GEQ (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『GEQ』(ジー・イー・キュー)は、柴田哲孝による日本の小説。「GEQ」は、「Great Earth Quake」(巨大地震)の略。
『野性時代』(角川書店)にて2009年1月号から2010年2月号まで連載された。
阪神・淡路大震災の裏にはある陰謀が隠されていたという内容で、フィクションの体裁を取っているが、主幹となるエピソードは全て報道されたことや著者が神戸で被災者から聞いたことに基づいている。実名の人物なども登場し、実名でない人物や団体、創作の事物にも全てモデルが存在する。帯の惹句は「事実を積み重ねれば、恐るべき“真実”となる」である。
執筆のエピソード
元々この作品は、ノンフィクションとして執筆しようと温めていた題材だったが、物証がないため断念し、ミッシングリンクの部分を創作で補った。
主人公を日系三世のアメリカ人にしたのは、公式発表を鵜呑みにしてしまう日本人では、自らに降りかかる危険を顧みずに真実を追求するジャーナリストという設定にリアリティが感じられないためである。
主人公のパートナーとなる女性・CHISATOにはモデルがおり、作者が本人にだけその事実を伝えているという。
デビュー作であるノンフィクション「下山事件 最後の証言」では“小説のようだ”と評され、続く「TENGU」では“ノンフィクションみたい”という声があったため、本作ではフィクションとノンフィクションのボーダーラインを意識せずに、物語の面白さを優先して書いた。
あらすじ
フリージャーナリストのジョージ・松永の元に死んだ友人から届いた、「会いたい」旨が記されたメール。
送信者は死んだ友人・吉村武士の恋人だった女。女は、スマトラ島沖地震で死んだ吉村が残したメモを松永に託す。メモは、阪神・淡路大震災の関係者のリストだった。吉村の意志を継ぎ、震災のことを調べていく内に、数々の疑問が浮かび上がってくる。
登場人物
主な人物
ジョージ・松永
CHISATO
吉村武士
ウィリアム・バーンズ
ミハイル・イヴァノヴィチ・ロストフ
阪神・淡路大震災関係者
年齢は地震発生当時のもの。
成村敏夫