魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う
ジャンル:バトル,ダーク・ファンタジー,
題材:魔女,
以下はWikipediaより引用
要約
『魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う』(まじょたいせん さんじゅうににんのいさいのまじょはころしあう、英題:The War of Greedy Witches)は、原作:河本ほむら、作画:塩塚誠による日本の漫画作品。『月刊コミックゼノン』(コアミックス)にて、2020年12月号より連載中。2023年9月時点で累計100万部を突破している。
あらすじ
百年戦争の英雄ジャンヌ・ダルクは火刑に処され、死の間際に別世界へ飛ばされる。そこには、現世の歴史で偉業を成した魔女と呼ばれる女性たちがいた。魔女たち32人が集い、互いの欲を賭けた魔女千夜血戦(ヴァルプルギス)が幕を開ける。
登場人物
魔女
悪魔女王アグラット・バット・マハラットに選ばれた32人の女性。それぞれが現世にて善悪を問わずに大いなる偉業を成した古今東西の歴史上の人物たち。1人だけが叶えられる「欲」のために魔女千夜決戦というトーナメント戦に参加する。
巴御前(魔女階位:22.7倍:7位)
『豪』の魔女。持っている欲は『悪滅欲』。額に「源」の紋章が刻まれている。第1回戦第1試合⇒第2回戦第1試合に出場。
「一人当千(いちにんとうせん)」と称される程の剛力の持ち主であり、魔法で出来た拘束器具を自身の力だけで外すことが出来る。更に「悪・即・滅」の心情を持っており、自身が「悪」とみなしたものに屈することを許さず最後まで戦い続ける強い心も持つ。
第1回戦第1試合でエリザベート・バートリーと対戦。エリザベート・バートリーが繰り出す拷問器具の攻撃に負傷していくも持ち前のパワーで跳ね除けていき、逆にエリザベートに手傷を負わせていく。エリザベート・バートリーが距離を取ったタイミングを見計らい豪魔法・禍断の空弓を発動し、エリザベート・バートリーに致命傷を負わせることに成功し1回戦の勝利を収めた。
卑弥呼 (魔女階位:6.0倍:4位)
『鬼』の魔女。持っている欲は『求心欲』。舌に「三つ巴」の紋章が刻まれている。第1回戦第3試合に出場。
神託により人々を導いた、日本最古の国家邪馬台国の女王。洞察力と度胸に優れており、嘘を信じこませるためにあらゆる仕込みやハッタリを行う策略家。
生来の名前はヨギ。現世では両親と共に穏やかな日々を過ごしていた少女であったが「卑弥呼」を名乗っていた高齢の巫女の暴政により両親を失った。騒動が起きた時の隙を狙い巫女の住まいに侵入し彼女を殺害、その後民衆の前で「卑弥呼」の後継者を名乗り頂いた。
第1回戦第3試合でクレオパトラと対戦。序盤にクレオパトラの魔法を受けて左腕を切断するダメージを負うも、鬼魔法を駆使してあらゆる嘘を吐きクレオパトラを翻弄する。鬼魔法の仕組みを見抜いたクレオパトラからトドメを刺されそうになるが、勝負の前に仕込んでおり戦わせず温存していた下級悪魔の案内人を変身させたもう一人の卑弥呼に急襲させ、以後クレオパトラと戦わせる。クレオパトラがもう一人の卑弥呼にトドメを刺し勝利を収めたと油断した一瞬の隙を突いて、致命傷を負わせる事に成功し1回戦の勝利を収めた。
黄月英 (魔女階位:210.7倍:26位)
『知』の魔女。持っている欲は『知識欲』。第1回戦第6試合に出場。
三国時代の中国の天才軍師・諸葛亮の妻であり、自身も多くの天才的な発明を生み出した女性。
丸眼鏡をかけた小柄な女性。試合前、対戦相手であるマリ・キュリーと闘技場の大資料室で偶然出会い、違う時代に生まれた天才として心を通じ合わせていった。
第1回戦第6試合でマリ・キュリーと対戦。
魔装:黄式機巧兵器"美美壱号"(こうしきからくりへいき"めいめいいちごう")
一回戦敗退した魔女
エリザベート・バートリー(魔女階位:66.1倍:16位)
『血』の魔女。持っている欲は『嫐欲』。左胸に鎖で描かれたハート型の紋章が刻まれている。
嫐り殺すことを何よりの愉悦とし、アグラット曰く「誰よりも人間を壊してきた女」と言われている。11歳の頃、美しい召使いマーシュを不慮の事故によりナイフで刺殺してしまいその壊れる様に興奮したことが起因する。壊れる様が美しいと思い嫐り殺していきたいことは紛れもない彼女の欲であるが、彼女の真の欲は「己自身が美しく壊れたい」という所にあった。
第1回戦第1試合で巴御前と対戦。無数の拷問器具を駆使して巴御前の体を傷つけていく。しかし巴御前に豪魔法・禍断の空弓の発動を許してしまい、放たれた矢で右手が消し飛ばされてしまう。それでも最後の力を振り絞り、全ての拷問器具を集約させて放つ攻撃「真紅の断末魔」を放ったが、巴御前の放った禍断の空弓・二の矢で致命傷を受ける。死の間際に瀕して自身の真の欲に気付き、巴御前の「美しい」という言葉で達せられたことに満足し消滅していった。
武則天 (魔女階位:5.2倍:3位)
『覇』の魔女。持っている欲は『天上欲』。右の人差し指先に「牡丹」の紋章が刻まれている。
後述の李天と過ごした日々の経験から、弱いもの・下にいるものは蹂躙され踏み潰されてしまう考えを持っていて、低きにいることを憎み常に「最上の高み」を望んでいる。それは中華の皇帝になっても覇道が続いていると言うほどである。その覇道を阻むものは徹底的に容赦なく制裁を下す。
生来の名前は武照。現世では父の生き死にで栄枯盛衰を経験していた少女時代が有った。父の死で栄華を失い流れ着いた片田舎の村で出会った青年・李天と出会う。彼が持つ優しさに触れ穏やかな日常を過ごしていた。しかし李天が不条理な理由で村人に殺され、怒りのまま李天を殺した村人を逆襲したあと、優しさだけでは皇帝になる前に踏み潰されてしまうと悟り、怒りの感情を持ち皇帝になる野望を持ったまま望んで後宮入りをした。
第1回戦第2試合でジャンヌ・ダルクと対戦。対戦前にジャンヌ・ダルクに自害を要求するなど不遜な命令を下す。しかしジャンヌ・ダルクがその命令を拒否すると魔装を発動し対戦する。序盤は現世の武器で戦おうとするジャンヌ・ダルクをあざけ笑いいたぶり勝利を確信する。だがなお食い下がるジャンヌ・ダルクに怒りを感じ覇魔法でとどめを刺そうとしたが、その怒りをジャンヌ・ダルクに共鳴され魔装の発動を許してしまう。その後は繰り出す攻撃を次々とジャンヌ・ダルクにいなされ反撃を受けてしまう。しかし「欲」の原点を思い出し自身にもダメージを受ける捨て身の覇魔法を繰り出す。ジャンヌ・ダルクからさらなる怒りの感情を共鳴され、風と炎を纏った捨て身の打撃の打合いになるが、ジャンヌ・ダルクから致命傷の一撃を受けて敗北。最期に李天と出会い、笑顔のなか消滅していった。
覇魔法
クレオパトラⅦ世(魔女階位:1.8倍:1位)
『愛』の魔女。持っている欲は『真愛欲』。右腕に「翼を持った蛇」の紋章が刻まれている。
「世界に愛された女」と言う名に相応しいほどの美貌を持ち、その美貌は人間に留まらず下級悪魔も魅了されるほど。見た者を全て虜にし願えば全て叶えられる人生を送ってきた。しかし容易に手に入るその「愛」に心から満たされず、自身を心から知ろうとする者を欲していた。
第1回戦第3試合で卑弥呼と対戦。魔法を駆使して卑弥呼にダメージを負わせていくが、卑弥呼から次々と「毒」や「同じ魔法を使える」等の嘘を具現化した鬼魔法の反撃を受ける。鬼魔法の仕組みを見抜き卑弥呼にトドメを刺そうとするも闘技場に現れたもう一人の卑弥呼に背後から刃を突かれてしまう。ダメージを負った状態で無傷で万全のもう一人の卑弥呼と対戦し、一瞬の隙を突いて愛魔法を繰り出す。本物を倒し勝利を収めたと思っていたところ、後から登場した卑弥呼の方が偽物とわかり、その直後本物の卑弥呼から胸を一突きされ致命傷を負う。最期に卑弥呼から「愛している」の返事を貰い「我『愛情』を欲す」と言う位欲していた真愛に満たされ消滅していった。
メアリー・リード (魔女階位:135.2倍:24位)
マリー・アントワネット (魔女階位:35.9倍:10位)
『純』の魔女。持っている欲は『君臨欲』。右人差し指と中指に「薔薇」の紋章が半分ずつ刻まれており、指をくっつけることで一つの「薔薇」の紋章になる。
贅を極めた豪華絢爛な日々を送っていたが、革命によって断頭台の露と消えたフランス王妃。
悪魔女王・アグラットの前にしても崩れない気高さを持つ少女。当初は自身の戦闘能力の無さを自覚し魔女千夜決戦を辞退しようとするが、悪魔との契約で得た魔法の力を見て戦いに意欲を見せる。
第1回戦第5試合でエカチェリーナ2世と対戦。
魔装:百の花びらを纏う薔薇(ロサ・ケンティフェリア)
作中用語
魔女
『欲』
魔装
魔法
魔女千夜血戦(ヴァルプルギス)
なお、試合の勝者は四肢欠損などの重傷を負ったとしても、生きてさえいれば次戦までに戦闘可能な状態に治療してもらえる。
魔女階位(ウィッチズ・オッズ)
来世の生まれ変わり先はその人物がもつ『徳』の大小によって決まるが、魔女千夜血戦の観戦者は自身の『徳』を「推し魔女」に賭けることができる。リスクはあるものの、応援する魔女が優勝すれば『徳』が何倍にも増え、より良い来世を迎えることができる。ただし、オッズはあくまで魔女の経歴のみに基づく予想であり、必ずしも実際の強さを表すものではない。
『魔女の鉄槌』
書誌情報
- 河本ほむら(原作)・塩塚誠(作画)『魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う』コアミックス〈ゼノンコミックス〉、既刊8巻(2023年11月20日現在)
- 2021年6月18日発売、ISBN 978-4-86720-242-5
- 2021年9月18日発売、ISBN 978-4-86720-264-7
- 2021年12月20日発売、ISBN 978-4-86720-287-6
- 2022年6月20日発売、ISBN 978-4-86720-392-7
- 2022年10月20日発売、ISBN 978-4-86720-431-3
- 2023年2月20日発売、ISBN 978-4-86720-467-2
- 2023年7月20日発売、ISBN 978-4-86720-525-9
- 2023年11月20日発売、ISBN 978-4-86720-588-4