漫画

HAL (あさりよしとおの漫画)


ジャンル:ギャグ,

題材:科学,



以下はWikipediaより引用

要約

『HAL』(はる)は、あさりよしとおによる科学をテーマにしたギャグ漫画。全24話がワニブックス刊行の月刊漫画雑誌『コミックガム』にて1998年vol.12から2001年12月号まで連載された。後に単行本化(全2巻、および新装版全1巻)された。

概要

内容は学習漫画に近い体裁で、1話ごとに様々な科学に関するテーマを取り扱ったものである。ただし、実際は(疑似)科学をネタにしたギャグ漫画である。扉に「この作品には一部真実が含まれている場合があります」と書かれているとおり、本書の科学に関する知識には意図的に嘘が混ぜられている。正しい科学知識も入っているのだが、ジョークやウィットを用いて極端な解釈を採っている傾向が見られる。

その傾向で分けると、物事に対して拡大解釈しすぎているケース、物事に対して根本の理論を曲解してしまっているケース、空想科学世界と現実をごちゃ混ぜにしているケース、嘘であって欲しいのに実はそれが真実だったりするケース、過去の研究や事件を茶化してしまっているケース、無謀な実験を実践してしまうケースなどがあり、それをギャグとして漫画に採り入れている。

同作者の『まんがサイエンス』を大人向けにしたような内容である。同様の作者本人による『まんがサイエンス』のセルフパロディとして、読切作品『がんまサイエンス』(単行本『中空知防衛軍』に収録)が挙げられる。

HALは「はいぱあ・あかでみっく・らぼ (Hyper Academic Labo) 」の略。当初全2巻で出版されたが、後に「新装版」として1巻にまとめられた。この「新装版」では、最後に「番外編」が追加された替わりに各話の終わりにあった「用語解説」が削除された。

あらすじ

女子高校生のリカはある日、通学路を歩いている時にビルの屋上に「変な研究所」を見つけた。その中にいたのは、怪しげな研究者の希印と正体不明のホムンクルス。そしてリカは希印の風変わりな研究活動に、なんとなく付き合ってしまうことになる。

登場人物

希印(きじるし)

自称マッドサイエンティスト。年齢出身地ともに不詳。その外見は、ゴーグルとヘッドフォンを組み合わせたような器具で顔を覆った3頭身の白衣の少年。ビルの屋上に自前の研究所HALを創設し、女子高生のリカを助手に引き込んだ。それなりに知識は蓄えているが、勢い余って出任せを言うことが多い。科学実験と並行して、ときおりオカルト的実験も行っている。
リカ

HALで助手を務めていた好奇心旺盛の女子高生。けっこう世間知らずなところがあり、毎度博士の無謀な実験や理論に付き合わされている。また、作者の意図で、毎回のように眼の描かれ方が異なっている。最終回で研究所を見失い、希印に出会った記憶さえ曖昧にされた。
ホムンクルス

希印博士の助手、またはペットのような人造生命体。黒いシルエットに丸い目と大きな口をくりぬいたような外見で、大きさや形状が自在に変化する。アミノ酸を弄っていたら発生してしまった。喋らない上、地味で目立たないが、時折悲惨な役回りを負うことがある。

各話題名とテーマ

番外編「水に伝言 ぬかに釘」(水からの伝言)

書誌データ
  • 旧版:『HAL - はいぱあ あかでみっく らぼ』ワニブックス
  • 2000年12月、ISBN 4-8470-3374-4
  • 2002年02月、ISBN 4-8470-3425-2
  • 新版:『HAL - Hyper Academic Laboratory』ワニブックス、2006年1月、ISBN 4-8470-3539-9