BLACK OUT (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『BLACK OUT』(ブラックアウト)は、原作:キサラギリュウ、作画:朝基まさしによる日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)2010年14号から47号まで連載された。
あらすじ
「ジョニー」こと黒木仁は、かつては相模北高校野球部の投手だったが、2年前に甲子園での試合の9回表でエラーを起こしたライパチこと鈴木二郎が笑いながらジョニーに「ゴメンね」と謝り、それに激怒したジョニーは彼を殴り、同時に相模北高校を退学処分される。
それから2年後、ライパチが死んだという知らせが入る。ライパチから送られた遺書ともとれる手紙がジョニー宛に届いた事を機に事件が起きるようになる。これによりジョニーは『ライパチの死の謎』と手紙に記された『2年前のエラーの秘密』を探るために相模北高校に復学するが、元野球部監督の広岡と吉井が何者かによって立て続けに殺害されていく。
そして、一連の事件は意外な真実へとたどり着く。
登場人物
【】内は当時のポジション/現在の立場
相模北高校生徒
黒木 仁(くろき じん)
山倉 慎之介(やまくら しんのすけ)
相模北高校OB
鈴木 二郎(すずき じろう)
【控え→右翼手/戸籍上は死亡(実際は生存)】
元相模北高校野球部員で、ジョニーの先輩だった。「ライトで8番」であった事から、ライパチと呼ばれている。嫌な目に遭うと笑って誤魔化す癖がある。高橋から交代した直後にエラーにより相模北高校野球部が敗北する原因を作ってしまい、ジョニーに笑いながら謝罪をした事で殴り合いの喧嘩となった。その後野球部は出場停止となり、自身も敗北の原因となった男としてつるし上げに遭い、その影響で父親も失業してしまう。その後ジョニーと密かに再会して和解する。第1話で水死体として発見され、死亡発表前にジョニーに送った手紙により、ジョニーが2年前の試合に裏がある事を知る事になる。高校時代の甲子園の試合で右翼手なのに背番号が1となっているのは上原の代理の緊急招集でなった模様。ジョニーは「守備が下手」だと思っていたが実際は上手いらしい。
しかしライパチとして発見された死体は実は親友の高橋であり、実際は全ての真相を突き止めるために敢えて死を偽装して生存していた。あらかじめ藤田の接触によってエラーを強制されており、指示に従いエラーをするもその後の慎之介の笑みによって自分が騙されていた事を確信、笑みを浮かべてジョニーに謝罪したのもその傍観によるものだった。
上原 大輔(うえはら だいすけ)
松井 英雄(まつい ひでお)
谷 亮(たに とおる)
高橋(たかはし)
畑中 清(はたけなか きよし)
原野 辰彦(はらの たつひこ)
その他
黒木 道(くろき みち)
清原 真澄(きよはら ますみ)
広岡 弘務(ひろおか ひろむ)
藤田 元(ふじた げん)
広岡の退任後相模北高校野球部監督に就任した男。派手なスーツにサングラスというヤクザのような外見をしている。
正体は、将来有望な選手の価値を裏で吊り上げてプロ野球入りさせ、報酬として契約金の80%を受け取る「ブローカー」。2年前、試合直前に怪我をした上原が敗戦投手になる事で価値が下がってしまう事を危惧し、プロ野球入りを餌に慎之介を抱き込み八百長試合を仕組んだ張本人だった。しかしジョニーの好投により目論見が崩れるのを危惧した事で、ライパチを言葉巧みに騙してエラーを強制し八百長を成功させた。その事実を広岡が公表しようとしている事を知り、口封じのために広岡の定年退職壮行会の日に彼を殺害した。しかし現場と遺体には藤田を追っていたライパチの手でメッセージが残された事で、事件の収束は成されず再び真実は追われ続ける事となるが、警察に逮捕された。
備考
- 単行本では書き下ろしとして製作段階での裏話を描いたオマケ漫画や黒木、山倉の履歴書が掲載されている。
- 原作者のキサラギリュウに関するプロフィールは明かされていないが、単行本1巻では本作が初連載と明記されており、オマケ漫画では仮面を被った状態で描かれている。