BLUE DRAGON ラルΩグラド
漫画:BLUE DRAGON ラルΩグラド
原作・原案など:鷹野常雄,
作画:小畑健,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
巻数:全4巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『BLUE DRAGON ラルΩグラド』(ブルードラゴン ラル・グラド)は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)2007年1号から2007年32号まで連載された原作・鷹野常雄、漫画・小畑健によるファンタジー漫画作品。単行本は全4巻が出版されている。
概要
マイクロソフトより発売されたXbox 360用ゲームソフト『ブルードラゴン』の漫画化作品であり、本誌連載タイトルロゴの下部に『〜Xbox 360ゲーム(マイクロソフト)"BLUE DRAGON"より〜』との記載がある。『BLUE DRAGON』はゲーム・漫画・アニメ等のメディアミックス展開がされているが、本作は主人公が青い竜のカゲを使うこと以外、その他の作品と登場人物や世界設定が大きく異なる。
連載話数の単位は「TALE」(テイル)。サブタイトルは英単語で表記されている。
連載当初は週刊少年誌としては異例のメディアミックスや綴じ込み付録を行うなどで話題を集めたが、29話で打ち切りとなってしまった。
「ラルΩグラド」の「Ω」の記号は作者曰く、「Ω(オメガ)」ではなくギリシア神話の「☊(ドラゴンヘッド)」で、発音はされない。
ストーリー
世界にはカゲと呼ばれる存在がはびこり、滅亡の危機に立たされていた。カゲを率いる闇女王(オプスキュリア)のビラが、カゲの本来の世界である「闇の世界(ノワール)」を壊し、人間たちが暮らしている光の世界を支配しようと侵食を始めたためである。
スフェライト城もカゲに襲われるが、ミオの進言により、城の地下に封じられていたカゲ「ブルードラゴン」グラドと彼を宿す王子ラルは牢から出され、カゲ達たちを撃退する。 その後ラルとグラド、それにミオは闇女王ビラを倒すための旅に出る。
もう一つの最終回
最終巻の巻末には、この作品の設定資料集などが載っている。その一つに、漫画とは違う最終回が文章で書かれている。
登場人物
ビラを倒す者たち
ラル一行
ラル
本作の主人公。15年前、ドラゴンのカゲを宿した赤ん坊として生まれ、ドラゴンを恐れた王・ロイの命令で、城の地下牢に封印されていた。身分上はスフェライト城の王子のため、特別に家庭教師(ミオ)を付けられて教育を受けた。前述の事やラルの発言から年齢は15歳と推測される。幽閉されながらもグラドとミオに育てられたお蔭で無垢な心を持つ。その一方で、自身を閉じ込めた人間(ロイ)に対する怒りの感情や、全ての元凶であるビラへの復讐心を内に抱えている。牢の外の世界を大いに気に入り、ミオの身体に興味を示したことを機に女(特に胸)好きとなった。何よりも女のためにカゲと戦うことを決意する。まだ幼いアイアを可愛いと評した時には、ロリコンだと自称した。
グラドの影響で身体をドラゴンの様に変化させることが可能で、手をドラゴンの爪で覆ったり翼を生やして滑空できるなど、かなり人間離れしている。グラドが体内にいるときは竜の鱗のような硬い材質のものが体を覆い、全裸になっても微妙に鱗が体を覆っているため完璧な裸にはならない。グラドをカゲとして出現させると鱗のようなものは消える。
当初は、あまりに幼稚・スケベな下ネタ的言動が目立ったが、次第に人間的な知性や感情を身につけ、これらの言動は抑えられていった。元々悪知恵の働く少年であり、グラドがラルを捕食しなかった理由の一つに知能(知性ではない)の高さを挙げている。
その一方で、ビラへの復讐心やガネットへのライバル意識から功を焦って失敗したり、女好きであることにつけこまれてカゲに騙されたりと未熟なところがある。また、15年間暗室に閉じ込められ続けてきたため、そのトラウマで暗所恐怖症になっており、夜も完全な真っ暗闇では寝られない。
最後はグラドと完全融合してラルグラドとなる。この姿になるとラル自身も闇の世界で生きなければならない。このため、ビラを青い炎で葬り去った後、他のカゲたちと一緒に闇の世界へと行った。
ブルードラゴン
ラルと共存している青きドラゴン。名は「グラド」。ラルが赤ん坊のころにとりつき、知恵と血肉を与えた。ラルの父親代わりであると同時に“ビラ(闇女王)”の裏切り者である。ラルとは従来の生物とカゲの関係ではなく、ラルが名づけた「特殊融合(フレンド)」と呼ばれる特殊な関係となっている。多くのカゲ達から「狂乱の魔獣(デリル=モンストール)ブルードラゴン」、ビラからは「最強のカゲ」と言われるほどに強大な力を持ち、恐れられている。人間の武器を取り込み、その武器を任意に解放して攻撃することができる。また、巨大なタテガミは鋭利な刃物として振るうことができる。
最強の武器として、「青い炎(フラムブルー)」と呼ばれるドラゴンの息吹を駆使する。青い炎はフルサイズで放てば、一瞬にして見渡す限りの山々を焼き、岩をも溶かし去る威力・弾速・効果範囲を有し、地面めがけて発射した際には大爆発を巻き起こす。無論このような極大火力は一発しか使用できず、普段の大きさの際には小規模な爆発を起こす(それでも大型のカゲを焼き殺す威力がある)程度で、なおかつ数発しか発射できない等、燃費が良くない。
普段は3メートルほどの大きさだが、「実体(フルサイズ)」することにより10倍ほどに巨大化する(正確には本来の姿に戻る)。基本的にラルの言うことには忠実だが、負けず嫌いなために時折ラルの言うことを聞かなくなる。例えば、自らの姿を模倣されると模倣した者を有無を言わせず滅し、自分の体を傷つけたものには必ず報復する。
ブルードラゴン
ラルと共存している青きドラゴン。名は「グラド」。ラルが赤ん坊のころにとりつき、知恵と血肉を与えた。ラルの父親代わりであると同時に“ビラ(闇女王)”の裏切り者である。ラルとは従来の生物とカゲの関係ではなく、ラルが名づけた「特殊融合(フレンド)」と呼ばれる特殊な関係となっている。多くのカゲ達から「狂乱の魔獣(デリル=モンストール)ブルードラゴン」、ビラからは「最強のカゲ」と言われるほどに強大な力を持ち、恐れられている。人間の武器を取り込み、その武器を任意に解放して攻撃することができる。また、巨大なタテガミは鋭利な刃物として振るうことができる。
最強の武器として、「青い炎(フラムブルー)」と呼ばれるドラゴンの息吹を駆使する。青い炎はフルサイズで放てば、一瞬にして見渡す限りの山々を焼き、岩をも溶かし去る威力・弾速・効果範囲を有し、地面めがけて発射した際には大爆発を巻き起こす。無論このような極大火力は一発しか使用できず、普段の大きさの際には小規模な爆発を起こす(それでも大型のカゲを焼き殺す威力がある)程度で、なおかつ数発しか発射できない等、燃費が良くない。
普段は3メートルほどの大きさだが、「実体(フルサイズ)」することにより10倍ほどに巨大化する(正確には本来の姿に戻る)。基本的にラルの言うことには忠実だが、負けず嫌いなために時折ラルの言うことを聞かなくなる。例えば、自らの姿を模倣されると模倣した者を有無を言わせず滅し、自分の体を傷つけたものには必ず報復する。
ミオ
ラルの教育係の女性。眼鏡を掛けている。ラルが地下牢に封印されてから15年間教育を続けてきたため、ラルを信頼している。年齢は不詳だが、回想シーンによれば幼少のころからラルの教育係をしていたので、20代後半ということになる。性格は極めて温厚で頭脳明晰、またかなりの巨乳の持ち主であり、ラルに服を引きはがされてしまったときには、胸を揉みしだかれた。それからも胸を揉まれることがしばしば。ラルからは「ミオ先生」と呼ばれ、慕われている。特殊融合可能なカゲが5匹であることを知らなかったことなどを除けば、カゲについてのほとんどの知識を有しており、戦闘においては、敵の弱点や特徴を教えるアドバイザーとして活躍する。ルリーラの街で岩獣に捕まり、ビラの生贄になりそうになったが、ラルたちにより難を逃れる。その一件に加えルシルの件もあって、戦力不足を痛感しており、セノルがファーストのカゲを解放奴隷たちに提供した際には自分も志願し、下記の硬鎌獣を会得している。最終回では完全融合したラルが闇世界へ行くのを「ありがとう」と涙を流しながら見送った。もう一つの最終回ではコリーと完全融合してラルと共に闇世界へ行くという設定になっている。
ヌイ
ガネット一行
ガネット
ホワイトタイガーの宿主。「無敵の戦士」と呼ばれている。ラル達より早く闇女王の元へ向かっている。あいさつである「アディオス」が口癖だが、周りからは不評な模様。憎まれ口をたたいたり、子供相手にムキになったりする面もあるが、戦略の綿密さからかなり慎重な性格とも取れる。剣の達人であり、ホワイトタイガーを宿す以前にも、剣で複数のカゲを一瞬で倒していた。闇女王討伐の前にラルとスンスに挑まれ、最初は勝っていたが策に嵌って負けを認めた。負けた場合の約束は「共にザンガ城とノアギア城の人間を救出すること」。これによりガネットは緻密な計略を提案し、ラル達と共に捕らわれていた人間たちを救った。約束を果たした後、リーラとセノルを連れ三人で闇女王討伐に向かう。ジュギル城ではラルと再び手を組み闇女王と戦った。
ホワイトタイガー
ガネットと共存しているカゲ。名は「ガイア(ガイラ)」。生態は「特殊融合(フレンド)」。(自身は「特殊融合(トクベツ)」と呼んでいる。)人間に味方する最大のカゲ。最速時には『青い炎』よりも早く移動することができるほどの俊足を持つ。勇敢で知恵のある宿主を求め、現在はガネットを宿主にしている。より強い宿主を見つけたとき、宿主を変えてから前の宿主を喰い知恵と能力を奪う。つまり、現在の宿主であるガネットより強い宿主が出てきてしまうとガネットは喰われる運命にあるということで、作中でもガネットにプレッシャーを与えている。しかしその一方で彼はガネットを一回のみ可能な特殊融合の相手に選んで力を与えている。今までの宿主とは特殊融合しなかった、彼だけ何度も特殊融合できる、再度特殊融合するためには前の宿主を殺さなければならないなどの推測が立つが詳細は不明。地上のカゲの中では最速を誇り「確信の猛獣(シュール=モンストール)ホワイトタイガー」と呼ばれ、ブルードラゴンのグラドと共に恐れられている。ガネットと協力して戦うことが多く、ガイラの頬の部分から伸びるワイヤーを使って、大勢のカゲを一瞬にしてズタズタに切り裂く。
ガネットは「ガイラ」もしくは「ガイア」と2種類の呼び方をしている。「ガイラ」はタイガーと会話するときに用い、「ガイア」は独り言(タイガーに聞かせたくない内容)の時に用いている。ビラ亡き後はガネットから離れ、復活した闇世界へと帰っていった。
闇女王の勢力のカゲ
ビラとその手下のカゲたち。人間に味方するカゲおよび中立のカゲは登場人物の項を参照。
闇女王(オプスキュリア)ビラ
全体像について
TALE2で登場。元カビル国ジュギル城にいる。手下のカゲからは「ビラ様」、グラドからは「闇の世界を壊したあいつ」と呼ばれる。闇世界を壊し光ある世界(この世界)に手下達と共に侵入してきた。手下のカゲの中から自分と同じように美しく賢くなったカゲと後継者を作り、人間を消滅させようとしている。
そのため手下のカゲ達に自分のように美しくなれと命じ、功績のある部下に自分の細胞を有した私物を与えることで知能や戦闘力を与えている。
性格は女王らしく傲慢で、自身の美しさを保つ為なら手段を選ばない。また「美」に対してこだわりを持ち、宿主を次々に変えて使い潰していた。レッドフェニックスが離反した際、宿主のヤヤの方をなくしたのを悔しがっていた。
日頃は自分の求める「美」で遊んでいて、城内で手下のカゲ同士を戦わせるのが趣味。
甘いものが好物。城の地下に人間の男を捕らえていて、自分の為に人間が食べる様なデザートなどを作らせている。
ブラックライノセラスと戦っていたグラドを倒そうとしたが、完全融合したラルとグラド(ラルグラド)の「青い炎(フラムブルー)」で残りの手下達もろとも倒された。
生態・能力について
ビラは特殊融合出来るカゲの一つ「クリアヒューマン」である。しかし宿主と特殊融合せず次々と宿主を変えていった。美の追求のためである。
「クリアヒューマン」の能力としては、宿主と共に姿を消す事が出来る事、また、睨みつけることでカゲを蒸発させる事も出来る。ビラの手下のカゲ達はこれを「憂いのヒトミ」と呼んで恐れている。ただし、この能力を使う時には本人、宿主共に姿を現す必要がある。また、人間や完全融合したカゲには効かない。(不死身のカゲであるレッドフェニックスに効くかは不明。)
宿主の女の精(オーブ)を吸い取っていて、宿主と同じ容姿をしている。宿主の意識はないがその肉体は存在する。(大抵の場合、ビラの足元などに寝そべっている)
自分の椅子やベッド・バスタブなど様々な形状に変化する馬の頭やアンモナイト、鳥の翼、触手などを混ぜ合わせた物を家具にしている。
服や下着などを自由に変えることが可能である。
ビラの宿主となる女の経路
ビラの手下達に捕まった美女達は、ヤヤとフェニックスが守っているノアギア城に監禁され、手下のカゲによりビラの宿主として相応しいように磨かれていく。何人かの女が生贄として相応しくなったら、ビラのいるジュギル城に連れていかれ、ビラの元に出される。
ビラは自分の元に出された女たちから一人、容姿が気に入った女を選んで触手を使い自分の元まで連れてくる。ビラは女を脅し宿主になることを要求する。女が恐怖から要求を許可すると、ビラのカゲが女の影に侵入し体を包み、精を吸い取り、女の意識をなくしてしまう。触手が女の着ていた服を剥がし、全裸にさせる。こうして女は意識をなくし瞳孔と口を開け、自分と同じ容姿になったビラの足元に横たわり宿主となる。
ビラが宿主に飽きると前述のように新しい宿主を選ぶ。この時前の宿主はビラから解放されるが、意識は戻らず何の抵抗も出来ない。その肉体は「恩賞」として手下達の所に放り込まれ、喰われて死ぬことになる。
TALE6とTALE29で宿主となった女の瞳孔の表現が変わった(TALE2は瞳孔が開き黒目が小さくなっていた。TALE6・13・17・20・22・25・27では瞳孔の色が一色になっている。TALE29では白目になっている)。宿主となった女の容姿などは下記(ビラの宿主となった女たち)に記入。
闇下五騎士(サンク・シュヴァリエ)
蜘蛛獣(アレニモンス)
ビラを慕っているカゲ
ビラの手下のカゲたち
百足(メガーヌ)
サソリ型のカゲ
スフェライト城に捕らえられたカゲ
二首蛇(ドゥオフーク)
半身馬獣(テッサリア)
岩獣(ロックモンストール)
TALE10で登場。名は無い。生態はサード。四角い石に化けている。非常に数が多く、組み合わされることで様々な形体に変形し、昼はルリーラの街の壁に紛れ込んでいた。最近の神隠し事件の原因であり、ギギの街の人間を喰い知恵を付けた。ビラの生贄となる女を捕らえるために、自分たちで作った高い壁からできる影を利用し、たくさんの女を目隠し代わりに(全裸にして)操り、狙っていた女を岩に隠しビラの元へさらった。ミオを人質にして、ラル達を石のブロックで作った闇に閉じ込めてから、押しつぶして殺そうとしたが、カフカの光石を用いた計略でミオを始めとした女たちを奪い返される。街中の石を体に組み込んでグラドと同型の姿となったが、それによりグラドの怒りを買ったため「青い炎」で一瞬にして蒸発させられた。
恐獣(ディノモンス)
海にいた大勢のマグロ型のカゲ
海にいた大型のカゲ
ジーガ
偽ビヨン
中立派
ヤヤ
TALE22で登場。レッドフェニックスの宿主。西洋の人形のような容姿をした少女。幼児(言葉が判るくらいの年齢)の頃にビラの生贄として出されたが、将来美人に育つ事が見込まれた為、成長してから宿主にしようというビラのアイデアにより生かされた。この為、ノアギアで特別に育てる為の見張りとしてレッドフェニックスを強制的に宿らされた。彼女の思考よりもレッドフェニックスの方が強かったため、洗脳状態になる。ラルとガネットがレッドフェニックスに大ダメージを与えた時、ヤヤとしての思考が甦り、ビラの宿主になることを涙を流しながら拒んだ。しかし、レッドフェニックスが復活すると再び洗脳されてしまう。洗脳されているときのヤヤは冷酷かつ残忍な性格で、うるさく騒ぎ立てるビラの手下のカゲたちを殺したり、姉の元へ近づこうとしたスンスを顔色一つ変えることなく切り裂いたりした。
レッドフェニックスの改心により、洗脳から解放され、またビラが倒された事で、ようやく解放された。その後は不明。
レッドフェニックス
TALE22で登場。名は「コリー」。数少ない雌のカゲで世界に5体しかいないと言われる特殊融合(フレンド)の一つ、レッドフェニックス。その翼はドラゴンの皮膚をも切り裂くほど強力である。「死なないカゲ」と言われ、光の世界に出ても死なず、ずっとファーストとして具現化することも可能。宿主を殺されても死なず、傷つけられても瞬時に再生する。またその血液には治癒能力があり、どんな病や傷でも治す力がある。彼女が光と闇どちらの世界にも中立である事に腹を立てたビラに捕まり、闇玉(オプスクリスタ){または闇晶(ビラタマ)とも言う}に閉じ込められていた。その後、ヤヤがビラの宿主としてふさわしく成長した時に自由にしてやるという条件でヤヤに宿り、ノアギア城の番人となる。人間の姿で戦ったラルを始め、ミオ、ガネット、カフカなど、協力して自らを倒そうとする人間たちの知恵と勇気に心を打たれたコリーは、改心してノアギア城の女たちを解放した。そして、自らは「これからの戦況を見てどちらにつくかを決める」と言い残して宿主のヤヤと共に飛び去った。ビラ亡き後はヤヤを解放し、闇水晶(ノワクレスタ)で自ら闇女王(オプスキュリア)となり、復活した闇世界へと帰っていった。
人間とカゲの戦いに巻き込まれる人々
カゲの特徴
光の無い世界で生まれ、立体としての体を持たない闇を彷徨う邪悪なもの。破壊力が高い。数はかなりいるものの雌は少ない。(作中に出るのはビラとコリーのみ)
元々賢くは無く醜い姿だが、他の生物を食らうことでその形質を会得する体質を有する。特に、人間を喰う事で知性が向上し、容姿も少し美しくなる。
生命力はかなり高く、不老であるが他殺された場合は普通に死ぬ。水中で無制限活動可能なのはサメ型のカゲ、クジラ型のカゲの二種だけであり、それ以外のカゲは、セカンド以上が水中生物を捕食した場合のみ水中活動が可能になる(息を止めて潜水することはできるが限度はある)。また、カゲが光の世界で具現化した場合、光に当たって生じる影もカゲの肉体となるため、杭を影に打ち込まれると動けなくなる。
後述する生態でセカンド及びサードに分類されるものは光の世界の生物と融合してしまっているため、闇の世界には戻れない。
カゲの生態
本作品における「生態」とは、カゲと、カゲを宿した人間などの光の世界の生物との関係の事を言う。作中には5種類の生態が存在する。
寄生型(ファースト)
カゲを具現化していない時に、寄生しているものが全くの暗闇に入れられてしまうと影ができなくなる為、カゲは闇の姿を具現化できなくなりその能力も発揮できなくなる。
尚、闇の世界に戻りたいカゲは、この生態に入る。
侵食型(セカンド)
増殖型(サード)
特殊融合(フレンド・トクベツ)
完全融合
作中の地名
スフェーン島
スフェライト城
ストラ城
ルリーラ街
カサビア大陸
ザンガ城
この城を陥落させた後、ガネットは女を救うために捕らわれていた男達の一部(希望者)にカゲをつけて兵士にした。
ノアギア城
ジュギル城