黒笑小説
以下はWikipediaより引用
要約
『黒笑小説』(こくしょうしょうせつ)は、東野圭吾のユーモア短編小説集。2005年4月26日に集英社より単行本が発行され、2008年に集英社文庫版が発行された。『笑小説』シリーズの3作目。文庫版は、単行本とは収録順序が変わっていて、奥田英朗の解説が収録されている。
収録作品・初出一覧
いずれも『小説すばる』に掲載された。※単行本の収録順
(括弧内は掲載号)
もうひとつの助走
小説家、寒川心五郎の受賞を待つべく、店へ集まった各出版社の編集者達。寒川は消極的なことを言いながらも賞が欲しくてたまらない。編集者達は信じているというが、内心「無理だな」とつぶやく。そんな時に電話が鳴った。
巨乳妄想症候群
巨乳妄想症候群に陥ってしまった私。友人の精神科医タムラに見てもらうが、治らず、症状は別の方向に出てしまう。
インポグラ
飲むとインポテツになる薬「インポグラ」が発明された。売れ行きは向上だったが、ある時から全く売れなくなってしまった。
みえすぎ
突然、空気中の見えないチリやホコリが見えるようになってしまった俺。当初は驚いていたが、慣れると案外面白くなくなってきた。
モテモテ・スプレー
女にもてないタカシは、なんとかもてたいと、もてる薬を手に入れる。しかし、タカシの「もてない度」は強力だった。
線香花火
新人賞に応募し、見事受賞した新人作家、熱海圭介。受賞したことで有頂天になる熱海だったが、勤務先の上司の反応は変わらず、取引先からも馬鹿にされる。
過去の人
作家が集まるパーティに招待された熱海圭介。熱海は受賞に誇りを持ち、目立とうと頑張った。
シンデレラ白夜行
今日もシンデレラは、継母や姉達にいじめられていた。
ストーカー入門
華子にふられた僕は、しぶしぶとストーカーをやらされる。
臨界家族
アニメキャラクターのおもちゃに、まんまと引っかかる人たち。川島哲也も娘の優美から、買って買ってと急かされていた。
笑わない男
お笑いコンビの拓也と慎吾は、全く笑わないホテルのボーイを笑わせようと悪戦苦闘する。
奇跡の一枚
それほど綺麗ではない顔立ちの大学生の遥香は、ある日、自分とは思えないほど綺麗な自分の写真を手に入れる。
選考会
第1回灸英社推理小説新人賞の選考会をすることになった作家の寒川心五郎は、同様に選ばれた作家の友引三郎と轟木花子とともに選考を始める。選考委員に選ばれたことに酔いしれる寒川だったが、出版社には目論見があった。
おもな登場人物
複数の短編に登場する人物
寒川 心五郎(さむかわ しんごろう)
熱海 圭介(あたみ けいすけ)
用語
虚無僧探偵ゾフィー
殺意の蛸足配線
いっぱい殺して
野豚の呪い
撃鉄のポエム・狼の一人旅
『狼の一人旅』は、熱海が受賞第一作と言って神田に手渡してきた作品。『撃鉄のポエム』の主人公が香港を舞台に戦う作品であるらしい。
メディア・ミックス
- モテモテ・スプレー:配信ドラマ 2012年 ドラマJOKER 東野圭吾ドラマシリーズ”笑”
シリーズ
- 怪笑小説(1995年、集英社 / 1998年、集英社文庫)
- 毒笑小説(1996年、集英社 / 1999年、集英社文庫)
- 黒笑小説(2005年、集英社 / 2008年、集英社文庫)
- 歪笑小説(2012年、集英社文庫)