AGRAVITY BOYS
漫画
作者:中村充志,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
発表期間:2019年12月9日 - 2021年1月4日,
巻数:全7巻,
話数:全50話,
以下はWikipediaより引用
要約
『AGRAVITY BOYS』(アグラビティ ボーイズ)は、中村充志による日本の漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2020年2号から2021年5・6合併号まで連載された。「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門第6位。ジャンプGIGA 2021SPRING にて完結編を掲載。
概要
人類の入植候補地である惑星「α・ジャンブロー」を主な舞台に、優秀なはずの少年たちが自由奔放に巻き起こすSFギャグ漫画。略称は「アグラビ」。 サブタイトルは(第1話を除いて)曲のタイトルや歌詞が用いられており、場合によっては単語を内容に合うように変更している。なお、第1話のサブタイトルは読切版のタイトルである。担当編集者は杉田卓(第10話以前)、田口光(第10話以降)。
あらすじ
2119年、人類の入植先を求めたプロジェクトに抜擢された少年サガ、クリス、ゲラルト、ババの4人が星を渡る旅に出るも、出発の2日後に起きた核戦争で地球は滅亡してしまう。入植候補地である星「α・ジャンブロー」に辿り着いた4人は、星の開拓、高次存在との遭遇や度重なるピンチ、仲間たちの馬鹿馬鹿しい暴走を乗り越えながら、人類最後の希望として地球を救う手立てを模索する。更に、彼らと同時期にα・ジャンブローを目指し地球を発っていた、グリスロウら敵国の船団とも合流。「地球を救うために必要なタイムマシンを手に入れる手立ては全てα・ジャンブローにある」と高次存在から知らされた一同は、鉱石の輸出で資金を得てタイムマシンを購入する。
ジャンプGIGAに掲載された完結編では、発見した新理論を基に空間移動も可能なタイムマシンを開発し、無事地球の滅亡を阻止することに成功する。そして2年後、苦難を乗り越えた仲間と再集結し、共にα・ジャンブローの探索を再開するのであった。
登場人物
自由連合
AGRAVITY BOYS(アグラビティボーイズ)
サガ、クリス、ゲラルト、ババの四人組の通称で、アカデミーで最も優秀なチーム。惑星α・ジャンブロー探査に任命され宇宙へ飛び立つが、道中ワームホールに巻き込まれ、片道20年かかるはずのところを3日で到着してしまう。調査船名は「リーティルスキープ」。常識にとらわれない自由奔放な性格を、重力から解放された無重力状態(agravity)になぞらえた呼称であり、アカデミー内だけでなくマスコミ、他国にまで浸透している。四人とも孤児である。敵国である北方同盟に対しても、その関係を無視して共に友好的に活動したいと考えている。
タチカゼ・サガ
年齢:17歳/身長:179cm/体重:81kg/血液型:AB型/生まれたところ:日本/交際歴:0人/誕生日:1月4日/好物:かつ丼、ババの作るチャーハン、お茶漬け、カワハギの肝、わらび餅/操縦士/おちんちん属性:風属性
自由連合のエースパイロットであり、アグラビティボーイズのリーダー。中等部進学時には日本からヨットで太平洋を横断しており、宇宙船から馬までどんな乗り物も乗りこなす技量を持つ。時にルーズな面も見られるが、要時には3人に的確に指示を出しリーダーシップを発揮する。仲間思い。孤児だったため、非合法の賭けレースの莫大な賞金や、テストパイロットの報酬で生活費を稼ぎ暮らしていた。中等部入学初日にクリスを助けて意気投合、その後偶然にもルームメイトとなる。育ちの悪さから中等部進学当時は常識に欠け、クリスから様々な常識を教わった。スニーカー好きで部屋の壁に多数飾ってあるが、高価なものも含めどのスニーカーもある程度着用している。ゴキブリを素手で退治できる。日本出身であるためかアニメや漫画にも詳しく、3人に紹介して楽しむこともある。ケリーがアグラビティマイニング社にスパイとして訪れた際、唯一自身の裏の顔を晒さなかった人物。
クリス・アーウィット
年齢:17歳/身長:158cm/体重:50kg/血液型:A型/生まれたところ:アメリカ/交際歴:0人/誕生日:12月25日/好物:イカの塩辛、ババの作るサンドイッチ、ハンバーガー、カリフォルニアロール、なすのお新香/医者/おちんちん属性:聖属性
少女と見紛う容姿をした少年で、アグラビティボーイズ四人の中で最も真面目なツッコミ役。内面も見た目に違わぬ可愛らしさで、度々女子と間違えられたり、女体を連想させてしまうため裸を晒さないよう3人に止められたりしている。その可愛さと誠実さは他星人にも通用し、宇宙に向けて行ったLIVE配信は初回から多数の反響を得て、最終的には「銀河生主四天王」の一角に名を連ねるほど人気を博した。押しに弱い。また、生主を経験して内なる承認欲求が引き出され、一度は生主を引退したもののその後も定期的に配信を行っている。作中のナレーションは、クリス視点で語られることが多い。孤児であったため幼い頃は施設で育てられた。その際、育ての親であるシスターが慈善事業に熱心に取り組んでおり、その影響で人を助ける仕事、医者を志すようになった。施設にいた子どもはほとんどが女子であったため、同年代の男子と共に過ごすのはサガたちが初めてであり、彼らとの時間を何よりも重んじている。中等部からアカデミーの本部にに来た外部生で、初等部時代はノースダコタ支部所属であった。二年後は、自らの経験を活かし、新しい医療技術を各国に伝え回っている。
セイクリッドビーム
聖なる光を放つおちんちん魔法。
ゲラルト・ゼーマン
年齢:18歳/身長:183cm/体重:69kg/血液型:B型/生まれたところ:ドイツ/交際歴:0人/誕生日:2月26日/好物:チーズケーキ、ババの作るマカロニグラタン、シュヴァイネブラーテン、グラーシュ、コーラ/宇宙物理学者/おちんちん属性:光属性
頭脳明晰で、専門とする宇宙物理だけでなくあらゆる学問に精通している、「22世紀最高の天才」。優れた容姿も併せ持つ自信家。唯一の自著「外宇宙の航海者」(2111年2月26日発売)は宇宙物理学の歴史を変えた名著とも称される。優秀すぎるが故に学校を選ぶ意味がなく、一般の内部進学生としてアカデミーに在籍していた。高次存在から得た宇宙の書籍(スペースエロ本)から言語を解読し、様々な星の言語体系を習得したため、作中では唯一ジャンブローくんたちと言語的に意思疎通ができる。他者に事物を解説する際、相手の知識量に合わせて適切な言葉選びが出来る柔軟性も持ち合わせている。その頭の良さの反面、運動神経は非常に悪くクリスより非力。視力が悪く常にメガネをかけている。性欲が強い。痔持ち。また、宇宙船や寮の自分用のトイレでしか用を足せない上に枕が変わると眠れない。アカデミー時代には、その天才性から周囲に妬み疎まれ孤立していたが、サガたち三人に声を掛けられ仲間となった。ネット上で(性別を偽り)出会ったモニカに片想いしている。当初はショコラを飼うことに否定的だったが、数日を経る間に仲間に無断でフルネームを考えており、その後はパパを名乗り赤ちゃん言葉で語りかけるほど溺愛している。
ゲラ美
ババズラギ・キプラガト
年齢:19歳/身長:199cm/体重:124kg/血液型:O型/生まれたところ:船の上(アフリカ南部。喜望峰あたり)/交際歴:0.5人/誕生日:9月14日/好物:パンケーキ、女子の作る料理なら何でも、ポイキ、アボカド、アサイー/技術者/おちんちん属性:全属性
通称ババ。諸機械の設置や修理、操作などを担う天才エンジニア。筋骨隆々で大柄な体型で、常にタンクトップを着用している。料理も得意であり、アグラビティボーイズのほか三人の好物には「ババの作る」料理も含まれる。南アフリカ国籍だが、船上で生まれた孤児であり実際の人種・ルーツは不明。四人の中で最大のOT値(=おちんちんの大きさ)を持つ。性欲が強く、中等部時代には己の技術力を生かし男子の性的欲求を満たす様々なツールを制作・提供していた。そのためアカデミー内でも男子人気は高く女子人気は皆無。またそれにより利用者の成績が著しく落ちてしまっており、「学内一の不良」「アカデミーを破滅に導く悪魔」といった異名が付いていた。その一方で、学内の暴力行為を抑えるために「ブロッコリー協定」を提唱・締結した張本人でもある。おちんちん魔法の存在を聞いてから、他のメンバーよりも速やかに魔法を習得しており、しかも伝説の「全属性のおちんちん」の持ち主であったことから、「おちんちんの天才」と称される。おちんちん力は80億で、グリスロウのおよそ3800万倍。己を犠牲に星喰いを撃破し命を落としたが、仲間や関わってきた宇宙の様々な友人が宇宙へ散らばった108個のババの欠片を集めたことで復活した。二年後は金髪で長めの髪形にイメージチェンジし、テレビ番組のインタビューを自ら要求し出演しているところを、クリス・ゲラルトに発見され再会する。その後高次存在によって髪形を元に戻される。
ショコラ・ド・ジャンブロエ
通称ショコラ。α・ジャンブローカワウソの幼いメスで、何らかの生物に襲われ瀕死の所をサガに発見された。その際親と両足を失っており、クリスの治療の下、ゲラルトが開発したシステム搭載の義足をババが製作し、装着することとなった。どんぐりとゲラルトの眼鏡が好きで、サガのお気に入りのスニーカー「"MASARU"限定モデル シーズン6」も寝床として愛用している。四人は同じ孤児としてもショコラに愛着を感じていたが、野生に返すことを決断、しかしショコラ本人が彼らと暮らす道を選んだ。好奇心旺盛で船内をよく駆け回っている。名前はゲラルトが勝手に名付けたもので、とりわけゲラルトに溺愛されている。二年経って成長しても依然サガのスニーカーの隣で寝ている。また、遂にオスのα・ジャンブローカワウソとの交際を始めたが、サガたちには全く認められていない。
北方同盟
ヨルズ計画の船団
アグラビティボーイズとは異なり、冷凍睡眠装置(コールドスリープ)を用いて20年かけてα・ジャンブローに到達した。一部はクリス、ゲラルトの存在により平静を失っているが、その状況を除けばアグラビティボーイズと比べると真面目で冷静なチームである。四人揃いのタイトな黒スーツがあるが、ルオが着用することは稀。ルオ、ヴォルク、アールシュの順でグリスロウの仲間になった。元々ヨルズ計画の中での訓練成績は芳しくなかったが、最終的にα・ジャンブローへ向かうチームに選ばれた。
グリスロウ・クラコフスキー
年齢:19歳/身長:180cm/体重:74kg/血液型:O型/生まれたところ:ポーランド/交際歴:0人/誕生日:6月5日/おちんちん属性:光寄りの風属性
ヨルズ計画の船団のリーダーで、北方同盟の超名家クラコフスキー家の末弟。プライドが高く、あまり馴れ合いを良しとしない。メンバーには自らをリーダーと呼ばせている。地球にいた頃はクラコフスキー家の優秀な兄たちと比較され、「出兵は一族の恥」「愚かな弟」などと家族を含め周囲に罵倒されていたが、兄らを見返そうと自らの意志で家から出て、いち訓練生として宇宙を目指す強い志の持ち主。家を出てからは唯一の理解者であった執事と共に暮らしていた。左目のモノクルはその執事の形見である。他者の功績を素直に認め称えることが出来る裏表のない性格。クリスを女子と勘違いして一目惚れし、片想いを拗らせている。しかし、会話の中で不意にクリスが男であることを知り、失意のあまり力尽きるまで雨の中を走り続けた。その際、溢れる(クリスのおちんちんに対する)思いによって精神世界「おちんちん界」へと迷い込み、人の器を得た自らのおちんちん「ルストロ」らおちんちん界の住人たちとの出会いを通して、「おちんちん魔法」なる未知の技を手に入れることとなる。おちんちん力は213で、ババのおよそ3800万分の1。料理が大得意。頻繁にコマの左下隅から飛び出したような構図でツッコミをする。運動神経がよく、獄中ではバスケットボールに興じ、ヤ・キウでは連続でバク転をしたり、投手として1球目から球速125km/hの魔球・グリスロウボール(癖球)を投げたりしている。音楽の素養もあり、歌が上手い。
Lv.1おちんちん魔法 ウインドセイバー
Lv.1おちんちん魔法 ウインドセイバー
アールシュ・ジャムワル
年齢:19歳/身長:186cm/体重:70kg/血液型:A型/生まれたところ:インド/交際歴:0人/誕生日:12月10日/おちんちん属性:闇属性
黒髪・色黒の美少年で、北方同盟の歴史上最高の天才。貧しくスラム街で路上生活を強いられた孤児だったが、自由連合の天才であるゲラルトに対抗した国のプロジェクト「才能発掘プログラム」によって学問に身を投じたため、間接的にゲラルトを命の恩人とし、狂気的に崇拝している。しかし、尊敬するあまり本人との会話は畏れ多く避けている。ゲラルトの著書「外宇宙の航海者」に寄せて執筆した「航海者を追って」の著者として、ゲラルト本人に宇宙物理学理論の理解度を唯一評価された人物。グリスロウの仲間に加わる以前は人嫌いで有名で、他者との交流を避け山奥で暮らしていた。グリスロウら3人がその家を訪れ勧誘しに来た際は、一度は門前払いしたものの、二度目は対面のチャンスを与え家に招き入れた。その後幾度の苦難を経る中でようやく心を通わせる仲間となった。ゲラルトが性的なことに関心を寄せるようになったのは全てババのせいであると誤解し、ババを「淫魔」「淫王」「大邪淫」などと呼んで忌み嫌っている。地球が復興してからは、各所のゲラルトのイベントに赴いてはファン活動に勤しんでいる。
ヴォルク・カフベチ
年齢:25歳/身長:193cm/体重:90kg/血液型:AB型/生まれたところ:トルコ/交際歴:たくさん/誕生日:11月23日/おちんちん属性:水属性
長髪で髭を生やしたプレイボーイで、冷静沈着な常識人。グリスロウにはやりチンと称される。アグラビティボーイズに対して比較的融和的ではあるものの、偵察など積極的に情報を引き出そうとし、連合と同盟の線引きを意識している。本名はビナイ・カフベチで、サガたちが地球を発つ3年前の2116年、武装中立共同体「パーツォ国」で進められた人類初の太陽系外惑星への入植計画において、宇宙船エスペーロ号のリーダーを務めた。船員のヴォーレ・ハルダル・タジベクとは既に他星での調査の実績もあり、4人で入植先の惑星PN-7500に至ったが、到着から2週間後に突発的な磁気嵐に遭遇し、ビナイの判断ミスによる事故で彼以外の3人が死亡する事態となった。3人に救われる形で生き延び地球に生還したものの、事故の責任、批判、失望を一身に背負い、居場所を失ってついにはホームレスにまで転落。その後、北方同盟の最高幹部ハシェルに呼び出され、国に捨てられた都合の良い飛行士として、ヨルズ計画への参加を持ちかけられる。宇宙への夢と責任感・罪悪感の間で葛藤していた中、唯一自分の生還を肯定してくれたグリスロウに心酔し、リーダーとしてではなくグリスロウの部下として宇宙を目指すことを決意する。なお、「ヴォルク」という名前は、自分の過去を隠すための偽名として、また過去の仲間の遺志を継ぐ決意として、ヴォーレ・ハルダル・タジベクの名前から一文字ずつ取って考案したもの。
ウォーターコール
多量の水を放出するおちんちん魔法。
ルオ・イーヌオ
年齢:17歳/身長:169cm/体重:65kg/血液型:B型/生まれたところ:中国/交際歴:0人/誕生日:11月12日/おちんちん属性:火属性
派手な髪形で顔中にピアスを多数着用した少年で、いわゆる若者言葉で話すが、そのガラの悪さに反して口調は柔らかく人見知り。相手が人間でないとまだ話しやすい様子。戦場に輸出されるコピー人間の一個体で戦闘力は非常に高く、元は北方同盟の特務機関のエージェントだった。しかし本人はその仕事を「つまらない」と評しており、一度も笑ったことが無かったという。その任務中、偶然出会ったパンツ一丁のグリスロウに勧誘され、その異常な面白さで生まれて初めて笑い、彼を慕って船団の一人目の隊員となった。今も好奇心旺盛で面白いものを好み、特にグリスロウの失敗に期待して頻繁にビデオカメラを構えている。
リータ
年齢:8歳/身長:171cm/体重:?kg(金属を使っているので)/生まれたところ:クロシェット社
クロシェット社製の最新型の女性型アンドロイドT-50型。真面目な勤務態度で、責任感が強い。生体スキャンや変形など様々な機能を有し、日常生活の中でも、絶妙なタイミングでお茶を出すなど高性能ぶりを発揮している。当初は余所者であるビナイ(ヴォルク)の監視のため配備され、現在は掃除など船内の整備や作業のサポートの他、緊急時には1人でα・ジャンブローに残り作業を続ける任務も与えられている。趣味は「α・ジャンブローの色んなデータを蓄積・整理すること」と、「ショコラやジャンブロー君たちと一緒にサガの運転でドライブすること」。サガと仲が良い。グリスロウらと過ごす中でプログラムに変化が生じ、人間のように心を持ち感情豊かになった。故に、アンドロイドでも個人として扱われると喜ぶ。
テスタニサリコンツェルン
惑星アレスタに本社を構える、時価総額ランキング2位の大企業。会社の危機でも有給休暇の権利が尊重されるホワイト企業である。
テスタニサリ=アレスタ
年齢:22歳/身長:196cm/体重:76kg/生まれたところ:惑星アレスタ/交際歴:0人/テスタニサリコンツェルン代表取締役
通称ニサリ。テスタニサリコンツェルンの代表取締役。動物のような垂れた耳を持つ青年で、素肌に前開きのジャケットを着用し、ヘイクを記した短冊をぶら下げた星形のニップレスを乳首につけている。モニカの実の兄で、モニカの無病息災を祈ること、またヘイクを詠むことを趣味としている。セイルスよりも高い身体能力と天才的な頭脳を併せ持ち、22歳という若さにして周囲からの人望も厚い。宇宙は自分のものと自負するほどの自信家で、ブルーダグマタイトを産出し突如名を轟かせたアグラビティマイニング社の、全てを乗っ取ることを目論んでいた。AM社とのヘイク勝負に敗れてからは、戦友として親しく接している。非凡な優秀さに反して、乳首にヘイクをぶら下げる奇天烈な感性を持ち合わせ、10年前から毎日欠かさず左右の乳首に1句ずつ新しい句を詠んでいる。このことがきっかけでモニカとは疎遠になっていたが、偶然本人が「ヘイクとそれが書かれた短冊を乳首にぶら下げる男がこの世で一番嫌い」と言うのを聞くまで、自分の行いに何一つ疑いを持たなかった。それ以降も「自分の奇行がきっかけでモニカがヘイクを嫌った」ということを理解せず、次にサガたちと対面した時も相変わらず乳首に漫画(メンガ)をぶら下げていた。その後は彼らの影響もあり、BB戦士や飛び出す絵本、2年後にはジェンガをぶら下げていた。当然妹以外にもそのセンスを改善してほしいと思われている。ウルマンとは幼馴染であり、幼少期はモニカと3人で遊んでいた。
ケリー・バーガンディ
年齢:29歳/身長:184cm/体重:62kg/エイカティング星出身/テスタニサリコンツェルン四天王/経理部
テスタニサリコンツェルン四天王の一人で、ウサギのような形の仮面を着用している青年。国民の9割が経理を志望している母星のエイカティング星において、最年少の12歳でMVK(最優秀経理)に選ばれた秀才。その実績からニサリにスカウトされ入社した。銀河一と自負する経理の実力はもはや常識を逸している。生主クリスちゃんの大ファン。ブルーダグマタイトの情報を探るため転職を装ってアグラビティマイニング社へ潜入した。しかしそのスパイ活動を通してダグマタイトの情報は探れず、社内の状況やメンバーの異常性を目の当たりにし混乱のあまり絶叫した。サガによって、自身の真面目さに隠れたはじけたがりな一面に気づかされ、有給休暇を取ってヤ・キウ観戦など、仕事以外のことも考えるようになった。無自覚だが、自分と対照的に少しルーズな女性が好み。独身。
セイルス・マン
年齢:32歳/身長:236cm/体重:145kg/テスタニサリコンツェルン四天王/営業部
ネズミのような耳の付いたマスクで頭を覆った屈強な大男で、テスタニサリコンツェルン四天王に名を連ねる伝説の営業。物を頻繁に壊すほどに強すぎる肉体で様々な契約を勝ち取った銀河一の実力者。営業の基本は断られることだと語り、営業は相手の営業拒否力と自身の営業力(セールストーク)の勝負だと捉えているが、その力の強さから営業としての存在を誤解されがちである。なお、クリスに営業を持ちかけた際は、クリスの生主としての圧倒的影響力を利用した宣伝に敗北した。一人称は「俺っち」だが、勢いが付くと「俺」にもなる。民間の宇宙毒大蛇駆除に協力する心優しき人物であり、自身の名刺は大剣で仕留めた大蛇の骨と皮で作っている。四天王唯一の既婚者で妻と息子の三人家族。ネラルフェアの相談に乗る面倒見の良い一面も持ち合わせる。
ネラルフェア・オックタパス
年齢:28歳/身長:169cm/体重:?kg/テスタニサリコンツェルン四天王/総務部
タコの脚のような長髪と黒い目が特徴的な、銀河一総務を極めた女性。色気に溢れたスタイルと美貌で社内外を問わず男性人気が非常に高い。その人気も利用し実績を上げているが、人気だけでテスタニサリコンツェルン四天王に上り詰めたのではなく、高い実力も併せ持つまさに才色兼備の逸材である。恋愛についても、恋人が同時に88人いたことがあったり、一か月以上恋人のいない時期が続いたことが無かったりと、常人離れした経歴を持つ。多様な恋愛を経験したためか、現在は真実の愛を見つけることを夢見ている。サガ・ゲラルト・ババを誘惑しブルーダグマタイトの情報を聞き出そうと彼らに接触したが、偶然「下心を出さない方がモテる」という知識を実践していた彼らのクールな態度に不覚にもときめいてしまい、作戦は失敗に終わった。
ウルマン・カラハサス
年齢:22歳/身長:156cm/体重:?kg/生まれたところ:惑星ブエルツェバ/交際歴:0人/テスタニサリコンツェルン四天王/人事部
テスタニサリコンツェルン四天王で一番の実力を持つ、赤い肌と額の角が特徴的な女性。歯に衣着せぬ物言いが目立つ。趣味はネラルフェアの飼い犬と散歩すること、筋トレ。宇宙海賊「カラハサーン」の船長キャプテン・ザッハと第13婦人との間の娘で、普段はその正体を隠すために、また敏感肌対策として覆面で素顔を隠している。生まれ故郷から物心つく前にアレスタに移住しており、親同士が知り合いのニサリ・モニカとはその頃からの友人である。会社では立場上ニサリに敬語を使っているが、プライベートでは敬語を用いずに話しており、またモニカには姉のように慕われている。子供の頃から密かにニサリに思いを寄せている。
おちんちん界
ルストロ
シメール
その他
高次存在(仮称)
人間界よりもはるか高次の世界から現れた謎の生命体。通称「高次存在」「コージ」「高次」など。度々サガたちの前に現れては、魅力的な情報での誘惑、未知の場所への突然の転送などで彼らを混乱・困惑させ、その愚かで哀れな姿を見て楽しんでいる。その面白さに免じて手助けしてくれることもあり、遊び甲斐のあるオモチャとして愛着も抱いている。言語を超越して感情や記憶に作用し、また理を超えて物理的に事物に干渉できる「第3の手」、付近の重力を操る「第5の手」など、次元を超越した様々な力を持つ手を有する。コーヒーが好きでこだわりがあり、コーヒーマニアを自称する。サガが地球を救ってからは姿を隠していたが、サガの船には度々顔を出しており、サガの帰還と共に他のメンバーの前にも再び現れた。
パフィン
ジャンブローくん(たち)
キャプテン・ザッハ
テスタモニカ・アレスタ
年齢:19歳/身長:177cm/体重:秘密/生まれたところ:惑星アレスタ/交際歴:0人/趣味:クリスの配信を見ること・筋トレ/GCPO執行委員長
通称モニカ。動物のような耳を持つスタイルの良い美少女。ニサリの実の妹。10年前にニサリが乳首にヘイクをぶら下げる奇行を始めて以降、兄を蔑んで無視するようになり、伴って男性不信に陥った。アレスタにある銀河刑事警察機構(GCPO)のトップで正義感が強く、特にゲラルトら脱獄した宇宙海賊の抹殺を目標としていた。しかし、クリスの顔写真を自分と称して性別を偽ったゲラルトとネット上で知り合い、女友達として意気投合する。素直すぎる性格で、嘘を嘘で固めたクリスらに対する理解は誤解に満ちている。クリスの説得により、ゲラルトたち脱獄囚3人への考えを改め、映像の再検証からゲラルトとババの指名手配を取り下げた。サガが21年前の地球に発った後に誤解は全て解けており、改めて再会する約束をする。
ルボースベイサーズ
「ヤ・キウ」というスポーツが盛んなルボーノ星の人々で構成されたプロ「ヤ・キウ」チーム。キャプテンは口調が丁寧で物腰が低く顔の広い人格者だが、そのほかのメンバーは皆人相と態度が悪い。最近は成績不振に陥っている。キャプテンは打球を1700m飛ばすほどのパワーの持ち主。ルボーノ星人はヤ・キウを好みすぎるあまり、あらゆる物事をヤ・キウ勝負で決定しようとする特徴がある。サガとババがダグマタイトの鉱床を求め無人島に訪れた際、彼らは偶然同じ島をヤ・キウのキャンプ地として発見しており、どちらの所有とするか、例に漏れずヤ・キウで決定した。ヤ・キウ用品のような見た目の宇宙船を使用している。サガが地球を救って帰る二年の間に、銀河シリーズを二連覇した。
ボストン
葛󠄀西純
年齢:19歳/身長:168cm/体重:53kg/俳優・タレント/おちんちん属性:土属性
宇宙で活躍する芸能人。黒髪でいかにも日本人のような風貌の少年だが、実際は宇宙人。「葛󠄀西純」という名前は芸名で、偶然地球を訪れた際に考え付いたもの。初登場は第40話で、「41話以降で今後アグラビティボーイズに登場するかもしれないキャラ」として描かれ、直後の第41話では早速タイムマシンのCMに出演している。様々なCMのイメージキャラクターを務めているため、ニサリなど企業の重鎮とも面識がある。地球の滅亡を悲しんでいたが、サガたちによって地球が復興し再び地球を訪れている。。
ロック・ザ・ビート
岩を飛ばしてダメージを与えるおちんちん魔法。
オイルキング
用語
星
α・ジャンブロー
惑星アレスタ
惑星ヒュー
惑星カルイザ
オイル・ダジュール
地球上の事物
自由連合アカデミー
ブロッコリー協定
プロジェクト・ヘルメス
ヨルズ計画
「MASARU」
地球外の事物
ジェナダイバージョン
おちんちん相対性理論
ダグマタイト
OMOポイント (愚かな人類のおもしろポイント)
ヤ・キウ
自由同盟α・ジャンブローズ
アグラビティマイニング社
ヘイク
おちんちん特殊相対性理論
おちんちん界
おちんちん魔法
宇宙際おちんちん理論
ワープゲート
読切版
タイトルは『ジェナダイバージョン3to1』で、『少年ジャンプ+』2018年8月1日に公開された。
内容は連載版の第1話に相当する。なお、西暦2118年を舞台としており、連載版と一年異なる。サガのフルネームは「カミカゼ・サガ」となっており、他の三人からは「サガ」ではなく「カミカゼ」と呼ばれている。ゲラルトも「ゲラルト・ゼーマンツ」と連載版とは異なるフルネームで、肩書きも「宇宙物理学者」ではなく「生物地質学者」である。また、連載版第1話のキーワードであった「おちんちん相対性理論」という発言が存在しない。
2022年10月12日、浪川&岡本 ボイコミラボにてボイスコミック化された。放送後、当作品は集英社公式YouTubeチャンネルの「ジャンプチャンネル」でも公開された。
キャスト
カミカゼ・サガ CV.浪川大輔
クリス・アーウィット CV.酒井美沙乃
ゲラルト・ゼーマンツ CV.岡本信彦
ババズラギ・キプラガト CV.金城大和
書誌情報
- 中村充志『AGRAVITY BOYS』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全7巻
- 「ジェナダイバージョン3to1」 2020年4月3日発売、ISBN 978-4-08-882302-7
- 「Blink of stars」 2020年7月3日発売、ISBN 978-4-08-882345-4
- 「Lost in the Supermarket」 2020年10月2日発売、ISBN 978-4-08-882421-5
- 「Past Is Prologue」 2021年1月4日発売、ISBN 978-4-08-882494-9
- 「Dawn Metropolice」 2021年4月2日発売、ISBN 978-4-08-882593-9
- 「GIRLS in the α・Jumbro」 2021年7月2日発売、ISBN 978-4-08-882706-3
- 「Defying Gravity」 2021年7月2日発売、ISBN 978-4-08-882707-0