KIPPO
以下はWikipediaより引用
要約
『KIPPO』(キッポ)は、田中宏による日本の漫画作品。 『BADBOYS』『BADBOYS グレアー』の続編で、2008年から『ヤングキング』(少年画報社)に不定期掲載された後、『ヤングマガジン』(講談社)での『女神の鬼』連載終了を受け、『ヤングキング』2014年18号から定期連載が始まった。キッポとは広島弁で「あとに残る小さな傷」のことを意味する。
広島市を舞台に前2作の登場人物と『BADBOYS』の息子世代が入り乱れる群像劇で、関連作品である『女神の鬼』『莫逆家族』のキャラクターも登場する。長い休載期間を置いたことから、単行本第1巻に収録された話は2008年、第2巻以降は7年後の2015年を舞台とし、単行本18巻からは更に時間が経過し2018年となっている。
あらすじ
2000年代後半以降の広島市は暴走族も暴力団もほぼ壊滅状態となり、「極楽蝶」「陴威窠斗」「廣島Night's」が暴走族TOP3と呼ばれていた1990年代前半、第二次廣島連合が暴走族やチーマーの統一を成し遂げた1990年代後半は、既に遠い過去の話となった。当時の不良少年たちはみな青年を経て中年となり、それぞれの人生を歩みながら今も「ファミリー」として家族ぐるみの付き合いを続けていた。
桐木司の息子・久司はファミリー内の諍いで白石要に刺され命を落としたが、幽霊として現世にとどまり、ファミリーに起こる事件を見守り時に手助けしていた。段野とヒロそれぞれの過去の傷の清算、銀次郎と父・金次郎の再会、司の復讐未遂と松尾安三の消滅を経て、久司は現世に存在しながら誰にも姿が見えなくなり自らの成仏の時を予感するようになる。
松尾安三に取り憑かれて彩らを殺そうとし、ファミリーを離れ広島から去ったイチローだったが、松尾の後遺症で人格が大きく変わってしまい荒みきった生活を送るようになっていた。ファミリーは自分たちではイチローを更生させられないと判断し、かつて広島の不良少年の間で囁かれていた収容施設「鎖国島」の噂を頼る。前田梅の仲介を得て、鎖国島と縁のある猫ヶ丘島にて実際に対面した鎖国島の面々は、禍々しい気を放ちながらも好漢ばかりでイチロー達とすぐに打ち解け、イチローと白石親子は鎖国島へ入るかわりに猫ヶ丘島への移住を決意した。
登場人物
久司世代
桐木 久司(きりき きゅうじ)
本作のナビゲーター。司の一人息子。髪を赤く染めピアスを複数つけているが、ヤンキーとは程遠い優しく大人しい性格をしており、ファミリーの皆から愛されている。
2008年、溜まり場を占拠しようとした犯人を探せとイチローに依頼されたことで、イチローらがファミリーに入るきっかけを作った。その後加治屋と要の諍いに巻き込まれ命を落としたが、自分が死んだと気付くより先に幽霊として復活。7年経った2015年にも現世にとどまり続けており、普段は彩の傍につきながら、ファミリーに事件が起こると手助けに奔走している。ファミリーの人間以外には姿は見えず声も聞こえず、現世の物は全て体を通り抜けてしまうが、一瞬だけなら自分の意志で物を触ることができる。
2015年、昇喜郎の力を借りて司の復讐を止め松尾安三を消滅させたことで成仏したかに見えたが、ファミリーの人間にも姿が見えなくなってしまっただけでそれ以外は以前と変わっていない。
大友 彩(おおとも あや)
イチロー / 澤 一郎(さわ いちろう)
黒ヶ丘の不良少年。幼いころから両親の仲が悪く、離婚し母子家庭になった後も母が自分を顧みようとしなかったため、同じ境遇のトモ・フミヤと三人で非行に走り周囲に悪名が知れ渡っていた。
2008年、溜まり場にしていた場所へファミリーが彩の運動会の観戦に来たことがきっかけで、家族の愛情に触れ三人でファミリーの一員となった。ファミリーに入ってから加治屋と縁を切るための金として300万円を要求され、トモとフミヤに秀樹とタツヒロを加えた5人で襲撃し加治屋を刺すも一方的に叩きのめされ、秀樹、タツヒロと共に森本組に監禁されていたところをファミリーのカンパによって助けられた。左の眉根に、初対面時に勝恋に殴られた時についた傷がキッポとして残っている。
その後は「No.9」で美容師として働いているが、2015年も自分を顧みない母親の愛情に飢えており、それに付け込まれる形で松尾安三に取り憑かれ人格が大きく変わった。それによってトモとフミヤを捨て駒にして彩と勝将を殺そうとし、失敗したことで松尾の呪縛からは解放されたが自分のしてしまったことの罪悪感に苦しみ、ファミリーから姿を消した。
その後広島を離れ白石親子と生活を共にしているが、松尾が取り憑いていた後遺症から、衝動を抑えられず人を傷つけることを厭わない荒んだ人間性になってしまっていた。しかしトモとフミヤに再会して黒い気が少し収まり、猫ヶ丘島で鎖国島の島民と交流したことをきっかけに、白石親子と共に猫ヶ丘島へ移り住むことを決意する。
トモ、フミヤ
佐藤 タツヒロ(さとう タツヒロ)
加治屋(かじや)
森本組のヤクザ。年齢は久司らの2歳上。廣島連合時代の勝将と互いに「ブラザー」と呼び合い遊び相手になっていた近所の小学生で、秀樹やイチローら数人を独りで一方的に叩きのめせるほど喧嘩が強く、少年時代は広島中に悪名を轟かせていた。イチローが不良少年だったころは、組の力をバックにトラブルを片付けるなど面倒を見ていた。
坊主頭で頭と顔に無数の傷痕があり、両肩には骨の手が自分の肩を抱いているような柄の刺青を入れている。子供のころからファミリーの人間と顔見知りで、親の愛情を受けずに育ったことなどから他人の善意を信じない性格になり、ファミリーからは距離を置いていた。2008年の林の放火事件をきっかけにファミリーと交遊を結ぶようになったが、自分と要の諍いで久司が命を落として以来、自責の念から別人のように大人しくなっている。
2015年、イチローを鎖国島に入れるべく昇喜郎らと共に白石の元を訪れ、その時に要と和解した。
白石 要(しらいし かなめ)
段野 秀源(だんの しゅうげん)
野村 豊一(のむら ほういち)
秀羽世代
段野 秀羽(だんの ひでは)
TOP3世代
『BADBOYS』のメインキャラクター。
桐木 司(きりき つかさ)
元・極楽蝶八代目総長。久司の父。酒屋「広島酒店」店主。彩が生まれたころから馴染みの酒屋として大友家に出入りし、ファミリーの飲食店に酒類を卸している。
久司の死から長い時が経ち、田村・新田との関係も改善するなど以前と同じ精神状態に戻ったかに見えていたが、久司を失った悲しみは心を深く蝕み続けていた。2015年、昇喜郎を介して白石親子の居所を突き止め、逃げる要へ復讐しようと街中を追いかけていたが、要に取り憑いた松尾安三が消滅し久司の姿が誰にも見えなくなったことで復讐心が消え、再び去っていった白石と要を追うことなくファミリーの元へと戻っていった。その後、可愛い子供や赤ん坊を見るたび夫婦で「久司の生まれ変わりではないか」と喜んでいる。
段野 秀典(だんの ひでのり)
ヒロ / 佐藤 博衛門尉景元(さとう ひろえもんのじょうかげもと)
元・廣島Night's四代目総長。タツヒロらの父。旧名・杉本博和。エリカと結婚し佐藤家に婿入りする時に、占い好きのエリカの母によって強制的に改名させられた。極度の女好きで、40代を迎えてなお昔と変わらないヤンキーのような性格をしている。
若いころに様々な職を転々としたのち、料理人の道に生き甲斐を見出しキッチン居酒屋「宇宙一」を経営していたが、溝内への暴行が原因で溝内から店への嫌がらせが悪化し、経営がままならなくなり閉店、しばらく定職に就いていなかった。昭信の事件が解決した後で「宇宙一」を再開し、エリカと次男マサヒロと三人で以前のように店を繁盛させている。タツヒロの婚約前後から、体力の低下や薄毛、四十肩などといった老化現象に悩まされるようになった。
高間 数俊(たかま かずとし)
川中 陽二(かわなか ようじ)
中村 寿雄(なかむら ひさお)
新開 勝也(しんかい かつや)
TOP3時代に短期間結成された「廣島連合」の元幹部。建設作業員として働いており、体には暴走族時代につけられた大きな火傷の痕が残っている。少年時代から人付き合いが苦手で、独身。
互いの仕事中、20数年ぶりに司と偶然再会し、司の自宅で差し向かいで呑んでいるうちに互いの孤独や悲しみを分かち合い、過去の恩讐を超えて友人同士になった。その後、火傷の痕を見て自分を除け者にしようとした同僚と、過去に諍いのあった勤め先の社長を叩きのめし、かつての凶暴性が蘇ったように思えたが、司と共に夜の街をツーリングしているうちに死んだ佐々木俊明の声が聞こえて孤独感が消え、元山やファミリーの同世代に見送られながら警察へ出頭し収監された。
第二次廣島連合世代
『BADBOYS グレアー』のメインキャラクター。
大友 勝将(おおとも かっしょう)
嵜島 昇喜郎(さきじま しょうきろう)
虎鮫 銀次郎(とらざめ ぎんじろう)
長谷川 壮吉(はせがわ そうきち)
二階堂 剛(にかいどう ごう)
その他のファミリー
大友 勝恋(おおとも かつこい)
佐藤 エリ伊(さとう エリい)
杉本 昭信(すぎもと あきのぶ)
フミ / 水戸 富美(みと ふみ)
旧廣島連合世代
1970年代後半に暴走族として活躍していた、TOP3よりも上の世代。
白石 勇(しらいし いさむ)
岩さん / 岩田 章(いわた あきら)
虎鮫 金次郎(とらざめ きんじろう)
松尾 安三(まつお やすぞう)
元・旧廣島連合二代目総長。初代総長の村越宏明と恋人あやを殺害して二代目の座につき、広島中の不良少年に恐れられた。廣島連合を退いた後ヤクザとなって名を馳せ、1990年に抗争で殺害された。昇喜郎の父。
久司らと同じく幽霊となって現世にとどまっている。勝将と彩の魂が無意識に強く働きかけているため大色神社の境内に閉じ込められ続けており、昇喜郎に対しても恐怖を抱いている。
引き寄せられるように神社を訪れたイチローに取り憑くことで神社を飛び出し、自分を苦しめる彩と勝将を殺そうとするも失敗、イチローの体を離れ、新たに取り憑く相手を探して広島の街をさまよっていた。その後要に取り憑きさらなる悪事を働こうとしていたが、久司によって要から引きはがされ昇喜郎から一喝され、この世から消滅した。
鎖国島
『女神の鬼』のメインキャラクター。
ギッチョ / 佐川 義(さがわ よし)
牛山 玄造(うしやま げんぞう)
陴威窠斗
歴代総長
堂前 正之介(どうぜん しょうのすけ)
陴威窠斗二代目総長。実直で人当りが良い。多人数相手にひとりで喧嘩していたところを金次郎に助太刀され、その縁で陴威窠斗に入った。
金次郎の死後、一度はチームを解散させたものの、自分たちの居場所を作りたいと津紀子に存続を訴えて、金次郎の生前の遺志に従う形で二代目を襲名。しかし気の優しさから辰波の暴走を抑えられず、美帆に乱入される形で雌雄を決するタイマンに敗れ、チームの今後を直太郎に託して引退した。
引退後は辰波のもとから逃げてきた美帆と静かに暮らしていたが、居場所を突き止めた辰波に美帆を強姦され、辰波を鎖国島へ送ろうとしたが最終的に失敗し、美帆と共に広島から去っていった。
その後東京へ移り住み、複数のお好み焼き屋を経営して成功、直太郎の誘いに応じる形で帰郷し、2015年の陴威窠斗OB会に出席した。妻となった美帆と自分の子として育てた息子は健在で、家族仲も良好という。
辰波 遥(たつなみ はるか)
陴威窠斗三代目総長。誰からも愛情を受けず虐げられて育ち、子供のころから飢えを満たすために犯罪を重ね荒んだ性格となったため、雨宮以外に友人がいない。窃盗の被害者から袋叩きに遭い警察に追われていた時に金次郎に助けられ、その縁で陴威窠斗に入った。
正之介が二代目となったのを不服として孤立し、荒木と渥美を直属の配下に加えながら、「仕事」と称して雨宮と共に窃盗や強盗を行っていた。雨宮の死後チームを分裂させ、正之介とのタイマンに勝って三代目を強奪、陴威窠斗内部の結束と仲間意識を非常に強める一方で、チームぐるみで「仕事」を繰り返すようになる。しかし直太郎に裏切られて警察に追われる身となり、美帆を強姦して正之介に叩きのめされ、鎖国島へ送られそうになったところを逃走、育ての親だった親戚宅から金品と車を強奪し、姿を消した。そのおよそ一年後、バラバラ死体として発見されたと語られている。
雨宮が死んだ後、その孤独を埋めようと美帆に執着し続けていたが、美帆を犯罪に加担させようとはしなかった。
青井 直太郎(あおい なおたろう)
陴威窠斗四代目総長。正之介の一つ年下の親友。怪力で喧嘩も弱くないが気が小さい。正之介と一緒に初代陴威窠斗に加わった。
引退した正之介からチームの今後を託され、三代目となった辰波を追い出すべく「仕事」に参加して信頼を得た後、大仕事の時に裏切り警察に売って総長の座から引きずりおろし、二代目の命を受ける形で四代目の座についた。しかしそのことで荒木と渥美に敵視され、内海からもチームを混乱させ続けた元凶のひとりと見なされ見下されたため、四代目として承認はされたものの、直後から下剋上の対象として命を狙われることとなり、一年間に及ぶ内部抗争「一年戦争」の末に全てを放り出して逃走した。
その後は会社を経営し、2015年の陴威窠斗OB会では当時のことを後輩たちに語って聞かせていた。左目の周りに、辰波を裏切った時に辰波からつけられた傷痕が残っている。
内海 鄭司(うつみ ていじ)
下畝 勉(しもうね つとむ)
段野 秀典(だんの ひでのり)
神橋 龍三(かんばし りゅうぞう)
メンバー
雨宮 卓馬(あまみや たくま)
美帆(みほ)
荒木 健豪(あらき けんごう)
渥美 政成(あつみ まさなり)
那須 一夫(なす かずお)
中原 亮(なかはら とおる)
その他
平 千佳(たいら ちか)
畠山 葵(はたけやま あおい)
溝内 昌平(みぞうち しょうへい)
右堂(うどう)
前田 梅(まえだ うめ)
用語
ファミリー
特に活動の目的はなく、トラブルがあると互いに助け合ったり、イベントの際には一緒に遊びに出掛けたりしている。かつて借金を踏み倒される事件が頻発したことからファミリー内での金銭の貸し借りは御法度となっており、かわりに誰かが金銭に困った時はファミリー総出でアルバイトに励んでカンパする。
極楽蝶(ごくらくちょう)
五代目・佐川義(ギッチョ)が陴威窠斗五代目・内海鄭司から受け継いだホンダ・CBX400Fは、司の代までチームに継承されていた。
陴威窠斗(ビイスト)
金次郎の死後、二代目・堂前正之介、三代目・辰波遥、四代目・青井直太郎の時代は混乱と迷走を続けていたが、1982年に五代目・内海鄭司が「一年戦争」を勝ち抜いて統一し規模を拡大。1983年に旧廣島連合が解散して以降は七代目・下畝勉のもと広島最大規模のチームに成長し、80年代後半から90年代前半の八代目・段野秀典の時代には、名実ともに広島最大最強のチームとなった。
その後九代目・神橋龍三は一転して実質わずか5名の少数精鋭チームに作り変え、十代目を金次郎の息子である虎鮫銀次郎が継ぎ廣島連合と一体になった。
年に一度、居酒屋「金ちゃん」においてOB会が開かれている。
廣島Night's(ひろしまナイツ)
TOP3(トップスリー)
暴走族を引退してからも長年に亘って頻繁に交流しており、普段は顔を合わせるたびに色々な形で張り合っている。
廣島連合(ひろしまれんごう)
廣島連合を名乗っているのは、嚼呪の福沢仁らが旧連合の伝説に強い憧れを抱いていたことと、当時勝将が村越宏明の生まれ変わりと言われていたことに由来している。
廣島連合(旧)
初代総長の村越は恋人あやと共に幹部の松尾安三に殺害され、二代目総長の座についた松尾は後年ヤクザとして出世。1990年、同じくヤクザとなった三代目総長・山方と四代目総長・五島は村越の復讐として松尾を殺害し、二人もその場で射殺された。
山方、五島へと乗り継がれた村越の愛車カワサキ・Z400FXは「伝説の単車」と呼ばれ、TOP3時代には五島から一旦段野に受け継がれた後、司へと譲られた。TOP3時代が終わると暴走族の間で凄惨な争奪戦が繰り広げられるようになったため、司から受け継いだ神橋の意志により解体され、歴代継承者である段野と司、旧連合初代幹部で村越の親友だった白石勇・田村五郎・新田大介らがそれぞれパーツを預かる形で封印された。
90年代前半には佐々木俊明と石本千春が暴走族を束ね、廣島連合の再来を名乗り広島統一に乗り出したが、TOP3に敗れて壊滅しふたりは自ら命を絶った。
鎖国島(さこくじま)
古参の島民には昭和50年代の陴威窠斗や旧廣島連合、極楽蝶のメンバーがいる。島で栽培された農作物などを本土に卸して収入を得ているほか、年に1度数日間、島民が猫ヶ丘島へと力仕事のボランティアに出向いてくるのが恒例となっている。「鬼」は性格的には気のいい好人物が多い一方で、一般社会と相容れない禍々しい過去や人間性も持ち合わせている。
松尾は体力の限界により2014年に運営から退いたが、その後も島とは関わりを保っている。松尾は、島に収容される「鬼」はただ周囲を傷つける社会不適合者であるだけでなく、その中でも孤独な人間であると語っている。
書誌情報
- 田中宏 『KIPPO』 少年画報社〈ヤングキングコミックス〉、既刊23巻(2022年12月26日現在)
- 2012年12月6日発売、ISBN 978-4-7859-3976-2
- 2015年3月23日発売、ISBN 978-4-7859-5502-1
- 2015年8月24日発売、ISBN 978-4-7859-5610-3
- 2016年3月28日発売、ISBN 978-4-7859-5736-0
- 2016年8月22日発売、ISBN 978-4-7859-5847-3
- 2016年12月26日発売、ISBN 978-4-7859-5929-6
- 2017年4月24日発売、ISBN 978-4-7859-5999-9
- 2017年8月28日発売、ISBN 978-4-7859-6059-9
- 2017年12月25日発売、ISBN 978-4-7859-6138-1
- 2018年4月23日発売、ISBN 978-4-7859-6194-7
- 2018年8月27日発売、ISBN 978-4-7859-6267-8
- 2018年12月20日発売、ISBN 978-4-7859-6355-2
- 2019年4月22日発売、ISBN 978-4-7859-6424-5
- 2019年8月26日発売、ISBN 978-4-7859-6499-3
- 2019年12月23日発売、ISBN 978-4-7859-6583-9
- 2020年4月27日発売、ISBN 978-4-7859-6657-7
- 2020年8月24日発売、ISBN 978-4-7859-6733-8
- 2020年12月26日発売、ISBN 978-4-7859-6831-1
- 2021年8月23日発売、ISBN 978-4-7859-6976-9
- 2021年12月27日発売、ISBN 978-4-7859-7056-7
- 2022年4月25日発売、ISBN 978-4-7859-7124-3
- 2022年8月22日発売、ISBN 978-4-7859-7209-7
- 2022年12月26日発売、ISBN 978-4-7859-7296-7