漫画

魔の山 (手塚治虫の漫画)


題材:登山,



以下はWikipediaより引用

要約

『魔の山』(まのやま)は、手塚治虫による短編漫画。登山(アルパイン・クライミング)、山岳救助を題材とし、ドキュメンタリー的に描写している。

『週刊少年サンデー』(小学館)1972年8月6日号に掲載された。手塚治虫漫画全集では『ボンバ!』に収録されている。全集の後書きによると、手塚には登山経験はなく、山男の体験談を聞くだけで本作を執筆している。主人公と憎たらしいライバルとの友情を描く。

登場人物

間ケン

かつては荒れた生活をしていたが、アルパイン・クライミングに目覚めてからは、仕事(運送業)も「登山のための費用稼ぎ」として真面目に働くようになった。
佐佐木小次郎

スター・システムとして佐々木小次郎がキャスティングされている。ベテランクライマー。ケンを小僧っ子扱いする。

あらすじ

間ケンは荒れた生活を送っていて顔に傷跡も残っていたが、登山に打ち込むことで更生していた。この週末も単独行で山を登り、帰宅しようと山岳会事務所に立ち寄ったところ、多羅魔岳の難所「牛の舌」に3人の遭難者がいるという話を聞く。月曜からは自身の仕事もあるため、遭難者家族からの頼みもいったんは断るが、遭難者家族がケンの勤め先を説得するということで、結局は引き受けてしまう。

ベテランクライマーの佐佐木小次郎がザイルパートナーとなり、2人は「牛の舌」を救助のために登って行く。落石などに遇いながらも、2人は遭難者がいるというテラスに到着するが、既に遭難者たちは全員が死亡していた(テラスに落下した際に身体がバラバラになっていた者もいた)。遭難者は軽装であり、難所である「牛の舌」を登るような装備をしていたようには思えなかった。天候が悪化する中、2人は遺体を持って帰路に付く。

戻った2人を待っていたのは、遭難者たちが死んだのは2人のせいだと言わんばかりの遭難者家族からの叱責であった。しかも遭難者家族はケンの勤め先に何の連絡もしておらず、ケンは無断欠勤をしたとして、勤め先を免職になった。

そんなケンの部屋を佐佐木が訪れ、仕事を紹介してくれると言う。

ケンは山で得た「友」というものに感謝をするのだった。

収録書籍
  • ボンバ! - 手塚治虫漫画全集
  • ボンバ! - 手塚治虫文庫全集
  • 手塚治虫からの伝言 友情 - 童心社、2018年、ISBN 978-4-494-01840-6
  • 「雨降り小僧」、「ぬし」、「魔の山」、「荒野の七ひき」、「夜よさよなら」、「友よいずこ」(『ブラック・ジャック』より)
  • 手塚治虫の山 - 山と溪谷社、2020年、ISBN 978-4-635-04882-8
  • 「魔の山」、「山楝蛇」、「山の彼方の空紅く」、「モモンガのムサ」、「モンモン山が泣いてるよ」、「ブラック・ジャック -昭和新山-」、「雪野郎」、「落盤」、「山太郎かえる」、「火の山」

「雨降り小僧」、「ぬし」、「魔の山」、「荒野の七ひき」、「夜よさよなら」、「友よいずこ」(『ブラック・ジャック』より)

「魔の山」、「山楝蛇」、「山の彼方の空紅く」、「モモンガのムサ」、「モンモン山が泣いてるよ」、「ブラック・ジャック -昭和新山-」、「雪野郎」、「落盤」、「山太郎かえる」、「火の山」