騎士の盃
以下はWikipediaより引用
要約
『騎士の盃』(きしのさかずき The Cavalier's Cup )は、1953年に発表されたカーター・ディクスン(ディクスン・カー)名義の長編推理小説。ヘンリー・メリヴェール卿もの最後の長編である。
あらすじ
戸締まりをし見張りもいる部屋の、鍵のかかった金庫の中に入れた財宝「騎士の盃」。この警備の厳重な部屋の中に入って盃を持ち出した者がいた。持ち主の妻・ブレイス卿夫人は、夫が夢遊病にかかり、知らずにやったのではないかと警察に相談する。 夫人の訴えと上層部からの圧力で、マスターズ警部はH・M卿を伴い夫妻の邸宅で捜査を開始する。
主な登場人物
- ブレイス卿 - 高価な財宝『騎士の盃』の所有者。夢遊病を疑われている。
- ジニー - ブレイス卿夫人。小柄なアメリカ人で、事件の依頼人。
- マスターズ警部 - 「騎士の盃」消失には、全く興が乗らなかったが、警察上層から電話がかかり、仕方なく捜査に赴く。
- ヘンリー・メリヴェール卿 - 主人公の名探偵。本作が最後の登場となる。
提示される謎
- 不可能犯罪(部屋・見張り・金庫の「三重の密室」状態からの財宝の消失)
特記事項
- 冒頭で、自動車を自ら運転する若い女性の描写がある。
- 作中で、H・M卿はさかんに歌の練習をしている。
書誌情報
- 『騎士の盃』島田 三蔵・訳 早川書房(HPB536 1982年)
- 『騎士の盃』島田 三蔵・訳 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫 6-10 2004年再版)