K-1 ダイナマイト
ジャンル:キックボクシング,
以下はWikipediaより引用
要約
『K-1 ダイナマイト』(ケーワンダイナマイト)は、坂井孝行によるK-1を題材にした格闘アクション漫画作品。監修は当時の正道会館館長でK-1の創設者石井和義。『月刊コロコロコミック』誌上において1999年3月号から2002年2月号まで連載された。単行本は全8巻。
物語
世界最強をめざす小学5年生の大奈舞人は空手をやるために親のもとを離れ名門校に転入した。初心者でありながら、その戦いぶりが偶然アンディ・フグの目にとまり、正道会館へ入門する。舞人は様々なライバルと戦いながら成長していく。
ストーリーの流れ
全35話(番外編含め38話)
修行編
大好きな空手をやるために名門校に転入した舞人は、部室の前で空手の悪口を言って騒ぎを起こした乱暴者と対決することになった。未経験者ながら立ち向かおうとする舞人の姿を偶然目撃したアンディ・フグに誘われて、正道会館に入門。舞人は初心者故の困難と向き合いながら日々の特訓に励む。
カルネアデス計画編
強い格闘家の育成と来るK-1ジュニアGPの正道空手代表を選出する為に船上合宿プロジェクト「カルネアデス計画(K計画)」が行われ、舞人たちは船に乗り込んだ。しかし、船内に突如現れた仮面の男の襲撃に遭い、負傷した他の参加者は途中棄権を余儀なくされた。男の正体だと濡れ衣を着せられ追われる身となった舞人は仮面の男との対決を覚悟し、隠れて修行に励む。
K-1ジュニアGP編
濡れ衣が晴れ参加者全員の推薦で代表に選ばれた舞人は、K-1ジュニアGPで様々な格闘技の代表と仲間になり戦っていく。ところが、カルネアデス計画を妨害したタクマ率いる殺人格闘技集団「ビースト」の暗躍により、大会は不穏な状況が続く。
この時期にアンディ・フグが死去したため物語には登場しなくなった。
ビースト決戦編
完結編。「ビースト」の隠れ家、「ダンテズ・インフェルノ島」へ向かった舞人はその悪しき実態を知る事になる。そんな中タクマは究極の殺人奥義を完成させてしまうが、舞人は囚われたC4の救出の為自身も究極奥義を持ってタクマと対決する。
特別編
主な登場人物
大奈舞人(だいな まいと)
格闘経験ゼロながらも仲間と共に世界最強をめざす空手家。母親はいわゆる教育ママで過保護。「空手は野蛮」として許してくれなかったため、猛勉強の末に家から遠く離れた私立名門校に入学する形で親の目を盗み、空手を始める。その後、アンディ・フグに見込まれてK計画(ケイプロジェクト)のメンバーに選ばれ、正道会館で特訓して、K-1ジュニアGPに出場した。いつも「最強」と書いてあるグローブを身に付けている。得意技はローキック、ハイキック、アンディ直伝の踵落としなど。K-1グッズを集めるコレクターの面もある。名前は「ダイナマイト」から。なお、この漫画の登場キャラクターの名前の由来は「爆発」に関係するものが多い。成人後はK-1ファイターとなる。
C4(シーフォー)
舞人のライバル。本名、クリス・ククトミューゼン・C・カスダン(頭文字の4文字が全てCであることから、通称C4)。オランダのキックボクサーで、義理堅くクールな性格だが内に秘める熱さは舞人と同じものを持つ。K-1ジュニアGPの準備大会では全戦全勝し、そのすべてがラウンド30秒以内のKOで勝利しているほど圧倒的な強さを持つ。後にK-1ジュニアGPで舞人と決勝戦で戦う。
幼い頃、双子の兄ニトロとのスパーリング中グローブが裂けて、ニトロの左眼に傷を負わせてしまい、そのショックでストレスがたまって攻撃をするたびに血液の移動により一時的に目が見えなくなる「黒視症」という症状が出るようになったが、K-1ジュニアGPでニトロとの試合中に克服する。成人後はK-1ファイターとなり、視力の問題で一時引退を決意するが、手術に成功して復帰。
名前は「コンポジションC-4(プラスチック爆弾の正式名称)」から。
アンディ・フグ
ニトロ
C4の双子の兄。顔つきはC4と似ているが、色黒である(幼い頃はC4と同じ色白だった)。弟とは幼い頃からスパーリングパートナーだったが、スパーリング中の事故で左眼を負傷したため指導者の判断でパートナーを解消された。なおも、C4との対決を望んで左眼の視力低下をカバーする戦法を編み出し、K-1ジュニアGPの準々決勝でビーストの一員として“ファング・シャット”の名で弟の前に立ち塞がった。激闘の末KO敗けするも、C4が葛藤を克服したことで「怪我をする以前のように全開の力をぶつけあってバトルする」という念願を果たした。ビーストに属していたときは、タクマから「決勝でC4を倒すための捨て駒」として利用されていた。名前は起爆剤の「ニトログリセリン」から。普段はサングラスを掛けている。
地雷元(じらい げん)
勝火山(かつ かざん)
海高武(かいこう たけし)
キルリアン
マイトに協力する天才スポーツ医学博士。少年時代は空手家だったが、事故で目を負傷して選手生命を絶たれており、格闘界への未練と情熱からスポーツ医学を学んだという経緯がある。
カルネアデス計画に船医兼トレーナーとして招かれマイトと出会い、彼の神経系興奮による戦闘力増大に強く惹かれ、「D(ダイナマイト)モード」と名付けて研究対象とする。地雷が「仮面の男」として活動を開始した際は、彼を追い込んでさらなるDモードを見たいがために、「仮面の男」の存在を隠してマイトに嫌疑をなすりつけてしまい、それを知ったタクマに脅され彼らに利用されることとなる。その後罪悪感から、カルネアデス号撃沈の際は「仮面の男」の正体を暴くとともに船と運命を共にしようとしたが、マイト・地雷と共に助けられ生還。
カルネアデス計画後は反省して頭を丸め、K-1ジュニアGPでリングドクターとして再登場、マイトのサポートのために自ら開発したウンチくんを授けた。マイトらの成人後は選手復帰を望むC4の目の難手術を担当、あらゆる努力の末見事成功させC4を選手に復帰させた。
ウンチくん
マイケル・スピードウェイ
下瀬火也(しもせ かや)
ラジャ・ダムナン
タクマ
正道会館少年部の四天王・又拓摩(また たくま)だが、実は殺人格闘集団ビーストの頭首家の者として、その侵攻を先導していた。K計画での悪事が露呈して以来、舞人たちと反目している。K-1ジュニアGPでも数々の妨害工作を仕掛けた。大会準決勝戦を前に、ビースト最強奥義「B×B×B(ビーキュービック)」の再現と会得への妄執に駆られ、公でのC4打倒の計画を中止し、練習台にするために彼をビーストの本拠地「ダンデス・インフェルノ島」に幽閉した。舞人に決闘で破られてからは、その実力を認め、一目置いている。幼少の頃は道場破りをしており、年長者をも含むジムの選手たちを全滅させるほどの実力をすでに持っていた。名前は、K-1ジュニアGPの選手登録名「ティベリウス・N・タクマ」の頭文字を取ると火薬の主成分である「T,N,T」になる。「又拓摩」のほうは爆発とは関係ないが「瞬く間」から。
一撃のおっちゃん
アプサラス
技
K-1ダイナマイトに登場するオリジナル技。
舞人の技
正道空手奥義「天魔」(アルティメット・マイト・ザ・グレート)
G・G
使用当初は「連射」に気を取られるあまり、キック一発ごとに集中できず精度が落ち、捌く余地を与える「ただのキックの寄せ集め」状態になってしまったが、一度下瀬に破られ積み重ねた基本を意識したことで、キック一発一発に一撃必殺の威力を持たせた必殺技として完成する。ただしマイトが小柄であることに加え、連打するキック総てを完璧に決めなければならないため、肉体・精神(特に足)にかかる負担がかなり大きく、大きくスタミナを消耗し多用は危険となる。
C4の技
チムニー・ダウンボウ
ジャンプして下にいる相手の首をこすり下げる技。
千手観音の眼(アイズ・オブ・アヴァローキテーシュヴァラ)
下瀬の技
嵐の鉄槌(ストーム・ハンマー)
二重鉄槌(ダブル・ハンマー)
獣技(ビースト・スキル)
ビーストの一員が使う技。その原点は古代ローマの剣闘士であり、その性格上、相手を倒すのではなく壊すため技(正中線を狙う等)が多い。また、技の欠点が相手に分析されるのを防ぐため、技を使用するには組織の許可を必要とする。
ペンタルファ・クラッシュ
ヘリングボーン・ダウン
チムニー・アップボウ
B×B×B(ビーキュービック)
元々はビーストの頭首に代々伝わる一子相伝の秘奥義だったため、いつか途絶えた時のために3つの技のヒントを記した秘伝書が存在する。そして13代目頭首の代で途絶えて以来、タクマまでの歴代頭首は習得のヒントを解明するために数多の屍を築いてきたが、タクマの代でようやく復活した。なお、タクマ以外で3つのヒントを1つでも解明した者はおらず、タクマも「BLOOD」「BONE」の2つまでしか解明できなかったが、拉致してきたC4が「BEAST」と技の順番を解明したことでようやく復活した。
タイアップと誌上での扱い
本作はK-1および正道会館とのタイアップ企画による。連載期間中は『コロコロコミック』誌上に特集記事が組まれ、作中のキャラクターが地の文やカットに用いられた。記事の内容はK-1選手の紹介やインタビュー、大会の宣伝、正道会館幼年部の活動レポート、K-1を題材にしたTVゲームソフトの宣伝など。また、兄弟誌『ハイパーコロコロ』『コミックGOTTA』で同作家陣による「K-1超闘士列伝」「K-1武神列伝」シリーズが計6回掲載された。このシリーズは実在の選手について伝記風に描いた作品で、コロコロコミック誌上の特集記事や漫画のアオリに掲載が告知がされた。このシリーズは本作の単行本に同時収録されている。
「K-1超闘士列伝」「K-1武神列伝」一覧
- 「K-1超闘士列伝アンディ・フグ物語 鋼鉄の魂」(1巻収録)
- 「K-1超闘士列伝ピーター・アーツ物語」(2巻収録)
- 「K-1武神列伝アンディ・フグ物語2」 前・後編(4巻収録)
- 「K-1武神列伝アーネスト・ホースト物語 紲」 前・後編(6巻収録)
関連
- K-1
- K-1 NL