BLACK LAGOON
漫画
作者:広江礼威,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊サンデージェネックス,
レーベル:サンデーGXコミックス,
巻数:既刊13巻,
漫画:BLACK LAGOON 掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘
原作・原案など:広江礼威,
作画:イダタツヒコ,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊サンデージェネックス,
レーベル:サンデーGXコミックス,
発表期間:2019年9月19日 -,
巻数:既刊7巻,
漫画:BLACK LAGOON エダ イニシャルステージ
原作・原案など:広江礼威,
作画:やまむらはじめ,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊サンデージェネックス,
レーベル:サンデーGXコミックス,
発表期間:2022年4月19日 -,
巻数:既刊3巻,
小説:ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディブラック・ラグーン2 罪深き魔術師の哀歌
著者:虚淵玄,
出版社:小学館,
レーベル:ガガガ文庫,
発売日:2008年7月18日2011年1月18日,
アニメ:BLACK LAGOON(第1期)BLACK LAGOON The Second Barrage(第2期)
原作:広江礼威,
監督:片渕須直,
シリーズ構成:片渕須直,
キャラクターデザイン:筱雅律,
メカニックデザイン:木村雅広,
音楽:EDISON,
アニメーション制作:マッドハウス,
製作:BLACK LAGOON製作委員会,
放送局:#放送局,
話数:第1期:全12話第2期:全12話,
OVA:BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail
原作:広江礼威,
監督:片渕須直,
シリーズ構成:片渕須直,
キャラクターデザイン:筱雅律,
メカニックデザイン:木村雅広,
音楽:EDISON,
アニメーション制作:マッドハウス,
製作:BLACK LAGOON製作委員会,
発表期間:2010年7月17日 - 2011年6月22日,
話数:全5巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『BLACK LAGOON』(ブラック・ラグーン)は、広江礼威による日本の漫画、またそれを原作としたアニメ作品。
概要
タイの架空の犯罪都市ロアナプラを舞台に、荒事も請け負う運び屋と、いわゆる裏社会に属する組織や人物たちが繰り広げるクライムアクション作品。銃や爆弾などが頻繁に登場し、一部のシーンにかなり残酷な描写、一部の人物の言動に表現上の問題、そして社会的な問題描写も見られる。作中年代は登場人物の経歴や台詞から、1990年代後半であることが示唆されている。猥語や俗語が頻繁に飛び交い、銃撃戦での殺戮および格闘戦を盛り込んだ暴力描写の活劇要素、舞台となる島での勢力構図から他愛無い日常で発生するスラップスティック、(主に)アメリカのTVドラマやハリウッド映画作品の引用まで、娯楽要素満載の構成となっている。
物語は主にロアナプラを舞台に展開するが、東京が舞台になったこともある。
『月刊サンデージェネックス』(小学館)2001年4月号に読み切りで最初の1話(#0)が掲載された後、2002年5月号より同誌にて連載が開始された。「The Wired Red Wild Card」編に入ってからは長期休載が多く、これまで約3年の長期休載を2回取っている。単行本も、2009年の第9巻発売までは年1巻以上の刊行ペースだったが、第10巻が2014年、第11巻が2018年、第12巻が2021年の発売となっている。2021年8月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は850万部を突破している。
休載中に発行された作者自身による同人作品は、「BLACK LAGOON」という映画の中のストーリーであったというコンセプトで、各キャラクターの撮影中の様子やメイク前の容姿などが描写されている。
2008年と2011年に、小学館のガガガ文庫よりノベライズ作品2作が刊行されている。いずれも虚淵玄によって執筆されたオリジナルストーリーである。
『月刊サンデージェネックス』2019年10月号からイダタツヒコによるスピンオフ漫画『BLACK LAGOON 掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘』も開始。同誌2022年5月号より、やまむらはじめによるスピンオフ『BLACK LAGOON エダ イニシャルステージ』の連載を開始。エダをメインに描いた公式スピンオフ第2弾である。
2021年10月には本作が20周年を迎えたことを記念して、YouTubeのサンデーGXチャンネルにてPVが公開された。
あらすじ
ごく普通の日本人サラリーマン岡島緑郎は、東南アジアで海賊「ラグーン商会」に遭遇して拉致される。「ホテル・モスクワ」こと元ソ連軍の精鋭部隊から構成されるロシアン・マフィアの女ボスバラライカから依頼され、緑郎の勤める旭日重工の密輸に関わるディスクを奪ったラグーン商会は、チンケな報酬のタシにしようと彼を身代金目的で掠ったはいいが、交渉の手筈もない。それは、銃の腕は超一流で“二丁拳銃”(トゥーハンド)の異名を持つが頭は悪い中国系アメリカ人のレヴィが先走ったためだった。緑郎はマッチョでタフで博識だが変人というラグーン商会の黒人ボスダッチにより、娼婦・ヤク中・傭兵・殺し屋・マフィアが集う背徳の都ロアナプラに案内される。ラグーン商会には、FBIとマフィアに追い回されてレヴィに拾われたインテリ白人ベニーもいた。「ホテル・モスクワ」は旭日重工と”交渉”するが、上司たちは緑郎を簡単に切り捨てると、ディスク奪還に傭兵部隊を送り込む。こうして世界の現実を知った緑郎は、ネクタイを絞めた海賊ロックを名乗る。撃ち合いも争い事も大嫌いだが交渉能力に長けたロックはラグーン商会の一員としてロアナプラの住人となり、育ちも性格も正反対のレヴィとは次第に互いにない部分を補い合う「相棒」に就く。
ロアナプラはさまざまなマフィアの利権が絡んだ厄介な街だった。特に、かつて派手にやり合った間柄である香港三合会タイ支部のボス張とバラライカは、お互いの利益の一致で街に揉め事の種を持ち込ませないために幹部会を開いての協調体制という名の危うい冷戦状態にあり、利害がかち合えば死体の山がすぐできるという次第だった。ロックはロアナプラで生き抜くためのルールを飲み込んでいくが、厄介事は引き寄せられる虫の如くロアナプラに迷い込む。誘拐された南米十三家族のお坊ちゃんガルシア・フェルナンド・ラブレス奪還のために「世界一凶悪な狂犬メイド」ロベルタが乗り込む、ルーマニアから闇社会に売られた孤児でイタリアマフィアに児童ポルノとスナッフフィルム愛好家への商品兼掃除係に使われるうちに頭と心が壊れた双子の殺人マシンヘンゼルとグレーテルが暴れ回る、色ボケ・下世話・強欲かつ実はラングレー(CIA)というシスターエダが「懺悔を聞くかわりに鉛玉をくれる」教会兼武器販売所(麻薬も扱う)の通称暴力教会が絡むなど、ラグーン商会は数々の面倒事に巻き込まれる。
そんな中、ロックはバラライカの“ビジネス”に応じて彼女の通訳として帰国した日本で、純真可憐な女子高校生鷲峰雪緒が組長を務める鷲峰組と「ホテル・モスクワ」の戦争に遭遇し、雪緒から「カタギ」と「スジモノ」の狭間に立っていると指摘される。だが、ロックはすでに「ただの日本人」には戻れないことを自覚しており、それを契機に「悪党」として覚醒し始める。NSAの意向で大恩ある当主ディエゴを暗殺され、それを実行した米軍を敵に回してロアナプラを再訪したロベルタを、ガルシアの依頼で「彼や後輩メイドのファビオラと共に帰国させる」ことを請け負ったロックは、レヴィをも持ち駒として「米軍部隊に死者を出させず、ロベルタを止める」作戦を成功させて張の鼻を明かすが、ガルシアとファビオラには見損なわれる。一方、ベニーは偽札職人にしてハッカー集団の女リーダーかつ色情狂のインド人ジェーンから、熱烈に愛されるようになる。そんなジェニーによって祖国から命を狙われる身となった人民解放軍電網部隊の女兵士李欣林に、ロックはかつての自分を重ね合わせ、不本意ながらも彼女の命の保証を請け合う。
各章の内容
Rasta Blasta
Das Wieder Erstehen Des Adlers
Bloodsport Fairy tale
Goat, Jihad, Rock'N Roll
Fujiyama Gangsta Paradise
Greenback Jane
El Baile de la muerte
The Wired Red Wild Card
中国政府から命を狙われる身となったフォンは生き残るべくラグーン商会を頼り、ロックとレヴィが事態の打開に力を貸す事になる。
L`homme sombre
やがて事件の裏には、フランス政府とかつてアフリカでの政情不安に加担した反フランス組織の対立があったことが明らかになってくる。
登場人物
ラグーン商会
ロック
声 - 浪川大輔
本作の主人公。本名は岡島 緑郎(おかじま ろくろう)。昭和49年8月(アニメ版では昭和45年8月21日)生まれ。東京都出身。
日本の一般家庭に育ちサラリーマンだった優男の青年。後述する最初のエピソードにおいて今までの人生を捨てラグーン商会に入り、異国の非合法な社会に身を投じることを決める。銃器は一切使えず、身体能力も人並みだが、サラリーマン時代(資材部)に得た豊富な知識や語学力を持ち頭の回転は早い。また普段は外見通りに頼りなく、常識人ながらも、土壇場においては肝が据わっており、ダッチやレヴィでもイカれていると評するような作戦や計画を立案する。その初期からダッチ以外にも、バラライカ、ヨランダ、張といった街の有力者たちから一目置かれ、物語の進展と共に悪党としての一面を開花させていく。裏社会の住人となった後も白シャツにネクタイというホワイトカラースタイルを維持し、トレードマークになっている。
父や兄は中央省庁の官僚という家の出身で1年浪人して国立大学を卒業後、日本の一流企業である旭日重工に入社し、資材部東南アジア課に勤務していた。会社では下っ端で上司にいびられ、家族仲も悪く決して順風満帆ではなかった。その仕事で東南アジアにいた折、旭日重工の非合法ビジネスに絡む陰謀に巻き込まれてラグーン商会に誘拐される。旭日重工に見捨てられたこと、ダッチに気に入られたことで、今までの人生を捨て「ロック」としてラグーン商会に加わることを決める。
その出自ゆえにロアナプラの住人達とは相いれない倫理観や道徳観を持ち、特に初期はレヴィと対立する。裏社会のルールを理解し、従いしつつも、自分には何の得もない人助けを行おうとし、ヘンゼルとグレーテルや鷲峰の一件など失敗して、強い挫折感を味わうことも多い。その一方、無自覚のままに自身や他者を危険に晒す賭けのような行為に嬉々とした様子で挑む描写が増えるようになり、「El Baile de la muerte」編では目論見通りに助けることができたラブレス家の面々から恨まれ、特にファビオラからは「この町で一番のくそ野郎」と罵られる。また、「Fujiyama Gangsta Paradise」編ではバラライカから「いい悪党になれる」と評されるなど、気に入られている。
レヴィ
声 - 豊口めぐみ
本作のヒロイン。ラグーン商会の切り込み隊長。本名はレベッカ・リー。ニューヨーク出身の中華系アメリカ人。
黒のタンクトップにホットパンツ姿の美人ガンマン。髪はポニーテール状に束ねていることが多く、首筋から右肘にかけ、トライバル系の刺青を入れているのが特徴。「二挺拳銃(トゥーハンド)」の異名を持つ二丁拳銃の使い手として知られ、軽く跳躍して相手の銃撃を避けるなど基本的な身体能力も高い。作中屈指の戦闘力を持ち、ロアナプラでも有名人で恐れられる。性格は男勝りかつ粗暴で人を殺すことにまったく躊躇がないどころか、むしろ鉄火場で生き生きとする。また金にもがめつい。悲惨な前半生を送ってきたことを暗示し、ロックのような前半生や考え方を殊更に馬鹿にするが、これは後にロックから悲劇のヒロインぶっているだけと論駁される。
得物は「ソード・カトラス」と呼んでいるベレッタM92FS Inox(の海外製コピー品)のカスタムモデル。バレルを6インチに延長し、象牙製のグリップに髑髏と2本のカトラスで構成されたエンブレムを埋め込み、スライドの左には「9mm SWORD CUTLASS」、右にはタイ語の刻印が施されている。
その出自は詳しくは明かされていないが、アメリカ・ニューヨークのチャイニーズ系のスラム街で育ち、当時から相応の犯罪歴や刑務所への入所歴がある。またバイセクシャルで刑務所では主導権を握るために経験は豊富かつテクニックに自信があると言い、ストリップバーの経営者であるローワンからはSもMもこなせるSMプレイの名手とも高く評価される。いつからどのような経緯でロアナプラにやってきたかも不明だが、少なくともベニーよりは早い。
ダッチ
声 - 磯部勉
ラグーン商会のボス。本名不明。
ゴーグルサングラスを外さない筋骨隆々のスキンヘッドの黒人。見た目に反して常に冷静沈着で頭の回転も早く、その言動はウィットに富むなど知的な一面も多々見せる。小さな運び屋のボスながらバラライカを始めとするロアナプラの有力者たちからの評価も高く、彼らと常にタメ口で接する。また気に入った相手に渾名をつける癖があり、ベニー曰く「タフで知的で変人」。仕事ではボスとして以外に基本的に「ブラック・ラグーン号」の操縦を担うが、自らも銃器を扱い、レヴィと連携をとるなど荒事にも長けている。
得物は「S&W M629 6.5インチ」「レミントンⅯ870マリーンマグナム」。
その出自は元米兵でベトナム戦争の従軍者であったと名乗っている。しかし「El Baile de la muerte」編では、現役の米兵にしてベトナム帰還兵であるキャクストンから、その経歴が嘘であると見抜かれており、本当の来歴は不明。バラライカには大きな貸しがあることが仄めかされている。ラグーン商会の設立時期も不明だが、少なくとも最初にレヴィを雇い、その後、本編開始の1年前にベニーを雇ったことが明かされている。
ベニー
声 - 平田広明
ラグーン商会のメカニック、情報収集役。本名不明。ユダヤ系アメリカ人。
いかにもギークといった外見の眼鏡をかけた細身の優男。電子機器に長けたウィザード級のハッカーで機転も利き、また自動車のドライビング技術にも優れ、一味の運転手役を担当している。普段は落ち着いた穏やかな性格だが自分の機器に並々ならぬ愛着を持っており、他人に機器を触らせることは徹底的に拒む。ロックと比較的近い価値観を持つが、ロアナプラで生きていくため不条理なことが身近で起きても干渉せず、静観を貫いている。悪党としての才覚を見せつつあるロックの変化も客観的にみている。
アメリカ出身で大学在学中に「遊び」が過ぎてFBIとマフィアの両方から追われる身となったところをレヴィに助けられ、そのまま商会で働くこととなったという(本編開始の1年前)。また、この時、ロックが加入した時と同様にレヴィは荒れたとダッチは述べている。
「Greenback Jane」編でジェーンに惚れられ、そのまま男女の仲となっている。それまでの女性経験の有無は不明だが、「The Wired Red Wild Card」編では性に積極的な彼女とよく寝ていることが描写される。
ホテル・モスクワ
世界的なロシアンマフィア。作中ではタイ支部の頭目であるバラライカが指揮を執る。ロアナプラの大マフィアの中では新参だが、三合会、コーサ・ノストラ、マニサレラ・カルテルと連絡会を結成している。
バラライカ
声 - 小山茉美
ホテル・モスクワの大幹部でタイ支部の頭目。旧ソ連軍出身(最終階級は大尉)。本名はソーフィヤ・イリーノスカヤ・パブロヴナ(Софья Ириноская Павловна)。
ポニーテールにまとめたロングウェーブの金髪、ブルーグレイの瞳を持つロシア美女。顔の他、首筋や胸元、腕などにソ連アフガン侵攻時に負った大きな火傷痕がをいくつも持ち、敵対者には「火傷顔(フライフェイス)」と呼ばれている。好戦的かつ冷酷非情なリアリストでロアナプラにおいて非常に恐れられる一人。普段はサバサバとしたキャリアウーマン風の口調だが、激高した際や遊撃隊メンバーとの会話時は、軍人らしい冷徹な口調へと変化する。街ひとつを容易に吹き飛ばせる残忍さを持つが、義理堅く筋を通す一面も持つ。ダッチには大きな貸しがあると言い、また彼からもビジネスパートナーとして信頼される。スチェッキン・マシンピストルを愛用する。また、「バラライカ」は組織のコードネーム。
作中に登場した最初の大マフィアの幹部であり、旭日重工の騒動の黒幕。物語初期からロックに目をかけ、「Fujiyama Gangsta Paradise」編では彼を通訳として雇う。同編では「いい悪党になれる」と評する。
その出自は旧ソ連軍で一個小隊を率いた大尉。アフガン紛争中、国際法違反である極秘の越境作戦中に偶然出くわした難民キャンプの子供を助けたことで、作戦が露見してしまい、部隊ごと軍籍を剥奪された過去を持つ。その後の詳しい経緯は不明だがホテル・モスクワに部下達と共に入り、その暴力性と知略で組織に貢献すると同時にKGBやGRU出身の幹部を数多く謀略にかけて失脚させ、現在の地位まで上り詰めたという。タイ支部は彼女の軍人時代の部下である「遊撃隊(ヴィソトニキ)」を中核とし、その戦闘は軍隊のそれであり、ホテル・モスクワがロアナプラに進出した際の騒動は、マフィア抗争ではなく、文字通りの戦争だったと語られる。アフガニスタンの地獄を生き抜いた者同士として彼女と「遊撃隊」は非常に強い結束で結ばれており、そのメンバーに対してのみ大変な部下思いな様子を見せる。
アニメや小説版では掘り下げられていたり、原作と異なる来歴が語られる。少女時代に父親が失脚し、一家復権のために得意だった競技射撃を生かし、オリンピック射撃種目の選手を目指す。その後、選考に有利になるため軍に志願する。その後、発生したアフガン紛争においてスペツナズの第318後方撹乱旅団・第11支隊(遊撃隊)の一員として現地へ派遣される。本来の目的であったオリンピック(ロサンゼルス)はソ連のボイコットにより叶わず、さらに戦地ではムジャヒディンの捕虜となり、全身の肌を寸刻みで焼き潰すという拷問を1か月も受け、現在の身体となる。傷痍軍人として一度は本国に帰還するも、遊撃隊の仲間を見捨てることができず、大尉に昇進すると再びアフガンの地を踏み、地獄の戦場を生き残る。1989年にソ連の撤兵により帰還するも間もなくソ連崩壊により部隊ごと軍籍を剥奪されたとある。
第7巻のおまけ漫画では金髪ツインテールの可愛らしい幼女として登場する。後にアニメ版では本編に描かれて正史になっており、アートブックス2の著者コメントでもロリバラライカは漫画本編には出てこないのにいつの間にかデフォルトになってしまったと語られている。
ボリス
声 - 楠大典
ホテル・モスクワの構成員でバラライカの副官。「遊撃隊」のメンバーで元の階級は軍曹。
体格が良く厳めしい顔つきの男。常に無表情かつ寡黙であり、バラライカの命令をよく理解し、忠実に実行する。一方で平時は温厚な様子を見せ、ロックなどからはそのことで親しまれている節さえある。
第7巻のおまけ漫画によると、16歳当時は線が細く中性的な美少年であったが「もやしっ子」と罵られたために軍隊で鍛えられ、その面影をまるで残さない現在の容貌になったという。
ポランスキー
三合会(トライアド)
世界的なチャイニーズマフィア。ロアナプラで連絡会を構成する大マフィアの1つ。作中ではタイ支部の大哥である張(チャン)が指揮を執る。
張 維新(チャン・ウァイサン)
声 - 森川智之
三合会タイ支部の大哥。
マフィアのボスとしては飄々とした男。「金義潘(カンイファン)の白紙扇(バックジーシン / 軍師の意)」の異名を持ち、非常に頭が切れ冷徹な策士の一面を持つ。また、元警官で香港のスターフェリーポート(天星碼頭)で同僚を皆殺しにしたという異色な経歴を持つが、組織には信用され重用されている。レヴィをして敵わないと言うほど拳銃の扱いや鉄火場での胆力にも長けているが、現在では管理職ゆえに現場に出ることが少なくなり「若い頃より腕が訛った」と嘯く。基本的には大マフィアのボスとして、ロアナプラの闇社会の保全を最優先に動き、他の有力ボスたちを注意や牽制することが多い。常にサングラスをかけているが、やや童顔よりの顔立ちのため、現役時代は「ベイヴ」(赤ん坊の意)という渾名があったが本人は気に入っていない。伊達男でもあるが、唯一ジョークのセンスだけは最悪と評される。
ロアナプラにおいてはバラライカがその能力を認め対等に接する数少ない相手であり、友好的な関係にある。バラライカからは「抜け目ない」と評価されている。かつて彼女がロアナプラに進出して大規模な抗争になった際には彼女と一騎討ちの末に痛み分けに終わったという。
愛銃は競技用拳銃であるベレッタM76のカスタムモデル(象牙のグリップに龍と「天帝」の刻印が施されている)の二丁拳銃で、二挺総じて「天帝双龍(ティンダイションロン)」と呼ぶ。作者には「ギャグだけでなく銃のセンスも最悪なのかも」と言われている。
フルネームは小説『シェイターネ・バーディ』で判明。
彪 如苑(ビウ・ユエン)
コーサ・ノストラ
世界的なイタリア系マフィア(シチリア系マフィア)。ロアナプラで連絡会を構成する大マフィアの1つ。作中では当初タイ支部のヴェロッキオが指揮を執り、彼の死亡後にロニーに代わる。
ヴェロッキオ
声 - 銀河万丈
コーサ・ノストラからタイを任されているヴェロッキオ・ファミリーのボス。
ロアナプラにおいてホテル・モスクワ、三合会と並ぶ有力マフィアのボス。勢力を拡大するホテル・モスクワをよく思っておらず、かつ、成果を出せないことに本国からも圧力を掛けられている。
「Bloodsport Fairy tale」編においてバラライカを暗殺するため、ヘンゼルとグレーテルを手配する。しかし、彼らが目的を果たさず暴走を初めたこと、双子でバラライカを排除できないと本国から首を挿げ替えられる可能性が高まっていることで進退窮まっていく。双子を始末するべきというモレッティの妥当な進言にも激怒し、彼を半殺しにするが、直後に双子に事務所を襲撃され惨殺される。
アニメでは「Chase for ring-ding ships」編にも登場している。
ロニー
声 - 柿原徹也
コーサ・ノストラ・タイ支部のボス。ヴェロッキオの後任。
歯列矯正器具が特徴の整った顔立ちの若い男。通称「ロニー・ザ・ジョーズ」。他人を不愉快にさせる軽薄な言動が多く、バラライカにもタメ口で突っかかり、臆することなく堂々としている。ストライプスーツを着用していることが多い。攻撃的な姿勢から悪名高く、レヴィからは「ホテル・モスクワより少しだけマシ」と評される。
「The Wired Red Wild Card」編ではコーサ・ノストラ全体のマネーロンダリングを担当していた人物が不審死し、預けた大金が引き出せなくなった問題で困っていたところ、それを知ったロックの紹介で金を引き出せる技術を持つフォンを紹介され、彼女を雇うことを決める。強面な印象が目立つ人物だが、フォンによれば几帳面で話が通じやすい面もあるとのこと。
コロンビア・カルテル
コロンビアを拠点とする世界的なカルテル。ロアナプラで連絡会を構成する大マフィアの1つ。なお、原作では「Rasta Blasta」編に登場するマニサレラ・カルテルとは別系統だが、アニメ版では統一されている。
アブレーゴ
声 - 江川央生
コロンビア・カルテルのタイ支部のボス。
サングラスを掛けたラテン系の男。バラライカを恐れていることを隠しもせず、ロアナプラの大マフィアの中では気弱な様子を見せる。
「El Baile de la muerte」編では本部がFARCと手を組んだことで、本部からの最上級命令としてFARCの賞金首であるロベルタの命を狙う。慎重に動くべきという張の注意にも今回は引けないと答え、バラライカから意外に骨があったと感心される。また、FARCから派遣されてきたアルベルトらを支援することになるが、本部の意向でロベルタが追っている相手が米軍であることは伏せることになり、そのためにアルベルトから不信感を覚えられるなど板挟みに遭う。アルベルトに米軍の存在を知られるのとほぼ同じ頃に、最期は本部の意向を受けたと見られるグスターボに粛清されたことが示唆される。
アニメ版では風貌が異なり、第1期と第2期では原作に登場するマニサレラ・カルテルのリーダーの容姿で登場している。ただし、OVAでは原作通りの容姿で登場している。
グスターボ
声 - 西嶋陽一
アブレーゴの部下。連絡会にも同席を許されている幹部。
組織の中では兄貴分の男。「El Baile de la muerte」編冒頭において、イエローフラッグにて、レヴィからロベルタの情報(「Rasta Blasta」編での一件)を聞こうとする。そこにファビオラが現れ、彼女を捕まえようとするが手酷い返り討ちに遭う。最後には背後から彼女を撃とうとしてレヴィに窘められ、ありったけの捨て台詞を吐いて逃げ出す間抜けな姿を見せる。同編の佳境において、しくじったアブレーゴを射殺したことを示唆するシーンがある。
「 L`homme sombre」編では繰り上がりでボスになっているが、アメリカによる麻薬撲滅作戦の影響に加え、メキシコの勢力が伸張している事もあって組織は弱体化しており、縄張り維持の為に連絡会に参加できないほど多忙である。
暴力教会
正式名称はリップオフ教会。建前はキリスト教の教会であるが、情報屋を担ったり、ロアナプラの大マフィアたちから武器の売買を認められる中立の有力組織。
ヨランダ
声 - 竹口安芸子(29歳の頃 - 佐々木優子)
暴力教会の代表を務める老女。
大シスターという立場と年相応の穏やかさを見せる一方で、右目を失っている隻眼でアイパッチをしており、百戦錬磨の風格も漂わせる。エダを顎で使い、また自らもエングレーブ(彫刻)入りゴールドメタリックのデザートイーグル(.44マグナム)を用いて鉄火場に立つ事もある。紅茶好き。
暴力教会の特異な立ち位置に裏打ちされるように、ヨランダ本人も裏でCIAやNSAにもコネクションを持ち、ホテル・モスクワや三合会にも気付かれぬまま麻薬の密売も行う作中屈指の切れ者。「Greenback Jane」編においては、ジェーンが持つ紙幣偽造の技術を自分たちの利益とすべく、奸計を巡らすようエダに指示を出し抜け目の無さを見せる。
第9話で初登場。ラグーン商会が注文した品を受け取りに来たレヴィとロックを相手に値を吊り上げようと駆け引きを仕掛ける。そこで自分を上手くやり込めるロックを、まだ甘いところがあると評しながらも一目置き、また彼を採用したダッチも評価する。
第7巻のおまけ漫画で描かれた若い頃は妖艶な美女で、エダによれば第二次大戦中に西部戦線で相当暗躍した諜報員であったという。
エダ
声 - 唐沢潤
暴力教会のシスター。アメリカ出身。本名は「イディス・ブラックウォーター」。
ストレートの長い金髪の美女。修道服姿の時でも銃器を身に着け常にフォックススタイルのサングラスを着用しているのが特徴。シスター姿の時でも言動は粗暴で簡単に銃を撃つなどレヴィと大差がなく、彼女とは悪友のような関係にある。オフの時は普段の言動にマッチしたラフな服装をしており、男漁りを行う。グロック17Lを愛銃とし、拳銃の腕前は高い。
「Greenback Jane」編において実はCIAの潜入工作員で、ロアナプラでの情報収集および工作活動を担っていることが判明する。ヨランダとCIAの協力関係から、表向きヨランダの手下という形になっている。本来の性格は理知的かつ冷徹であり、アメリカの利益を第一に考え、国家の敵に容赦がない。トレードマークのサングラスは「暴力教会のエダ」と「CIAのイディス」を切り替えるスイッチであり、CIA工作員として活動する時はサングラスを外すか、普通の眼鏡を掛ける。
ロアナプラの住人たち
バオ
声 - 斎藤志郎
アウトロー達が集い、どの勢力にも属さない中立の酒場「イエロー・フラッグ」の主人。元南ベトナム政府軍兵士で、敗戦後の1978年に仲間と店をオープンしたという。
荒くれ者たちが集うがゆえに暴力沙汰が絶えず、オープン以来、半壊が15回、ほぼ全壊が6回あったという。そのため、カウンターを防弾仕様にあつらえショットガンで武装し自分の命は守っている。
特に荒っぽくトラブルを持ち込みがちなレヴィには騒動が起きる度に苦言を呈している。
ローワン・"ジャックポット"・ピジョンズ
声 - 相沢正輝
ラチャダストリートにある風俗バーの主人。
アフロヘアーのノリの軽い黒人。常に店の女の子を侍らせている。バーの他、ポルノビデオも扱っており、中にはキッズポルノやスナッフビデオも含まれている。レヴィを「SMプレイ」の名手と見込んでおり、度々バーに勧誘している。
シェンホア
声 - 佐々木優子
張を上客としているフリーランサーの戦闘員。「シェンホア」とは中国語で「鶴」を意味する(中国では「仙鶴」でシェンホアと発音)。台湾本土出身の本省人。
チャイナドレスを着た妙齢の美女。英語が苦手と自称しており話し方も拙く、台詞は奇妙なところで区切られ、敬語や助詞等が不自然に入り交じった語尾のおかしな(~ですだよ等)協和語や横浜ピジン日本語に近い言い回しで表される(ただし、北京語を話す時は普通の喋り方で表現される)。その事でレヴィからは「ですだよ」と呼ばれてよく衝突している。レヴィのことは「お前を殺す仕事ならタダでも良い」と言うなど嫌っているが、レヴィの相棒的存在のロックは嫌っておらず、外伝ではロックと屋店で食事を取っている。
高い身体能力を持ち、紐付きの柳葉刀や飛刀(中国式投げナイフ)などの刃物を武器とする。常に自分を鍛えるためにどのような場所であってもピンヒールを履いており、それを脱ぐことは「本気で戦う」ことを意味する。
「Goat, Jihad, Rock'N Roll」編から登場し、相棒のレガーチと共に張に雇われてヒズボラの暗号表の輸送任務を請け負う。ヒズボラに攫われたロックを助けたいレヴィに騙されて、共にヒズボラのアジトを襲撃することになり、文句を言いつつも、レヴィと殺した数を競うなど、殺しには喜々とした様子を見せる。
「Greenback Jane」編ではラッセルに雇われた殺し屋の一人として再登場する。ロアナプラのこともラグーン商会のことも知らないラッセルを軽んじ、報酬を引き上げさせる。商会の事務所でレヴィ、エダと戦うも破れ、後にロットンに助けられる。
「El Baile de la muerte」編ではガルシアとロベルタを引合わせようとしたレヴィに雇われて臨時の兵力として参戦。FARCの兵隊やロベルタが雇い入れたゴロツキを始末し事態の解決に向け動くが、廃ビル内でロベルタと交戦した際に柳葉刀を折られてしまい得物が飛刀のみとなってしまう。その後、一旦自分たちとはぐれてしまったガルシアが米兵らと共にいる場面に遭遇。彼を奪還すべくレヴィと共に死角から襲撃を試みるが、遊撃隊による狙撃を受け戦闘不能となり退場を余儀なくされる。
以降のエピソードや小説版でも度々登場し、不本意ながらもレヴィらに助力している。
ソーヤー
声 - 矢口アサミ
掃除屋(死体処理屋)を営む小柄なゴスパンク系の女性。場合によっては荒事にも参加する。イギリス出身。本名はフレデリカ・ソーヤー。
男女関係のもつれで喉を切り裂かれた過去があり、声帯が潰れているために電動人工声帯を使って発声する。死体処理を行う”掃除屋ソーヤー”としてロアナプラではよく知られた存在ではあるが、掃除屋の仕事中は手術衣とマスクを着用し、また地声が出せないために女性とすら認識されていなかった。戦闘では普段の仕事道具でもある身の丈ほどもある大型チェーンソーを軽々と振り回し、尚且つ機敏に動くなど身体能力は高い。基本的に感情の起伏がないが、死体の解体や殺しには喜々とした様子を見せる。
「Greenback Jane」編において、ラッセルに雇われた殺し屋の一人として初登場。顔合わせの際には他の殺し屋らが仕事着以外の姿のソーヤーを知らなかったため新顔と思われており、発言を聞いたシェンホアによって周囲の人物が本人だと認識した。シェンホアと連携し、ラグーン商会の事務所で暴れるが、電動人工声帯を落としたことに気づいてパニックを起こし(この失敗により、電動人工声帯を手持ち式から首に巻き付けるタイプの物に替えている)そのまま建物の崩壊に巻き込まれる。シェンホアと共にロットンに救われ、以降、そのまま彼と一緒にシェンホアの家に居候する。
「El Baile de la muerte」編ではシェンホアらに帯同する形でレヴィに雇われ、戦闘に加え道案内でも活躍するが、ロベルタと交戦した際にチェーンソーを破壊され戦闘不能となり、シェンホアの負傷と時を同じくして退場する。
以降のエピソードや小説版でも度々登場し、臓器売買や特殊清掃も業務の一環としている描写がある。特殊清掃の仕事の時には仕事仲間と共に作業に当たっており、人工声帯を持ってくることは無く、「The Wired Red Wild Card」編では偶然仕事の現場にいたロックの背中に文字を書いて彼に自分の意図するところを話させる事で、周りにいたベニーやジェーン、フォンらとコミュニケーションを取っていた。
スピンオフ作品「掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘」では主人公を務め、幻覚や妄想に度々苛まれている。
モデルは映画『悪魔のいけにえ』でチェーンソーを振り回す殺人鬼レザーフェイス。
ロットン・“ザ・ウィザード”
声 - 杉田智和
フリーランサーの戦闘員。
銀髪とサングラスが特徴の美丈夫で、黒いロングコートを着用し、常に大仰な台詞回しを好む2枚目風の優男。ナルシシストで何かと格好をつけるが、名乗りの最中に撃たれて退場するなどまともに戦えない。ただ、フラックジャケットを着込むなど守りには余念がなく、持ち前の豪運も手伝い鉄火場の只中にいても無傷で生還する。酒場でも格好をつけるが下戸。このためシェンホアには「可哀相な子」「少し気の毒な子」と称され、三枚目としての印象が強い。
武器は二挺のモーゼル M712で、右手で扱う物には"elegy(エレジー)"という名が付けられているが、左手で扱う物については未だ名前を決めかねているとのこと。
「Greenback Jane」編においてラッセルに雇われた新参の殺し屋として初登場。上述の間抜け振りでほぼ何もできずレヴィに撃たれ退場するが、その際に戦闘で重傷を負ったシェンホアや建物の崩壊に巻込まれたソーヤーを助けており、以降ソーヤーと共にシェンホアの部屋に居候する。仕事がない時には一日中テレビゲームをしている。
「El Baile de la muerte」編ではシェンホアらに帯同する形でレヴィに雇われるが、名乗りと共にファビオラの盾になろうとして逆に彼女の攻撃の邪魔になるなど間抜け振りは変わらず。ロベルタと交戦した際に金的を蹴り上げられるが、ファウルカップを着用していたため無傷であった。ソーヤーと共に、シェンホアの負傷と時を同じくして退場する。
小説版「罪深き魔術師の哀歌」では主人公を務め、全く意図せずしてCIAの意向に沿う形で事態が進んでいくよう動く。物語終盤では、嵐に見舞われる中シャドーファルコンと鉄骨の上で互角の一騎打ちを行い、卓越した身体能力を見せる。
ワトサップ
声 - 塚田正昭
タイ警察ロアナプラ署の署長。
賄賂で大抵のことには目をつぶる悪徳警官。上層部へ報告しないことで、例えばタイ軍などのロアナプラ域外からの政府・武力介入を防ぎ、ロアナプラの特異な政治状況を保っている。「Bloodsport Fairy tale」編では賞金首を仕留めれば自分たち警察にも懸賞金は出るんだろとバラライカに確認し、彼女を辟易とさせる。
一応通報があれば出動するが、書類のために連行するだけで犯罪を取り締まる気は毛頭ない。
「The Wired Red Wild Card」編では家族サービスで旅行中であっために警察署襲撃の現場には居合わせずに済む。
ラブレス家
ベネズエラに居を構える由緒正しい大貴族である南米十三家族の一つ。ただし、現在は没落しており、家事使用人もまともに雇えない状態にある。「Rasta Blasta」編の登場人物。所有地からレアアースが発掘されたことで「El Baile de la muerte」編までにかなり復興しつつある。
ガルシア・フェルナンド・ラブレス
声 - 伊倉一恵
南米十三家族の一つラブレス家の嫡男(後に第12代当主)。
まだ年端もいかないながら聡明で高潔な少年。「Rasta Blasta」編においてカルテルに誘拐され、「運搬品」として一時的にラグーン商会に預けられ、ロックらと出会うことになる。人質の身でも誇り高く振る舞う。「El Baile de la muerte」編では父の死亡によって第12代当主になっている。父を除いて唯一の家族で、自分の面倒を見てくれたロベルタを強く慕っており、彼女の来歴を知ってもこれを受け入れる。最終的には彼女と恋人関係になる。
「Rasta Blasta」編で登場し、当初はマニサレラ・カルテルから孤児の人身売買としてラグーン商会にガルシアの輸送依頼される。ところがロックが資材部時代の知識からラブレス家のことを知っていたことや、気にかけたことで物語が進展していく。自分を助けに来たロベルタの来歴を知り強いショックを受けるものの、最後は受け入れる決意をし、共にベネズエラに帰る。
「El Baile de la muerte」編で再登場し、行方不明となったロベルタを探してラグーン商会を頼る。残忍な彼女の殺戮を目の当たりにすると共に、父を殺したキャクストンとも対峙することになるが、最終的には彼女と共にベネズエラに帰るという決意の下で、死を賭す覚悟で彼女を受け入れ、キャクストンらも許す。結果としてロックの策が成功した形になったものの、自分たちを試すようなやり方をした彼に激しい怒りを見せる。
ロベルタ
声 - 富沢美智恵
ラブレス家のメイド(後にメイド長、婦長)。本名はロザリタ・チスネロス。
ベネズエラ出身の白肌のヒスパニック系で、アイスブルーの瞳と黒い長髪が特徴の美人。常にメイド服、ロザリオの首飾り、丸い伊達眼鏡、後ろ髪は左右に分けた三つ編みのおさげをしており、チンピラ相手にも丁寧な口調を使う。没落したラブレス家で唯一の使用人であり、ガルシア曰く料理も洗濯もできないが、自分の面倒をよく見てくれるという。その正体は後述のようにかつて「フローレンシアの猟犬」と渾名されたコロンビア革命軍(FARC)の凄腕テロリスト。足を洗った後、父の親友であったラブレス家に匿われたことで、ラブレス家父子に強い忠誠心を持つ。
元は革命の理念の下、平和な明日を夢見てFARCへ参加したゲリラ兵・テロリスト。「第二のカルロス・ザ・ジャッカル」と評されるほど適正を示して数々のテロ事件を起こし、大儀のために女子供も平然と殺したという。ところが、FARCが麻薬カルテルと協力関係を結んだことに失望し脱営、現在は国際指名手配のみならず、FARCや麻薬カルテルからもその首に賞金が掛けられているお尋ね者となっていた。
メイド姿とは反する戦闘技術の達人であり、身体能力、銃器の扱い、軍事知識と、作中屈指の実力者。強靭な肉体と二つ名である「猟犬」さながらの高い索敵能力と戦闘能力とを兼備しており、重量が13kg近いバレットM82対物ライフルにアンダーバレルタイプのCAW リボルバーランチャー似のグレネードランチャーを装着したものを片腕で楽々と扱う。
「Rasta Blasta」編においてカルテルに誘拐されたガルシアを追って単身ロアナプラへとやってくる。メイド姿のままで奇妙に思われると同時に軽んじられるが、防弾仕様の旅行カバンに軽機関銃とグレネードランチャー、傘にショットガンのSPASを仕込んでマフィア相手に大立ち回りをし、服の中に仕込んだ手榴弾でイエローフラッグを吹き飛ばして全焼させる、繁華街でのカーチェイスでビルに突っ込みながらも追いかけ回す等大暴れし、後に街では「メイド」が禁句になるほどとなる。ラグーン商会がガルシアを預かっていたがために、彼らを襲撃し、レヴィと1対1の戦いになるが、最後はバラライカの調停とガルシア自らの嘆願によって矛を収める。
「El Baile de la muerte」編で再登場し、恩人であるディエゴを暗殺した謎の組織(キャクストン率いるアメリカの特殊部隊)の行方を追ってアメリカ政府の関係者から拷問で得た手がかりを基に密かにロアナプラに潜入していた。復讐の化身と化して冷静さを失っており、かつて自分が起こした殺人の後悔の象徴である「亡霊」に窘められながらもその完遂に邁進する。そして同じく情報を掴んだFARCの襲撃も受ける中で彼らを返り討ちにし、キャクストンたちに迫っていく。黄金の三角地帯でキャクストンの部下の何名かは殺害するも、最終的にはロックの策によってガルシアの体を張った説得を受け、正気を取り戻し、殺戮と報復、死と復讐の円環を超克する。また、ガルシアと恋人関係となる。
ファビオラ・イグレシアス
声 - 雪野五月
ラブレス家雑役女中(メイド)。「El Baile de la muerte」編の主要人物。
深緑で描写される豊かで長い髪の毛が特徴の小柄な少女。「El Baile de la muerte」編開始までに新たにラブレス家に雇われたメイドの一人で貧民街の出身。ロベルタを婦長様と呼び慕い、彼女から銃器の手解きも受けている。貧民街の出ゆえに本性は荒っぽいところがあるが、メイドとしてはロベルタと同様に常にメイド服(スカートの下はスパッツ)で丁寧な口調と使用人としての立場を心掛けている。一方でプールに心を躍らせるなど年相応に子供っぽいところもある。ガルシアに好意を抱いているが、それ以上に彼とロベルタの関係を応援している。
カラカス郊外にある貧民街の出身で、11人家族の貧しい家庭環境のため給金と修学の機会を求めメイドとして雇用された。小柄だがもともとの身体能力は高く、我流のカポエイラを操り、大の大人相手でも引けを取らない。また、ロベルタの手解きによって2丁のMAG-7とポンプアクション式の超大型グレネードランチャー US EX-41の重火器を扱う。
「El Baile de la muerte」編において消えたロベルタの行方を追ってガルシアと共にロアナプラへとやってくる。かつて同街で暴れたロベルタに擬えて小さなメイドと呼ばれ、また彼女と同じくイエローフラッグを半壊させる。ガルシアとの縁からラグーン商会ひいてはロックを頼ることとなり、アメリカ特殊部隊やFARCの思惑が複雑に絡む一連の騒動に巻き込まれることになる。最終的にロックの策によってロベルタは助かるが、その手段や彼の在り方に激昂し、「この町で一番のくそ野郎」とその偽善や欺瞞を指摘して罵る。
ディエゴ・ホセ・サン・フェルナンド・ラブレス
声 - 大林隆介
南米十三家族の一つであるベネズエラのラブレス家第11代当主。ガルシアの実父。
不正を嫌う実直な紳士。しかし清廉であるがゆえに農場以外に事業を起こさず、そのため十三家族の中で没落が激しく「Rasta Blasta」編時点では使用人を一名(ロベルタ)しか雇えないほどだった。しかし、地所からレアアースが見つかり、「El Baile de la muerte」編までにはかなり持ち直したことが示唆されている。「El Baile de la muerte」編の開始直前に暗殺され、本編には直接登場せず、基本的に誰かの回想といった形で登場する。ロベルタの父の親友であり、FARCから脱営してきた彼女を匿う。
「Rasta Blasta」編ではレアアースの利権を巡って地元マフィアのマニサレラ・カルテルに目を付けられる。彼らの要求を拒絶していたことから息子ガルシアを誘拐されてしまう
「El Baile de la muerte」編では開始時点では既に故人。第五共和国運動を支持していたが(作中ではロベルタを身の安全を保障するためと推測されている)、その結成記念式典において爆弾テロに遭い暗殺される。真犯人がアメリカの特殊秘密工作員であるキャクストンの部隊であったため、「El Baile de la muerte」編における一連の騒動が起こる。
ストーリー毎のキャラクター
Black Lagoon
景山(かげやま)
声 - 中田譲治
旭日重工株式会社資材部部長。
ビジネスマンとして怜悧冷徹な人物。会社が密かに行っていた非合法ビジネスのデータが奪われた一件(ロックが誘拐された一件)に対して、副社長(声 - 土師孝也)、専務(声 - 秋元羊介)ら会社上層部から対応を全権委任される。解決のためにロックを切り捨てることを決め、傭兵派遣会社E.O.社にデータの破壊を依頼する。
切れ者で手回しも速く、E.O.社が失敗に終わるも次善の策として黒幕であるバラライカと既に通じており、彼らに貸しを作ることで問題自体は解決する。ロックを連れ立って日本に帰ろうとするが、拒絶され、その意思を尊重する。
アニメでは、妻(声 - 池本小百合)、長男(声 - 奈良徹)、次女(声 - 森永理科)ら家族が劇中に登場している。
藤原(ふじわら)
E.O.社傭兵部隊大尉(氏名不詳)
声 - 田中正彦
傭兵派遣会社「エクストラ・オーダー」(E.O.)社の大尉。名前不明。
殺し合いをゲームのように楽しむ男。景山の依頼を受けてラグーン商会のメンバーや、誘拐されたロックの殺害も厭わない奪われたデータの破棄を担う。イエローフラッグでは部下のシュトルム(声 - 西嶋陽一)らと共に無関係の客も構わず銃を乱射して殺戮。その後も部下のマイヤー(声 - 中村悠一)と共に重武装の戦闘ヘリ(Mi-24)に搭乗し、ラグーン号を追いかけまわす。圧倒的有利であるがゆえにいたぶるようにラグーン号を追い詰めるが、その油断をついたロックのアイデアにより、ラグーン号の魚雷をヘリのコックピットに叩き込まれて爆死する。
Chase for ring-ding ships
陳(チン)
声 - 十日市秀悦
ロアナプラの古参マフィアの一人。
古くからラグーン商会と付き合いのある悪党。商会に依頼した仕事で不義理(武器を売りつけた組織に武器と偽ってガラクタを送り、運んだダッチ達がそのとばっちりを受けた様子)を働いたことがあり、ダッチからは信用されていない。バラライカの参入によって商売が上手くいっていないと言い、彼女と友好関係を築くダッチにも不満を示す。ダッチに彼女との手切れを迫り、断られると別の仕事を依頼してくるが、実はこれはバラライカへの嫌がらせの一環としてルアクを唆し、ラグーン商会を亡きものにしようとした罠であった。
計画が失敗し逃亡を企てるも、計画にあたってあちこちに情報を巻き散らしていたため、既にバラライカに知られており、捕まる。最期は彼女からダッチへの詫びとして爆殺される。
ルアク
声 - 内田直哉
ロアナプラの運び屋、海賊船団の長。
海上治安の向上により本業が芳しくない男。陳に唆されて河川哨戒艇の船団を率い、ラグーン号に攻撃を仕掛ける。もともとラグーン商会とは商売敵として諍いがあったことが示唆される。レヴィにより仲間もろとも殲滅される。
Rasta Blasta
Das Wieder Erstehen Des Adlers
ラッチマン
声 - 仲木隆司
アメリカのネオナチ政党「白人社会主義団結党」の長。
中年の小男。アルフレードから多額の援助と世界反共連盟への紹介を報酬に、ニコバル諸島付近で撃沈されたVIIC型攻撃潜水艦U-234の艦内に眠る「ブリュンヒルデに導かれし十二人の騎士」なる絵画のサルベージを依頼され、目的を同じくするラグーン商会との抗争に至る。実態はアルフレードに良いように利用されているだけだが自覚がなく、資金も設備も提供したのに失敗した無能さを彼から小馬鹿にされる。最期はレヴィから自決用に拳銃を渡されるも、最後の抵抗を試みてこれをダッチに向けるが空砲であり、絶望の中で射殺される。自決か反撃かは、レヴィとダッチの賭けでもあったが、潔く自決するわけがないとし、2人とも反撃と予想していた。
ブリッツ・スタンフォード
クルッペン・フェラー
声 - 成田剣
白人社会主義団結党のサルベージ隊長。
スキンヘッドの大男。ラッチマンの命令を受け、部下を率いて沈没したU-234へ侵入する。ところが既に侵入していたレヴィと銃撃戦となり、部下数名を失うが、ロックのミスによって目的である絵画の取得には成功し、母船に帰還する。その後、船内に乗り込んできたレヴィに射殺される。
アルフレード
声 - 松岡文雄
資産家。元ナチス親衛隊で、オデッサ(ODESSA)創設メンバーの一人。
物腰は穏やかだが、本性は辛辣な老人。アーリア人至上主義者ではあるが、「黒人であるのが惜しい」と言いつつダッチの知力や能力を率直に認める一方、白人であるラッチマンを痛罵する。
「Das Wieder Erstehen Des Adlers」編の黒幕であり、「通過儀礼と保険を兼ねた、愉快で最良の方法」としてラッチマンとラグーン商会双方に同じ依頼を行い、沈没艦からの絵画の取得と共に彼らの衝突を図る。最終的に絵画の正体や自分の狙いに気づいたダッチを高く称賛する。
ラグーン商会にはナチスの美術品収集をしているマドリードの古物商を名乗り、経費別5万ドルで仕事を依頼していた。
ヴェンツェル・H・アーべ
声 - 牛山茂
第二次世界大戦中のドイツ海軍少佐。VIIC型攻撃潜水艦U-234の艦長を務め、日本海軍の将校を連れバタビアへ向かっていた。目的地を目前とした時、日本海軍を捜索中のアメリカ海軍から総攻撃を受け、潜水艦は沈没。最期は逆上したシュピールベルガー中佐に射殺された。
シュピールベルガー
声 - 黒田崇矢
第二次世界大戦中の親衛隊中佐。バダビアまでアウグスト・ヤンケ作の絵画「ブリュンヒルデに導かれし十二人の騎士」を運ぶことが使命だった。潜水艦が沈没した後には、アーベ艦長を射殺。その後自殺を図ったが、乗員たちによって射殺された。
Bloodsport Fairy tale
ヘンゼルとグレーテル
声 - 南央美(ヘンゼル)、金田朋子(グレーテル)
男女の双子の子供の殺し屋。ルーマニア出身。
揃って喪服のような黒い服を着用したプラチナブロンドの髪を持つ可愛いらしい男女の幼い双子。互いのことはそれぞれ「兄様」「姉様」と呼ぶ(作中では日本語で表現されるが、実際の言葉はルーマニア語)。後述の凄惨な過去から常軌を逸しており、性格は残忍。殺しを楽しんでおり、その場にいただけの無関係の人間を皆殺しにするのも厭わず、「遊ぶ」ためにまだ生きている人間をアジトへ連れ帰り、頭部に釘を打ち込んでその反応を楽しむなどする。また、定期的に髪型(ウィッグ)や服装を交換することで相手に成り代わっており、互いを同一視することで、片方が死んでも片方で生きられるという思想を持つ。ヘンゼルが2本の戦斧、グレーテルがブローニングM1918自動小銃(BAR)を得物に用いる。
ルーマニアの生まれで、いわゆる「チャウシェスクの落とし子(ルーマニアの孤児)」。チャウシェスク時代には国立孤児院で暮らしていたが、その後の政変の影響で、多くの子供達と共に施設から闇社会に売られる。当初はチャイルドポルノに出演させられていたが、後にスナッフフィルムの加害者側として出演させられ、完全に狂ってしまうと共に殺人行為に適性を示す。殺しただけ生きられる不死身の存在という思想は当時殺しをすれば主を喜ばせ、生き永らえることができた経験による。その外見ゆえに相手の油断を誘い、アフガン帰還兵で警戒心が強いバラライカの古参部下をも無傷で殺す。
「Bloodsport Fairy tale」編においてヴェロッキオの手配によりバラライカ暗殺のためロアナプラへとやってくる。ところがヴェロッキオの意向を無視して、直接彼女の命は狙わないホテル・モスクワのショバ荒らしや、三合会の構成員殺害など暴走し(結果として無差別殺人が煙幕になってヴェロッキオが黒幕だとバレず、殺戮を続ける)、最終的にはヴェロッキオすら殺してしまう。「遊撃隊」のメニショフとサハロフを殺したことでバラライカを本気にさせ、彼女の罠に飛び込んだヘンゼルは無残に殺される。ヘンゼルの死と前後してグレーテルはラグーン商会に依頼して逃亡を図るが、既にバラライカの手が伸びており、最期は安心したところを逃がし屋のエルロイによって射殺される。
作者によれば最も殺すことを惜しんだキャラクターだという。巻末のおまけ漫画には、本編退場後もよく登場する。
アニメ版ではヘンゼルとグレーテルがウィッグでそれぞれ入れ替わる際に、声優の南と金田も入れ替わる演出が行われた。
メニショフ
声 - 三宅健太
ホテル・モスクワの構成員。「遊撃隊」のメンバーで元の階級は伍長。「Rasta Blasta」にも登場している。
警戒のため、サハロフとツーマンセルで行動していたが、集金で訪れたバーで、双子の待ち伏せに遭う。咄嗟に店の外に飛び出したものの、BARで足を銃撃されて歩行困難になったところを拉致される。その後、双子に布袋を頭に被されたまま釘を打ち込まれるという凄惨な「遊び」の道具にされ、死亡する。
サハロフ
モレッティ
エルロイ
声 - 池田勝
逃がし屋。
ダッチの古馴染みで腕は確かと保証される逃がし屋の老人。グレーテルから依頼を受けてロアナプラを脱出したダッチが最終的に頼った相手。しかし、息子が癌を患って大金が入り用なこと、稼業に嫌気が差していたことで顧客を裏切る代わりに相応の報酬を支払うというバラライカの提案に乗り、引き取った直後のグレーテルを射殺する。
Goat, Jihad, Rock'N Roll
タケナカ
声 - 佐々木勝彦
元赤軍派のテロリスト。ヒズボラの参謀役。本名は竹中 正洋(たけなか まさひろ)。東京都足立区出身。
1960年代の学生運動から新左翼に傾倒して赤軍派に属してテロ行為を行い、現在も「人民総決起、世界同時革命」を目指しているという中年男性。赤軍の退潮と共に国外へ逃亡し、日本国内では指名手配犯。飄々としているがかなりの切れ者であり、マルクス主義者として神を信じていないことを公言しながらも、イブラハから強く信頼され、イスラム系テロリスト集団の参謀役に収まっている。目的や主義主張に盲目的にならず、大局的かつ客観的な視点を持ちながら、現在もなおマルクス主義を信奉するのは、かつての自分を否定することになるからだと自嘲する。
「Goat, Jihad, Rock'N Roll」編のきっかけとなるヒズボラの暗号表を奪還するため、張の狙いを的確に推測し、本命であるラグーン商会を襲う。ロックの誘拐に成功し、同郷の彼と互いの在り方について会話するも相容れず、説得を諦める。最後はロックを奪還された上に計画の失敗を受け入れられず、損害を拡大させようとするイブラハを自らの手で始末する。また、自らの在り方を「公共の敵」と強く意識する。
イブラハ
声 - 山口健
ヒズボラ(アニメ版ではイスラム過激派)の実行部隊のリーダー。
かなり短気で気性が激しい人物。近々アメリカで行う予定の大規模テロに注力しており、そのため暗号表の奪還に躍起になる。1987年のイスラエル軍によるベイルート赤十字キャンプ襲撃で息子を殺され、イスラエルおよび、それを擁護するアメリカに強い恨みがある。タケナカのことは「神を信じていなくとも親友」と述べ、信頼を置く。
編の終盤においてロックを奪還したレヴィ達を追うが、悉く失敗し激高。勝ち目もなく政治的にも危険な米軍の駐屯地まで部下に無謀な追撃をさせようとしたため、タケナカに射殺された。その後、暗号表はロック達の手からアメリカ合衆国のエージェントであるブレンド(声 - 三宅健太)とシュガー(声 - 中村悠一)に引き渡されている。
レガーチ
声 - 大森章督
逃がし屋。シェンホアの相棒。アイルランド系。
自他共に認める重度の薬物中毒者の男で、仕事の最中でも休憩中にはドラッグをやっている。稼業では運転を担当するが、どんなにラリっていても不思議とミスらない(ただし、端から見ていると相当に危なっかしい)。愛車のジープ・チェロキーのシートを汚されることを非常に嫌っており、警告の時だけは正気に返る。
「Greenback Jane」編時点では、シェンホアによればヤク中の症状が悪化して精神科医の下で暮らしている。
Fujiyama Gangsta Paradise
鷲峰 雪緒(わしみね ゆきお)
声 - 桑島法子
関東和平会傘下の暴力団「鷲峰組」前組長・鷲峰龍三の一人娘。後に組長。
ハイデッガーなどの哲学関係の書籍を好む知的で落ち着いた女子高生。家業については知っているが、銀次や坂東の意向で荒事からは遠ざけられていた。坂東の策が失敗し、ホテル・モスクワとの抗争が始まるとサルトルの「人はサイコロと同じで、自らを人生へと投げ込む」を引用して一家を守るために組長の座に就くことを決意する。ただし、この決意についてロックはサイコロを投げた振りをしている、頭が良すぎるゆえの欺瞞と指摘している。
チャカの裏切りなど事態が混迷する中でレヴィと銀次に助けられる。また、ロックがバラライカに働きかけ、元凶の香砂政巳が死亡した上、すべてを捨てて逃げれば雪緒と銀次は助けるという確約を取り付ける。しかし、極道として仁義を通し筋を立てなければならないとし、バラライカへの報復を止めるつもりはないと答え、最期は銀次とレヴィの決闘を見届けた後、散った銀次の刀で自らの喉を突いて自決する。
松崎 銀次(まつざき ぎんじ)
声 - 梁田清之
鷲峰組の若頭代行。
かつて「人斬り銀次」と呼ばれ、近在の極道者を震え上がらせた任侠の偉丈夫。先代組長に多大な恩義を受けたとし、一番に雪緒の身を案じている。先代死後の坂東の経営方針(シャブや女を売る)に反発して現在はテキ屋に徹し、坂東の直の頼みを受けても荒事には一切関わらない。「人斬り」の異名通り、得物は白鞘の日本刀(長ドス)で、銃器を持った複数人相手でも単身で乗り込み皆殺しにできる。特に作中では自分を狙った拳銃の銃弾を斬り落とす芸当も見せ、レヴィにも強い興味を惹かせる。
坂東の死を経て雪緒が組長になることを決意すると彼女の暴力として再び刀を手に取ることを決める。ホテル・モスクワの拠点を襲いラプチェフの殺害などを行うが、すべてバラライカの手のひらであり、彼女やその直属部下を襲うには至らない。やがて発生したチャカの裏切りにはレヴィと共闘し、チャカを惨殺し、雪緒を助け出す。編の終盤、雪緒の意志に殉じてレヴィとの決闘に至り、彼女と互角の戦いをするも、雪緒と生きたいという心の迷いによって生じた僅かな差で敗死する。
坂東 次男(ばんどう つぎお)
声 - 西村知道
鷲峰組の若頭。
先代亡き後の実質的な鷲峰組の長。先代の時点で既に経済基盤が弱く組の存続が危うかったところ、先代への義理を果たすためには組の看板を守ることが先決として、先代が禁じたシャブや女といった外道商売に手を出させる。ところが、そこまでして上納金を納めるようになっても、鷲峰組を乗っ取ろうとする親の香砂会に対して反抗を決意し、外部勢力(ホテル・モスクワ)を引き込んでの親への抗争を仕掛ける。本来は香砂会を弱めた後、手打ち金を積んで関東和平会に組の存立を認めさせる狙いであったが、想像以上であったバラライカの過剰なやり口によって、むしろ関東和平会から追い出される目算が強まってしまう。最期は落とし前を付けるため、単身でバラライカの身を襲うが返り討ちに遭い死亡。以降、事態は鷲峰組とホテル・モスクワの抗争に転換する。
吉田(よしだ)
チャカ
声 - 高木渉
鷲峰組の構成員。
ホスト風の派手な格好の見た目通りに軽薄な青年。鷲峰組傘下の風俗バーの経営を任されており、日常会話程度の英語を話せる。また、自らと同様に軽薄なチーマーや暴走族といった不良たちを数多く手下にしている。早撃ちを得意とするガンマンでもあり、レヴィに興味を持つが彼女からは西部劇を気取ったスタイルから、「見栄っ張りの大馬鹿」などと馬鹿にされる。また、彼女へのナンパを邪魔されたという理由で、相手方の部下(通訳)であるロックに暴力を振るい、「命令無視の兵隊」とバラライカに呆れ返られる。
編の後半で鷲峰組とホテル・モスクワの抗争が始まると、組をあっさりと裏切り、花田(声 - 中村悠一)や岡崎(声 - 奈良徹)といった手下を率いて吉田を殺害した上で抗争後の身の立場を守るため雪緒を誘拐する。しかし、アジトのボウリング場をレヴィと銀次に襲撃され、手下は皆殺しにされる。レヴィにガンマンらしい決闘を申し込むが馬鹿にされて侮辱を受け、最期は銀次と決闘することになるも、全く歯が立たずに彼に両腕を切断されてプールに突き落とされ、そのまま溺死させられる。
鷲峰 龍三(わしみね りゅうぞう)
香砂 政巳(こうさ まさみ)
声 - 田中正彦
関東和平会香砂会会長。鷲峰組の上位団体。
「Fujiyama Gangsta Paradise」編における騒動の元凶。5年前に先代であった兄の跡目を継ぐ。もともと兄や鷲峰龍三と仲が悪く、3年前の龍三の死をきっかけに鷲峰組を乗っ取ろうとする。坂東が組を立て直しても、親として先代の血縁者以外が跡目になることを認めない方針を立て、自分の身内に継がせようと企てていた。これに坂東が反抗したことが一連の騒動となる。
鷲峰組と組んだホテル・モスクワの襲撃に苦しめられるが、鷲峰組とホテル・モスクワの抗争を利用して状況を逆転させ、逆にホテル・モスクワと手を組む。しかし、その手打ち式においてロックに説得され「気が変わった」バラライカに射殺される。
両角(もろずみ)
声 - 中田雅之
香砂会構成員。香砂政巳のボディーガード。
香砂と行動を共にする大柄な男。終盤の手打ち式においてバラライカから銃を見せるよう迫られ、手渡したところを丸腰の状態で香砂と共に射殺される。その場ではケチを付けるために酷い銃だと貶められるが、実際にはかなり良いものだったと後で振り返られる。
ヴァシリ・ラプチェフ
声 - 小島敏彦
ホテル・モスクワの日本支部の頭目。KGB出身。
バラライカ曰く「腕より金で昇った人」で、彼女から軽蔑される男。ホテル・モスクワの方針として鷲峰組と香砂会の抗争に加担することで日本での権益を広げることになるが、荒事に長けておらず、バラライカが参集されることになる。謀略で同僚たちを失脚させ昇進していく彼女を良く思っておらず公然と侮蔑し、一方で彼女の方もKGB嫌いという点もあって侮蔑する。鷲峰組との抗争が始まるとバラライカの策謀によって銀次の襲撃を受け、部下のマカリュシカ(声 - 沢木郁也)らと共に惨殺される。
真希(まき)
安沢(やすざわ)
Greenback Jane
ジェーン
声 - 長沢美樹
ヌエヴォ・ラレド・カルテルから偽札製造を請け負い、ロアナプラで業務の指揮を取っていた女性。金髪と褐色肌が特徴の、メガネを掛けたインド系。本名はジャネット・バーイー。
一流のハッカーであると同時に、偽札製造に魅入られており、偽札による利益ではなく成果物の仕上がりに拘る職人気質な一面を持つ。それが行き過ぎてかマニアックな上から目線の言動が目立ち、性格は自己中心的で空気が読めず、時折周囲を苛立たせレヴィからは激しく毛嫌いされている。
また、性に奔放で、後にベニーと男女の仲になった際にレヴィとロックをスワッピングに誘っている。
偽札自体は既に完璧に近い精度のものを製造していたが、凝り性故に引き渡しを拒み、期日も予算も大幅に超過する中で業を煮やしたエルヴィスに原版データ管理者のテオを殺されてしまう。彼女ではデータが復元できず、このままでは自分も殺されてしまうことから仕事部屋より脱出し、同編における一連の騒動が起こることになる。ラグーン商会と暴力教会の力を借りてカルテルが雇った殺し屋たちから逃れつつ、最終的にはラグーン商会の船内でベニーに原版データを復元してもらい事なきを得る。また、それがきっかけで彼と恋仲になる。
「The Wired Red Wild Card」編でベニーと再会するためロアナプラを再訪。ハッカーグループに潜入しようとしたフォンを出し抜いて騒動のきっかけを作った後、ベニーと寝る日々を送る。
同編の最後でフォンの意趣返しにより不審な資金の流れに関与した疑惑を掛けられてしまい、ハッカーグループから追放される憂き目に遭う。
公式ファンブックでは、作中トップクラスのバストの持ち主と判明している。
テオ
エルヴィス
声 - 辻親八
フロリダに本拠地を置くジェローラモ・ファミリア傘下のヌエヴォ・ラレド・カルテルの幹部。
短気で思慮に欠けた男。ジェーンに偽札製造を依頼した人物であり、偽札原版を引き渡さない彼女に業を煮やし、アメリカからロアナプラのアジトへ部下を率いてやってくる。同郷の縁から現地マフィアのロボスを案内役に雇っているが、彼や現地の者たちを軽んじる。
同編の序盤から登場し、完璧にこだわって成果を上げないジェーンに痺れを切らし、彼女を脅す目的でテオを射殺する(しかし、このせいで原版の復元ができなくなってしまう)。このため、彼女が逃亡する原因となり、さらにはロボスの忠告を無視して彼女が逃げ込んだ暴力教会に銃を向けてしまい、居合わせたレヴィとエダの怒りを買って負傷する。その後、病床からその怒りのままにラッセルにジェーンの捕獲を命じる。
最期はラッセルの失敗と前後して、これ以上はロアナプラに混乱をもたらすと判断したロボスによって始末されたことがエダの口から語られる。アニメ版ではもう少し詳しく描かれ三合会やホテル・モスクワとの利害関係を無視して本国から兵隊を呼ぼうとしたためにロボスに始末された事を示唆する描写がある。
ロボス
声 - 鈴木清信
ロアナプラの地元マフィアの幹部。
マフィア幹部と言うには貫目の足りない中年男性。エルヴィスたちと同郷の縁から、彼らから現地の案内役を頼まれるも、気弱な風貌や言動のためにエルヴィスやラッセルに軽んじられ、彼らに振り回されることになる。
実際にはロアナプラの流儀を熟知した手練れのマフィアであり、同地の殺し屋たちからは一目置かれ、ダッチとの付合いも長い。同編の最後ではエルヴィスを自らの手で始末したことが示唆される。
ラッセル
声 - てらそままさき
エルヴィスの部下。カウボーイのような服装の中年男性。自称「グルーヴィ・ガイ」。
カルテルのトラブルバスターを自負するが、上司のエルヴィスと同じく短慮な性格でロアナプラのことも何も知らない。このため、集めた殺し屋たちから軽視され、逆に自分が軽視するロボスが高く評される事態に憤る様子を見せる。
エルヴィスの負傷後、彼の代理としてジェーンの捕獲作戦を指揮する。1人頭千ドルでロアナプラの殺し屋たちをかき集めるが何も知らないため、ラグーン商会や暴力教会を軽視するなど、呆れかえられる。同編の終盤でエダと一対一の勝負となり敗北、トドメは刺されず彼女からここから去るように忠告される。ところが、かつて彼女をワシントンD.C.の高級レストランで見掛けたことを思い出し、そこから彼女の正体がCIAの工作員だと気づく。このため、彼女から口封じのために射殺される。
クロード・“トーチ”・ウィーバー
El Baile de la muerte
第56施設任務大隊(通称"グレイフォックス・コマンドグループ")
シェーン・J・キャクストン
声 - 小川真司
アメリカ陸軍少佐。NSA(国防総省国家安全保障局)指揮下の不正規戦特殊部隊「第56施設任務大隊(通称"グレイフォックス・コマンドグループ")」の隊長。
清廉実直で優秀な軍人。アメリカの国益のためにNSAの指揮の下、世界各地で要人暗殺や誘拐といった特殊工作作戦に従事する。ベトナム帰還兵であり、経験豊富で部下達からの信頼も厚い。第五共和国運動がアメリカの国益に反すると判断した政府の命令で、現地勢力の仕業に見せかけて爆弾テロを起こしたことが結果として、「El Baile de la muerte」編における一連の騒動を引き起こすことになる。
麻薬撲滅作戦のため、世界的な麻薬密造地帯である黄金の三角地帯において麻薬密造の有力者であるシュエ・ヤン将軍を合衆国法廷に出廷させるべく捕縛する密命を帯びて、部隊と共にロアナプラに潜伏していた。ところが、先の任務でラブレスを暗殺していたがために、ロベルタに部隊ごと命を狙われることになる。加えてロアナプラ潜入の目的が不明であることから張からも警戒される。最終的にはロアナプラを巻き込まれたくない張やバラライカの意向で彼らの支援を受けて速やかに任務を行うこととなり、彼らが手配したラグーン商会の助力を得ることになる。
最後ロベルタの襲撃で部下に死者が出る中、自ら投降することで部下は見逃して貰おうとする。しかし、復讐心を超克しようとしたガルシアに命を救われ、彼の心意気を尊重して、部下に対してもロベルタへの攻撃の停止を命じる。また、これを無視しようとした腹心のレイをやむなく射殺する。
なお、ラグーン号で黄金の三角地帯に向かう際のダッチとの会話で、ベトナム帰還兵という彼の来歴が嘘だと見抜き、それをベニーに伝える。
レイモンド・マクドゥガル
声 - 福田信昭
アメリカ陸軍大尉。第56施設任務大隊の副隊長。キャクストンの腹心で、彼からはレイと呼ばれている。
キャクストンに強い敬慕を抱く軍人。キャクストンと同じベトナム帰還兵であるベテランであり、彼との関係もその時からである。ベトナム戦争時代からスプリングフィールドM14を愛用しており、現在はスコープを追加している。
ベトナム戦争時代にラーキンの一件において自らも周囲に流されて少女暴行に加担しかけていたところを、仲間を叱責し一人で少女を守ったキャクストンに敬意を抱く。
「El Baile de la muerte」編の最終盤において仲間が殺されたにも関わらず、ロベルタへの報復を禁じたキャクストンに反発し、彼女を撃とうとしたところで逆に彼に射殺される。
OVA版では反発する展開にはならず、射殺されない。
ホーナー
サンチェス
バロウズ
アルベルト・カマラサ
声 - 小杉十郎太
特殊部隊「スマサス旅団」のリーダー。キューバ海軍特殊作戦班(FEN)所属。
ロベルタ抹殺のためにFARCからロアナプラへと派遣された一団の長。かつてFARC時代のロベルタに教練しており、彼女の戦術や癖を熟知していることから、切り札として選抜された。現地ではアブレーゴが案内役となるものの、彼らがロベルタの目的を隠していることに嫌悪感を抱く。
ロアナプラ市街において部隊を的確に動かし、ロベルタを確実に追い詰めていく。最終的に1対1となり、彼女を拘束するが、実は彼女の才能を惜しんでそのまま殺すことを良しとせず、FARCの意向を無視して連れ戻そうと考えていた。しかし、投降する振りをした彼女にバックルピストルで不意打ちされ負傷、満足に動けなくなったところを撲殺される。
ブレン“ザ・ブラックデス”
フィラーノ
バクジー
リッチー・リロイ
プライヤチャット
トー・チー
リチャード・レヴンクロフト
声 - 喜多川拓郎
CIA情報本部第二課長。エダの直属の上司でロアナプラの情勢を探っている。「El Baile de la muerte」ではNSAの動きを知りCIAとして別行動を起こす。
キャクストンらの作戦は秘密工作をめぐるNSAとの縄張り争いの火種にもなっていて、勝手に活動する事を快く思っていなかった。
かなりの甘党らしくコーヒーには砂糖とミルクをホットケーキが焼ける位入れるよう部下のキャシー(声 - 宮川美保)に頼んだが、あまり度が過ぎると医者に電話を回しますよと怒られ、エダにも冗談交じりに最近の血糖値はと聞かれている。その他の部下としてジャドウェイ(声 - 桜井敏治)が登場している。
ザチャーミン
ラーキン
声 - 川原慶久
キャクストンのベトナム戦争時代の同僚。故人。
自分の欲望に忠実な男で、キャクストンから「戦争を言い訳にして悪事を楽しみ、合衆国の名誉に泥を塗る小悪党」と酷評される。タン・ヌ地区にて南ベトナム解放民族戦線のシンパがいたという理由を付けて見境なく住民を虐殺した上、一人残した少女を仲間と共に輪姦しようとした。それをキャクストンに止められ、最期は彼に射殺される。
ラーキン殺害のエピソードはそれによって英雄視されるキャクストンと、軍隊除籍の憂き目にあったバラライカの対比となっている。
The Wired Red Wild Card
馮 亦菲(フォン・イッファイ)
中国人民解放軍総参謀部第三部(技術偵察部)の五級士官。メガネをかけた額の広い女性。
本名は李 欣林(リー・シンリン)湖北省神農架林区出身。国共内戦を機に役人に成上がった家系に生まれたが、兄が優秀で将来を期待されておらず政略結婚の道具にされかかり、解放軍西安通信学院を出て軍に入隊した。
上層部の馬上校に命じられ、網軍(単純に言えばサイバー戦争軍)創設を躍進させる技術を会得するために、香港出身のハッカーと身分を偽りジェーンらのグループに近付く。
しかし素性は見抜かれており、逆にジェーンの罠に嵌って組織の情報を盗まれた上、軍に重大な不利益をもたらす問題を引き起こしてしまう。そのため、保身に走った中国軍の上司によりダブルスパイだったことにされ、人民解放軍に依頼された殺し屋たち(四兄弟)に命を狙われることになる。
窮地に陥った彼女に対し、フォンにかつての自分を重ねたロックと「El Baile de la muerte」編の顛末を引き摺るロックを見かねていたレヴィが手を差し伸べ、事態の打開に向け共に行動することになる。
やがてロックとネット情報を探るうちにアルバニアマフィアも絡んだ複合的状況から突破口を見出し、モンテロ・ロバート・パクスンらの追撃を振り切りつつ、卓越したネットスキルから新たなマネーロンダリンク担当としてコーサ・ノストラに売り込まれ中国政府にとって不利な内部情報を担保にロニーの保護下に入る。
また、事を解決していく過程でジェーンが窮地に陥るような仕返しも行っている。
「L`homme sombre」編でも登場。コーサ・ノストラでは快適に働いており、ロックの依頼で彼がルマジュールから聞き出した用語の調査を担当。1989年にブルキナファソでフランサフリックを掲げる政権を打倒しようとした青年将校グループのクーデターが失敗し、メンバーの一部が今でも逃走中である事を突き止める。報告のためにロックと落ち合った際に、ウィキペディアの登場を予見するような発言をしている。
家族との冷えた関係や、所属していた組織に切り捨てられ命懸けのトラブルを生き延び、名前や過去を捨てロアナプラの住人となった経緯などは、ロックの相似である。
馬(マ)
ザミド・ディヤーブ
L'homme sombre
五本指(レ・サンク・ドワ Les cinq doigts)
フランスの民兵組織SAC(市民行動サービス)に所属する非合法部隊。部隊名が示す通り、それぞれの指を意味するフランス語のコードネームを名乗る5人組で構成されている。
「蠅(ラ・ムッシュ)」と呼ばれる人物の捜索と殺害を上層部から命じられ、与えられた情報を伝ってロアナプラへとやってきた。また、ロアナプラにやってくる前はナイジェリアで作戦を行っていたことが作中で語られている。
ルマジュール(中指 Le majeur)
編のキーキャラクター。黒髪をラビットスタイル・ツインテールに纏めた小柄な女性。日本からフランスに移住してきた経歴があり、日本語も普通に話せ、日本のポップスや流行歌を好んで聴いている。背中に『白浪五人男』の和彫りがある。
自分たちが使い捨てとして扱われている事への憤りに加え、ナイジェリアでの作戦が失敗し前任の「ロリキュレール」が死亡した事からチームや作戦に不信感を抱いている。
古物商を営むイザックの店を襲撃した際に逃げ遅れ、ロリキュレールに左目付近を撃たれて負傷しロックらに身柄を拘束されてしまう。
尋問に対して口を割らなかったが、仲間に殺されかけた事をレヴィから指摘され翻心して組織と作戦に関する情報を売り、部隊の全滅と引き換えに1人生き延びる。その後は連絡会で、ロックとレヴィの口添えもあり遊撃隊の鉄砲玉としてバラライカに拾われる形となり、2人には後輩口調で接するなど舎弟のような立場となる。
ホテル・モスクワの構成員ではないため食い扶持を保証されておらず、役割故に平時は暇であることから、レヴィ指南の元でフリーランスとして稼ぐことになる。プライヤチャットや闇医者、偽造屋など仕事で頼る商売人たちへの面通し、稼業における流儀や心構え(あくまでレヴィの主観による)のレクチャー、射撃や遠泳などラグーン商会から仕事を受けるための適性検査が済んだ後、イエローフラッグでエダや他の酔客からも歓待されロアナプラの住人としての一歩を踏み出す。
傷ついた左目は結局助からず摘出されるが、綱渡りの末に命が助かったことに加え術後の経過も良好であることから本人は悲観しておらず、アイパッチを常用しつつゆくゆくは義眼を入れるつもりとのこと。
黒人狩りを行っていた時は組織から支給されたジェリコを使用していたが、フリーランスになってからはレヴィの薦めでプライヤチャットがあつらえたミッチェル・アームズのカスタムモデルを愛銃としている。
ルプス(親指 Le pouce)
ロリキュレール(小指 L’auriculaire)
ツインテールの白人。前任の「ロリキュレール」がナイジェリアの作戦で死亡した後に加入した新入り。自分たちが使い捨てとして扱われている事について割り切って捉え、作戦の遂行に私情を挟むルマジュールをチームの不安材料として見ており、ナイジェリアでの経緯を聞いた事によりそれが決定的なものとなる。
イザックの店を襲撃した際、情報漏洩防止の名目で逃げ遅れたルマジュールの射殺を図ったことで、彼女の裏切りを招く。
遊撃隊の奇襲からルマジュールの裏切りを察して、彼女の逃走ルートまで追いすがり、一騎討ちで復讐を遂げようとする。このとき前任が常々自分の引き合いに出されてきたためルマジュールを嫌悪していたと吐露しており、自身もまた少なからず私情で動いていた。
揉み合いになっている最中に、合流してきたレヴィに射殺される。
イザック
フランソワ・モディボ
小説版の登場人物
シャドーファルコン
東洋の神秘「甲賀デスシャドー流」を駆使する、自ら名乗るべき名を持たぬ影の男。シャドーファルコンの名は通販サイトでのハンドルネームでもある。黒装束を身に纏い、忍者の如き風貌をしているが、金髪碧眼で日本人ではない。巨体の身で壁を駆け回る圧倒的な身体能力に加え、模造刀や玩具の改造品の手裏剣・撒菱・吹き矢などの忍具の扱いも達人並みであり、シェンホアとレヴィすら退けるほどの戦闘能力を持つ。その戦い振りから、レヴィは彼を「本物の忍者」と断じる。
その正体は三合会ニューヨーク支部の悪質通販ブランドのインチキ忍術指南書によって騙された被害者だが、本人はまったくその事に気付いていない。逆にそれに記されていた嘘っぱちの修行をその通りに実践した結果、超人的な戦闘力を本当に身に付けてしまい、昂じて暗殺者となってしまった。また、出鱈目ながらも茶道を嗜み、点てた茶はロックもうなるほど美味である。さらには催眠術さえも修得しており、これは適当な日本語を並べただけのデタラメなものながらも、効果を発揮する。
本人は自覚はしてないが変装が非常に下手であり、張を暗殺する為にロックに変装するが全く似てないにもかかわらず、「完璧だ」とつぶやき、ロックを呆れさせ、張からの指示を受けていた三合会の構成員を爆笑させた。性格は温厚で礼儀正しく、仁義の心を持った好漢であるが、ピザ喰う亀の話題には激しい憎悪を見せる。
「悪の巨魁」として張の命を狙い、ロックに変装し熱河電影公司ビルに潜入するが完全に見破られており、張がシェンホアらとの交戦時に使用した撒菱にあったマークから、彼が三合会の通販詐欺被害者だとわかり、ニューヨーク支部から販売品を輸送してもらった張の「私はお前と同門のニンジャ、シャドードラゴンである」との芝居にまんまと騙され、最終的にグレーターニンジャの称号を授与され、張に言われるがまま三合会の一員となって香港へと渡った。
しかし、小説第2弾では「優秀だが平素の取り扱いに困る」として送り返され、張の下で働くようになる。刺客としてだけでなく間諜にも長ける。ロットンとは交戦を経て格闘ゲーム友達となる。
シェイターネ・バーディ
スタニスラフ・カンディンスキー
兵役上がりの狙撃手。ドラグノフを使用した神業級の狙撃のほか、パラシュート降下時のピンポイント着地など風を自在に味方に付ける術を持つ。仕事仲間からはスタンと呼ばれる。
シベリア、ヤマロ・ネネツ自治管区出身のネネツ人のクォーターで、猟師の叔父から狙撃を仕込まれ、風速や風向きの読みなど風との付合い方を身につけていった。叔父によれば、スタンの先祖は部族一のシャーマンであったとのこと。
バラライカの元部下でソ連軍時代の階級は伍長。都会出身者が多くを占める遊撃隊の中では数少ないシベリア出身者。
少なくともアフガニスタン駐留時からのヘロイン中毒者で、仲間とはぐれムジャヒディンの捕虜となった際に禁断症状を味わい続けるという拷問に屈してしまい、以降はヘロインを見返りにムジャヒディンの側につく。小説版第1集のサブタイトル「悪魔の風(シェイターネ・バーディ)」とはムジャヒディンがスタンに付けていた二つ名である。ソ連が撤退する直前にアフガニスタンに舞い戻ったバラライカに救出されるが、薬物に溺れ祖国を裏切り敵に与していた自身を許すことが出来ず、ソ連に帰る事なく無頼の狙撃手となる。
ヘロインが心身に及ぼす重度のダメージにより、記憶の前後や内容は断片的で限り無く綯い交ぜかつあやふやになっているが、軍人としての誇りや狙撃手の仕事を必ず遂行し続けてきた矜持を強く持っており、ギリシャやトルコで行った仕事や、新たに請け負ったロアナプラでの張暗殺の依頼は軍の作戦であると半ば誤認している。
タイ・インドネシア国境付近の船上で張・ラグーン商会と交戦した後ロアナプラに入り、アジトの廃工場ではヘロインの副作用で人事不省に陥るが、シャドーファルコンの手引きにより一人落ち延びる。
後に、ロアナプラ市街でスタンを救うべく現れたバラライカと再会し、張暗殺から手を引きホテル・モスクワの一員となるよう話を持ちかけられるが、スタンにとって"パブロブナ大尉"は美貌と絶対的な狙撃の腕前と共に戦場を駆け自身を救い出した崇拝の対象であり、既に祖国に帰還し英雄として祝福されているはずの存在であった。それ故に彼女が東南アジアの犯罪都市でマフィアに堕した現実を受け入れられず、”パブロブナ大尉”と"バラライカ"は別人であるとして袂を分かち敵視するようになる。
再び人事不省に陥った後、タチアナの口入れを受けてホテル・モスクワとの秘匿会合に臨む張を狙い、ハミポム通りにある会合場所から約800メートル離れたビルの屋上で待機していたが、スタンの待機位置を読んでいた遊撃隊の狙撃を受け右肩を負傷。ダメージを顧みずに反撃したため傷口が拡がり、右腕は使い物にならなくなってしまう。左手にマカロフを携え、張を討つべく残された力を振り絞りハミポム通りに辿り着くが、突如ベンツから現れたバラライカと一対一で向かい合う格好になり、スチェッキンによる銃撃を受け倒れる。
意識が薄れ、バラライカに"パブロブナ大尉"の面影を見出す中で、彼女から「よく戦った、貴官の任務は全て完了した、今までご苦労であった」と告げられ、安堵して息を引き取る。
ジェイク
殺人ブログ「デッドリー・ビズ」の管理人。通称「U.C.J(アルティメット・クール・J)」。ヒップホップグループのMCのようなファッションで着飾ったおよそ裏社会の人間らしくない風体の男だが、凄腕の拳銃遣いであり、物語序盤ではレヴィの虚を突いて銃を向けてみせるという早撃ち技を披露した。
コルト・ガバメントをベースとした改造銃「UCカスタム」を愛銃としており、自身のウェブサイトにアップロードする銃口視点の画像を撮影するためにレーザーサイト型CCDカメラが銃身に装着されている。サイトは一部のマニアの間では有名であり、キャロラインも毎日アクセスしていた。暗殺の他にネット上のアフィリエイトで収入を得ており、ネットでのファンからの喝采は彼の拠所となっている。
暗殺の仕事においては多くの仲間を引き連れて対象を消耗させて最後に自身が止めを刺す方法をとっており、人心掌握や集団統率に長ける。基本的には調子のよい男を装う冷酷な性格だが、ヘロインの過剰摂取を行うスタンを窘める一面もある。
レヴィを気に入り、銃撃戦の様子をサイトに載せる際に表情を弄りバストを強調するなど面白おかしく紹介したため、彼女の猛烈な怒りを買う、
後にベニーによってブログをクラックされ「今まで書いてきた内容は全て嘘であり、自分の正体は実は肥満体のM男であった」という偽の記事を、レヴィ扮する女王様にいたぶられ悦ぶ画像とともに投稿され、「U.C.J」というキャラクターを完膚なきまでに破壊されてしまう。
自身の評判が地に落ちた後、茫然自失して暗路を彷徨い歩いているときにレヴィに決闘を挑まれ、ネット上の英雄ではなくガンスリンガーとしての矜持を取り戻して奮い立ち、早撃ちで対決するも敗北、最期はレヴィの女傑ぶりを讃えつつ死亡する。
タチアナ・ヤコブレワ
ホテル・モスクワ・タイ支部に逗留していた会計監査官。元KGB。変装が得意で、ごく基本的な化粧品だけで顔の印象を決定的に変化させる技術に長けており、「ジェーン」という赤毛の女性に化け兵力のスカウトを行っていた。
内通していたラプチェフも含めたKGB及びGRU出身者の総意を受けて、バラライカを失脚させるべく、スタン、ジェイク、シャドーファルコン、トルチュ団、ラグーン商会を雇い、ロアナプラにおけるホテル・モスクワと三合会の摩擦や抗争を誘発させるよう略を弄するものの、結果的に失敗。逃亡を謀るも遊撃隊に拉致され殺害される。
監査の名目でタイ支部から資金を横領したように状況を整えられ、更にはラプチェフが裏で手を回した嫌疑をかけられるように死体は成田空港のトイレで強盗事件の被害者として発見された。
キャロライン・モーガン
アロンゾ
ペドロ
アルボンディガ三兄弟
シェンホアと共に三合会に雇われたヒスパニック系の3人組。長男ウノ、二男ドス、三男トレスの3名からなる。シェンホアを「姉御」と呼んでいる。元はタンゴ歌手であったが売れないため殺し屋になった。場の空気を読まず、兄が歌うタンゴに弟が合いの手を入れるという『だんご3兄弟』を彷彿させる言動で鬱陶しがられる。ドスはストライカー自動ショットガン、トレスはモスバーグを得物としている。なお、アルボンディガとはスペイン風肉団子のことである。
三人ともシャドーファルコンの手にかかり、ウノはバグナクで喉を裂かれ、トレスは十字手裏剣で頭蓋を貫かれ、ドスはキャットウォークからの飯綱落としにより脳天を粉砕され、それぞれ死亡する。
チガーノフ
コズロフ
罪深き魔術師の哀歌
トリシア・オサリバン
フィリップ・オサリバン
ダリル・ランシング
カーディナス・シェリンガム
會 舜天(ツェン・シュンティエン)
陸韜(ルタオ)
會 克敏(ツェン・カーミン)
用語
地名
ロアナプラ(英語表記:Roanapra / 漢字表記:路南浦)
35年前までは寂れた辺境の港町に過ぎなかったが、1993年に起きた三合会とホテル・モスクワの全面抗争など幾多の危機を乗り越え、複数の国際犯罪組織が共同支配する地球上で最も悪党が跋扈する「悪徳の街」として繁栄するに至った。かつては同地にフランス租界が存在し、当時の植民地風の建造物が今も残されている。
「El Baile de la muerte」において、キャクストンがロアナプラと1969年当時の旧南ベトナム・サイゴン(後のホーチミン市)との近似に言及しており、サンカンパレスホテル(モデルはマジェスティック・ホテル)などサイゴン市街を思わせる建物や風景が描写されている。
OVA版では、太平洋戦争中に日本軍が軍港とするために開発し、戦後は麻薬の一大密輸港になったという設定が追加されている。また、バンコクから高速バスで行けることが明かされた。
勢力
ラグーン商会
第二次世界大戦で使われた魚雷艇(アメリカ製エルコ 80フィート級PTボートの改造型)を用い、海上輸送をメインに活動している。輸送賃さえ支払えば、荷の中身にはこだわらず運んでいる。
ホテル・モスクワ
同支部は頭目バラライカを含む中枢構成員がアフガニスタン帰還兵(アフガンツィ)で構成されている。それ故に言動や作戦行動は軍事色が濃く、また互いの呼称が当時の階級であるなど、その名残が見られる。重武装した軍隊同然の武力、統率力もあって戦闘力に関してはロアナプラでも随一であり、街の抑止力となっている(アニメ版の日本編では、バラライカらが離れた間のロアナプラは、タガが外れたかのように銃声が飛び交う無法地帯となっていた)。
移動時に使う車はメルセデス・ベンツ・Sクラス。
三合会(トライアド【原作】) / (さんごうかい【アニメ版】)
ロアナプラにおける勢力版図はホテル・モスクワを凌ぎ、1993年に全面抗争で痛み分けに終わった経緯がある。
黄金の三角地帯との結びつきも深く、そのケシ畑を土台としたヘロイン精製プラントを持つ事が後に米軍とロベルタの戦争に関わるきっかけになる。
コーサ・ノストラ
マニサレラ・カルテル
暴力教会
教会という立場を利用して裏稼業を行っており、悪徳の都と称されるロアナプラで商売をやっているだけあって荒事にも慣れたもので、銃撃戦もお手の物。
その他
旭日重工株式会社
国境を越えて事業を展開しているようで、レアアースやレアメタルを調達する資材調達部には英語やスペイン語に堪能な人材を抱え、ロアナプラ近郊の華僑にもパイプを持つ他、傭兵会社ともコネを持つ。
最近は業績が芳しくなく上層部は回復を焦っていたため、某国の核開発協力要請を承諾してしまい、ロックが巻き込まれたデータディスクを巡る騒動はその計画の情報を巡るものだった。ディスク奪還のためコネクションをフル活用し、EO社にも撃っただけ請求書が通る破格の条件で仕事を依頼するも最終的に資材調達部の部長とバラライカとの取引で事を治める。
書誌情報
単行本
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
広江礼威 『BLACK LAGOON』 小学館〈サンデーGXコミックス〉 既刊13巻(2023年12月19日現在) | ||
1 | 2002年12月12日 | 4-09-157201-4 |
2 | 2003年7月19日 | 4-09-157202-2 |
3 | 2004年4月19日 | 4-09-157203-0 |
4 | 2005年7月19日 | 4-09-157204-9 |
5 | 2006年3月17日 | 4-09-157020-8 |
6 | 2006年11月17日 | 4-09-157075-5 |
7 | 2007年10月19日 | 978-4-09-157113-7 |
8 | 2008年7月18日 | 978-4-09-157140-3 |
9 | 2009年10月19日 | 978-4-09-157189-2 |
10 | 2014年5月19日 2014年5月16日(限定版) |
978-4-09-157375-9 978-4-09-941831-1(限定版) |
11 | 2018年11月24日 | 978-4-09-157551-7 978-4-09-943031-3(限定版) |
12 | 2021年8月19日 | 978-4-09-157646-0 |
13 | 2023年12月19日 | 978-4-09-157790-0 978-4-09-943142-6(限定版) |
広江礼威(原作) / イダタツヒコ(作画) 『BLACK LAGOON 掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘』 小学館〈サンデーGXコミックス〉 既刊7巻(2023年12月19日現在) | ||
1 | 2020年7月17日 | 978-4-09-157603-3 |
2 | 2020年12月18日 | 978-4-09-157616-3 |
3 | 2021年8月19日 | 978-4-09-157647-7 |
4 | 2022年2月18日 | 978-4-09-157670-5 |
5 | 2022年9月16日 | 978-4-09-157688-0 |
6 | 2023年3月17日 | 978-4-09-157746-7 |
7 | 2023年12月19日 | 978-4-09-157787-0 |
広江礼威(原作) / やまむらはじめ(作画) 『BLACK LAGOON エダ イニシャルステージ』 小学館〈サンデーGXコミックス〉 既刊3巻(2023年12月19日現在) | ||
1 | 2022年9月16日 | 978-4-09-157690-3 |
2 | 2023年3月17日 | 978-4-09-157747-4 |
3 | 2023年12月19日 | 978-4-09-157788-7 |
第10巻発売時にはレヴィや馮亦菲が登場する新作短編アニメを交えたTVCMが放送されたほか、第11巻発売時にも同様のTVCMが放送された。いずれも、アニメ制作はマッドハウス、ナレーションは豊口めぐみが担当している。
小説
- 広江礼威(原作・イラスト) / 虚淵玄(著)、小学館〈ガガガ文庫〉
- 『ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ』2008年7月18日発売、ISBN 978-4-09-451079-9
- 『ブラック・ラグーン2 罪深き魔術師の哀歌』2011年1月18日発売、ISBN 978-4-09-451249-6
- 『ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ』2008年7月18日発売、ISBN 978-4-09-451079-9
- 『ブラック・ラグーン2 罪深き魔術師の哀歌』2011年1月18日発売、ISBN 978-4-09-451249-6
イラスト集
- 広江礼威 『BLACK LAGOON Illustrations Onslaught』 小学館、2021年8月19日発売、ISBN 978-4-09-199071-6
- 「20周年記念グッズ付き限定版」同時発売、ISBN 978-4-09-943092-4
- 「20周年記念グッズ付き限定版」同時発売、ISBN 978-4-09-943092-4
テレビアニメ
これまでに2つのシリーズを連続テレビアニメとして全24話制作、独立局を中心とした各局で放送(当時の言い方だと「UHFアニメ」)。監督は片渕須直(シリーズ構成・脚本・OVA版の同セクションも担当)。本放送以後もTOKYO MXで、しばしばリピート放送が続けられている(直近では2021年4月より放送)。
第1期『BLACK LAGOON』
第2期『BLACK LAGOON The Second Barrage』
オープニングやエンディング、アイキャッチおよび話数は、第1期からの継続扱いとなっており、第1期のDVD版#12の最後には第2期#13の次回予告が収録されている。ただし、オープニングアニメーションには随所に「The Second Barrage」のロゴが入っている。
全放送局で一部台詞を削除して放送されたが、DVD版では完全収録されている(TOKYO MXでは後の第1期・第2期計24話一挙放送などで台詞カットなしバージョン〈DVD版ではない〉を放送している)。
メ〜テレでは、第10話 (#22) のAパート冒頭にて音声処理を行っていることをテロップで表示した。また、第11話と第12話(#23と#24)にて番組開始時に「社会上不適切と思われる表現がありますが、制作側の意図を尊重しそのままの形で放送します」という内容の静止画フリップを5秒間表示した。
第11話(#23)では、制作中に発生した事故により作画クオリティが大いに低下し、それを放送せざるを得なかった状況についてスタッフが謝罪していた(スタッフによる公式ブログ上で発表。事故の内容については不明)。DVDには作画修正版が収録されている。
スタッフ
- 原作 - 広江礼威(小学館刊『月刊サンデージェネックス』連載)
- 監督・シリーズ構成・脚本 - 片渕須直
- 助監督 - 川村賢一
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 筱雅律
- メカニックデザイン・プロップデザイン - 木村雅広
- 美術監督 - 金子英俊
- 色彩設計 - 角本百合子
- 撮影監督 - 増元由紀大
- 編集 - 木村佳史子
- 音楽 - EDISON
- 音響監督 - 本田保則
- エグゼクティブプロデューサー - 都築伸一郎、丸田順悟、後藤秀樹
- アニメーションプロデューサー - 松尾亮一郎
- プロデューサー - 西村潤、小倉充俊、岡本順哉
- アニメーション制作 - マッドハウス
- 製作 - BLACK LAGOON製作委員会(ジェネオンエンタテインメント、小学館、GENEON ENTERTAINMENT (USA) INC.)
主題歌
オープニングテーマ「Red fraction」(#24では使用されず)
エンディングテーマ
「Don't Look Behind」(#15・#24を除く)
「The World of midnight」(#15)
本曲におけるエンディングの映像は、「Don't Look Behind」と同じように真っ暗な海岸を歩く足元から始まるが、徐々に明るくなりヘンゼルとグレーテルが青空を見上げるシーンで終わるという、本編ラストの余韻を残すものとなっている。このエンディングだけで「ちょっとしたTVアニメの本編1本分の3分の1にもあたる作画枚数」を費やしている。
「Peach Headz Addiction」(#24)
上記の他、#21では原作を踏襲してギターウルフの「環七フィーバー」が劇中音楽として使用された。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 原作エピソード | |
---|---|---|---|---|---|---|
BLACK LAGOON | ||||||
#1 | The Black Lagoon | 西村聡 | 川村賢一 | 菅野利之 | Black Lagoon | |
#2 | Mangrove Heaven | 川村賢一 | 加藤やすひさ | |||
#3 | Ring-Ding Ship Chase | 片渕須直 | 片渕須直 荒木哲郎 |
Cindy. H. YAMAUCHI | Chase for ring-ding ships | |
#4 | Die Rückkehr des Adlers | 室井ふみえ | Das Wieder Erstehen Des Adlers | |||
#5 | Eagle Hunting and Hunting Eagles | 香月邦夫 | 奥田佳子 | |||
#6 | Moonlit Hunting Grounds | そえたかずひろ | 川村賢一 | 立石聖、木村雅広 香月邦夫、室井ふみえ 日向正樹、そえたかずひろ 井上英紀 | ||
#7 | Calm Down, Two Men | 駒井一也 片渕須直 |
川村賢一 まつもとよしひさ |
渡辺章 | Calm Down, Two Men | |
#8 | Rasta Blasta | 荒木哲郎 | 井上英紀 | Rasta Blasta | ||
#9 | Maid to Kill | |||||
#10 | The Unstoppable Chambermaid | 日向正樹 | ||||
#11 | Lock'n Load Revolution | 川村賢一 | 朝来昭子 そえたかずひろ(アクション) |
Goat, Jihad, Rock'N Roll | ||
#12 | Guerrillas in the Jungle | 荒木哲郎 | 濁川敦 | 日向正樹 そえたかずひろ(アクション) | ||
BLACK LAGOON The Second Barrage | ||||||
#13 | The Vampire Twins Comen | 片渕須直 | 下田久人 | 渡辺純子 | Bloodsport Fairytale | |
#14 | Bloodsport Fairytale | 吉本毅 | 井上英紀 そえたかずひろ(アクション) | |||
#15 | Swan Song at Dawn | 室井ふみえ | 柳伸亮 そえたかずひろ(アクション) | |||
#16 | Greenback Jane | 中村亮介 片渕須直 |
川村賢一 | Kim. Ki Doo | Greenback Jane | |
#17 | The Roanapur Freakshow Circus | 片渕須直 | 鈴木孝典 | 阿部望 そえたかずひろ(アクション) | ||
#18 | Mr. Benny's Good Fortune | 下田久人 金澤洪充 |
日向正樹 そえたかずひろ(アクション) | |||
#19 | Fujiyama Gangsta Paradise | 岡本英樹 川村賢一 |
立石聖、日向正樹 そえたかずひろ(アクション) |
Fujiyama Gangsta Paradise | ||
#20 | The Succession | 平木耕一郎 | 川村賢一 | 日向正樹 そえたかずひろ(アクション) | ||
#21 | Two Father's Little Soldier Girls | 香月邦夫 片渕須直 |
香月邦夫 | 斎藤和也、日向正樹 そえたかずひろ(アクション) | ||
#22 | The Dark Tower | 阿保孝雄 | 井上英紀 | |||
#23 | Snow White's Payback | 片渕須直 | 今村大樹、森田岳士 森前和也 そえたかずひろ(アクション) | |||
#24 | The Gunslingers | 日向正樹、朝来昭子 室井ふみえ、奥田佳子 浦谷千恵、井上英紀 筱雅律 そえたかずひろ、香月邦夫 (アクション・エフェクト) |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
第1期 | |||||
千葉県 | チバテレビ | 2006年4月9日 - 6月25日 | 日曜 2:35 - 3:05(土曜深夜) | 独立UHF局 | |
東京都 | 東京MXテレビ | 日曜 23:30 - 翌 0:00 | 現:TOKYO MX | ||
京都府 | KBS京都 | 2006年4月12日 - 6月28日 | 水曜 1:30 - 2:00(火曜深夜) | ||
神奈川県 | テレビ神奈川 | 水曜 1:45 - 2:15(火曜深夜) | |||
中京広域圏 | メ〜テレ | 水曜 3:23 - 3:53(火曜深夜) | テレビ朝日系列 | ||
長野県 | 長野朝日放送 | 2006年4月13日 - 6月29日 | 木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) | ||
奈良県 | 奈良テレビ | 木曜 1:40 - 2:10(水曜深夜) | 独立UHF局 | ||
栃木県 | とちぎテレビ | 2006年4月14日 - 6月30日 | 金曜 1:50 - 2:20(木曜深夜) | ||
愛媛県 | あいテレビ | 金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) | TBS系列 | ||
群馬県 | 群馬テレビ | 2006年4月15日 - 7月1日 | 土曜 1:45 - 2:15(金曜深夜) | 独立UHF局 | |
埼玉県 | テレビ埼玉 | 土曜 2:00 - 2:30(金曜深夜) | |||
宮城県 | 仙台放送 | 2006年4月18日 - 7月4日 | 火曜 1:59 - 2:29(月曜深夜) | フジテレビ系列 | |
福岡県 | 九州朝日放送 | 火曜 2:25 - 2:55(月曜深夜) | テレビ朝日系列 | ||
長崎県 | 長崎文化放送 | 2006年4月20日 - 7月6日 | 木曜 2:45 - 3:15(水曜深夜) | ||
石川県 | 石川テレビ | 2006年4月27日 - 7月13日 | 木曜 1:40 - 2:10(水曜深夜) | フジテレビ系列 | |
兵庫県 | サンテレビ | 2006年7月7日 - 9月22日 | 金曜 2:05 - 2:35(木曜深夜) | 独立UHF局 | |
第2期 | |||||
宮城県 | 仙台放送 | 2006年10月3日 - 12月19日 | 火曜 1:59 - 2:29(月曜深夜) | フジテレビ系列 | |
福岡県 | 九州朝日放送 | 火曜 2:25 - 2:55(月曜深夜) | テレビ朝日系列 | ||
兵庫県 | サンテレビ | 2006年10月4日 - 12月20日 | 水曜 1:10 - 1:40(火曜深夜) | 独立UHF局 | |
京都府 | KBS京都 | 水曜 1:30 - 2:00(火曜深夜) | |||
神奈川県 | テレビ神奈川 | 水曜 1:45 - 2:15(火曜深夜) | |||
中京広域圏 | メ〜テレ | 水曜 2:43 - 3:13(火曜深夜) | テレビ朝日系列 | ||
長野県 | 長野朝日放送 | 2006年10月5日 - 12月21日 | 木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) | ||
奈良県 | 奈良テレビ | 木曜 1:40 - 2:10(水曜深夜) | 独立UHF局 | ||
石川県 | 石川テレビ | 木曜 2:40 - 3:10(水曜深夜) | フジテレビ系列 | ||
栃木県 | とちぎテレビ | 2006年10月6日 - 12月22日 | 金曜 1:35 - 2:05(木曜深夜) | 独立UHF局 | |
愛媛県 | あいテレビ | 金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) | TBS系列 | ||
群馬県 | 群馬テレビ | 2006年10月6日 - 12月22日 | 金曜 25:45 - 26:15 | 独立UHF局 | |
埼玉県 | テレビ埼玉 | 2006年10月8日 - 12月24日 | 日曜 2:00 - 2:30(土曜深夜) | ||
千葉県 | チバテレビ | 土曜 2:05 - 2:35(土曜深夜) | |||
東京都 | TOKYO MX | 日曜 23:30 - 翌 0:00 | |||
長崎県 | 長崎文化放送 | 2006年10月12日 - 12月28日 | 木曜 2:45 - 3:15(水曜深夜) | テレビ朝日系列 |
映像特典
HDマスター版で発売された第1期&第2期BDにのみ収録。原作単行本の巻末オマケ漫画をアニメ化した短編で、全7話。第8巻には第3期予告編を収録。
話数 | サブタイトル | 絵コンテ / 演出 | 作画監督 | 作画 |
---|---|---|---|---|
1 | BLACK LAGOON 高校編 | かとうやすひさ | ひなたまさき | まえだよしひろ |
2 | BLACK LAGOON 魔法少女編 | かわいさやか | ||
3 | BLACK LAGOON バラライカの憂鬱 | むろいふみえ | ||
4 | BLACK LAGOON 男の子女の子編 | かとうやすひさ | ひなたまさき かとうやすひさ |
おおしまひろゆき かわいさやか たまきりえ かとうやすひさ |
5 | BLACK LAGOON 納涼 怖い話編 | むろいふみえ | ひなたまさき | おおやこうじ たまきりえ |
6 | BLACK LAGOON ビバ!ヤング編 | かとうやすひさ | いまむらたいき たまきりえ かとうやすひさ | |
7 | BLACK LAGOON めざせお笑いグランプリ | むろいふみえ | ひなたまさき | いまむらたいき ひなたまさき |
DVD・BD
DVDは各巻2話ずつ収録。BDはHDマスター制作で各巻3話ずつ収録。BD-BOXは第1期・第2期・OVA全話収録。発売元:ジェネオンエンタテインメント・小学館。
DVD
BD
BD-BOX
CD
- 『BLACK LAGOON ORIGINAL SOUND TRACK』 2006年8月30日発売
OVA
アニメ第3期として、2010年7月17日から2011年6月22日まで発売された。全5巻。タイトルは『BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail』(ブラック・ラグーン ロベルタズ・ブラッド・トレイル)。収録時間は第1巻のみ35分、第2巻 - 第5巻は各30分。
話数表記は第2期からの継続扱いで、#25 - #29となっている。
2010年6月下旬には第1巻の発売に先駆け、テレビ先行放送が実施された。ほとんどの放送局では30分枠で、過激な描写の自主規制や枠内に収めるための再編集を行ったショートバージョンが放送されたが、シリーズ初放送の毎日放送では35分枠で、それらを施さなかったロングバージョンが放送された。
2012年2月10日、BSデジタル放送のWOWOWにてテレビシリーズ1・2期とともにテレビ初放送。同年12月末には、TOKYO MXで全5話を2時間枠(実質1時間45分)に編集した特別編集版が放送された。
スタッフ(第3期)
- 原作 - 広江礼威(小学館刊『月刊サンデージェネックス』連載)
- 監督・シリーズ構成・脚本 - 片渕須直
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 筱雅律
- プロップ&メカデザイン - 木村雅広
- 美術監督 - 金子英俊
- 色彩設計 - 角本百合子
- 撮影監督 - 藤田賢治
- 編集 - 木村佳史子
- 音楽 - EDISON
- 音響監督 - 本田保則
- 制作プロデューサー - 豊田智紀
- プロデューサー - 小倉充俊、岡本順哉
- アニメーション制作 - マッドハウス
- 製作 - BLACK LAGOON製作委員会(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント、小学館)
主題歌(第3期)
オープニングテーマ「Red fraction IO drive mix」
エンディングテーマ
「When Johnny Comes Marching Home」
「This moment 〜prayer in the light〜」(#29)
各話リスト(第3期)
巻数 | 話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 原作エピソード | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | #25 | Collateral Massacre | 片渕須直 | 室井ふみえ | 筱雅律、日向正樹 浦谷千恵、木村雅広 今村大樹、加藤やすひさ |
El Baile de la muerte | 2010年7月17日 |
2 | #26 | An Office Man's Tactics | 香月邦夫 | 筱雅律、今村大樹 木村雅広、日向正樹 朝来昭子 |
2010年9月30日 | ||
3 | #27 | Angels in the Crosshairs | 片渕須直 | 加藤やすひさ | 筱雅律、今村大樹 朝来昭子、日向正樹 浦谷千恵(アクション) |
2011年1月7日 | |
4 | #28 | Oversaturation Kill Box | 香月邦夫 | 筱雅律、加藤やすひさ 木村雅広 浦谷千恵(アクション) |
2011年3月11日 | ||
5 | #29 | Codename Paradise,Status MIA | 片渕須直 浦谷千恵 |
筱雅律、朝来昭子 今村大樹、日向正樹 |
2011年6月22日 |
放送局(第3期)
放送地域 | 放送局 | 放送日 | 放送時間 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
#25先行放送局 | |||||
神奈川県 | テレビ神奈川 | 2010年6月27日 | 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) | 独立UHF局 | |
近畿広域圏 | 毎日放送 | 日曜 3:28 - 4:03(土曜深夜) | TBS系列 | アニメシャワー第4部 | |
千葉県 | チバテレビ | 日曜 23:30 - 翌 0:00 | 独立UHF局 | ||
埼玉県 | テレビ埼玉 | 2010年6月28日 | 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) | ||
兵庫県 | サンテレビ | 2010年6月29日 | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | ||
京都府 | KBS京都 | 火曜 1:00 - 1:30(月曜深夜) | |||
愛知県 | テレビ愛知 | 2010年6月30日 | 水曜 1:28 - 1:58(火曜深夜) | テレビ東京系列 | |
東京都 | TOKYO MX | 水曜 2:00 - 2:30(火曜深夜) | 独立UHF局 | ||
本放送 | |||||
日本全域 | WOWOW | 2012年2月11日 | 土曜 0:00 - 3:30(金曜深夜) | BSデジタル放送 | リピート放送あり |
AT-X | 2013年9月8日 2013年9月15日 |
日曜 22:45 - 23:30(#25) 日曜 21:00 - 23:30(#26 - #29) |
アニメ専門CS放送 |
ゲーム
CTWがゲームプラットフォームのG123にて、HTML5のブラウザゲーム『BLACK LAGOON Heaven's Shot』を2023年12月7日にサービス開始した。ジャンルはRPG。基本無料(ゲーム内アイテム課金制)。
パチンコ・パチスロ
パチンコ
パチスロ
(2022年、エフ)
アプリ
- パチンコ・パチスロ『ブラックラグーン』は携帯電話向けにアプリ化されている。