーターは最後に、他ならぬ自分こそがリリン・プラジナーその人であることを明かし、MARZの真の創設理由がダイモンとの戦いに決着を付けることにあると語る。
プレイヤーはリリンに命じられ、ダイモンとの決戦の場である事象崩壊要塞内部へと送られる。要塞内部では、かつてリリンが設計したタングラムのAIが、ダイモンに乗っ取られて要塞と同化されかかっており、プレイヤーに助けを求める。プレイヤーは要塞内部に配置されたジグラットなどのダイモンの兵器群を蹴散らし、途中、かつて主人公に救出された時の恩義を返しに来たハッター軍曹の助力を得ながら要塞の中心部へと辿り着き、ダイモンに操られたタングラムと対決する。タングラムを拘束する6つのRSTユニットをプレイヤーが破壊するとエンディングとなるが、エンディングにおいてタングラムが語る内容は、それがプレイヤーが見た何周目のエンディングかによって異なる。ダイモンから解放されたクリスタルは宇宙空間を飛び越え火星へと向かっていき、火星は青い星となる。
バーチャロイド
ゲーム中、プレイヤーが操作することになる巨大人型兵器。略称VR。正確には、戦闘バーチャロイドという。また、O.M.G.で活躍するVRを基準として第1世代、第2世代、第3世代がある。限定戦争で用いられるVRは商品兵器であり、扱いとしては機材に近い、あるいは機材そのものである。
第1世代VR
第2世代VR
第3世代VR
バーチャロイドのメカニックデザインは全てカトキハジメが手がけている。デザインに当たっては、これらのメカニックに同じ技術基板が用いられていることを示すために外見の共通化が図られており、具体的には頭部には当時ジョイポリスで稼動していたセガのアトラクション『VR-1』用のヘッドマウントディスプレイ「メガ・バイザー」の意匠が、背部に背負った装置V.コンバータにはセガサターンやドリームキャストなどのセガ製の家庭用ゲーム機本体の意匠が使用されている。
登場人物
電脳戦機バーチャロンシリーズは、唯一ストーリーモードを導入している『マーズ』を除き、ゲーム中では登場人物が明確な形で物語に関わる場面は少ない。ただしゲームのバックストーリーや小説、漫画、ドラマCD作品などには多数の登場人物が登場し、中にはイッシー・ハッター軍曹やミミー・サルペンといった、複数の作品に登場する人物も設定されている。
用語
社会
電脳暦
企業国家
限定戦争
XMUプロジェクト
第1次Vプロジェクト
第2次Vプロジェクト
ムーンゲート
C.I.S.
禁制領域シバルバー
レンタリア
T.A.I.(テラ・アウストラリス・インコグニタ)
オーバーロード(Overload)
木星開発公司経営権継承戦争(木星継承戦争)
組織
DN(Dyna-tech & Nova)社
DNA
S.H.B.V.D.
RNA
Vital Bros.
ピース・キーパーズ(PK)
0プラント
ダンシング・アンダー(1st PLANT DU-01 Dancing Under)
トランスヴァール(2nd PLANT TV-02 Transvaal)
ムーニー・バレー / アダックス(3rd PLANT MV-03 Moony-Valley/Adax)
TSCドランメン(4th PLANT TSC-04 TSC Drammen)
デッドリー・ダッドリー(5th PLANT DD-05 Deadley-Dudley)
サッチェル・マウス(6th PLANT SM-06 Satchel Mouth)
リファレンス・ポイント(7th PLANT RP-07 Reference Point)
フレッシュ・リフォー(8th PLANT FR-08 Fresh Refoe)
第9プラント(9th PLANT)
白虹騎士団 (ホワイトナイツ)
ダイモン
MARZ
国際戦争公司
マージナル
インペリアル・ライン
フォース
トランスAFG社(トランスAG社)
ブルー・フリート
テクノロジー
V.クリスタル
バーチャロン現象
V.ポジティブ
V.クリスタル質
V.コンバータ
リバース・コンバート
M.S.B.S.
V-アーマー
シャドウ
ツイン・リンク・コンバート・システム(TLCS)
ペネトレーター
空中空母リヴィエラ
アイデルスター級強襲母艦
時空因果律制御機構タングラム
関連商品
ツインスティック
二本のジョイスティックを左右に配した専用ゲームコントローラ。バーチャロンシリーズ独自の形状ではなく、類似のインターフェイスはバーチャロン以前にも他社のアーケードゲームなどに用いられており、後発のゲームでも採用しているものがある。バーチャロンシリーズの場合、人差し指で引くトリガーで右手および左手の武器を、親指で押す上部のボタンにダッシュ(ターボ)の操作が割り当てられており(詳細は「#操作方法」を参照)、各スティックは8方向へのデジタル入力となっている。
本作の関連商品として家庭用のツインスティック・コントローラが発売されている。機器とスティックを接続する場合は各機器ごとに仕様が異なっているため改めて開発・発売し直す必要があり、下記のように何種類も当該機器専用品がリリースされている。なお専用ツインスティックが発売されなかったPlayStation 2版(『O.M.G.』『マーズ』用)や、Xbox 360版の発売がなかなか決まらず『オラトリオ・タングラム』のリリースに間に合わなかった際には、個人でセガサターン(SS)用ツインスティックを改造、変換器で接続したプレイヤーもいる。
セガサターン用ツインスティック
Windows用ツインスティック
ドリームキャスト用ツインスティック(ツインスティックDC)
Xbox 360用ツインスティック(ツインスティックEX)
PlayStation 3用ツインスティック(ツインスティック3)
PlayStation 4用ツインスティック
2018年2月、バーチャロンシリーズ約15年ぶりの新作であるPlayStation 4(PS4)版『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』がリリースされたが、コスト的な問題(既に旧来のツインスティックは金型が廃棄されてしまい、改めて開発するには膨大な時間と予算が必要)によりセガおよび周辺機器メーカーからは「ツインスティックをリリースする予定は無いと」事前に告知されていた。また、『とある魔術の電脳戦機』はゲームパッドで快適にプレイ出来るように調整されており、『マーズ』以降の作品ではあったゲームパッドをツインスティックに見立てた操作は用意されておらず、他機種用ツインスティックを改造して対応させることもできなかった。しかしツインスティックの要望は根強く、かねてよりTwitterなどでバーチャロンのファンであると公言しセガと私的なゲーム大会を開催するなどしていた健康機器メーカー・タニタが動き始める。
『とある~』のリリース直後、タニタは社長自ら「ツインスティックの開発プロジェクトを立ち上げる」ことを発表。その後しばらくのプランニング期間を経て、2018年6月8日より、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて支援金を募る形で「ツインスティック VTX(Version TANITA eXtra)」の開発支援募集をスタート(以下の記述におけるファンディングは全て同サイトにて行われる)。しかしこの時はファンディング目標金額が2億7700万円という相当な高額に設定されていたこともあり、結果としては支援者1682人、支援総額8254万8710円で不成立となった。
同年10月18日、タニタは前回の反省点を踏まえ、アーケードゲームの部品を製造している三和電子製の汎用部品を使うなどによる再設計でコストダウンを図ったバージョン「「XVCD-18-b 18式コントロールデバイス 「ツインスティック」」として再度クラウドファンディングを開始。今回は目標額が4460万円に下がったことに加え、同日にPS4への移植が発表されたOMG、オラトリオ・タングラム、フォースにも対応することが追い風となり、目標を即日達成した。初回生産数は1000台となっている。
同年12月21日からは前回ツインスティックを手に入れることができなかった(ファンドするタイミングを逸した)ファンを主な対象とした追加生産ファンディングをスタート。翌2019年1月13日には目標額を達成し、ファンディング期限である2019年1月30日までにツインスティックの追加生産分を希望した出資者全員に対して2020年3月頃より出荷される予定であったが、当初の予定を約1ヶ月前倒しされ2020年1月末より発送となった。
書籍
バーチャロンシリーズはゲーム本編では語られない設定が多々あり、CG画集、設定資料集等でそれらを補完する解説書やサイドストーリーがいくつか発表されている。
CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON GRAPHICS PERSPECTIVE
CGデザイナー・有井伸孝による「電脳戦機バーチャロン」の画集
第1世代バーチャロイドや各種武装のCGと共に武装の正式名称や開発メーカー名等も併せて記載されている。
CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON REFERENCE SCHEMATIC - 電脳戦機バーチャロン副読本
第1世代バーチャロイドの開発経緯を中心に、ムーンゲートの発見からO.M.G.の顛末までを解説。その中の一編「O.M.G.発動下でのVR部隊の作戦行動」は、ムーンゲートの自動防衛機構に乗っ取られたVRを排除するために派遣された、ライデンを擁する特殊重戦闘VR大隊(後のS.H.B.V.D.)の活躍を描く小説仕立ての短編になっている。
「O.M.G.発動下でのVR部隊の作戦行動」の内容は、2018年の『とある魔術の電脳戦機』PS4初回限定版同梱の冊子『CHRONICLE20』にて、内容を全面的に改稿した上で「What's this for!?」と改題して収録された。
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム グラフィックマテリアルコレクション MATRIX Vol.01~03
電脳戦機バーチャロンオラトリオ・タングラム「真実の璧」
第2世代バーチャロイドの開発秘話やボスキャラクターの解説を、各プラントで繰り広げられた内部抗争や、指導者たちの対立の模様を交えて描く。『週刊ドリームキャストマガジン』1999年第5号から2000年第4号にかけて連載された作品に書き下ろしエピソードを加えて書籍化したもの。
電脳戦機バーチャロン オフィシャルストーリー エピソード#2.42 One-Man Rescue
連載形式の小説作品で、単行本化はされていない。タイトルは『O.M.R.』『OMR』とも略される。
V.C.a2年にオーストラリア大陸跡地で繰り広げられたサンド・サイズ戦役を描く。上官の戦死によりS.H.B.V.D.を指揮する立場となったミミー・サルペン准尉は、第2世代の新型アファームドを擁するRNAの軍勢に対し、旧式機となりつつあった第1世代のライデン、10/80、ベルグドルの部隊を率いて分の悪い戦いを繰り広げる。後に『オラトリオ・タングラム Ver.5.66』のゲーム本編に登場することになるアファームド・ザ・コマンダーや10/80など、本作が初出となるオリジナルのバリエーション機体が多数登場し、物語の結末部分では第2世代型ライデン(試型雷電)の初陣が描かれた。また連載と並行する形で、ウェーブからプラモデルやガレージキットなどの関連商品が発売されている。
亙がTwitter上で語ったところによれば、連載されたのはダイジェストでしかなく、構想の上では数倍のボリュームがあるという。そして、本来のプロットに基づいた形でリメイクすることをホビージャパン2012年9月号誌上で発表。数年をかけてイベントで同人誌として頒布する予定、2017年現在コミックマーケットや東京ゲームショウなどのイベントでの販売およびセガ公式ストアの通信販売にて頒布、一般の書店での取り扱いはない(既刊4巻)。
リメイク版の内容は後に、2018年の『とある魔術の電脳戦機』PS4初回限定版同梱の冊子『CHRONICLE20』にて2018年時点で刊行されている第4巻までの内容が収録されている。
2021年3月に亙がセガを退職。今後の展開については発表されていない。
電脳戦機バーチャロン MATRIX COLLECTION
上記のウェーブから発行された「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム グラフィックマテリアルコレクション MATRIX Vol.01~03」にOne-Man RescueのハイエンドCG画集を追加し4冊組みとしてメディアワークスから販売されたハイエンドCG画集。
電脳戦機バーチャロン FRAGMENTARY PASSAGE
連載形式のオムニバス小説作品。バーチャロンの世界で繰り広げられた様々な出来事を描く。本作オリジナルのバリエーション機体も多数登場した。
単行本としては出版されなかったものの、2018年の『とある魔術の電脳戦機』PS4初回限定版同梱の冊子『CHRONICLE20』にて、内容を全面的に改稿した上で収録された。
電脳戦機バーチャロン・CG画集 SELECT -issue01-
株式会社ヒットメーカーHP内の通販ページHIPにて限定販売。オラトリオタングラム、One-Man Rescueを中心としたプラモデルのパッケージ、同社の暑中見舞い、パブリシティ用のデータ、未発表CGなどを収録したCG画集。
電脳戦機バーチャロン マーズ テムジン747J モデリングサポートCG集『Detail -TEMJIN 747J-』
2004年9月にハセガワから発売されたプラモデル「テムジン747J」のプラモデル設計用に、バーチャロンワークスの手によって新しく製作されたCG等を多数掲載したモデリングサポートCG集。2010年11月にも模型流通のみで限定再発売された。
ハッター軍曹のMARZメモリアルアルバム
「電脳戦機バーチャロン20周年」×「ハセガワ75周年」記念書籍 Silhouette 30
攻略本
- 『電脳戦機バーチャロン 電脳攻略マニュアル』(AC Ver.3.3) 新声社〈ゲーメストムック〉、1996年5月30日。雑誌 63381-32。
- 『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』(AC ver.5.2) 新声社〈ゲーメストムック〉、1998年9月27日。ISBN 978-4-88199-530-3。
- 『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム オフィシャルガイド』(AC ver.5.2) ソフトバンクパブリッシング、1998年12月8日、ISBN 978-4-7973-0704-7。
- 『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム パーフェクトプレイングマニュアル』(ドリームキャスト) 勁文社、2000年2月10日、ISBN 978-4-7669-3407-6。
- 『電脳戦機バーチャロン フォース ハンドブック』(AC ver.7.6) ソフトバンクパブリッシング 2002年3月10日、ISBN 978-4-7973-1958-3。
- 『電脳戦機バーチャロン フォース マスターズガイド』(Xbox 360 ver.7.7) ソフトバンククリエイティブ 2010年12月29日、ISBN 978-4-7973-6125-4。
読み切り掲載
"VIRTUAL-ON" SCRAMBLING CONCERTO EPISODE #8
読みきりの漫画作品。モンゴル平原で、とあるバーチャロイドの捕獲任務に一兵卒として参加していた主人公「ダン」は、乗機であるテムジンのモニターから現れた謎の少女「フェイ・イェン」に導かれ、地下に隠されていた「0プラント」の廃墟へと足を踏み入れる。
電脳戦機バーチャロンキッズ
読みきりの漫画作品。ゲームショップで主人公「ジン」と対戦して負けた不良が、謎の人物よりブラックディスクを譲り受け、再戦を要求してくる。不良のコントロールするアファームドのボディが黒く変じ、ゲームにはない動きでジンの操るテムジンを倒す。不良がブラックディスクに操られていることを見抜いたゲームショップの店長ワタリは、ジンにゴールドディスクを渡し、密かに開発したバーチャルシミュレーションマシンで不良と対戦させる。
バーチャルシミュレーションマシンは、「M.S.B.S. Ver.3.9」という設定になっている。
朝令暮改バーチャ論
バーチャロンOMGの解説コラムコミック。計2回掲載
電脳戦機バーチャロンXOVER
音楽CD
- 電脳戦機バーチャロン オフィシャルサウンドデータ(型番TYCY-5486/東芝EMI/1996年5月29日)
- BELIEVE/Magical Wonderland(Vo:樋口智恵子)(型番TYDY-2082/東芝EMI/1997年2月5日)
- 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム オフィシャルサウンドデータ DNA Side(型番MJCA-00055/マーベラス/1999年7月16日)
- 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム オフィシャルサウンドデータ RNA Side(型番MJCA-00056/マーベラス/1999年7月16日)
- 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム VIRTUAL-ON REMIXES(型番PCCG-510/ポニーキャニオン/1999年12月18日)
- 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ドリームキャスト版 オフィシャルサウンドデータ(型番MJCG-80016/マーベラス/2000年2月21日)
- 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ドリームキャスト版 クラブトラックスサウンドデータ(型番MJCG-80021/マーベラス/2000年2月21日)
- 電脳戦機バーチャロン フォース オフィシャルサウンドデータ Ver7.5(型番MJCG-80086/マーベラス/2001年12月21日)
- 電脳戦機バーチャロン フォース オフィシャルサウンドデータ (型番HR-04/HitmakerRecords/2002年4月30日)
- 電脳戦機バーチャロン マーズ オフィシャルサウンドデータ(型番HR-05/HitmakerRecords/2003年7月22日)
- 電脳戦機バーチャロン フォース オフィシャルサウンドデータ (再発版)(型番WM-0504-5/ウェーブマスター/2005年8月20日)
- 電脳戦機バーチャロン オリジナルサウンドトラック(型番WM-0579/ウェーブマスター/2007年10月25日)
ドラマCD
ゲームの世界観における重要人物ファイユーブことフェイ・イェンをフィーチャーした物語で、2枚合わせて初代バーチャロンのストーリーの前日談となっている。 声優陣によるドラマパートとゲーム内BGMのアレンジ曲、出演声優によるBGMのボーカルアレンジ及び書下ろしのボーカル曲から構成されている。
ドラマCD「CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON "CyberNet Rhapsody" Episode#14」(型番TYCY-5536/東芝EMI/1996年12月21日)
ドラマCD「CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON "COUNTERPOINT 009A" Episode#16」(型番TYCY-5553/東芝EMI/1997年5月28日)
映像作品
セガ・オフィシャルビデオライブラリーVol.3「電脳戦機バーチャロン」(VHSビデオ)
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム MANUAL or VISUAL(DVD)
電脳戦機バーチャロン 10th Anniversary .WA.T.C.(DVD)
プラモデル
組み立て説明書に記載される機体解説で新設定が公開されることが多い。また、1/144(ウェーブ)と1/100(ハセガワ、壽屋、ボークス)スケール。ただし、ウェーブの1/144シリーズ、壽屋の1/100シリーズは現在生産されていない。
- ウェーブ
- 旧シリーズ
- テムジン(Ver.1PとVer.2P)
- ライデン(Ver.1PとVer.2P)
- バイパーII(Ver.1PとVer.2P、Ver.1Pクリアピンク)
- ライデン ブラックオニキス
- 新シリーズ(One-Man Rescueの連載にあたってアップデートしたデザインを元に金型を新規に起こしており、上記のものとは別物)
- ライデン ミミー・サルペン専用機
- ライデン ダッシュ・プロンガー専用機
- ライデン エルデン・リットー専用機
- テムジン O.M.G.
- テムジン ザ・シャドウ
- 10/80
- テムジン707(Ver.1PとVer.2P)
- ハセガワ
- テムジン 747J
- テムジン 747J シャドウ
- テムジン タイプa8 白虹騎士団
- テムジン 747A/c
- テムジン 747-FF ファイアフライ
- テムジン 747A/c 雪の勲
- テムジン 747J ラジカル・ザッパー
- アファームド・ザ・ハッター
- アファームドT タイプF
- アファームドT タイプB
- アファームドT タイプD/X
- フェイ・イェンVH
- フェイ・イェンBH&PH
- フェイ・イェンCH 萌葱白糸折鶴蘭
- フェイ・イェンBH+&PH+ フレッシュリフォー
- フェイ・イェンVH+&CH ファイナル 14 スペシャル
- フェイ・イェンBH+&PH+ ファイナル 14 スペシャル
- TF-14A @PSO2 フェイ・イェン
- ガラヤカ
- ガラヤカ きゅいーん・ふろむ・すかい
- ガラヤカ おしおき☆パピポン
- ガラヤカ ちょーげんき♪すぺしゃる
- マイザーデルタ
- マイザーガンマ
- マイザーデルタⅣtypeR/I 薔薇三姉妹
- マイザーイータ
- マイザーイータ&ガンマ typeR
- 景清「火」
- 景清「林」
- 景清「風/凬」
- 景清「山」
- 景清「八島」
- 壽屋
- テムジン(Ver.1P)
- ライデン(DNA SIDE)
- スペシネフ(DNA SIDE)
- ライデンII(RNA SIDE)
- バイパーII(Ver.1P)
- フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)
- テン・エイティ スペシャル
- ベルグドル(Ver.1P)
- ボークス
- テムジン(DNA SIDE)
- フェイ・イェン・ザ・ナイト(RNA SIDE)
- テムジン(Ver.1PとVer.2P)
- ライデン(Ver.1PとVer.2P)
- バイパーII(Ver.1PとVer.2P、Ver.1Pクリアピンク)
- ライデン ブラックオニキス
- ライデン ミミー・サルペン専用機
- ライデン ダッシュ・プロンガー専用機
- ライデン エルデン・リットー専用機
- テムジン O.M.G.
- テムジン ザ・シャドウ
- 10/80
- テムジン707(Ver.1PとVer.2P)
- テムジン 747J
- テムジン 747J シャドウ
- テムジン タイプa8 白虹騎士団
- テムジン 747A/c
- テムジン 747-FF ファイアフライ
- テムジン 747A/c 雪の勲
- テムジン 747J ラジカル・ザッパー
- アファームド・ザ・ハッター
- アファームドT タイプF
- アファームドT タイプB
- アファームドT タイプD/X
- フェイ・イェンVH
- フェイ・イェンBH&PH
- フェイ・イェンCH 萌葱白糸折鶴蘭
- フェイ・イェンBH+&PH+ フレッシュリフォー
- フェイ・イェンVH+&CH ファイナル 14 スペシャル
- フェイ・イェンBH+&PH+ ファイナル 14 スペシャル
- TF-14A @PSO2 フェイ・イェン
- ガラヤカ
- ガラヤカ きゅいーん・ふろむ・すかい
- ガラヤカ おしおき☆パピポン
- ガラヤカ ちょーげんき♪すぺしゃる
- マイザーデルタ
- マイザーガンマ
- マイザーデルタⅣtypeR/I 薔薇三姉妹
- マイザーイータ
- マイザーイータ&ガンマ typeR
- 景清「火」
- 景清「林」
- 景清「風/凬」
- 景清「山」
- 景清「八島」
- テムジン(Ver.1P)
- ライデン(DNA SIDE)
- スペシネフ(DNA SIDE)
- ライデンII(RNA SIDE)
- バイパーII(Ver.1P)
- フェイ・イェン・ザ・ナイト(DNA SIDE)
- テン・エイティ スペシャル
- ベルグドル(Ver.1P)
- テムジン(DNA SIDE)
- フェイ・イェン・ザ・ナイト(RNA SIDE)
アクションフィギュア
セガ
海洋堂
壽屋
株式会社バンダイ
クロスオーバー作品
スーパーロボット大戦シリーズ
バンプレスト、およびシリーズ展開を引き継いだバンダイナムコエンターテインメントより発売されているクロスオーバー作品のシミュレーションRPG「スーパーロボット大戦シリーズ」に、本作のキャラクターが登場している。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
『オラトリオ・タングラム』/『マーズ』の主なバーチャロイドがゲスト的に数機種登場(ストーリー面での絡みは無い)。グラフィックはゲームデザインに合わせて2D・SD化されたが、戦闘アニメーションではバーティカルターンやジャンプキャンセルなど細かい動作も忠実に再現されている。
スーパーロボット大戦K
『マーズ』が登場し、ストーリーにも絡むようになった。
スパロボ学園
『マーズ』がゲーム内に登場する戦闘シミュレーター「スパロボバトル」に登場。
スーパーロボット大戦UX
初音ミクとのコラボキャラクターの「フェイ・イェンHD」が登場。
スーパーロボット大戦X-Ω
後述の『とある魔術の電脳戦機』が期間限定参戦し、2018年2月15日からイベントが開催された。
とある魔術の電脳戦機シリーズ
鎌池和馬によるライトノベル『とある魔術の禁書目録』(とあるまじゅつのインデックス。以下、『とある - 』)シリーズとのコラボレーション作品として、『とある魔術の電脳戦機』(とあるまじゅつのバーチャロン)シリーズの各メディアミックス展開が行われている。
本シリーズでは「マテリアルアナライズ」と言う要素により、『とある-』シリーズの登場人物の要素を持ってカスタム化されたバーチャロイドが登場する。
ライトノベル『とある魔術の電脳戦機』
2016年3月10日にOne-Man Rescue公式サイトで『とある -』の作者として知られる鎌池和馬による小説、メカニックデザインはカトキハジメ、キャラクターデザインははいむらきよたかで企画中であることが発表された。2016年5月10日に発売。ISBN 978-4-04-865945-1。『とある - 』シリーズの世界はタングラムによってアクセスされる平行世界の一つという扱いとなり、既存の作品とは全く異なる形でバーチャロイドが登場する。
小説に際して、バーチャロンスタッフによる設定・シナリオ監修や、小説に合わせて設定したゲームルールの提供などが行われている。
ゲーム『とある魔術の電脳戦機』
上記に記載した小説『とある魔術の電脳戦機』のゲーム化として、『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』のタイトルでセガゲームスからPlayStation 4ならびにPlayStation Vita用ゲームソフトとして2018年2月15日に発売、話の時系列としてはライトノベル版と同じではなく前述のライトノベル『とある魔術の電脳戦機』の事件の後日譚の話となっている。
2017年3月12日にYouTubeでティザームービーを公開。翌2017年3月13日にはニコニコ動画やバーチャロンシリーズ公式サイトでも発表された。
おおよそのゲームシステムは『オラトリオ・タングラム』(オラタン)をベースに開発しているがあくまでも「三和土(たたき)台」としてであり、ダッシュから派生する形で相手を注視しながら円心移動(スライディング)する「トランジション」、『とある-』の登場人物の設定を反映した特殊攻撃および性能強化「ブースト・ウェポン」の追加、タイムアップの際に判定される加点ポイントの追加(消極的プレイでは一定時間後に減点され、逃げによるタイムアップ判定の抑制)、従来の任意ロック(ベテラン操作)に加えて初心者向けにオートロックをし続ける「スマート操作」、対戦も1on1だけでなく「フォース」等のような2on2のモードも追加されており最終的には「オラタン」とは異なるゲームシステムとなっている。バーチャロイドの登場機・数に関しても「オラタン」を基本とするが、『とある - 』の登場人物である「禁書目録(インデックス)」が操作するバーチャロイドに関してはカトキがデザインした『IDX-10/3000バル・ルルーン』というゲームオリジナルのバーチャロイドが登場する。
ゲーム版としてのコラボレーションでは『スーパーロボット大戦X-Ω』に参戦。
2019年3月21日より販売中止。理由は諸般の事情としており、詳細は非公表。2019年11月27日には#ツインスティックの節に詳述した、「タニタ」製のPS4用ツインスティックに対応するバージョンアップが行われた。
漫画『とある魔術の電脳戦機』
単行本全3巻、ひびぽん作画、涼風涼コミック構成による、小説版の内容を基にしたコミカライズ版が『電撃PlayStation』(KADOKAWA)にて、Vol.653(2017年12月28日発売号)から Vol.676(2019年5月28日発売号)にかけて、同誌の付録冊子『デンプレコミック』上にて掲載された。
- 第1巻:2018年03月10日発売 ISBN 978-4-04-8937740
- 第2巻:2018年10月26日発売 ISBN 978-4-04-9121308
- 第3巻:2019年06月26日発売 ISBN 978-4-04-9126037
話題
イベント等
新宿スポーツランド西口店
電脳戦機バーチャロン Entry Gate TANGERINE SPUR OFFIcial:#01
電壱号作戦
電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム全国大会'98 夏期特別戦闘指令 電弐號作戦
Ver5.4 全国大会 BATTLE FOR THE CLIMAX 電脳戦機バーチャロン 3on3
Conflict Alliance 2002 ~戦え。共に手をとりあい~
電脳戦機バーチャロン フォース 東京大会 -関東戦域限定指令-『最強小隊決定戦』
We Are The Champions! ~10年の伝説を勝利で語れ!~
電脳戦機バーチャロン メモリアルイベント「電参號作戦」
VOOSTERS CUP 1803
電脳戦機バーチャロンが登場する作品
クラインの壺
絶望系 閉じられた世界
『涼宮ハルヒシリーズ』などの作品で知られる著者は、セガサターン版の発売当時はラストボスの攻略が楽なバル・バス・バウを持ちキャラにしていたといい、同作中ではバル・バス・バウの後継機であるバルバドスが「悪魔」の持ちキャラとして登場する。
〈古典部〉シリーズ
同エピソードがアニメ化された際には、劇中で使用された機体を痛車風にアレンジしたコラボレーションイラストが『月刊ニュータイプ』2012年11月号に掲載された。
ヴォイス〜命なき者の声〜
阪急電車 片道15分の奇跡
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ
マブラヴ
龍が如く 極2
ハヤテのごとく!
著名なファン
- 久米田康治 - 漫画家。ブロードバンドインターネット接続による常時接続環境が一般に普及していなかった時代に、ドリームキャスト版オラトリオ・タングラムのオンライン対戦にのめり込み、通信費が高騰したというエピソードが知られている。
- 豊崎愛生 - 声優。本シリーズの熱烈的なファンであり、1台3万円するツインスティックEXを2台持つ強者として知られる。2010年12月時点での持ちキャラはライデンだが、本当はエンジェランを使いたいらしい。Xbox 360版フォースの発売の際には公式サイトにスペシャルメッセージが掲載された。その関係で発売後セガから製品版が贈られ、ブログにて喜びを表している。2018年には本作とのクロスオーバー作品『とある魔術の電脳戦機』で、グリス・ボックを持ちキャラとする設定の初春飾利役として出演を果たしている。
- 谷田千里 - タニタ三代目社長。バーチャロン好きが高じ、本来発売予定がなかったPS4用ツインスティックの開発・販売を実現に漕ぎ付けさせた。詳細は#ツインスティックの節を参照。
参考文献
- 亙, 重郎 (2007-10-25), “電脳戦記バーチャロン 〜ぼくたちの20ヶ月戦争〜”, PlayStation 2専用ゲームソフト『電脳戦機バーチャロン』解説書, セガエイジス2500シリーズ, Vol.31, セガ, p. 38-65頁, JAN 4974365-83195-0
- 『電脳戦機バーチャロン 電脳攻略マニュアル』新声社〈ゲーメストムック〉、1996年5月30日。雑誌 63381-32。
- 『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』新声社〈ゲーメストムック〉、1998年9月27日。ISBN 4-88199-530-8。
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