風の中の子供
以下はWikipediaより引用
要約
『風の中の子供』(かぜのなかのこども)は、坪田譲治による、日本の児童文学作品。新聞連載作品として執筆され、のちに単行本化される。その後、映画化、テレビドラマ化もなされた。岡山市役所やいずみ書房創業者の酒井義夫は、本作を坪田の代表作であると紹介する。本項では、映像化作品についても記述する。
概要
東京朝日新聞の夕刊に1936年9月5日から11月6日まで連載された。12月刊行。坪田の出身地である岡山市を舞台に、坪田作品にシリーズとして登場する善太と三平の兄弟が、大人の過酷な世界(父親が無実の罪で逮捕される)の中で生きる姿を描いている。
連載終了後の1936年12月に竹村書房から単行本が刊行された。
あらすじ
賢兄愚弟の典型のような兄弟がいる。弟の名は三平。母は、優秀な兄貴と対照的に、乙と丙ばかりで甲がひとつもない三平が心配でしょうがないが、父は結構なことだと思って気にしない。そんなとき、父が私文書偽造の容疑で逮捕され、三平は叔父に引き取られることになる。そして、事態は思わぬ方向へ向かう。
映画版
松竹の製作で、1937年11月11日に公開された。小津映画の顔になる前の笠智衆が脇役で登場。 キネマ旬報ベストテンで4位であった。
スタッフ
- 監督:清水宏
- 原作:坪田譲治
- 脚色:斎藤良輔
- 音楽:伊藤宣二
キャスト
- 父親:河村黎吉
- 母親:吉川満子
- 善太:葉山正雄
- 三平:爆弾小僧
- おぢさん:坂本武
- おばさん:岡村文子
- 幸介:末松孝行
- 美代子:長船タヅコ
- 佐山:石山隆嗣(石山龍児)
- 金太郎:アメリカ小僧
- 正太:突貫小僧
- 巡査:笠智衆
テレビドラマ版
テレビドラマは、1964年にTBS系列の『明星杉の子劇場』(月曜18:00 - 18:30。明星食品一社提供)、1965年にNHK総合の『こども劇場』(日曜9:00 - 9:30)、1974年に同じくNHK総合の『少年ドラマシリーズ』(当時月曜 - 木曜18:05 - 18:30)で、それぞれ放送された。いずれも原作は同じだが、タイトルは微妙に違っている。
明星杉の子劇場版
『風の中の子ども』というタイトルで、1964年7月6日から同年9月28日まで放送。初のドラマ化と共に、唯一の民放での放送でもある。また『明星杉の子劇場』では最後の作品。
こども劇場版
『風の中のこども』というタイトルで、1965年3月14日に放送。唯一の単発作品。無名時代の古谷徹(声優)が出演。
キャスト
- 大山尚雄
- 古谷徹
- ほか
少年ドラマシリーズ版
原作通りの『風の中の子供』で、1974年8月27日から同年9月4日まで放送。善太役の佐藤宏之は後に『忍者キャプター』で泉敬太(風忍キャプター6)を演じ、三平役のすのうち滋之(当時:簾内)は後に『少年探偵団』『5年3組魔法組』にレギュラー出演する。
キャスト
- 善太:佐藤宏之
- 三平:すのうち滋之
- 中山昭二
- 安井昌二
- 稲垣美穂子
- ほか
スタッフ
- 原作:坪田譲治
- 脚本:須藤出穂
- 演出:伊藤美行
- 制作:NHK
参考文献
- allcinemaデータベース
- テレビドラマデータベース
TBS 月曜18時台前半枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
風の中の子ども
(1964年版) |
名犬ラッシー
(再) |
|
TBS系 明星杉の子劇場 | ||
ああ無情
|
風の中の子ども
(1964年版) |
(廃枠)
|
NHK総合 こども劇場 | ||
教室でこんばんは
|
風の中のこども
(1965年版) |
東京よ こんにちは
|
NHK総合 少年ドラマシリーズ | ||
風の中の子供
(1974年版) |
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