魔女の隠れ家
舞台:イングランド,
以下はWikipediaより引用
要約
ISBN 978-2-7024-1871-0
『魔女の隠れ家』(まじょのかくれが、Hag's Nook )は、1933年に発表されたジョン・ディクスン・カーの長編推理小説。ギデオン・フェル博士の初登場作品。
あらすじ
リンカーンシャー州の片田舎、チャターハムの「水松荘」(いちいそう)に住むギデオン・フェル博士を訪ねたアメリカ青年のタッド・ランポールは、そこで不気味な伝説を聞かされる。「魔女の隠れ家」と呼ばれた絞首台の近くに建てられ、今は住む人もなく荒れ果て醜い姿をさらすチャターハム監獄。その長官を代々務めてきたスタバース家の長男は、決まって首の骨を折って死ぬというのだ。
そして、現在の当主マーティンは家に代々伝わる相続の儀式のために、25歳の誕生日の夜をひとりで監獄の長官室で過ごすことになった。長官室に行った証拠として、金庫の中にある書類を持ってこなければならないという。万一のために、フェル博士とランポール、村の牧師のソーンダーズが監獄を監視する中、窓から見えていた灯が12時よりも前に消え、異変に駆けつけたランポールたちは「魔女の隠れ家」の近くの崖下で、首の骨を折って死んでいるマーティンを発見する。そして長官室からは、金庫に保管されていたはずの書類が消え失せていた。この奇怪な謎にフェル博士が挑む。
登場人物
提示される謎
- アリバイくずし(一部の時計はなぜ進んでいたか)と暗号(宝の隠し場所)
- スリーピング・マーダー(眠る殺人。先代当主の死の真相。)
補足
- 本作ではフェル博士は架空の村・チャターハムの「水松荘」に住んでいる。
- アメリカ人青年タッド・ランポールは、次作『帽子収集狂事件』と『三つの棺』にも登場する。また、ドロシー・スタバースも彼の妻として『三つの棺』に登場する。
- 作中でフェル博士が、英国警察の高官ウイリアム・ロシター卿と昵懇であるとの説明があるが、彼は『毒のたわむれ』の探偵パット・ロシターの父親であるため、フェル博士は初期作品群と同一世界に存在する。