魔法少女・オブ・ジ・エンド
漫画
作者:佐藤健太郎,
出版社:秋田書店,
掲載誌:別冊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオン・コミックス,
発表期間:2012年6月12日 - 2017年8月12日,
巻数:全16巻,
話数:全63話,
以下はWikipediaより引用
要約
『魔法少女・オブ・ジ・エンド』(まほうしょうじょ・オブ・ジ・エンド、Magical Girl of the End)は、佐藤健太郎による日本の漫画作品。『別冊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2012年7月号(創刊号)から2017年9月号まで連載。
単行本の巻末に、事件の関係者と思われる何者かの視点からのシーンが描き下ろしで掲載されている。
あらすじ
Season 1【第1部】(1巻 - 8巻)
撲殺・爆殺・焼殺…突如、学校に乱入してきた魔法少女による虐殺の宴。魔法少女に殺された者もまた魔法少女に変化し、新たな犠牲者を求めて生き残った人間を襲う。貴衣は幼馴染みの福本つくねをはじめとする生存者と共に学校から脱出するが、町は何人もの魔法少女が暴れまわる阿鼻叫喚の地獄と化していた。
Season 2【第2部】(9巻 - 11巻)
そんな中、ある場所では不気味なお面を被る謎の人物が、ある少女を創り出していた。その少女の姿は、後の魔法少女・オブ・ジ・エンド計画の黒幕となる少年・姫路弥そのものであった。そして、後に黒服の仮面と協力関係を持つことになる科学者・殿ヶ谷悠二は、魔法少女に関する古代文献を研究していた。
「魔法少女の血」を利用した不死の薬品開発は、全ての謎と終焉に繋がることになる。
Final Season【最終章】(12巻 - 16巻)
そして、魔法少女襲来の大惨事が起きた5月20日、貴衣は未来の自分と対面し、楓達は魔法少女達に襲われながらも、それぞれ過去の自分達を救出し、最後の戦いに挑む。
登場人物
主要人物
児上 貴衣(こがみ きい)
本作の主人公。どこか冷めた性格をした平凡な高校1年生。幼いころは母と共に父からの家庭内暴力に苦しめられ、それが原因で貴衣が小学3年生の時点で母は自殺してしまう。母の死後、窃盗で何度も刑務所に収監された父も獄中で自殺。以後は母方の祖母の家で暮らし、何も無い普通の日常を望みトラブルを避けストレスとは無縁でいるよう心がけて過ごしてきた。疎遠になっていたつくねと和解した後、楓からつくねへのいじめの真相を聞くが信じられず、一度は拒絶してしまう。しかしその後、過去に飛ばされた際につくねの秘密を知ってしまい、つくねへの想いと葛藤の板挟みになる。その最中、黒服の仮面から人間の魂と肉体を引き離す拳銃型のステッキ「セパレイトガン」を託される。
最終章では第1章終盤でつくねと共に姫路とパペットマスターによって未来へと連れさらわれていたが、未来のつくねに助けられ、復活を遂げたつくねと再会を果たす。つくねや未来のつくねをはじめ、忍・みかの・レイルと共に零世界で血を繋ぎ、儀式を行うことで世界を取り戻すことを選択し、零世界で抗うことを決意。三ヶ月以上も人目につかない山中の洞穴の中で穴蔵生活を送り、不自由な生活に耐えながらもつくねと愛を育み、一夜を共にする。黒呂木から逃亡を図る際に自らを犠牲に“宇宙の記録概念(アカシックレコード)”となり、魔法少女の力を覚醒させたつくねの魔法で黒呂木の保有していた宇宙そのものの記録をミックスさせ、自身の肉体を媒体に新たな宇宙を生み出したことによって、黒呂木を撃破する。
4月2日生まれのおひつじ座。身長168センチメートル。体重49キログラム。O型。東京都出身。趣味はゲーム・バラエティ鑑賞。特技は持久走。好きなものはお笑い番組・映画・ゲーム・カレーライス・スイカ。苦手なものはめんどくさいこと。
福本 つくね(ふくもと つくね)
高校1年生。貴衣の幼馴染みにしてクラスメイトである小柄な少女。引っ込み思案かつ大人しい性格。その名前から倫太郎からは「焼鳥娘」と呼ばれる。昔は貴衣と親しかったが、疎遠になっていた。幼いころに何故か魔法少女たちにそっくりな絵やぬいぐるみを所持していた。
致命傷を受けている状態で、倫太郎の話から自分がこの惨事の原因であり、自身が死ねば魔法少女の存在をなかったことにできると知り、あすかを抑え込んで貴衣に自分を殺すように頼む。「魔法少女が出現しない世界」では、入学式当日に脇見運転していた車に轢かれて死んだことになっているが、後に遺体をある場所の地下(ラボ)に運び出され、母・ことねによってそこに保管される。ことね曰く「つくねの魂は別の場所へ移動している状態」である。
最終章では第1章終盤で貴衣と共に姫路とパペットマスターによって未来へと連れさらわれていたが、未来の自分に助けられ、貴衣によって転送された魂を取り戻し、復活する。
貴衣や未来の自分をはじめ、忍・みかの・レイルと共に零世界で三ヶ月以上も人目につかない山中の洞穴の中で穴蔵生活を送り、不自由な生活に耐えながらも貴衣と愛を育み、一夜を共にする。しかし零世界の住人に見つかり、逃亡を図る際に記録を吸収し新たに創り変えることができるという強大な魔法を覚醒させ、貴衣の肉体を媒体に新たな宇宙を生み出して黒呂木を撃破し、世界を再創生させる。
5年後に貴衣と瓜二つの息子を持つ一児の母親となり、世界のために犠牲となった貴衣の墓参りに訪れている。
本作はアニメ化されていないが、作者の同作品『魔法少女サイト』のテレビアニメ版第6話「フェイク」で登場する魔法少女の写真の中につくね・楓・みき・夜華・ひかるによく似た人物が一瞬登場している。また、『魔法少女サイト』原作の第2部52話(通算第107話)において、つくねらしき女性が後ろ姿で登場しているが、詳細は不明。
6月6日生まれのふたご座。身長148センチメートル。体重43キログラム。A型。東京都出身。趣味はお絵描き・ピアノ。特技は裁縫・手芸・書道。好きなものは小動物・桃・お昼寝・飲み物全般・甘いもの。苦手なものはスポーツ・虫。
未来の福本 つくね
髪を長く伸ばしており、せせらぎ幼稚園で保母を勤めているが、殿ヶ谷と対面した後に退職してしまう。
儀式の力を恐れ、それに必要な“13の魔法少女の子”が愛すべき相手との間にできた子供に限るゆえに悪魔祓人(エクソシスト)の一人・無六レイルから“終焉黙示録(オブ・ジ・エンド・カタストロフ)”の最後の切れ端を奪った。そのため、貴衣のことを避けるようになっていたが、本心では心の底から愛する彼と結ばれてはならないというジレンマに捕らわれ、己の境遇を呪っていた。
しかし姫路と真壁に脅迫され、魔法少女たちの絵やぬいぐるみの入った箱と一緒に切れ端を渡した。未来の世界で魔法少女達が暴走する中、レイルに助けを求めるものの拒否され、自身が既に覚醒させた瞬間移動の魔法で姫路に連れさらわれていた過去の自分と貴衣を救った。
鞘野 楓(さやの かえで)
高校1年生。金髪のロングヘアでヘアピンをつけている女子。みきと共につくねをいじめていた。実は小学生のころから貴衣に好意を抱いており、いつも身に付けてるヘアピンは貴衣からバレンタインのお返しに貰ったもの。
かつてはつくねと仲が良かったが、高校生になったころに突然豹変したつくね(あすか)に「(自分をいじめないと)殺す」と脅され、その直後から自分やみきの身内に悲惨な事件が頻発したため、仕方なくつくねへのいじめを行うようになった。
第2部ではヴァレリーベ新薬研究員・研究室副室長。眼鏡をかけており、ヘアピンで髪を一つに纏めていることが多い。経緯は不明だが、貴衣と同棲している。忍におばさん呼ばわりされてキレるなど、強気な性格は変わらない。
失踪したマリアを助けに向かおうとヴァレリーベへ向かった際、背後から襲ってきた真壁に囚われ、洗脳を受けてしまう。しかし、敵の配下として動くと同時にレジスタンスとなり、殿ヶ谷にクロノス・Mと「セパレイトガン」の精製を依頼、後述の黒服の仮面として活動する。
最終章では未来の貴衣の助けを借りて過去の時間軸へ戻り、美羽・ハナちゃんと共に貴衣達の教室へ駆け付け、なつき・澤田・玉井・1-A担任を救出、共に救出した過去のつくねは美羽があすかを抑えて眠らせ、バスで学校を脱出した後に芦屋・夏川と再会。二人に事情を話す中で芦屋に惨劇の記憶を加え、未来へと向かう。その一方で魔法少女から逃げていた過去の楓はみきと校内を逃亡中、リブに救出される。
7月20日生まれのかに座。身長154センチメートル。体重45キログラム。O型。東京都出身。趣味はカラオケ・音楽鑑賞・お風呂。特技はスノーボード。好きなものはショッピング・洋服・菓子パン・シチュー。苦手なものはコーヒー。
芥 倫太郎(あくた りんたろう)
警察官。通称「ポリ公」。階級は巡査。普段は吉祥寺駅交番勤務。切り揃えた前髪とハイライトのない瞳が特徴で、「一度決めたら曲げない、折れない、立ちっぱなし」がモットー。
警察官でありながら異常なまでの好色家でタガの外れた性格の持ち主であり、魔法少女の襲来によって社会秩序が崩壊したことを契機に、好き放題の行動をしようと考える。女子高生と巨乳が好きらしく、夜華を気に入り「パイパイちゃん」というあだ名で呼び、彼女に執着する。また、つくねも好みのタイプにあたるらしいが、楓やみきには無関心で、自分に好意を向けてくる28歳の美羽のことも「BBA(ババア)に興味ねぇから」と、疎ましく思っている。
言動や品格は下劣そのものだが、頭の回転は速く行動力もあり、目的のために自らを危険に晒すことも躊躇しない決断力を有しているため、物語上において重要な役割を果たすことが多い。
偶然にも魔法少女を殺す方法を発見して魔法少女を単身で打倒し、魔法少女のステッキが人間でも使いこなせることに気付く。病院内でパワーアップしたパラサイト・Mに体を貫かれた際に魔法少女の粒子が体内に混入したことで、魔法少女と同じ回復力と人間離れした身体能力を一時的に身につける。その後、その力を再び手に入れようとする目論見をパペットマスターに目をつけられ、裏で“13の魔法少女の子”についてを聞かされるが、倫太郎自身は裏切ったと見せかけて敵の情報を探っていた。
ショッピングモールでの初登場時、下半身丸出しで裸の女性の近くにいたが、彼がモールについた時点で死亡していたので何もしていないことが番外編で明かされた。また、モラルなし・性欲丸出しなキャラだが実は童貞。
アパートの一室で暮らしているが、整理整頓が苦手で、部屋はゴミや数えきれないほどのアダルトDVDと大人のおもちゃで溢れている状態。
最終章では未来の貴衣の助けを借りて過去の時間軸へ戻り、ハナちゃんによって与えられた強靭的な身体能力でまじかるゾンビを蹴散らし、夜華・あんを救出。過去の倫太郎は堤を見捨てた直後、現代の時間軸の殿ヶ谷・マリアと共に殿ヶ谷とハコに救出された。
現代のつくねの魔法で再創生された5年後の世界では美羽と結婚し、3人の子供(自分と瓜二つな双子の男女と赤子)の父親となるが、蓮と結ばれた夜華に対して未だ執着しており、夜華や魔法少女としての力をなくしたハナちゃんからは「よく結婚できたな」と呆れられていた。
11月11日生まれのさそり座。身長175センチメートル。体重65キログラム。AB型。東京都出身。趣味はDVD鑑賞・ドライブしながら女の子を物色・2ちゃんねる。特技はスポーツ全般・射撃・無限オ●ニー。好きなものは女子高生・巨乳・ラーメン・オムライス・お風呂・トレーニング。苦手なものは家事・ピーマン。
未来の芥 倫太郎
穴井 美羽(あない みう)
母親とはぐれた小学生の女の子。ショッピングモール内においてパラサイト・Mに目を付けられ、寄生され体を操られてしまう。貴衣たちが魔法少女を倒したため無事解放され、その後は貴衣らと行動を共にしている。
後に病院内でクロノス・Mに遭遇し、20年前に飛ばされてしまう。つくねの死による世界の崩壊で戻るべき世界を失ったその後は、魔法少女襲撃のトラウマを抱えながら過去の世界を1人彷徨い、その世界で成人となる。そのころに生まれたばかりの自身の姿を見て「もう1人の自分を不幸にさせたくない」と誓った後、パラサイト・M(ハナちゃん)と殿ヶ谷と出会い、魔法少女に関して学ぶ。その8年後、貴衣たちと再会を果たす。
病院内での死闘で、圧倒的なパワーでパラサイト・Mを倒した倫太郎を「かみたま(神様)」と呼び崇拝し、恋心を抱いてるが、倫太郎本人には煙たがられている。また、倫太郎に振り向いてもらうためにと夜華と同等の巨乳の持ち主となり、性格も以前と打って変わってハイテンションになっているが、言動が痴女のような有り様で、変態である倫太郎にすら変態扱いされてしまう。また、戦闘能力も身につけ、少々筋肉質な体つきになっており、後述する刀型ステッキを用いた剣技を用いる。共に行動するハナちゃんから「みうみう」と呼ばれている。
所有するステッキは斬る対象の時間を止め、斬った後も一時的に止めることができる日本刀型の「時断刀(じだんとう)」。
最終章では未来の貴衣の助けを借りて過去の時間軸へ戻り、楓・ハナちゃんと共に貴衣達の教室へ駆け付け、過去のつくねを眠らせ、あすかの人格を取り除く。一方で過去の美羽は蓮と共につくねの両親に救出され、はぐれた母親と再会する。
現代のつくねの魔法で再創生された5年後の世界では倫太郎と結婚し、3人の子供の母親となった。
8月24日生まれのおとめ座。身長160センチメートル。体重52キログラム。スリーサイズB95(G)/W53/H89。B型。神奈川県出身。趣味はヨガ。特技は剣術・サーフィン。好きなものは芥倫太郎・からあげ・海水浴。苦手なものは家事・料理・野菜。
姫路 弥(ひめじ わたる)
高校1年生。貴衣やつくねのクラスメイトの男子。聾唖者であり、つくねとは手話を通じて親しい関係。
実は大惨事を引き起こした黒幕で、亜種魔法少女・パペットマスターの生みの親にして、つくねにもうひとつの人格・あすかを植え付けた張本人。魔法少女たちにより引き起こされた惨劇をビデオカメラで密かに撮影していた。
20年後の未来から来た人間で、全ての次元を捻じ曲げ、宇宙を生み出すことさえできるという悪魔の力を手に入れるため、“13子の魔法少女”を集めている。
非常に強力な魔力の持ち主で、瞬間移動やものの時間を動かせる魔法を使うが、その実力は未来の貴衣でさえ、「俺たちが束になっても奴に勝つのは到底不可能」と語るほどの相当なもの。頭を吹き飛ばされても瞬時に再生する(本人曰く「死ねない」)。また、手で触れたスマートフォンや他人(死体でも可能)の口を通じて健常者と同じように会話をすることができる。
最終章では白服の子との戦闘で深手を負うがパペットマスターに救われ、時空間通路(ワームホール)を通じて未来へ帰還。ヴァレリーベ地下でパペットマスターよる人体治癒を受けるが、治癒完了の直前に外部から来た忍・貴衣達によって倒されてしまう。しかし、忍の内に眠っていた悪魔が覚醒してしまうが、黒服の仮面のステッキによって復活する。
その最中で 「人として生まれたかった」ことがただひとつの願いと目的であることを語り、貴衣の言葉で心を開き、共闘戦線を結ぶ。
一方、貴衣とつくねの肉体を奪い去った姫路は、時の祭壇で儀式を実行するが、パペットマスターと共に白金宗(の身体を支配した黒呂木)による妨害を受けてしまう。
第一の「姫路弥」
主要人物の家族
高校の生徒・教師
※貴衣・つくね・姫路・なつき・澤田・玉井は1-A、楓・みきは1-C在籍。
半沢 夜華(はんざわ よるか)
高校2年生。髪をツインテールにした巨乳の少女で気風が良い姉御肌。痴漢撃退用にスタンガンを所持している。学校では「夜華様親衛隊」なるファンクラブが存在しており、彼らから「夜華様」と呼ばれているほど、男子から人気を集めている。
中学入学以前は両親と兄の4人家族だったが、父の浮気が原因で離婚。その後は母と2人暮らしを始めるが、母は仕事であまり家にいなかったために寂しさを紛らわそうと、夜の街を1人出歩き、自身に声をかけてくる男たちと遊んできた。
逃走中にアトラクション・Mの魔法で高所から落ちたため、胃にダメージを受ける。その後はつくねの父の病院で治療を受けるものの、パワーアップして襲撃してきたパラサイト・Mに惨殺される。
「魔法少女が出現しない世界」では当初、惨劇の記憶を失っていたが、自身の元に魔法少女が送られたのが元で大惨事の記憶を取り戻し、かつての想い人だった蓮と再会する。
最終章では未来の貴衣の助けを借りて過去の時間軸へ戻り、蓮と共につくねの両親を救出し、病院内でリビングデッド・Mと交戦する。リビングデッド・Mの魔法少女を復活させる力で蓮と共に苦戦を強いられるが、どうにか倒すものの、戦闘中に両足を失ってしまった模様。一方、魔法少女から逃げていた過去の夜華はあんと共に校内を逃亡中、倫太郎に救出される。
現代のつくねの魔法で再創生された5年後の世界で蓮と結婚し、一児の母となった。
7月21日生まれのかに座。身長162センチメートル。体重54キログラム。スリーサイズB102(K)/W56/H90。A型。東京都出身。趣味は料理・睡眠・ダンス。特技は歌・家事・バスケ。好きなものは焼肉・食べ歩き・少女漫画。苦手なものは変態・占い・虫。
乾 なつき(いぬい なつき)
高校1年生。貴衣やつくねのクラスメイトの女子。貴衣には当初好意を抱かれていたが実はなつき自身も入学式で貴衣を見かけて以来、貴衣に一目惚れしていた。エクスプロド・Mに襲われそうになった所を貴衣に助けられ一旦は難を逃れるが、生きていたエクスプロド・Mに顔半分を爆破され、死亡。
「魔法少女が出現しない世界」で貴衣に告白し、貴衣から告白の返事を聞こうとしたところで、そこに割り込んできたリブと彼女の余計な一言でとんでもない誤解をしてしまうが、魔法少女襲撃の記憶の断片を思い出しかける。
最終章ではタイムマシンで過去の時間軸に戻り、駆け付けた楓・美羽・ハナちゃんに救われ、過去の貴衣とつくね・澤田と玉井・1-A担任教師と共に生存する。また、未来で貴衣が婚約していることを知り、相手が誰なのか興味を示す中、貴衣とつくねが幼馴染み同士であることを初めて知る。
現代のつくねの魔法で再創生された5年後の世界では澤田と交際を始め、玉井を驚かせていた。
大月 みき(おおつき みき)
高校1年生。髪をシニヨンにしてまとめている女子で楓の親友。
楓と共につくねをいじめていたが、楓と共につくねのもうひとつの人格・あすかに脅され、仕方なくつくねをいじめていただけだった。倫太郎の銃撃を受け負傷した後、ショッピングモール内に出現したパラサイト・Mに殴殺されてしまう。
最終章では魔法少女襲撃時は楓と共に逃亡し、魔法少女に襲われるが、リブに救出され、リブの導きで校内を脱出。下水道を通じて逃亡していた最中、水を操る魔法少女の襲撃を受けて下水道から脱出するが、直後に影と同化して対象を一刀両断する魔法少女に真っ二つに切り裂かれ、死亡する。
現代のつくねの魔法で再創生された5年後の世界ではスーパーマーケットに務めており、交際相手もいる模様。
2月23日生まれのうお座。身長157センチ。体重45キロ。B型。千葉県出身。趣味はプリクラ・自撮り・音楽番組鑑賞・カラオケ・ブログ。特技はバレー。好きなものは韓流アイドル・K-POP・ファミレス。苦手なものはホラー映画。
澤田(さわだ)、玉井(たまい)
景吉 あん(かげよし あん)
魔法少女に関わる者たち
黒服の仮面
貴衣たちの行動を監視し、仮面で顔を覆い隠す謎の人物。貴衣を「あたしの旦那」と呼び、後述の白服の子からは「お姉さま」と呼ばれている。病院内でレイザー・Mから攻撃を受けそうになった貴衣を救い、人間の魂と肉体を分離させる拳銃型のステッキ「セパレイトガン」を託す。
つくねの死による世界の崩壊直前で、白服の子と共に裏切り者としてパペットマスターに殺害された。
その正体は真壁に囚われていた鞘野楓。殿ヶ谷に亜種魔法少女の精製方法とDNAサンプルを託し、貴衣との思い出の品であるヘアピンを身に付け、白服の子と共に過去の時代へ向かった。
最終章では過去の時代に向かった直後、未来へ戻ろうとした姫路と遭遇し、白服の子に姫路への迎撃を命じる。パペットマスターとの戦闘で負傷した白服の子を治癒した。その後は一時的に彼女と共に姿を消すが、貴衣達を乗せたヘリコプターに密かに隠れて未来へ来て、過去の自分を救助し、未来の貴衣と再会する。
白服の子 / 弥(わたる)
殿ヶ谷 悠二(とのがや ゆうじ)
黒服の仮面と協力関係にある中年の男性。20年後の未来で魔法少女などに関して研究をしている科学者。
20年後の未来において、婚約者のマリアと結婚を前提に同棲しており、彼女から「悠ちゃん」と呼ばれている。しかし、マリアが行方不明になってから楓と共に彼女の行方を追っていたが、楓までも行方不明になった際、貴衣に助けを求める。
最終章では未来の貴衣の助けを借りて過去の時間軸へ戻り、ハコと共に過去の倫太郎及び自分自身とマリアを救出し、過去の自分にマリアを命懸けで守るよう念を押した。
現代のつくねの魔法で再創生された世界でマリアと結婚し、息子のわたるを儲けた。そして、自身が作り上げた機械で妻子や20年後の楓、忍、みかの、魔法少女の力をなくした亜種魔法少女と過去の世界へタイムスリップする。
魔女(まじょ) / 無六 エリス(むろく エリス)
無六 レイル(むろく レイル)
第九世代の魔法少女
いずれも姫路とパペットマスターによって拉致されてしまった少女たち。
その他の人物
久代 蓮(くしろ れん)
就職活動中の大学生。所属は医学部。夜華とは親密な関係になっていたが、サークルカット・Mから身を挺して夜華を守り、絶命。
「魔法少女が出現しない世界」では当初、惨劇の記憶を失っていたが、夜華と再会して記憶を取り戻した。
最終章では未来の貴衣の助けを借りて過去の時間軸へ戻り、夜華と共につくねの両親を救出し、病院内でリビングデッド・Mと交戦。その一方で過去の蓮は美羽と共につくねの両親に救出されたが、豆を撒いて人間を殺害する魔法少女の襲撃を受けて片足を負傷したところを誠一に救出される。
現代のつくねの魔法で再創生された5年後の世界で夜華と結婚して一児の父となり、誠一が院長を務める病院の医師として務めている。
5月3日生まれのおうし座。身長182センチメートル。体重62キログラム。AB型。北海道出身。趣味は睡眠・ギター・カメラ・廃墟巡り。特技はテコンドー・バスケ・ビリヤード。好きなものはタピオカ・旅行・コーヒー。苦手なものは就職活動・パクチー。
梅村 ひかる(うめむら ひかる)
芦屋(あしや)
夏川(なつかわ)
2030年の世界の人々
白金 忍(しろがね しのぶ)
第2部の主人公。高校1年生。巨大製薬会社『ヴァレリーベ』社長を父に持つ、人並外れた天才的な頭脳の持ち主。
原因不明の死を遂げた母親を蘇らせてほしいと父から懇願されると同時に「魔法少女の血」を渡される。完成した不死の薬品のサンプルを自らに投与したが、異形の姿に変貌を遂げて暴走し、強靭的なパワー(悪魔の力)で姫路を圧倒する。自我を完全に支配されそうになったその時、マリアの力によって元の姿に戻ることができた。事件から数ヵ月後、自身の暴走によってその場に居合わせていたみかのと共に指名手配犯になってしまい、彼女と二人で魔女の元に身を寄せることになる。
一時はマリアが真壁に囚われたこともあって悪魔の力を制御できず、不安定な状態だったが、(第二の)姫路がマリアの力を手にしたことによって力を制御できるようになる。
最終章ではみかのと共に未来の世界で暴走する魔法少女達から街の人々を救出していく中、過去から来た貴衣達と出会い、ヴァレリーベ地下へと潜り込み、治癒完了の直前の姫路を倒すことに成功する。しかし自分の中で眠っていた悪魔が復活、覚醒をしてしまうが、イコンを通じて悪魔に寄生したハナちゃんによって救われる。
花飼 みかの(はなかい みかの)/ 無六 みかの(むろく みかの)
ヴァレリーベ
白金 宗(しろがね そう)
安倍乃 マリア(あべの マリア)
真壁 敬人(まかべ けいと)
ヴァレリーベ新薬研究員を務める男性。
その正体は姫路を生み出した張本人で、正体を隠す際はパペットマスターと同じ仮面を被って素顔を隠している。なお、真壁敬人は本名ではないらしい。
普段は温厚な性格だが、人の命を何とも思わない残虐な本性の持ち主であるマッドサイエンティスト。マリアを含めた数名の女性職員を拉致し、ヴァレリーベの地下研究所で非合法な人体実験を繰り返している。姫路と共に貴衣を人質につくねから“終焉黙示録(オブ・ジ・エンド・カタストロフ)”の切れ端を回収し、“13子の魔法少女”回収を目論むが、突如裏切った姫路に惨殺される。
しかし実際は黒呂木に支配された宗による遠隔操作で操られていただけに過ぎなかった。
その他の人物
今木 能利(いまき のうり)
魔法少女
魔女の血族
かつて、ある人間が悪魔と契りを交わしたことによって生まれた子供が不思議な力を持った。周囲の人々はその子供を“魔女”と呼んで気味悪がり、時代(とき)の権力者によって魔女は処刑の対象とされ、魔女狩りが行われる。魔女たちは逃亡するが、魔女と疑わしき者たちは次々迫害され、虐殺されていく。逃げた魔女の1人が男と恋に落ちて結ばれ、やがて女の子が産まれるが、その女の子も魔女の血が流れているために不思議な力が備わっており、魔女と人間の子であるこの女の子を、2人は“魔法少女”と呼んだ。 魔法少女は子を成し、魔女の血族はその後も途切れることなく代々繁栄していった。魔法少女と人間の間に産まれる子供は必ず女性であり、魔女の力を受け継いだ魔法少女として産まれる。ただし、同じ血族でも能力の種類は異なり、能力は後天的に発現するもので、発生時期にも個人差がある。 現存している血族の家系は“13”存在し、ことねは第七世代、娘のつくねはその次の第八世代にあたる。さらにその次代である第九世代の魔法少女は、敵の目的によってその中の10人が行方を眩ましている。
亜種魔法少女
通称「オルタナティブ・マジカル」。
遥か上空から開いた時空間通路(ワームホール)から、突如として出現した不思議な力を使う謎の少女たち。それぞれが個性的な魔法を使い、必ず「まじかるー」と発言する(言い方はそれぞれの亜種魔法少女によって異なる)。また、亜種魔法少女の名前の後につくMは、基本的に「マジカル」と読む。 様々な手段で多くの人間を虐殺するが、その目的は不明。倫太郎の尋問により、20年後の未来から来たこと、その創生に未来のつくねの体が関わっていることが明かされた。
その正体は魔法少女の血で生成され、破壊と殺戮を目的として作られた未来兵器。「魔法少女が出現しない世界」では、美羽と殿ヶ谷によって、新たに作られた亜種魔法少女たちは貴衣たちの仲間として動き、知能と意思疏通能力を与えられた。しかし味覚や満腹中枢などは持ち合わせておらず、何も食べなくても生きられるらしい。
亜種魔法少女たちの外見のデザインは、姫路がつくねから奪った箱に入っていた絵やぬいぐるみが元になっている。
魔法はそれぞれが手に持つステッキにより行われており、そのほとんどが直接的・間接的に致命傷を与える能力を持つ(例外としてパラサイト・Mなどがいる)。ステッキを所持している間はどれだけダメージを負っても再生してしまうが、ステッキを壊されると粉々になって消滅する。
最終章では満身創痍の姫路を連れて未来へ戻ったパペットマスターが時空間通路(ワームホール)を閉じていくことで、一部の亜種魔法少女達は過去の時代へ送られず、20年後の世界で次々と人間達を虐殺していく。 しかし黒呂木零が創生した零世界では、魔法少女と共に亜種魔法少女の存在も消滅してしまったが、現代のつくねの魔法によって再創生された世界で復活を果たし、魔法は使えなくなってしまったが、一人の人間として生きている。
まじかるゾンビ
亜種魔法少女に殺害され、黒いドレスを着飾った魔法少女として蘇った者たち(ただし、まじかるゾンビと化す者は“魔法(ステッキ)で殺された”者だけであり、パラサイト・Mの格闘術による攻撃や魔法少女の攻撃で頭部や上半身を失った一部の者は例外)。オリジナルの亜種魔法少女同様、「まじかるー」と発言する。
驚異的な身体能力で生存者を惨殺していくが、オリジナルの亜種魔法少女とは違ってステッキが無いので魔法は使えず、再生能力も持っていないため、頭などに致命的な物理攻撃を加えれば倒せる。
作中に登場した亜種魔法少女
エクスプロド・M / リブ
物語序盤で倒されたがリビングデッド・Mの力により再び貴衣たちの前に姿を現し、パワーアップを施された後にはステッキで直接触れなくとも対象を爆破できるようになっていた。
「魔法少女が出現しない世界」では知能を与えられ、貴衣の護衛についた。常に落ち着いた態度を取る冷静な性格だが、貴衣となつきの間に横入りしてとんでもない誤解を招くなど、空気の読めないところがある。
最終章では接触した者を切断する魔法少女から、楓とみきを救出。過去と未来の楓の存在する時間が近すぎるため、貴衣たちとは合流せず別行動をとる。
フレイムドッグ・M / アニ
最終章ではロロとココに襲いかかるが太刀打ち出来ず、ココによって吹き飛ばされ高層ビルに激突した。
カマイタチ・M
アトラクション・M / ロロ
「魔法少女が出現しない世界」では知能を与えられ、レパルション・Mと共に楓の護衛についた。おっとりした性格で、女の子らしい口調で喋る。
レパルション・M/ ココ
「魔法少女が出現しない世界」では知能を与えられ、アトラクション・Mと共に楓の護衛についた。少しツンケンとした性格で、アトラクション・Mとの会話によると、自身が姉にあたる。
パラサイト・M / ハナちゃん
初めは楓に寄生していたが、楓は上記の理由から寄生してはいけない対象だったためショッピングモールに侵入した後に楓から美羽に移動し、モール内の生存者を虐殺した。一度は貴衣たちに倒され、自身を蚊と勘違いした倫太郎に潰されたためにステッキが壊れ消滅したがリビングデッド・Mの力により復活し、寄生した人間の力を限界以上に引き出すパワーアップも施される。病院内で夜華を殺害、それに激昂した倫太郎も殺害するが、その際に魔法少女の粒子が混入して復活した倫太郎に敗れ、拷問を受ける羽目になった。
世界崩壊直前に黒服の仮面・白服の子と共に殿ヶ谷に助けられ、彼に対する恩義から「魔法少女が出現しない世界」では美羽と行動を共にし、パペットマスターの襲撃を受ける貴衣たちを救った。しかし本人は「みうみう(美羽)のため」と語っており、過去の一件から倫太郎に対しては未だに強い殺意と憎悪を抱いているため、彼を嫌っているものの美羽と共に倫太郎の護衛についた。
パペットマスター
姫路によって創られた魔法少女で、オリジナルの他にも無数のコピー体が存在する。常に姫路と行動を共にしているが、未だ多くの謎に包まれている。
その正体は真壁に囚われていた安倍乃マリア。真壁によって魔力の「核(コア)」を姫路に移植された後、マリアとしての記憶を全て抹消され、洗脳を施された。
被っているお面は真壁が正体を隠す際に被っていた仮面に姫路が頬のマークを入れて、新たに作ったもの。
最終章では姫路を倒した白服の子の前に現れ彼女を圧倒し、満身創痍の姫路を抱え、時空間通路(ワームホール)を通じて未来へ帰還。ヴァレリーベの地下研究所に突入した魔女と交戦。全ての魔法少女の力を操る能力で魔女を圧倒し、倫太郎(20年後)・今木も苦しめるが、地下研究所に突入した貴衣達によって形勢逆転し、セパレイトガンで倒される。しかし同時に殿ヶ谷達にパペットマスターの正体がマリアであることが知られることになる。
クロノス・M
貴衣・楓・倫太郎・姫路を10年前の過去へ飛ばし、一時は黒服の仮面によって倒され消滅するが、リビングデッド・Mの力により復活。パワーアップを施されたことで過去へ飛ばす年数が10年上乗せされ、病院内で遭遇した美羽を20年前に飛ばした。
本来とは別の目的を持って、殿ヶ谷が作り出した特殊な亜種魔法少女であり、未来の貴衣を過去へ送ったのも、パワーアップを施されたクロノス・Mの魔法によるもの。
スモーラージ・M
ポイズンガス・M
テリトリー・M
テリトリー・Mを中心に円形の波紋が広がり、その中に入った人間を足止めする。無理やりに動こうとした人間は四肢が千切れることがある。ステッキは傘の形で、小さめのシルクハットをかぶった貴婦人のような外見。
エクスチェンジ・M
スキンショット・M
「魔法少女が出現しない世界」では、夜華の元に送り込まれた亜種魔法少女の一体。
クラッシュ・M
ニードル・M
ブラックホール・M
ザ・ハンズ・M
本編では未登場だが、パペットマスターはこの亜種魔法少女に変身して黒服の仮面と白服の子を殺害した。
衝撃波を放つ魔法少女
蝋で相手を拘束する魔法少女
病院内に出現した亜種魔法少女
リビングデッド・M
病院内でこれまで倒された亜種魔法少女たちを復活させ、生存者の救出に向かった芦屋と夏川を殺害する。しかし、パラサイト・Mとの死闘で魔法少女の強靭的な身体能力を得た倫太郎に襲いかかるも、5つのステッキ全てを破壊され、蹴りによって病院の屋外にまで吹き飛ばされ敗北する。
最終章では病院内で夜華・蓮と交戦し、魔法少女達を次々と復活させることで二人を苦戦させるが、最終的にはステッキを破壊され倒された。
スクエア・M / ハコ
「魔法少女が出現しない世界」では知能を与えられ、つくねの両親の護衛についた。関西弁口調かつ好戦的で気性の荒い性格をしている。
最終章では、殿ヶ谷と行動を共にして過去の倫太郎・殿ヶ谷・マリアを救助し、未来へ向かった殿ヶ谷に代わり、三人の護衛につく。
リバーサル・M
アビス・M
「魔法少女が出現しない世界」では、夜華の元に送り込まれた亜種魔法少女の一体。
ミキサー・M
「魔法少女が出現しない世界」では、夜華の元に送り込まれた亜種魔法少女の一体。
アシッド・M
シザーズ・M
サークルカット・M
蓮の胴体の一部を切断して殺害し、夜華と美羽を襲おうとした直後に倫太郎に叩きのめされ行動不能にされた挙げ句、ステッキを強奪されてしまう。
ティンバー・M
レイザー・M
最終章にて登場した亜種魔法少女
地割れを起こす魔法少女
体液を噴出させる魔法少女
接触した者を切断する魔法少女
物を石化する魔法少女
電撃を発射する魔法少女
豆を撒いて人間を殺害する魔法少女
津波を引き起こす魔法少女
影と同化して対象を一刀両断する魔法少女
20年後の世界に出現した亜種魔法少女
人間を渦状にする魔法少女
一般的な魔法少女のイメージに近いデザインのステッキから「キラキラ」という効果音と共に光線のような物を出し、人間を渦状に丸めてしまう。
人体を引き裂く魔法少女
人間をエビフライに変える魔法少女
ハリケーンで人間をバラバラにする魔法少女
人間をボールにする魔法少女
その巨体で街の人々を襲うが、みかのの魔法でステッキごと爆破され、さらに忍の追撃を受けて上半身を完全に失い、倒されてしまう。
上空から光線を乱射する魔法少女
用語
魔法少女・オブ・ジ・エンド計画
魔法少女たちはこの計画を円滑に進め、「感動のフィナーレを迎える」ために作られた物であるうえ、彼女たちはことの真相を話そうとすると「あの人」に殺されるという。そしてこの計画は「ゲーム」と認識されており、「ハッピーエンドを迎える」ことが目的で、「貴衣とつくねを結ばせるためだけ」に用意された大惨事だった。
魔法少女が出現しない世界
混FUSION(コンフュージョン)
亜種魔法少女と融合すると、融合した亜種魔法少女の姿の一部が使用者に反映され、より強力な力を得られるが、身体にとてつもない負担がかかってしまう。
ヴァレリーベ
表向きでは不治の病とされた病気の治療薬やウイルスのワクチン開発から、その全てに結果を残して世界に多大な影響と幸福を与え、中でもがんの新薬は世界中から注目を浴び、ヴァレリーベを大企業へと導いた。それゆえ、新薬開発によって人々の健康に貢献することを旨としているが、その裏では非合法な人体実験を繰り返し行っている企業で、ヴァレリーベの社員の1人でもある黒服の仮面(20年後の鞘野楓)は、社員の失踪や不審死から企業への疑念を抱いていた。
終焉黙示録(オブ・ジ・エンド・カタストロフ)
文献によると“13の魔法少女の子”を時の祭壇(ときのさいだん)と呼ばれる場所へ集めると、宇宙の概念が覆されるという。
つくねはその最後の切れ端を所持していたが、貴衣を人質にした姫路と真壁に脅迫され、自身が昔描いていた魔法少女の絵が入った箱と一緒に差し出した。
悪魔
悪魔祓人(エクソシスト)
悪魔の力を分散させて封印しようと考え、悪魔と契りを交わした一人の女性団員は悪魔の力を宿した赤子を産み落とした直後に命を落とすが、未来永劫女しか産まれないように娘の遺伝子に細工を施した。
零世界(ゼロせかい)
一見すると争いもなく、負の力へと導く感情全てを失った人々が平和に暮らす世界だが、その実態は黒呂木に監視・支配され、全ての人間が黒呂木そのものという世界であり、時空の狭間へ逃げ込んだ貴衣達6人を除く全次元の人類は滅び、魔法少女も存在しない。
しかし、姫路が儀式のために人工的に貴衣とつくねの子供を生み出したせいで儀式に必要とされるパワーが足りなかったために空に小さな裂け目が生じ、その裂け目をみかのが爆発させ、魔法少女の力を覚醒させた現代のつくねの魔法と貴衣の犠牲によって零世界は消滅した。
書誌情報
- 佐藤健太郎 『魔法少女・オブ・ジ・エンド』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全16巻
- 2013年1月8日発売 ISBN 978-4-253-22026-2【表紙:エクスプロド・M(マジカル)】
- 2013年4月8日発売 ISBN 978-4-253-22027-9【表紙:パラサイト・M】
- 2013年7月8日発売 ISBN 978-4-253-22028-6【表紙:アトラクション・M&レパルション・M】
- 2013年12月6日発売 ISBN 978-4-253-22029-3【表紙:リビングデッド・M】
- 2014年3月7日発売 ISBN 978-4-253-22030-9【表紙:パペットマスター】
- 2014年9月8日発売 ISBN 978-4-253-22031-6【表紙:ハナちゃん&穴井美羽】
- 2014年12月8日発売 ISBN 978-4-253-22032-3【表紙:魔女(無六エリス)】
- 2015年3月6日発売 ISBN 978-4-253-22033-0【表紙:姫路 弥】
- 2015年7月8日発売 ISBN 978-4-253-22034-7【表紙:(第一の)姫路 弥】
- 2015年11月6日発売 ISBN 978-4-253-22035-4【表紙:悪魔(白金 忍)】
- 2016年4月8日発売 ISBN 978-4-253-22037-8【表紙:真壁 敬人】
- 2016年7月8日発売 ISBN 978-4-253-22038-5【表紙:リブ&ハナちゃん&ロロ&ココ&ハコ】
- 2016年12月8日発売 ISBN 978-4-253-22039-2【表紙:悪魔祓人(無六レイル)】
- 2017年3月8日発売 ISBN 978-4-253-22040-8【表紙:悪魔】
- 2017年7月7日発売 ISBN 978-4-253-22041-5【表紙:児上貴衣(20年後)&姫路弥&芥倫太郎】
- 2017年9月8日発売 ISBN 978-4-253-22042-2【表紙:児上貴衣&福本つくね】