CIRCLEさーくる
漫画
作者:榊,
出版社:芳文社,
掲載誌:まんがタイムきららキャラット,まんがタイムきららMAX,まんがタイムきららフォワード,
レーベル:まんがタイムKRコミックス,
発表期間:2007年,2012年,
巻数:全5巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『CIRCLEさーくる』(サークルさーくる)は、榊による日本の4コマ漫画作品。「まんがタイムきららキャラット」(芳文社)にて2007年2月号から2012年3月号にかけて連載された。また、同誌の姉妹各誌にも時折ゲスト掲載がされていた。
概要
タイトル通りに大学サークルの漫画研究会を舞台にした作品であるが小ネタの類はなく、メンバーが織り成す日常を題材としている。初回はキャラット本誌刊行時期に合わせ、かなたたちが一年次の冬の話から始まっているが、作中の時間は23話で1年のように独自にゆっくり進んでいるため、夏の号に冬の話が掲載されるということもある。
なお、作者にとっては初の商業オリジナル作品である。
登場人物
登場人物はほとんどが姓のみで呼び合っているため、フルネームが判明していないキャラが多い。漫研メンバーの姓については中央線の、メンバー以外の人物については山手線を中心とした首都圏JR線の駅名に同一もしくは近い名称がある。
漫研メンバー
主人公と同級生
作品内では、大学1年→2年→3年と成長している。学業成績は、3名ともにかなり優秀である。
小金井 かなた(こがねい かなた)
本作の主人公。文学部に所属。金髪のショートヘアで、右耳の上に1つ、左耳の上に2つ、緑色のヘアピンを着けている。瞳は濃いカーキ。年齢に対して背と胸が小さいことを気にしている。たまに「胸が大きめに見える」ことがあるが、それはパッドを入れているためで、実際には限りなく平坦。口元には八重歯が光る。
大学近くのアパートで、1人暮らしをしている。雪で電車が止まったり、翌日にサークルのイベントがあって朝が特に早い時など、藤野を泊めることがある。通学は、自転車か徒歩。
やや幼い見かけに反し、料理が上手い。
非常に明るく、能天気とも言えるほど快活。運動神経もよく、たいていのスポーツができる。また、何かと両手を体側45度に上げるポーズを披露する。
名の「かなた」は、「彼方」からと思われることが多いが、実は「叶多」、つまり「いろいろな願いがたくさん叶う子であるように」という意味。ただ、字面がかわいくないとの理由で、ひらがなの「かなた」とされた。
藤野からは「かなちゃん」と呼ばれる。
寒さには強い。真冬でも大きめの上着に短いズボンを着用していることが多く、しばしば「はいてない」ように見える(四ツ谷に数回指摘された)。また、お尻と太ももが大きめに描かれている。
作品は、漫画が中心。イラストはあまり描かない。ただし、境に対抗してか、雑誌投稿はよくやっている(が、ほとんど採用されない)。
カラオケでは、アニメ声が出せる。しかし、音程はやや微妙。
境に好意を抱いているものの、なかなか告白できないでいたが、3年の学園祭が終わったある日に境の方から告白され恋人同士になった。
ゴキブリが苦手。部室に出現した時は、思わず悲鳴を上げた。
高校の頃は、漫研には所属していなかった。
境の会長就任と同時に、渉外・編集局長に就任する。
境 栄(さかい さかえ)
この学年では唯一の男子。経済学部に所属。金髪で、かなりボサボサ。横顔が額からあごまで一直線で描かれるほど、ややいかつい顔つきだが、性格は優しい。連載初期を除いて基本的に「糸目」で描かれる。身長がかなり高い。
大学近くのアパート(小金井が住むアパートとは別)で、1人暮らしをしている。食事はほとんど外食かコンビニ弁当で、冷蔵庫はほぼいつも空っぽ。通学は、自転車か徒歩。
高円寺たちの役員引退後、第30代の漫研会長となる。
作品は、イラストが中心。その上手さは先輩たちも認めるところで、雑誌に投稿した作品がよく採用されている。自前のパソコンを持ってから1か月足らずでCGイラストの技術を習得し、周囲を驚かせた。
小金井に好意を抱いているものの、こちらも打ち明けられなかったが、3年の学園祭が終わったある日に告白し恋人同士になった。
SD小金井を描くのが得意で、部内のイラスト帳「漫研ノート」に「小金井フライ(海老フライ風の小金井)」「た小金井焼き(たこ焼き風の小金井)」「タル小金井(胴体が木樽の小金井)」、さらにはタル小金井からの派生で「小金井危機一髪」などを描いたことがある。更に3年の学祭では、小金井の顔ぬいぐるみを作り上げ、終了後本人にプレゼントした。
小金井以外にも藤野を何回か描いたこともあり、3巻とびらにて『漫研部員SD化計画』として1年先輩、1年後輩までのイラストを披露している。
高校の頃は、学校に漫研自体がなかった。
兄弟は姉が一人いる。
藤野 綾(ふじの あや)
法学部に所属。濃いモスグリーンのストレートロングヘア。瞳は濃いマリンブルー。バストが90cm以上で、スタイルもよい。そのため、小金井や後輩の女子部員たちには羨ましがられている。小金井には「あやちゃん」、品川には「ふじのん」と呼ばれている。
実家住まいで、大学へは電車で片道1時間ほどをかけて通学している。
いつも笑顔を絶やさない「優しいお姉さん」タイプ。小金井とは親友で、スキンシップとしてよく抱き合っている。ただ、譲れないところはあるようで、小金井に2回ほど「物理的ツッコミ」を入れたことがある。
作品は、漫画・イラストともにこなす。
境の会長就任と同時に、副会長および総務・財務局長に就任する。
高校の頃にも漫研に所属し、副部長を務めた。また、生徒会も兼務し、そこでも副会長を務めた。役員交代の時、小金井・境ともに「綾ちゃん/藤野は副会長だろう」と思わせたほどの“永遠の副会長”。
主人公の先輩
作品内では、大学2年→3年→4年と成長している。女性2名は非常に優秀だが、男性3名は単位を落としまくり、卒業が危ぶまれている。
高円寺(こうえんじ)
男子。連載当初の漫研会長(第29代)。すぐ上の学年のメンバーがおらず、会長を2年間務めた。黒髪のショートヘアで、四角い枠の眼鏡をかけている。その奥が描かれることは皆無で、目が描かれたのは過去に一度だけである。
実家か1人住まいかは不明だが、電車で通学している。
漫研会長だったがほとんど絵は描かず(会誌にも掲載は1ページのみ)、「生涯一消費者を貫く」と宣言している。漫研女子たちには「会長顔過ぎる」と言われた。
小金井に好意を抱いているが、境の好意の強さを知っており、一歩引いた立場にいる。
手が小さく、小金井の手とほぼ同サイズ。また、小学校低学年の頃から小金井と指相撲をした大学3年の冬まで、女性の手に触ったことがなかった。
四ツ谷(よつや)
日野(ひの)
主人公の1年後輩
作品内では、大学1年→2年と成長している。学業成績は、平均かそれ以上。
上野原 泉(うえのはら いずみ)
三鷹(みたか)
中野(なかの)
信濃(しなの)
女子。サーモンピンクのロングヘアを、首のあたりで1束にまとめている。また、耳の上の毛束は前方に垂らしている。瞳もサーモンピンク。胸はそこそこある模様。
新勧シーズンではなく、1年の学祭後に入会した。同学年のためか上野原と仲がよい。絵は入部前から元々描けていた(本人曰く「初期ステータスが高いのは途中参加キャラの特権」)。
2年の新歓バーベキュー大会辺りから三鷹に好意を少しずつ抱いていくが、三鷹の悪乗りが災いかツッコミに回ることが多い。
漫画の他にも裁縫が得意で、2年の学祭には猫のぬいぐるみを作り上げ、終了後は漫研の備品となった。
作者によると「信濃さん」と入力しようとしてよく「信濃産」と誤変換され、イラッとするらしい。
主人公の2年後輩
作品内では、大学1年。
猿橋(さるはし)
漫研以外の人物
小金井の同級生
小金井・藤野と親しい友人たちの女子4人。全員、語学クラスが同一(中国語)。
全員が、小金井から「境が描いた“SD小金井”」の画像をいくつも送られている。これらは好評で、境に直接会って新作をリクエストしたがっている(が、小金井に止められている)。
品川(しながわ)
大崎(おおさき)
馬場(ばば)
主な舞台
大学(だいがく)
文化系のクラブやサークルの部室のみがある「部室棟」という建物がある。
漫画研究会(まんがけんきゅうかい)
部室には「漫研ノート」が常備され、イラストや漫画などを自由に描ける。また、同人誌や漫画関係の資料の他、先輩から受け継がれた講義の対策ノートなどもある。
電気ポットやコーヒーなどのお茶類の他、鍋やコンロもある。
新人勧誘用の「立て看板」は、初代会長から代々受け継がれてきたものだが、絵柄は毎年前年の1年生が考案したものに描き替えられる。
毎年、学祭への参加はもちろん、サークル独自のものも含めて、多くのイベントを行う。詳細は漫研のイベントを参照。
年2回、会誌を発行する。誌名は「漫魂」。
部室の鍵は、2年生と3年生の全員と「鍵当番」のみが持つことを許されている。また、朝は鍵当番が鍵を開けるまで、他の部員は(鍵を持っていても、少なくとも規定の時刻までは)入室しないことになっている。このため、鍵当番は「朝は誰よりも早く来る」ことになっている。
室内の区画か、別室かは不明だが「説教部屋」という場所が存在するらしい。
学内でも有名な存在で、大学側から学報に掲載する「学長の似顔絵」を毎年依頼される。
漫研のイベント
年度(4月~翌年3月)期間で、順に以下のイベントを実施している。
新人勧誘(しんじんかんゆう)
新歓バーベキュー(しんかんバーベキュー)
食材の切り出しは女性メンバー、テント設営やかまど作りは男性メンバーの役割。
正式入会前の新入生でも、本人が希望すれば参加可能。
毎回、男性メンバーの誰かが川へ放り込まれる。
夏合宿(なつがっしゅく)
漫画やイラストを描くのではなく、部屋から出て大自然を満喫することで見聞を広め、その後の作品制作に活かすのが主な目的。
合宿中はハイキング、肝試し、釣り、虫集めなどのイベントを行う。
学祭の準備(がくさいのじゅんび)
学祭(がくさい)
漫研は教室を1つ借りて参加し、作品の展示、会誌やグッズの販売、ゲームコーナー運営などを行う。
部員はシフトを決め、交代で来訪者の応対を行う。
冬の会誌制作(ふゆのかいしせいさく)
原稿は編集局長に提出し、会誌としてまとめられる。
クリスマスのサプライズ
新春イベント(しんしゅんイベント)
具体的には、連れ立って初詣に行ったり、部室でシークレット鍋パーティを開催したりする。
スキー合宿(スキーがっしゅく)
夏合宿とは違い、都心では見られない風景などを制作の参考にすることが目的となっている。
役員にとっては最後のイベントであり、最終夜には役員メンバーだけが集まって、思い出話に花を咲かせる。
役員交代(やくいんこうたい)
新役員の発表、新役員の挨拶、各局の引き継ぎ、の順に行われる。なお、引き継ぎの間、1年生は新勧用の立て看板のデザインについての話し合いを行う。
新勧準備(しんかんじゅんび)
この時期に、新入生が部室の前に来ることがある。小金井は部室の前までで帰ったが、猿橋は部室内に入り、「新入生がフライングで来る」という都市伝説を現実のものにした。
その他のイベント
飲み会では、大学の最寄り駅の「伝言板の前」で会長が終了宣言をして完了となる。その後、会長以下の役員は全員が解散する(帰宅の途につくか、2次会へ行く)のを確認することになっている。
単行本
芳文社より「まんがタイムKRコミックス」として刊行されている。第1巻は、作者初のコミックスとなっている。