小説

風来忍法帖




以下はWikipediaより引用

要約

『風来忍法帖』(ふうらいにんぽうちょう)は、山田風太郎の時代小説。忍法帖シリーズの第9長編。『週刊大衆』に昭和38年(1963年)3月16日号から12月26日号まで連載された。主人公側が「忍法の素人が複数」という設定の最初の作品である。

1965年に同名で映画化された。

登場人物
香具師(やし)たち
  • 悪源太助平(あくげんたすけひら) - 香具師たちのリーダー格。槍投げの名人。
  • 七郎義経(しちろうよしつね) - 気取り屋の優男。サブリーダー的存在。
  • 弁慶(べんけい) - 大入道の巨漢。怪力の持ち主。
  • 陣虚兵衛(じんきょへえ) - 顔色の悪いやせこけた男。遠目がききスリの達人である。
  • 夜狩りのとろ盛(よがりのとろもり) - ひょうたんみたいな顔、哀れっぽい、脳天から声を出す男。
  • 昼寝睾丸斎(ひるねこうがんさい) - 軍学者めいたどじょうひげの男。香具師たちの参謀。
  • 馬左衛門(うまざえもん) - 馬面の巨根男。
風摩組忍者
  • 風摩小太郎(ふうま こたろう) - 北条家の乱波・風摩組の頭領
  • 戸来刑四郎(へらい けいしろう) - 風摩組忍者
  • 御巫燐馬(みかなぎ りんま) - 同じく風摩組忍者
  • 累破蓮斎(かさね はれんさい) - 同上
風摩組くノ一
  • お雁(おかり) - 風摩組くノ一のリーダー格。
  • お燕(おえん) - 風摩組くノ一
  • お鶴(おつる) - 同上
  • お鳶(おとび) - 同上
  • お鷺(おさぎ) - 同上
  • お雉(おきじ) - 同上
伊賀忍者
  • 服部半蔵 - 伊賀組の頭領。初代半蔵。
  • 青歯助十郎(あおば すけじゅうろう) - 伊賀忍者。
その他
  • 麻也姫(まやひめ) - 太田資房の妹。太田三楽斎の孫。
  • 太田三楽斎(おおた さんらくさい) - 太田道灌の曾孫。65歳。
  • 太田源五郎資房(おおた げんごろう すけふさ) - 武州岩槻城主。太田三楽斎の孫。
登場する忍法
  • 忍法風閂(かぜかんぬき) - 髪の毛を使い、人間の体を切り刻む。
  • 忍法砂鋳形(すないがた) - 砂に女性の全身の形を取って、その上に自分の体を合わせるとそっくりに変身する。
  • 忍法忍びの水月(しのびのすいげつ) - 掌から出る粘液を壁や柱に塗り、鏡状態に変える 。
  • 忍法落花もどし(らっかもどし) - 切断された自分の肉体を元通りにつなぐ。
  • 忍法蝙蝠(こうもり) - 天井に足を密着、逆さのまま刀を振るい、落下して襲撃する 。
  • 忍法恋さみだれ(こいさみだれ) - 粘着力の強い糸を投げ、相手の体に貼り付くと激痛が走る。
  • 忍法風琴水琴(ふうきんすいきん) - 髪の毛を張って侵入者がそれに触れると、微弱な警戒音が発生する。
  • 忍法子宮針(こつぼばり) - 子宮に針を仕込んでおき、性交時に男根を刺す。
  • 忍法通し矢の眼(とおしやのめ) - 物体が透き通って見える。
  • 忍法扇針(おうぎばり) - 両手の指の間に長い針をはさみ、突いたり投げたりする。
  • 忍法針鼠(はりねずみ) - 無数の柳葉刀を操り、相手の肉体を穴だらけにする。
書誌情報
  • 『風来忍法帖』 講談社、1964年
映画

1965年5月16日に東宝系で公開された。カラー、宝塚映画製作、東宝スコープ、85分。

なお1968年には、続編『風来忍法帖 八方破れ』が公開されている。

スタッフ
  • 製作 - 田中友幸、武中孝一
  • 原作 - 山田風太郎
  • 脚本 - 関沢新一
  • 監督 - 川崎徹広
  • 撮影 - 飯村正
  • 美術 - 加藤雅俊
  • 音楽 - 広瀬健次郎
  • 録音 - 中川浩一
  • 照明 - 岡本健一
  • 編集 - 藤井良平
  • スチル - 池上恭介
出演者
  • 悪源太なり平 - 渥美清
  • 陣虚兵衛 - 佐藤允
  • なんばベンケイ - 佐々十郎
  • 麻也姫 - 中川ゆき
  • 太田三楽斎 - 藤田進
  • 風摩小太郎 - 平田昭彦
  • 戸来刑四郎 - 千葉敏郎
  • 御巫燐馬 - 早川恭二
  • 累破蓮斎 - 川路誠
  • 松田尾張守 - 戸上城太郎
  • 成田左馬助 - 加藤春哉
  • 南条練平 - 波田久夫
  • 石田三成 - 堺駿二
  • 豊臣秀吉 - 有島一郎
同時上映

『最後の審判』

  • 原作 - ウィリアム・ピーター・マッキヴァーン / 脚本 - 松山善三、池田一朗 / 監督 - 堀川弘通 / 主演 - 仲代達矢