駆除人
題材:異世界への転生・転移,
以下はWikipediaより引用
要約
『駆除人』(くじょにん)は、花黒子による日本のライトノベル。イラストはKT2が担当している。「小説家になろう」にて2015年9月から連載中であり、書籍版はMFブックス(KADOKAWA)にて2016年6月から2019年5月まで刊行された。
『月刊コンプエース』にて2017年8月号から2022年9月号まで漫画版が連載。コミカライズは浅川圭司が担当し単行本化されたが、誹謗中傷が原因で2023年3月31日付で契約終了、『土の勇者篇』前までしか描かれておらず完結していない。『ComicWalker』版も打ち切りとなった。
2019年1月時点でシリーズ累計発行部数は40万部を記録している。2021年11月時点で電子版を含めたコミックス累計部数は150万部を突破している。
あらすじ
死後に異世界セロソフィアへと転生したコムロ・ナオキは、生前と同様に清掃・害虫駆除の仕事を続ける中意図せずレベルが大幅に上がってしまったことを知る。やがて見聞を広げるために町を出て、旅をするうちに清掃・駆除会社コムロカンパニーを立ち上げることになる。旅の仲間であるアイルとベルサ、新入社員のセスとメルモを迎え入れ、神々からの依頼を遂行するため世界中を巡る中、世界の真実を知ったナオキは一大決心を起こす。
登場人物
声の項はドラマCD版の担当声優。
コムロカンパニー
コムロ・ナオキ
声 - 前野智昭
本作の主人公。青色のつなぎを着た三十路の日本人男性。世界を跨いだ転生によって、クーベニアに現れた。
生前は清掃員兼害虫駆除業者で、セロソフィアでも前世のノウハウを活かして生計を立てている。のんびりとした性格のため、異世界転生後も大きな混乱もなく状況を理解しながら生活している。前世の知識を基にした言動を、周囲から「変」「頭おかしい」と評価されるが、本人は気にするどころか喜んで受け入れる傾向がある。
小型の魔物を大量に駆除するうちに、伝説の勇者をはるかに上回るレベルを得るが、本人は戦闘を好まず、戦闘用スキルを取得することもせず、魔物に対してはあくまで「駆除」の手法を用いて対処している。レベルアップで獲得したスキルポイントを、魔法陣スキルなどに割り振った結果、アーティファクト級の魔道具を気軽に作り出せるようになり、仕事に役立てている。
酒好きだが、記憶を失くすほど飲んだ挙句に周囲に迷惑をかけることも度々ある。相応の性欲も持ち合わせているが、関係が拗れることを懸念して旅仲間との性交渉は避け、新たな町を訪れるたびに娼館を探そうとする。
モットーとして「人々の生活を守るのが清掃・駆除業者の仕事」を掲げている。元勇者マルケスから「スキルポイント人生を楽しむために使った方がいい」という言葉を受け、人生の指標として自身もたびたび口にするようになる。
フロウラの町で、神様から勇者駆除の依頼を、邪神から南半球の魔素拡散の依頼を受注し、必要な人手を集めるためにコムロカンパニーを立ち上げ、社長の座に収まる。
アイル・アグニスタ
メインヒロイン的存在。赤色(原作では青色)のビキニアーマーを着ている女魔法戦士。
初登場時はクーベニアの冒険者ギルドの訓練教官。町の外でも「戦鬼」「剣鬼」と言われて名が知れ渡る程の実力を持つ。ナオキの冒険者ランクアップ試験を担当した後、自分を打ち負かしたナオキの強さに興味を持ち、旅立ったナオキを追いかけるために辞職し、強引にナオキの仲間となった。
強敵を常に探し求めるバトルジャンキー。戦闘においては剣技を中心に、光魔法で敵の目を欺いたり、宙に足場を作り出す魔法で空中を駆け回ったりする。また教官の経歴を持つため新人への指導も得意としている。コムロカンパニーの副社長となり、南半球でナオキのアドバイスを受け上空からの地図作成技術を独学で習得し趣味とする様に。
実はアリスフェイ王国で軍人一族として知られる貴族アグニスタ家の出身。父とは折り合いが悪い。
ベルサ
コムロカンパニーの会計係。煤けたようなローブを着た若い女性。アイルとは幼少期からの友人同士。
港町マリナポートの先代領主の娘。父が政争に敗れたことで、現領主から冷遇されていたところをナオキ達に助けられ、自分の居場所のない町を捨ててナオキの旅に同行することを決意する。
優秀な魔物学者。魔物の知識や研究成果によって魔物駆除を補佐する。直接的な戦闘スキルは持たないものの、植物の種を地面に植えて成長促進剤で急成長させて蔓で敵を拘束するなどの戦法をとる。レベルアップによって顕微スキルを習得し、魔物の観察に役立てている。
魔物研究のことになると見境が無くなる悪癖があり、危険を念頭に置くことなく魔物に突撃したり、研究に没頭するあまり寝食を忘れ、汚部屋と化した自室で遭難したりもする。しかしコムロカンパニーの金銭管理に関しては問題無くこなしている。
セス
声 - 西山宏太朗
黒猫族の獣人の青年(初登場時点で19歳)。
アデル湖湖畔の漁師村・キャットパイロット出身。湖での漁が困難になったため、出稼ぎのために母や弟妹を置いてフロウラの町へとやって来た。船の持ち主に雇ってもらうために造船所に侵入したところをナオキに拾われ、操舵スキルを買われてコムロカンパニーに入社した。
曲者揃いのコムロカンパニーの面々の中では比較的常識人。メルモと共に料理係を担当する他、航海時には船長として一同を指揮する。
社内では一番レベルが低いが、体格は一番良い。無自覚に娼婦などに好かれ、ナオキから嫉妬を買っている。
アリスフェイ王国
アイリーン
声 - 武田羅梨沙多胡
狐の獣人の女性。クーベニアの冒険者ギルド案内人。訪れる冒険者たちに依頼を案内しながら、ナオキとも知り合いになっていく。
ナオキの異様なレベルアップとその理由をすぐさま察した。ギルドからナオキに支払われる報酬の一部として、自分がナオキとデート(という名目の、町案内およびこの世界の基礎的知識の教授)をすることを承諾した。
カミーラ
声 - 釘宮理恵
薬屋を営むエルフの女性。年齢は800歳と少し。本来は少女の姿だが、客や取引相手から軽く見られることを避けるために、腰の折れ曲がった眼光鋭い老婆の姿に変装している。
掃除の依頼をナオキが引き受けたのをきっかけに、一時的に2階の空き部屋に住まわせることにした他、清掃・駆除業に役立ちそうなスキルの相談に乗った。ナオキがアイリーンとデートをすると宣言した際に、嫉妬心を出して質問攻めにした。
セーラ
バルザック
テル
神々
神
魔物
マスマスカル
用語
セロソフィア
北半球にはいくつかの国家が存在しそれなりに栄えているが、南半球は不毛の地となっている。
ノット
コムロカンパニー
既刊一覧
小説
- 花黒子(著)・KT2(イラスト) 『駆除人』 KADOKAWA〈MFブックス〉、全10巻
- 「〜ツナギを着た転生者〜」2016年6月24日発売、ISBN 978-4-04-068428-4
- 「〜土の勇者篇〜」2016年8月25日発売、ISBN 978-4-04-068491-8
- 「〜東方見聞篇〜」2017年1月25日発売、ISBN 978-4-04-069053-7
- 「〜水の精霊篇〜」2017年5月25日発売、ISBN 978-4-04-069226-5
- 「〜南半球篇〜」2017年9月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-069465-8
- 「〜火の国の商人篇〜」2017年12月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-069600-3
- 「〜風の結び目篇〜」2018年5月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-069927-1
- 「〜旅する魂篇〜」2018年9月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-065170-5
- 「〜つなぎ合う世界篇〜」2019年1月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-065521-5
- 「〜変わりゆく異世界篇〜」2019年5月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-065746-2
漫画
- 花黒子(原作)・浅川圭司(漫画)・KT2(キャラクター原案)『駆除人』KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、全5巻
- 2017年12月26日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-106392-7
- 2018年4月26日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-106704-8
- 2019年4月26日初版発行(4月25日発売)、ISBN 978-4-04-107469-5
- 2021年11月26日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-108849-4
- 2022年7月26日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-112935-7