魔物語 愛しのベティ
漫画
原作・原案など:小池一夫,
作画:叶精作,
出版社:小学館,
掲載誌:ビッグコミックオリジナル,
レーベル:ビッグコミックス,
発表期間:1980年,1985年,
巻数:全17巻,
話数:全96話,
以下はWikipediaより引用
要約
『魔物語 愛しのベティ』(まものがたり いとしのベティ)は、小池一夫原作・叶精作作画によるファンタジー・ラブコメ漫画。また、それを原作とするOVA。
概要
本作は、1980年から1985年にかけて『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて連載された。単行本は全17巻、復刻版全8巻、文庫本全13巻。
原作者の小池曰く、本作品のテーマは「愛」であると語っている。一般誌に連載された割には総じて露出の高い性描写が目立つものの、連載開始当初はラブコメ要素は薄く、魔女の姉の敵である魔物との戦いを中心に描かれた。魔物との戦いに決着が付いて以降は人間である主人公とヒロインである魔女とのラブコメ要素が次第に強くなり、やがて2人の間に愛娘が生まれてからは家族愛や日常生活の中で育まれるさまざまな形の愛も描かれ、本作品のテーマである「愛」は最後まで貫かれた。また、本作品は小池・叶の共作作品の中でもひときわ異彩を放っていることでも注目を集めた。
なお、1986年には東映からOVAの劇場公開版も制作された。
あらすじ
廃墟と化した炭坑町で着流し姿の任侠道に生きる三下ヤクザ・肝川胆平は、親分の仇討ちに向かう途中で足を怪我してうずくまるマントの下は全裸の美少女と出会う。怪我の手当てをするも、あまりの美しさに彼女の胸のふくらみを口に含んでしまう胆平だが何者かに頭を殴られ、気を失ってしまう。その後、歓楽街で親分の仇を見つけた胆平は斬りかかるが、返り討ちに遭い命を落としてしまう。その時、親分の仇たちを倒し胆平を蘇生させたのが、全裸の美少女こと大魔女・ベティ・バレンタインだった。
登場人物
主人公とヒロイン
肝川 胆平(きもかわ たんぺい)
本作の主人公。物心付いた時から天涯孤独で、背中にベティに酷似した絵柄の刺青を彫った三下ヤクザ。ベティとの出会いをきっかけに恋に落ちるも、当初はベティを利用してヒモ同然の自堕落な生活を送る。やがて人間界と魔界での様々な出来事に巻き込まれるうちに改心し、ヤクザから足を洗い堅気として「家族一緒に幸せに生活する」事に目標を見定める様になる。
それからは紆余曲折を経て学園の用務員など様々な職業を経験し、その後も人間界の出来事や魔界の掟との間で苦悩するも愛と努力が実り、ついに目標を達成し職業も画家として落ち着き家族を養う事が出来るまでに成長する。自身の幸せを手に入れてからは、自身と同様に人間と魔女との間の愛に悩んでいる者に対してその愛を成就させる為に奔走したり、日常生活においてもさまざまな形の愛を示す様になり、最終的には誰からも慕われる良き父親となる。
ベティ・バレンタイン
本作のヒロイン。普段は可愛らしい少女の様な容姿をしているがそれは仮の姿であり、正体は血走った眼とエルフの様な尖った耳に2本の鋭い牙を持つ大魔女である。胆平との出会いや自身の姉の敵である魔物との戦いを経て愛娘・ドーターを授かるも魔界の掟に従い、「自分は胆平と幸せな生活を送る事が出来ない」と悲観的な一面も見せ、胆平とドーターの前から姿を消す。
しかし胆平の目標と自身に対する変わらぬ愛に熱意を打たれて再び姿を現し、家族一緒に幸せに生活する道を選ぶ。それからは可愛らしい少女の様な雰囲気は残しつつも母性愛にあふれる一面が外見・内面共に見られる様になり、魔界の大魔女であると同時に内助の功となり、母性愛に満ちた良妻賢母となる。
魔界の住人たち
人間界の人々
アニメ
1986年7月21日にOVA発売。同年7月19日に、映画館で先行上映された。同時上映は『アモン・サーガ』。単行本1-3巻の内容をベースにアニメ化している。性表現が含まれるためアダルトアニメとしてリリースされた。劇場公開時はR指定を受けている。
声の出演
- 肝川胆平:三宅裕司
- ベティ・バレンタイン:滝沢久美子
- 大祖母:西川幾雄
- トーマ・ルタン:笹岡繁蔵
- シバ:松井菜桜子
- メリー・ピンポン:真柴摩利
- おまん:北浜晴子
- 広瀬正志
- 鈴木勝美
- 菅原淳一
スタッフ
- 原作:小池一夫・叶精作
- 企画: 吉田達・中川真次
- 総監督:小池一夫
- キャラクターデザイン:大原和男
- プロデューサー:飯島敬・原屋楯男
- 演出:佐藤真人
- 絵コンテ:日高森
- 作画監督:進藤満尾
- 脚本:高屋敷英夫
- 制作:ビッグバン
- 製作・発売元:東北新社、東映ビデオ
- 販売元:東映
主題歌
- 伊藤かずえ「あ・な・た・にアムール」