LIAR GAME
以下はWikipediaより引用
要約
『LIAR GAME』(ライアーゲーム)は、甲斐谷忍による日本の漫画作品。またそれを原作としたテレビドラマおよびそれらの作品に登場するゲームトーナメントの名称。「LIAR GAME」とは日本語訳で「嘘つきのゲーム」。テレビドラマは2007年にフジテレビ系列で国内放送され、2014年には韓国でリメイクドラマが制作された。2011年3月時点で単行本の累計発行部数は500万部を突破している。
作品解説
特徴
『週刊ヤングジャンプ』2005年12号より2015年8号まで不定期連載された。単行本(YJコミックス)は全19巻。
ライアーゲーム・トーナメントで行われるゲームは、いずれも知恵や交渉力・名前の通り嘘をつく力を振り絞り勝ち残るものである。運の要素が関係するゲームも多いが、純粋に運のみで勝敗が決定することはない。また映画『ライアーゲーム -再生-』中では「極限状態における人間の心理を観察する、大変興味深い実験」と言われている。
ライアーゲーム・トーナメントのルールは、いずれかのプレイヤーが自分の利益だけを考えた行動を取った場合のみ主催者側にマージンが発生するように作られている。したがって仮に全てのプレイヤーが結託すれば、誰も得しないかわりに誰も損しないという状況を達成できるが、実際には他人を本当に信頼できるのか疑心暗鬼となり、囚人のジレンマに陥りやすい。このジレンマにどのように対処するかが、本作品の主題の一つである。
本作品に登場するゲームの多くは作者自身が作ったもので、トランプ・ゲームのような既存のゲームを流用したものは亜流のポーカーしかない(2018年4月現在)。また本作品に出てくるゲームは、集団で行われるものが多く、純粋に一対一の戦いになることは少ない。このため他のプレイヤーとの結託や裏切りなどの駆け引きが勝敗を左右する鍵となることが非常に多い。
また、ゲームの性質上多くの心理学の用語が出ている(例:返報性の原理、認知的不協和など)。
メディア展開
本作品はフジテレビによりドラマ化され、2007年に「Season1」、2009年 - 2010年に続編「Season2」が放送された。一部ストーリーに変更がある。両シーズン共にノベライズ本が販売された。ストーリーは浜崎達也が構成している。
2010年3月6日に劇場版『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』が公開された。
2012年3月3日に秋山以外のキャストをほぼ一新した劇場版第2弾『ライアーゲーム -再生-』が公開された(詳細はLIAR GAME (テレビドラマ)を参照)。
2014年には韓国版のテレビドラマが制作され、同国のCS局tvNにて放送されている。
2023年にマーダーミステリーを題材にした舞台「LIAR GAME murder mystery」が上演予定。
あらすじ
周囲から「バカ正直のナオ」と呼ばれるほど、他人を信じやすい女子大生・神崎直。そんな彼女のもとに小包が届けられる。
「LIAR GAMEに参加される場合のみ、この箱をお開けください」という注意書きをよく読みもしないうちに、ナオは小包を開封してしまう。その中には1億円分の札束がしまわれており、「いかなる手段でもかまいません。対戦相手からマネーを奪ってください」と書かれていた。
こうしてナオは、謎の組織「ライアーゲーム事務局(LGT)」が主催するゲーム・トーナメント「ライアーゲーム」の第一回戦「1億円争奪ゲーム」に強制的に参加させられることになった。なんとかゲームを降りようとするが、どこに相談してもまともに取り合ってもらえない。やがて、対戦相手が発表されたが、その相手はナオの中学時代の恩師、藤沢だった。早速藤沢のもとへ向かったナオだったが、藤沢の言葉に惑わされ、まんまと1億円全額騙し取られてしまう。なんとか1億円を取り戻そうと躍起になった直は、出所したばかりの天才詐欺師・秋山深一に助けを求める。秋山の手助けにより、ナオは藤沢から1億円を取り戻すことに成功するものの、勝利の確定後、ナオは藤沢に1億を返した。これで終わりと安心するナオに数日後、第二回戦への案内状が届く。
押し貸しのようにプレイヤーに大金を貸し付け、プレイヤー間で奪い合いを行わせ、敗退したプレイヤーが負った借金を「いかなる手段を用いても回収する」というLGTに対し、ナオは「プレイヤーが協力し、みんなが正直であること(=誰一人儲けるために誰かを陥れようと思わないこと)」を貫けば大金を得ることは無い代わりに、借金を負うことも無いと気づき、他のプレイヤーを救うためにライアーゲームへの参加を続ける。
秋山の協力もあり、対戦したプレイヤーたちを救い、時には他のプレイヤーの借金を肩代わりしながらも、四回戦で大金を獲得した上で、負け抜けることに成功する。しかし、ナオは自らの意思で敗者復活戦(その3)に参戦。自らは決して他人を騙さず、真っ正直に他プレイヤーとの協調を訴え続けたナオは、ここに来て多くのプレイヤーたちの信頼を得て、秋山の策もあり、ここでも他のプレイヤーを救い、借金無しで負け抜けすることに成功。続く五回戦では、より積極的に他の借金を負ったプレイヤーの代理参加として参戦した。
しかし、五回戦は決勝戦であった。しかも、グループ戦となり、ナオはヨコヤのグループに入れられてしまい、秋山と敵対することになってしまう。ヨコヤの策略で、早々と秋山のグループが敗退し、秋山とナオに敵対心を燃やすヨコヤはこれまでに獲得した賞金を原資に、ゲームに勝つことよりも「秋山とナオを負けさせる」ことを目的に自身も敗退する。これでゲームは終了かと思われたが、ルールの不備を突く秋山の布石によって、ゲームは膠着状態に陥ってしまう。
最後は、いつになっても終わらないゲームに対して不満を募らせた白仮面の事務局員のひとりをヨコヤが買収、バックアップもろともシステムを破壊させる。ゲームが続行不可能となったLGTは負けを認め、ライアーゲーム開催の真相を語り始めた。
登場人物
主要人物
神崎 直(かんざき なお)
本作品の主人公。第1話の時点で18歳。
頭に「バカ」がつくほど正直で、『馬鹿正直のナオ』と言われている。人を信じやすくお人好しな女子大生。例えば作品の冒頭で100円玉をわざわざ交番に届けたり、秋山の「待ってろ」という言葉を鵜呑みにして26時間もの間その場を動かず待ち続けたりするほどであり、ライアーゲームの性質とは正反対な性格である。しかし、ライアーゲームへの参加を続けることで精神的に成長し、フクナガや秋山、さらにはヨコヤまでも騙すことがあった。
約束を守る誠実さ、お人好しと真剣に訴える人柄に裏付けされた求心力は、4回戦終了後にディーラーたちの間でも「心を動かす力はハリモトに負けていない」と評価される。ゲームが進むにつれて、秋山の力を借りずとも自発的な行動ができるほど成長。彼女の動向には秋山やヨコヤ、フクナガを始めとする参加者、さらには事務局のディーラー(特にレロニラ)達も一目置くようになる。
母はナオが幼いころに他界。父は末期癌のためホスピスで療養中。当初は父を心配させないためにもライアーゲームに勝ち、ゲームから早く抜けようと奮闘していたが、次第にライアーゲームの参加者の救済を決意するようになる。ライアーゲームの趣旨・必勝法は「みんなが正直であること(=誰一人儲けるために誰かを陥れようと思わないこと)」だと考え、それを公言し実行していた。その信条は、入札ポーカーにて参加者ほぼ全てに「カンザキナオは自分を裏切らない」という一点で団結させる結果をもたらした。
敗者復活戦その3で敗北したため決勝進出の権利を取りこぼすが、マツワフウマの代理参加をする形で決勝の舞台に臨む。
二回戦時のネームプレートは19番。敗者復活戦(その2)では東軍の大将を務めた。四回戦でのニックネームは「紅一点」。決勝戦の整理番号は5番。
秋山 深一(あきやま しんいち)
本作のもう1人の主人公。27歳(ドラマ版では26歳)。
3年前、かつて母を自殺へと追いやった巨大マルチ「集英商事」を復讐のために破綻させた(通称:秋山事件)天才詐欺師。詐欺師になる前は超名門の帝都大学の普通の大学生で4年生の時に官公庁から内々定をとっていたが、あるきっかけで大学院進学し、心理学を専攻する(『LIAR GAME roots of A』)。
冷静な判断力と大胆な策で、ライアーゲームの勝利と共に、ゲームの裏に隠された真実をも暴き出そうとする。正直者の母とナオを重ねており、ナオの心強い協力者になり、敗者復活戦終了後にカンザキナオにとあるアドバイスをし、それが後のゲームにて大きな恩恵を受ける要因になった。
前科者であるが根は情に厚い人物であり、協力者には報酬を差し出し、特に感染ゲームで本質的に人を裏切れない者には絶対救うと内心誓い、良心を捨てられない者には必ず救いの手を差し出している。一方、私益のために人を裏切り、踏み躙る者には報いを与えることも厭わないが、密輸ゲーム後もヨコヤの言葉にショックを隠し切れず返答も出来ない姿を見せ、後に自虐的に自分を責める繊細な内面を顕にした。
一回戦ではナオの協力者に過ぎなかったが、二回戦からはプレイヤー(タカダミチコ(後述)の代理)として正式にゲームに参加することになった。二回戦時のネームプレートは22番で、代理参加なので名前はタカダミチコになっている。敗者復活戦ではナオの私物として参加し、この時も優れた頭脳を発揮してゲームを完全に支配した。
大学院では心理学、犯罪心理学の分野では日本の権威とも言える丘部教授の薫陶を受け、プレイヤー心理につけこむ作戦が上手い。
四回戦本選ではゲームの流れを逆手に、敗北しながら収益を上げ、これまでの負債を完済した。その後、一度トーナメントから降りるが敗者復活戦(その3)の会場へと向かい、ゲーム直前でサカイマコトの負債を受け継ぎ、代理として再び参加した。
二回戦時のネームプレートは22番。敗者復活戦(その2)では東軍の中堅を務めた。四回戦でのニックネームは「前科者」。決勝戦の整理番号は19番。
福永 ユウジ(ふくなが ユウジ)
ニューハーフで、坊主頭だが女装時は鬘を着用。空手五段の腕前の持ち主で細身ながら荒事にも強い。年齢は不詳。作中登場するプレイヤーの中でもかなり頭が切れる方であり、非常に狡猾・非情、また金に対して貪欲。その性格ゆえにも裏切りも厭わず、幾度となくナオを危機に陥れる。
二回戦では、フクナガのルームメイトの名「ミヤハラヒトミ」を名乗って参加していた。ルームメイト宛てに届いた招待状を持っての代理参加という形である。ただし、二回戦終盤まではそのことを秘密にしており、そのルームメイト本人として振舞っていた。三回戦では、プライドの高い一面も見せ、チームに協力することやヨコヤ打倒のためナオとアキヤマ共にゲームの続行を決意する。2回目の敗者復活戦以降から再び女装して参加。
ハリモトグループにより四回戦予選を敗退するが、「ガヤ」としてナオ・アキヤマと四回戦本戦を共闘する。
3度目の敗者復活戦では、場を支配しようとするヨコヤにただ一人反発したが、惨敗。最後まで自分に賛同したカネコに獲得賞金を渡し、莫大な負債と共に敗退した。
二回戦時のネームプレートは3番。敗者復活戦(その2)では東軍の先鋒を務めた。四回戦でのニックネームは「ニューハーフ」。
横谷 憲彦(よこや のりひこ)
20歳の大学生。三回戦から登場して、その後はナオたちの脅威として立ちはだかる。
大企業の御曹司であり、プライドと支配欲が異常に強く、「ライアーゲームで問われているのは『支配力』だ」と語る。しかし、これを言い出したのは彼の父親であり、ナオはこんな彼を「支配という言葉によって父親に支配されている」と表現した。
ライアーゲームには代理として敗者復活戦から参加している。ライアーゲームに参加した理由は、父親からの2年以内に5億円作り出すという課題を達成するためと、「支配」をするための教育を受けてきた自分にとって格好の舞台と考えたためである。
小学校に入るやいなや、父親に家庭教師を10人もつけられ、勉強漬けの毎日を強いられた。その結果、小学校を卒業するころには微分・積分などを理解し、難関大学の入試問題ですらスラスラと解けるほどの頭脳を手にした。
1941年までのヒトラーを尊敬しており、彼の唯一の失敗は全てを手に入れようとしたことであり、ソ連までをも征服しようなどとは考えずに独ソ不可侵条約を守って第二次世界大戦を早期に終結させていたらヨーロッパのみならず世界の王として君臨し続けただろうと考えている。
数匹のネズミを常に連れているが、これも本人によると「支配される者の卑屈さを身体いっぱいに表している」からであり、秋山やナオに負けたことを悟ると怒りで握り殺している。四回戦でのコードネームは「ネズミ」。
密輸ゲームでは秋山に負けたかのように見えたが、チームメンバーをも騙す形で1人だけ大金を手にした。しかし、その後ナオに「『支配力こそ全て』という主張を捨てた」と看破されたことに怒りを覚え、ドロップアウトの権利を放棄し四回戦にコマを進める。以後、秋山とナオを完膚なきまでに打ち負かすのを目標としている。
イス取りゲームではダミーリーダーであるヤンジャンを利用しガヤ連合を乗っ取りハリモトと秋山を敗退させるのに成功したが、最後はヨコヤメダルを得られなかったその他のガヤ連合メンバーたちによるスクラム妨害作戦をやられ、前日見張りのために一睡もしてなかったことが仇となり突破できず自らも敗退することとなってしまった。しかし「ライアーゲームの正体を知ったためこの後の戦いは全て圧勝する」と豪語し、次のゲームが「入札ポーカー」であることを見事言い当て、10億以上の収益を得た。
戦法は、大金とリスクでプレイヤーの欲望や心理を利用し、巧みな弁舌で場を自分に優位な状況に構成させることに長けているため、支配下の人間と、彼らを使って集めた情報を掌握して優位にゲームを進める。しかし、他人を根本的に信頼せず、ミスには非常に冷淡なため、傘下の人間は容易に利害で裏切ることと、自分に与しない者を屈服させるために動くため私情へ流されやすいことが弱点である。前者は裏切り者が出得ない状況にすることで回避しているが、その隙をキムラに突かれたこともある。
LGT (LIAR GAME TOURNAMENT) 事務局
補助ディーラーは無地の、メインディーラーはそれぞれ模様が異なる仮面を着用しており、その他の事務局員も基本的に顔を隠している。
レロニラ
二回戦、敗者復活戦(その1)、三回戦のディーラーを務める男。眉間に縦方向の目、眉と目の下の位置に天使の羽根のような模様のある仮面を着用する。常に敬語を喋り、あくまで冷静にゲームの説明や進行を行う。ただし、二回戦(少数決)でプレイヤーから出題されたときはテンションが高い。他のディーラー全員や栗藤までもが気づかない秋山の策を見破るなどディーラーのなかで最も頭がきれる。神崎ナオの鋭さにいち早く気づき早くから注目、また彼女をライアーゲームに入れた理由を「ゲームに刺激を与えるため」と発言していた。ほとんどのディーラーが神崎の影響力や信条を軽視する中、常にその動向を注目している。四回戦本戦では、別室でゲームの状況を監視している一人。その正体は秋山の大学時代の恩師、丘辺教授であり、秋山をライアーゲームに引き込んだ張本人でもある。
ネアルコ
ソラリオ
フォルリ
アルサブ
ラブレー
谷村 光男(たにむら みつお)
栗藤(クリフジ)
第一回戦
藤沢 和雄(ふじさわ かずお)
第二回戦
タカダ ミチコ
マツバラ フミオ
ミウラ タカヨシ
菊澤 隆浩(きくざわ たかひろ)
サトウ テツゾウ
エダ テルユキ
フジタ シンゴ
敗者復活戦(その1)
第三回戦・北の国
北の国のメンバーは、ヨコヤを除いた全員が二回戦から同じゲームに参加していて、その中にヨコヤが敗者復活戦から加入している形。敗者復活戦でのヨコヤの罠により、全員がヨコヤに従わされる身となっている。
アカギ コウタ
シバヤマ ユウスケ
ハセガワ ヒロシ
敗者復活戦(その2)・西軍
秋山達とは別の会場で行なわれたライアーゲームの敗退者。最終的に敗れるが、ナオと秋山が負債を受け持つことによって三人とも救済された。
キクチ ショウ
第四回戦予選(第2会場)
第四回戦参加者には、フォルリによりコードネーム(実際はあだ名)が与えられている。
以下、名前の隣りのカッコ内にコードネームを記す。
ヤスカワ ヤスヒコ(ハゲ)
イケザワ テッペイ(デブ)
シマ タカヒロ(ヤンジャン)
カワイ タツヤ(マッチョ)
マキゾノ カズヤ(メガネ)
第四回戦本戦
四回戦予選を第一会場で戦ったプレイヤーたち。第一会場と同様に、アルサブからあだ名をつけられている。カッコ内はコードネーム(あだ名)。
ハリモト タカシ(作務衣)
ボロボロの帽子と作務衣を着ているのが特徴の老人。
多数の信者を抱えるカルト教団「泰平天国」の教祖で、利害に関係なく自分に従う忠実なメンバーを擁している。4回戦予選では教団メンバーとの共闘によってフクナガを敗北に追いやり、4回戦本戦では第三勢力として秋山・横谷の前に立ちはだかる。
元々は、高い洞察力とコールド・リーディングを用いる一介の占い師だったが、純粋に人を救うために教団を立ち上げる。そこにキムラが入信したことで、教団拡張の野心に目覚め、次第に教団は変容してゆく。
ライアーゲームに参加したのも、信者の一人がライアーゲームに参加してしまった人気アイドルの恋人で、その相談を持ちかけたことから、アイドルに恩を売ってアイドルのファンともども入信させ教団を拡大する目的があった。
レロニラ曰く、「(秋山、横谷が理性に訴えかける戦術を使うのに対し)ハリモトは感情などの心を操る戦術を使う」とのこと。泰平天国の教義で一万歳(10000年生きた徳を持つという意)の称号を持つ。
入札ポーカーでナオが人を信じ抜いて勝利したことで目が覚め、それまでに稼いだ金を使ってナオ・秋山の負債を精算する旨などを手紙にしたためてライアーゲームを去った(代理参加から手を引いただけで、プレイヤー名義としては継続)。
キムラ ケイ(ショートボブ)
アベ ユキヨ(黒髪ポニーテール)
敗者復活戦(その3)
決勝戦
カシキ ユウヤ
職業・元ミュージシャン。十数年前の大人気のうちに解散した『マルヴェリーズ』というバンドのボーカル。解散後の彼はソロで活動してはいたのだが、後に暴力事件を二度起こし実刑判決まで下った経歴を持つ。そのため現在はライブハウスで活動しているものの、チケットは完売するというほど人気はある。
1回戦を易々と勝ち、2回戦で敗退したところ泥沼に嵌ったと自覚し、恋人の女性にライアーゲームの存在を打ち明ける。今度はその女性がハリモトに相談して以降、ハリモトにゲームを代理参加してもらう形で事態は半ば解決する。しかし、ハリモトが敗者復活戦(その3)を勝利した上にゲームから手を引いてしまったため、カシキに決勝戦の出場権がやってきたので、やむを得ず出なければならなくなった。
カネコ ミズキ
サクマ カンイチ、タカシマ カツシ
金持ち
ゲームのルール
全般的なルール
概要
ライアーゲームはトーナメント方式で勝者を決める。第一回戦、第二回戦などの各々の戦いではゲームが行われ、ゲームの勝者がトーナメントで勝ち進むことができる。ゲームのルールは各回の開始時点で公開される。ゲームは一種のギャンブルであり、プレイヤー間の金銭(もしくは金銭相当品)の授受を伴う。ゲーム中に儲けた金額は自分のものにできるが、逆に損した場合は借金になる。第五回戦を制した者がライアーゲームの優勝者となる。
全ゲームを通して「プレイヤーは事務局から明示的に禁じられた行為を除き、どのような行動をとってもよい」という暗黙の了解が存在する。このため、嘘、駆け引き、脅迫、イカサマ、不正行為を用いて勝利したとしても、それがライアーゲーム事務局が開始時に説明した規則にさえ反していなければ正しい結果として扱われる。 また、暴力行為はどのゲームにおいても即脱落かそれに類する重い罰則が設定されている。この性質上、徒党を組むなどして多人数で協力すると比較的有利である。
このゲームの趣旨については、「大金を払ってでも(ハッカーなどの)嘘つきの才能を欲する人間がいる。だから、最強の嘘つきを決めるための戦いである」としている。作中で、ヨコヤは「大金を払ってでも麻薬やガスマスク、防弾チョッキの実験台となってくれる人を欲する人間がいる。だから、素直に実験台になってくれる人を決めるための戦いである」と推測している。
金銭的な損得はゲームの勝敗に必ずしも一致しない。第三回戦(密輸ゲーム)、敗者復活戦その3 (入札ポーカー)のように敗北しても多額の賞金を獲得することができるゲームもある。
現金の貸出し
各ゲームの開始時点で、主催者は全てのプレイヤーに現金を強制的に貸し付ける(一回戦、二回戦、四回戦、敗者復活戦では1億円(正確には2億円。詳細は後述)、三回戦では4億円、敗者復活戦その2では1億5000万円、敗者復活戦その3と決勝戦では3億円)。プレイヤーはその現金とこれまでの戦いの賞金をゲームで利用できる(そのためこれまでに稼いだマネーで他のプレイヤーを買収することも可能)。基本的には主催者から借りた金額は全額を主催者に返さねばならない(現時点での例外は3度の敗者復活戦のみ)。ちなみに、ゲーム終了時点での返却は任意で拒否も可能だが、そのゲームでの貸付金は負債として残る。そうして拒否した金額は受け取ることができるが、後で回収されるためメリットはほぼない。本人の資産として確定するのはゲーム離脱後(敗北時は敗者復活戦後)。そのため、脱落確定までは負債の請求はない。
返済はトーナメントでの敗退が決定したときに行なう。そのため、トーナメントを勝ち抜いているか、敗者復活戦への参加を決めている時点ではマネーの回収はない。ゲーム開始の時点で事務局から貸し付けられた現金は、事務局から「どんな手を使ってでも」回収されるとされているので、それはそのまま負債として残る。なお、巧妙な手段によってこのゲームを訴えることはほぼ出来なくなっており(また、訴えるような資質の人物ならば1回戦の時点で訴え出る)、支払う以外の道はない。
ゲームへの参加と離脱
ライアーゲームトーナメントを開始する段階で、主催者は各プレイヤーにトーナメントの案内状を送る。プレイヤーはトーナメントに参加するかどうかを自由に決めることができる(が、実質的には強制参加)。一度参加の意思を表明したら、取り消すことはできない。
ゲームで敗北する以外に、「ドロップアウト」、「棄権」の二通りの方法でライアーゲームのトーナメントから離脱することが可能である。
ドロップアウト
棄権
その他のルール
- ライアーゲームには、ギャンブルにおける寺銭が存在せず、基本的にはゼロサムゲームであるため誰かが儲かると誰かが損をするようになっている。そのため、ゲーム中いずれかのプレイヤーが自分の利益だけを考えた行動をしたときのみ主催者側に利益が出る(その結果として他のプレイヤーの損が確定する)ようルールが構成されている。例えばゲームの勝者が賞金(≒敗者から奪った金)の半分を主催者に返還することでトーナメントからドロップアウトできるというルールなので、勝者が自分の利益を確定するためドロップアウトを選ぶと、主催者側に利益が出ると同時に敗者達の損が確定する。したがって仮に全てのプレイヤーが協力しあい、勝者がドロップアウトを諦めて敗者に賞金を分配すれば、主催者側は全くもうけることはできない。ただし逆に言うとプレイヤー全体で儲けることは基本的には不可能であり、全員で生き残ろうとすれば儲けは諦めなければならない。
- 例外として、敗者復活戦ではプレイヤーの一方的な得になる「ボーナスゲーム」の機会が設けられる場合もあるが、その場合は同時に「事務局が一方的にマネーを収奪できるルール」も設けられることがあるため、ゼロサムどころか逆にマイナスとなる危険性を含んでいる。
- 二回戦開始直前、あるプレイヤー(通称X)が、一回戦で勝ったプレイヤーの賞金を騙し取って参加。そのことを知った秋山から「返還しないと警察沙汰になる」と宣言されている。これは、マネー絡みの物品は「管理局所有のゲームツール」という扱いのもと「マネーのやり取りはルール範囲内のプレイング」と許容されているが、ルールの範囲を離れた犯罪行為は許容外であるため。また、プレイヤーの資産として確定していない物品は例え本人の手元になかろうと管理局が所有物として回収できる。
- 本来のプレイヤーの代わりに他の人を代理参加させてもよいが、発生した賞金および負債は実際にゲームに参加した人物が負う。その条件で秋山は二回戦と三回戦を、フクナガは三回戦の代理を引き受けた。
- 代理で参加した者は本戦進出の権利を有していても、出場権は元々のプレイヤーに戻すことによってライアーゲームから手を引くことができる。戻されたプレイヤーはこれを拒否することはできない。ハリモトのグループがこのケース。
- ゲームのタイトルと内容は、ヨコヤの愛読書に描かれているものと全く同じである(ヨコヤによると「20年前に大ヒットした作品」だとのこと)。ただし上・中・下と分かれており、下巻は原作者が急死した(ある組織に殺されてしまったとの見方が強い)ため存在していない。
- ライアーゲームの正体は、前述の小説の下巻の内容を再現(推測)するために開催されたドキュメンタリー映画であり、当時のドキュメンタリー映画の旗手であったタッド・ミヤギに持ち込まれた企画であった。しかし、決勝戦の直前にタッド・ミヤギに企画を持ち込んだ人物が怪死を遂げ、タッド・ミヤギにも50億近くの現金を送り「ライアーゲームに関わるな」という脅迫をさせたため中止となった。それから年月が過ぎ、自らの死期を悟ったタッド・ミヤギは温存していた50億を原資に第一回大会のプレイヤーをメインディーラーとして雇い、自らもメインディーラーの「アーチア」となって第二回大会を開催した。第二回大会も前回同様にドキュメンタリー映画となるよう隠し撮りされており、参加者の顔にCG加工でマスクを被せるなどして、ネット公開された。しかし、すぐに削除された。秋山曰く、「闇の権力者」が圧力をかけたためらしい。
第一回戦(マネー奪い合いゲーム)
基本ルール
賞金と借金
備考
第二回戦(少数決ゲーム)
基本ルール
賞金と借金
詳細・備考
敗者復活戦その1(リストラゲーム)
基本ルール
以下のルールで10回投票を行い、獲得した票数の合計値が最も少ないプレイヤーがリストラ対象者になる。
自分以外のプレイヤーの名前を5人分投票用紙に書き、投票箱に入れる。
全員の投票が終わったら、投票結果が開示される。
このゲームでは各プレイヤーは投票用紙以外にも以下のものを持っており、ゲームに利用できる。
Mチケットという紙(複数枚)
1億円の現金(=主催者から借金)
私物(法に触れるものは持ち込めない。逆に法的に問題なければ一切制約はなく、人でも問題ない。)
賞金と借金
詳細・備考
第三回戦(密輸ゲーム)
概要
勝ったチームのメンバーが第三回戦の勝者となるが、金銭の授受は個人単位で行われる。よって各プレイヤーの損得が必ずしもチーム全体の損得に一致するとは限らず、これをどうするかがゲームを勝ち抜くポイントの一つである。
ゲームの開始
小ゲームのルール
この後、以下のように金銭が動く
検査官がダウト (Doubt) した場合
アタッシュケース内の現金が0円なら、ダウトされた金額の半分が「慰謝料」として検査官の第3国口座から密輸人の第3国口座に振り込まれる。
ダウトの金額≧アタッシュケース内の現金>0円なら、アタッシュケース内の現金は全て検査官の第3国口座に振り込まれる。
ダウトの金額<アタッシュケース内の現金なら、アタッシュケース内の現金は全て密輸人の第3国口座に振り込まれる。さらに、先述した「慰謝料」も密輸人の第3国口座に振り込まれる。
検査官がパス (Pass) した場合
アタッシュケース内の現金が全て密輸人の第3国口座に振り込まれる。なお、この場合でもアタッシュケース内にいくら入っていたかは検査官側も確認できる。
勝敗
賞金と借金
詳細・備考
敗者復活戦その2
基本ルール
各チームはチームメンバーの中から先鋒・中堅・大将のプレイヤーを選び、まずは先鋒戦と中堅戦を順に行う(詳細は後述)。このときどちらかのチームが2勝した場合(勝敗の決め方は後述)はその時点でそのチームの勝ちでゲーム終了。大将戦は行われず、勝ったチームが4回戦に進む。そうでない場合は大将戦(後述)も行い、大将戦の勝敗で4回戦進出チームを決める(勝敗の決め方は後述)。なお先鋒・中堅・大将を決定した時点では具体的なゲームの内容が公表されておらず、公表後に変更することは認められていない。
事前に1枚100万円相当のチップ150枚分、計1億5000万円が各プレイヤーに貸し付けられており、各ゲームにおける勝敗や戦略によりチップが動く。相手チームから奪ったチップが勝ったチームの賞金となる。勝ったチームは一人1億円分、計3億円を返済後、残った金額を3人で山分けする。なお各プレイヤーが貸し付けられた額が1億5000万円であるのに対し、返済額は1億であるため、勝者チームのプレイヤーは敗者チームから奪った額以上に儲けることが可能である。その代り、それぞれのゲームには事務局が一方的にチップを収奪できるルールも設けられている。
なお両チームとも、各対決ごとに1度だけタイムを取る権利があるが、ゲームに参加しているプレイヤー自身が取ってもよい。タイムは3分間である。
先鋒戦 24連装ロシアンルーレット
特注のリボルバー式ピストルで「ロシアンルーレット」を行う。ただし使う銃は本物ではなく、弾も発射されても銃声と少しの振動がある程度のものを使用しているため、死ぬことはない。なおピストルには24発まで弾が入る。
基本ルール
プレイヤーたちが指定した3箇所ずつ計6箇所に秘密裏に弾が込められ、リボルバーが回される。なお、両プレイヤーが指定した場所が1箇所でもかぶったら、弾を込める場所を決定するところからやりなおし。
プレイヤーたちは順にトリガーを引いていき、銃声がした方はとして、相手チームにチップ50枚を払う。
6発目の銃声が鳴ったらゲームセット。銃声がした回数の少ない方が勝ち。同数の場合引き分けである。終了時のチップの数自体は勝敗には全く関係ない。
パス
場にチップが出た状態で撃って空砲なら場のチップを貰える。逆に銃声が鳴ったら発砲ペナルティの50枚と一緒に場のチップも相手に取られる。
ただし、5回連続のパスになった時点で「流れ」となり、ディーラーがトリガーを引く。この場合は、銃声がどうであれ計31枚のチップはディーラーに回収される。
詳細・備考
撃つ時はイカサマ防止のためトリガーが相手に見えるように構え、こめかみに銃口を当てる。
プレイヤーが弾を込める場所を指定する際にはマークシートを使用。
弾は別室でディーラーとは違う事務局員が弾を込める。
リボルバーはディーラーが外して回転させ、回転が自然に止まったらリボルバーを再セットする。なお、このリボルバーは弾の位置の偏りによる重心の偏りの影響をもろに受けるようになっている。
中堅戦 17(セブンティーン)ポーカー
ジョーカーと各スートのエース・キング・クイーン・ジャックの計17枚だけでやるポーカー。ジョーカーはワイルド。
10ゲーム行いゲーム開始前とのチップ数の差分がより多い方の勝ち(最終的なチップ数は関係ない)。
基本的なルールはジャックポット・ポーカーと同じだが、カットのルール、フォルド、および2ndベットにおける賭け金の最低額が異なる。
ゲームの流れ
カットのルール
1stベット
2ndベット
手札のオープン
詳細・備考
大将戦 回らないルーレット
1から4までの4つしかポケットがない特注のルーレットを使って行う(蓋を外すと、投入口が出現。その投入口からボールをセットして蓋を閉める。その蓋がスイッチになっていて、それを押すと同じ番号のポケットにボールが出現する)。
- 1人が親でもう1人が子となる。1回ごとに交代(最初の親権は現時点でチップが少ない方が選択する)。
- 親は投入口からボールをセットし、そのセットした番号を見抜かれないようにチップを賭ける。
- 親は全部を含め、2 - 4箇所に賭けてもよく(1箇所でもよいが「あまりメリットはない」とディーラーは語っている)、賭けるチップの枚数も最低1枚から手持ちの範囲内で自由。また、セットした番号に1枚も賭けなくてもかまわない。
- 続いて子が賭けるが、子は2箇所までしか賭けられない上、最低でも親と同じ枚数以上もしくは全額賭けなければならない(不足の場合、強制的に全額賭け)。
- 子が賭けたらスイッチを押してボールの在り処を発表。
- 片方だけ当たりの場合、当たった方が賭けチップを全部貰う。
- 両者とも当たりの場合、当たりに置いた賭けチップの比率に従い、ハズレに置いた賭けチップを分配する(例えば、当たりに置いたチップが「親15枚、子35枚」の場合、ハズレに置かれたチップを「親3:子7」の割合で分ける)。
- 両者ともハズレの場合、賭けチップは全てディーラーに回収される。
- 両者5回ずつ親をやるかどちらかのチームが破産したらゲームセット。
- ここでの勝敗がこの敗者復活戦全体の勝敗となるが、その決め方は中堅戦までの結果によって異なる。
- 中堅戦までの結果が1勝1分と1敗1分だった場合は大将戦開始時との差分は関係なく最終的なチップ数が多い方の勝ち。
- 中堅戦までの結果がどちらも1勝1敗だった場合は最終的なチップ数は関係なく大将戦開始時とのチップ数の差分が多い方の勝ち。
- 片方だけ当たりの場合、当たった方が賭けチップを全部貰う。
- 両者とも当たりの場合、当たりに置いた賭けチップの比率に従い、ハズレに置いた賭けチップを分配する(例えば、当たりに置いたチップが「親15枚、子35枚」の場合、ハズレに置かれたチップを「親3:子7」の割合で分ける)。
- 両者ともハズレの場合、賭けチップは全てディーラーに回収される。
- 中堅戦までの結果が1勝1分と1敗1分だった場合は大将戦開始時との差分は関係なく最終的なチップ数が多い方の勝ち。
- 中堅戦までの結果がどちらも1勝1敗だった場合は最終的なチップ数は関係なく大将戦開始時とのチップ数の差分が多い方の勝ち。
第四回戦
エントリーした24人を12人ずつ2つのグループに分け、それぞれで予選を行う。予選ではマネーは使われず、予選を突破した者だけがマネー争奪戦に参加できる。予選で負けた者は、自分が借りた1億円を見ることすらなく、本選の会場にその1億円を置いて帰らなければならない(といわれているが実際にはそうではない。本戦の項を参照)。
予選 感染(パンデミック)ゲーム
感染症の流行(パンデミック)を模したゲーム。感染した人と接触すると病気が移るが、一定の条件下で「ワクチン」が作られ、それで病気を治すことができる。誰が感染しているのか分からない状況下で、自分が感染するのを避けつつ、ワクチンを増やすことが目的。ドラマ版では新型インフルエンザによる風評被害に伴い、ネーミングが「天使と悪魔ゲーム」とされている。ちなみに、参加者が多かったため、人数を絞る目的で行われた。
基本ルール
初期状態では2人の感染者がいるが、誰が感染者なのかは公開されない。また初期状態では誰一人ワクチンを持っていない。
2人のプレイヤーが互いの腕時計を「接触」させることで、ステータスが以下のように変化する。
正常者同士→2人とも正常のまま、両者ともワクチンが1つずつ増える。
アクティブワクチン(正常者が持っているワクチンのこと)未所持の正常者と感染者 → 正常者が感染者に。感染者は感染者のまま。ワクチンの数は変わらず。
アクティブワクチン所持者と感染者 → 正常者はアクティブワクチンを1本失った上で感染者になる。感染者はワクチンの数が変わらないまま正常者になる。
感染者同士 → 2人のワクチンの有無関係なく共に感染者のままで、ワクチンの数も変わらず。
なお同じ2人の組み合わせでワクチンが増えるのは1回限りで、既にワクチンを作っている組み合わせで再度接触してもはワクチンの数は増えない。またワクチンを持っている感染者は、腕時計のスイッチを押せば、自身のワクチンを1本失うことで正常者になることができる。
勝敗
詳細・備考
本戦 イス取りゲーム
概要
なお暴力行為は一切禁止されている。暴力まがいの行動をすると補助ディーラーが止めに入り、それでも継続する場合、1回につき1億円のペナルティが発生する(プレイヤーの着座や通行の妨害自体は暴力行為とみなされない)。
着座後は一旦トーテムポールへと集まり、全員での多数決による「親決め投票」を行う。ここで「親」に決まった者は、指定した番号のイスを一つだけゲームから除外することができる。
ここまでの流れを「1ピリオド」とし、最大で24回繰り返す。最後の1人が決定した時点でゲームは終了となる。
なお、予選敗退者、本戦敗退者を「ガヤ」(ガヤガヤ賑やかす役と説明されている)と呼び、暴力行為以外なら何をしてもかまわず、散歩や昼寝など自由行動を許されている。このゲームのポイントは如何にガヤに協力や妨害(味方へのイスの確保、親決め投票の固定票、敵の着座の妨害など)させるか、であり、言わば集団、派閥の形成で、これを、アキヤマは「国盗りゲーム」、事務員は(秋山・横谷・ハリモトをそれぞれ劉備・曹操・孫権に例えて)「三国志」と比喩している。
賞金
詳細・備考
敗者復活戦その3 (入札ポーカー)
基本ルール
各プレイヤーには手札表示・金貨残高表示・商品カタログ閲覧・競争入札機能の付いた電子タブレットが1つずつ配布され、最初に指紋登録を行う。
ゲームで使用するトランプは本物ではなく、タブレットに記された架空のトランプを52枚使う。ゲーム開始前にはどのプレイヤーもカードを持っていない状態となる。プレイヤーはカタログの商品の中から競争入札してカードを手に入れていく。
ゲームの流れは『カードセット陳列』→『競争入札』の順を1回ずつ10品分繰り返した後、『チェンジ』→『競争入札』の順を5回まで繰り返す。そうした後で、最後に全プレイヤーは手札を一斉に公開する。
手札を公開した後、11名の中で最も手札の弱い者を最下位および最下位タイとし、ゲームの敗北条件とする。
賞金と借金
ただしゲーム終了後に事務所に返却しなければならない金貨は100枚なので、1人につき金貨200枚、つまり2億円の超ボーナスゲームとなる。ただし場合によってはボーナスどころかプレイヤー全体ではマイナスになる可能性もある。詳細は後述。
ただしゲーム終了後に事務所に返却しなければならない金貨は100枚なので、1人につき金貨200枚、つまり2億円の超ボーナスゲームとなる。ただし場合によってはボーナスどころかプレイヤー全体ではマイナスになる可能性もある。詳細は後述。
本ゲームを行う前に模擬ゲームがあり、それに参加した4名には金貨がさらに30枚与えられる。模擬ゲームが終わったら10枚を事務局に返済し、残りの金貨は本ゲームに持ち越せる。
手札を一斉公開した直後、手札の内容によって各プレイヤーに順位が付けられ、最下位タイの者は1人につき150枚の金貨を場に置く。1位の者は最下位の者たちが残した金貨全体のうち2/3を、2位の者は4/15を、3位の者は残りの1/15をそれぞれ受け取ることが出来る。例えば最下位タイの者が4人いた場合、まずその4人で600枚の金貨を場に置く。1位の者は400枚を受け取り、2位は160枚、3位は40枚がそれぞれの賞金となる。
ゲームの流れ
- 配札ステージ
- ゲームが始まると商品カタログには、商品A - Jという名付けられた5枚組のカードセット8組(商品A - H)、6枚組のカードセット2組(商品I・J)の合計10組のカードセットが30分間だけ陳列される
- プレイヤーは11人であるため、最低1人は何も落札できずに終わることになる。また、10組のカードセットはどれも1組だけでは何の役もついていないが、2組組み合わせれば何かしらの役がつくようになっている。
- その30分が終わった時、商品Aの購入希望者は入札画面で任意の金貨の枚数を入力し、5分以内に入札をする。一度入札したらその内容を変更したりキャンセルしたりはできない。
- 入札締め切りの時刻が来た時にディーラーが処理手続きを行い、最も高値をつけたプレイヤー1名を落札者とする。最高値をつけた者が複数居る場合、入札した時刻の最も早い者を落札者とする。
- こうして落札者が決まったら、続いて商品Bの入札に移る。この流れをあと8回繰り返し、商品Jの落札者が決まったら次の『チェンジステージ』のステップに入る。
- 落札者が払った金は全てディーラーに入る。つまりその分プレイヤー全体のマイナスになる。
- そのため1人平均2億円使ってしまうとボーナスは全て消え、それ以上使ってしまうとその分マイナスとなる。このゲームの罠はここである。
- チェンジステージ
- カード手にしたプレイヤーはその中から任意の不要なカードを選んで捨てる(受付時間は10分)。
- 各プレイヤーが捨てたカードは登録順に商品カタログに載る。こちらも一束ごとに商品A - Kという名前が付く。
- カードを複数枚捨てる際に1フェイズの間に望む枚数だけ捨てることが出来るが、『捨てる』行為そのものは1フェイズに付き一人一回まで。その捨てたカード群は1セットの塊となり一つの商品として陳列される。
- 自分は商品カタログを読んで、他のプレイヤーが捨てたカードの束の中から好きな物を選んで、配札ステージの時と同じ要領で入札をする。
- 自分の出品した商品に入札者が居なかった場合、そのカード群は出品者の手元に戻る。
- 例えば最初に♦3 ♣5 ♣A ♥A ♠Aという商品を手にした者が♦3 ♣5を捨てたいと考える。すると♦3 ♣5の二枚組が商品カタログに掲載される。そうした後で商品カタログを読んで別のプレイヤーが捨てた♠7 ♦9 ♦Aの三枚組という商品を発見したとする。ここで競争入札をして落札すればその3枚のカードを手にすることが出来る。一方、♦3 ♣5に入札した者が居ない場合は流札となりその持ち主の手札に戻る。
- すべての商品が落札・流札されたら次のチェンジステージに移る。
- 5回目のチェンジステージが終わったら最後のステップ『手札の一斉公開』に入る。
- 落札者が払った金は出品者に入る。つまりディーラーには入らないためここで金を使ってもプレイヤー全体のマイナスにはならない。
- 手札の一斉公開
- 文字通り全員が手札を公開する。
- 役の強さは通常のポーカーと同じで、ロイヤルストレートフラッシュ(ロイヤルフラッシュ) > ストレートフラッシュ > フォーカード (フォーオブアカインド)> フルハウス > フラッシュ > ストレート > スリーカード(スリーオブアカインド) > ツーペア > ワンペア > ブタ(ノーペア)の順に強い。なお、ジョーカーがないためファイブオブアカインドになることはありえない
- 手札を4枚以下しか持っていない者は内容がどうであれブタである。一方手札を6枚以上持っている者は、そのカード群の中から最強の役になる5枚が自動的に選ばれ公開される。
- こうして手札の強さでプレイヤーに順位が付けられ、ブタを手にした全てのプレイヤーが敗者、そうでない者が勝者となる(52枚のトランプを11人で使うので、必ずブタを手にする者が出てくるため。)。
- 同じ役の者が複数いた場合は正式なポーカーのルールと同様にカードの内容によって序列をつける。ただしブタだけは例外で序列をつけず、全員最下位扱いとなる。数字の序列はAが最も強く、以下K,Q,J,T,9,…となり2が一番弱い。ただしAは基本的に『14』の強さを持つが、そのオーナーが2よりも弱い『1』として扱っても良い。
- 同数複数枚組系の順位のつけ方は、先ず手札の中で役になっている部分で強い方の部分の数字のランクの大きさを比べ、高い方の順位が上となる。それが同じであれば弱い方の部分を比べる。役になっている部分で決着がつかなかったらキッカーカードの数字の中で最も強いもので比較する。それもまた同じであれば2番目に強いキッカーカードを比べ、さらにそれも同じなら3番目を比べる。キッカーカードまで比べても決着がつかなかったら役になっている部分で強い方の部分で♠を持っている方が上位となる。
- ツーペア同士では先ず高いランクのペアを比べて、それも同数なら低いランクのペアの大小を比較し、それでも同数であればキッカーカードの大きさで決着を付ける。それでも決着がつかなかったら高いランクのペアで♠を持っている方が上位となる。
- フルハウス同士では同数3枚組のランクで比較する。
- ストレート系とフラッシュ系の場合は先ず最も数字のランクの高いカード同士を比較し、それが同じであれば2番目に大きなランクを比較する。それでも決着がつかなければ以降、3番目、4番目、5番目の順にこの手順を繰り返す。そこまで比べてもなお決着がつかなかったら最も数字のランクの高いカードのスートの強さ(多分素肌クラブ)で決着をつける。なお、例外としてA-2-3-4-5のストレートの場合、Aを2よりも弱い数字とみなし、2-3-4-5-6のストレートにも劣るものとする。
- その後で賞金の移動を行い、マネーの精算が済んだらゲームは終了となる。勝者は5回戦に進むかドロップアウトするのかを選択し、敗者は強制的にトーナメントから抜けさせられる。
- プレイヤー全体で収支がプラスになるボーナスゲームであることは今までの敗者復活戦と同様だが、この敗者復活戦はボーナスの額の大きさもさることながら、確実に自分の収支をプラスにする方法があるのが最大の特徴である。配札ステージ、チェンジステージ共に何も落札せず放置した場合、当然ブタとなり最下位・敗退となるが、最初に3億円得られるのに対し失うのは勝者への賞金1億5000万円と事務所への返却1億円の合計2億5000万円であるため、差し引き5000万円の利益となる。そのため、ゲームに参加しないで確実に5000万円得るという戦略も効果的である。
- ただしこの手が使えるのは負債を抱えていないか5000万円以下である場合のみである。億単位の負債を抱えている場合、この手を使って5000万円得ても負債を清算することはできず、負債を抱えたままトーナメントから抜けることになるため、何としてでも勝つか負債を清算できるだけの額を稼ぐ必要があるため、配札ステージから目の色を変えて落札に走ることになり、その後のチェンジステージでも役をつけるか金を稼ぐために手を尽くす必要がある。
- ゲームが始まると商品カタログには、商品A - Jという名付けられた5枚組のカードセット8組(商品A - H)、6枚組のカードセット2組(商品I・J)の合計10組のカードセットが30分間だけ陳列される
- プレイヤーは11人であるため、最低1人は何も落札できずに終わることになる。また、10組のカードセットはどれも1組だけでは何の役もついていないが、2組組み合わせれば何かしらの役がつくようになっている。
- その30分が終わった時、商品Aの購入希望者は入札画面で任意の金貨の枚数を入力し、5分以内に入札をする。一度入札したらその内容を変更したりキャンセルしたりはできない。
- 入札締め切りの時刻が来た時にディーラーが処理手続きを行い、最も高値をつけたプレイヤー1名を落札者とする。最高値をつけた者が複数居る場合、入札した時刻の最も早い者を落札者とする。
- こうして落札者が決まったら、続いて商品Bの入札に移る。この流れをあと8回繰り返し、商品Jの落札者が決まったら次の『チェンジステージ』のステップに入る。
- 落札者が払った金は全てディーラーに入る。つまりその分プレイヤー全体のマイナスになる。
- そのため1人平均2億円使ってしまうとボーナスは全て消え、それ以上使ってしまうとその分マイナスとなる。このゲームの罠はここである。
- カード手にしたプレイヤーはその中から任意の不要なカードを選んで捨てる(受付時間は10分)。
- 各プレイヤーが捨てたカードは登録順に商品カタログに載る。こちらも一束ごとに商品A - Kという名前が付く。
- カードを複数枚捨てる際に1フェイズの間に望む枚数だけ捨てることが出来るが、『捨てる』行為そのものは1フェイズに付き一人一回まで。その捨てたカード群は1セットの塊となり一つの商品として陳列される。
- 自分は商品カタログを読んで、他のプレイヤーが捨てたカードの束の中から好きな物を選んで、配札ステージの時と同じ要領で入札をする。
- 自分の出品した商品に入札者が居なかった場合、そのカード群は出品者の手元に戻る。
- 例えば最初に♦3 ♣5 ♣A ♥A ♠Aという商品を手にした者が♦3 ♣5を捨てたいと考える。すると♦3 ♣5の二枚組が商品カタログに掲載される。そうした後で商品カタログを読んで別のプレイヤーが捨てた♠7 ♦9 ♦Aの三枚組という商品を発見したとする。ここで競争入札をして落札すればその3枚のカードを手にすることが出来る。一方、♦3 ♣5に入札した者が居ない場合は流札となりその持ち主の手札に戻る。
- すべての商品が落札・流札されたら次のチェンジステージに移る。
- 5回目のチェンジステージが終わったら最後のステップ『手札の一斉公開』に入る。
- 落札者が払った金は出品者に入る。つまりディーラーには入らないためここで金を使ってもプレイヤー全体のマイナスにはならない。
- 文字通り全員が手札を公開する。
- 役の強さは通常のポーカーと同じで、ロイヤルストレートフラッシュ(ロイヤルフラッシュ) > ストレートフラッシュ > フォーカード (フォーオブアカインド)> フルハウス > フラッシュ > ストレート > スリーカード(スリーオブアカインド) > ツーペア > ワンペア > ブタ(ノーペア)の順に強い。なお、ジョーカーがないためファイブオブアカインドになることはありえない
- 手札を4枚以下しか持っていない者は内容がどうであれブタである。一方手札を6枚以上持っている者は、そのカード群の中から最強の役になる5枚が自動的に選ばれ公開される。
- こうして手札の強さでプレイヤーに順位が付けられ、ブタを手にした全てのプレイヤーが敗者、そうでない者が勝者となる(52枚のトランプを11人で使うので、必ずブタを手にする者が出てくるため。)。
- 同じ役の者が複数いた場合は正式なポーカーのルールと同様にカードの内容によって序列をつける。ただしブタだけは例外で序列をつけず、全員最下位扱いとなる。数字の序列はAが最も強く、以下K,Q,J,T,9,…となり2が一番弱い。ただしAは基本的に『14』の強さを持つが、そのオーナーが2よりも弱い『1』として扱っても良い。
- 同数複数枚組系の順位のつけ方は、先ず手札の中で役になっている部分で強い方の部分の数字のランクの大きさを比べ、高い方の順位が上となる。それが同じであれば弱い方の部分を比べる。役になっている部分で決着がつかなかったらキッカーカードの数字の中で最も強いもので比較する。それもまた同じであれば2番目に強いキッカーカードを比べ、さらにそれも同じなら3番目を比べる。キッカーカードまで比べても決着がつかなかったら役になっている部分で強い方の部分で♠を持っている方が上位となる。
- ツーペア同士では先ず高いランクのペアを比べて、それも同数なら低いランクのペアの大小を比較し、それでも同数であればキッカーカードの大きさで決着を付ける。それでも決着がつかなかったら高いランクのペアで♠を持っている方が上位となる。
- フルハウス同士では同数3枚組のランクで比較する。
- ストレート系とフラッシュ系の場合は先ず最も数字のランクの高いカード同士を比較し、それが同じであれば2番目に大きなランクを比較する。それでも決着がつかなければ以降、3番目、4番目、5番目の順にこの手順を繰り返す。そこまで比べてもなお決着がつかなかったら最も数字のランクの高いカードのスートの強さ(多分素肌クラブ)で決着をつける。なお、例外としてA-2-3-4-5のストレートの場合、Aを2よりも弱い数字とみなし、2-3-4-5-6のストレートにも劣るものとする。
- その後で賞金の移動を行い、マネーの精算が済んだらゲームは終了となる。勝者は5回戦に進むかドロップアウトするのかを選択し、敗者は強制的にトーナメントから抜けさせられる。
- プレイヤー全体で収支がプラスになるボーナスゲームであることは今までの敗者復活戦と同様だが、この敗者復活戦はボーナスの額の大きさもさることながら、確実に自分の収支をプラスにする方法があるのが最大の特徴である。配札ステージ、チェンジステージ共に何も落札せず放置した場合、当然ブタとなり最下位・敗退となるが、最初に3億円得られるのに対し失うのは勝者への賞金1億5000万円と事務所への返却1億円の合計2億5000万円であるため、差し引き5000万円の利益となる。そのため、ゲームに参加しないで確実に5000万円得るという戦略も効果的である。
- ただしこの手が使えるのは負債を抱えていないか5000万円以下である場合のみである。億単位の負債を抱えている場合、この手を使って5000万円得ても負債を清算することはできず、負債を抱えたままトーナメントから抜けることになるため、何としてでも勝つか負債を清算できるだけの額を稼ぐ必要があるため、配札ステージから目の色を変えて落札に走ることになり、その後のチェンジステージでも役をつけるか金を稼ぐために手を尽くす必要がある。
決勝戦
参加者は19人。ここでは金銭の奪い合いをする前にプレイヤーに整理番号を決めさせて、その後で4人1組のチームを作る。そうした後で本戦を開始する。
試合開始前に1人1つずつ電子タブレットが配布される。このタブレットは重要度の高い操作をする際に指紋認証をしなければならない。重要度の低い操作に関しては誰の指でも認識するように出来ている。
整理番号決定段階 合作アミダクジ
ルール
プレイヤーは望む箇所に横線を10本引き、それを終えたら任意の縦線の天辺をタップする。
任意に引いた10本の横線はジャッジに送信するまでは公開されることがなく、また相手プレイヤーが引いた横線もタブレット画面上では見られない。
縦線の天辺を取るのは早い者勝ちで、そこがその人物のあみだのスタートとなる位置である。他人のスタート位置は横線を引く段階では匿名で表記される。
こうして一人一人が自由に作ったあみだくじの画像データを19人分重ね合わせて、190本の横線が引かれたあみだくじが完成される。これによりプレイヤーの整理番号が決定する。
このアミダクジはライアーゲーム事務局が用意しているものではなく、プレイヤーたちが作るものであるため、分岐点で左右どちらに進むかは等確率である。そのため、選んだ場所の真下に到達する可能性が最も高く、選んだ場所の真下から離れた場所ほど到達する可能性は低くなる。
チーム編成段階 人間オークション
ルール
整理番号1から順にステージに上がり、それ以外の人は「この人とチームを組みたい」かどうかを判断して、10分以内に1000万円単位で入札していく(一度入札したらキャンセルできない)。
入札は全てタブレットで行われ、最終決定は指紋認証でもって行われるが、それ以外の操作は誰でもできる。そのため、入札を拒む人からタブレットを奪い取り、指紋認証だけ無理やりやらせれば強制入札させることもできる。
入札は全てタブレットで行われ、最終決定は指紋認証でもって行われるが、それ以外の操作は誰でもできる。そのため、入札を拒む人からタブレットを奪い取り、指紋認証だけ無理やりやらせれば強制入札させることもできる。
時間が来た時点で最高額をつけた人が、そのプレイヤーを落札し、即座にチームとなる。なお、落札された側は気に入らないプレイヤーとチームを組むことになっても拒否することはできない。そのため、1人ぼっちを貫き通し敗退しようと思ってもなかなかうまくいかない。
チームで入札する場合は、メンバーの合計金額で入札する。
つまり、メンバーがたくさんいる方が有利である。
つまり、メンバーがたくさんいる方が有利である。
落札したら5人以上になる組には入札できない。
整理番号19まで行ったら、また1に戻って続きを行う(チームの場合は最も整理番号が若い人が含まれるチームとなる)。
最大5巡行うか、4人組が4チームできたらゲームセット。
あぶれてしまった3人はここで敗退となり、貸し出した3億円を返済する必要があるのはもちろんのこと、特別ペナルティとして1人2億円ずつ払わなければならない。この合計6億円は優勝チームがもらう賞金になる。
2億円以上の収益があるプレイヤーは、あえてここで敗退すれば負債を抱えることなくゲームを抜けられ、下手に通過してしまう方が負債を抱えることになるリスクがある。しかしライアーゲームに参加するような人は大金を手に入れるチャンスがあるのならそちらを選ぶような人ばかりであるため彼らに敗退をお願いしてもなかなか受諾してもらえない。
2億円以上の収益があるプレイヤーは、あえてここで敗退すれば負債を抱えることなくゲームを抜けられ、下手に通過してしまう方が負債を抱えることになるリスクがある。しかしライアーゲームに参加するような人は大金を手に入れるチャンスがあるのならそちらを選ぶような人ばかりであるため彼らに敗退をお願いしてもなかなか受諾してもらえない。
最終決戦 四国志ゲーム
ルール
会場は同じ館内の別室である、8つの池がある正方形の広間で行われる。その四隅には各国の司令塔がありLP(ライフポイント)が表記されている。
プレイヤーは100持っているLPを使って攻防を行い、0になった国は脱落。所持金(スタート時点では個人差はあるがチームごとの総額は12億円ずつ)全額を没収される(もちろん返済も迫られる)。3ヶ国が脱落するまで攻防は続き、最後に残った1ヶ国が優勝。優勝賞金として54億円(敗退した3ヶ国12人から没収した所持金全額48億円+人間オークション敗退者が払った6億円)を総取り出来る。
まず、チーム内で「ボス」を決め(決め方は後述)、そのボスが「司令官」を任命する(ボス自身は司令官にはなれないが、ボスの座を譲ることは可能)。司令官は司令塔の中に1人で入り、タッチパネルを使って作戦行動を入力する。作戦行動はそれぞれの国に対し「攻撃」や「防御」を行うもので3×2=6通りのうち3つまで実行できるが、1つ実行するごとに1LP消費する。
20分間の作戦タイムが終わるとディーラーの合図で「決戦」が行われ一斉に作戦行動を公開。攻撃されていて、防御していなければ3LPのダメージを受け、逆に防御していればその攻撃は無効になる(攻撃・防御の演出はプロジェクションマッピングを利用している)。
全チームの作戦行動を処理したら1ラウンド終了。再び作戦タイムに移る。作戦タイムには他のチームに対し、交渉を持ちかけてもかまわない。
同じラウンドで同時にLPが0になった場合については、作戦実行による消費を優先し、互いに攻撃しあって0になった場合、先に入力した方を優先する。
ボスの決め方は、各チームで個人戦を行い、1位になった者がボスになる。
実はこのゲームには大きな欠陥がある。それは生き残っているチームのLPが全て1になると、行動を起こした瞬間にそのチームの敗北が決定するため、全チーム行動を起こせなくなりゲームが膠着してしまうことである。
書誌情報
漫画本編
- 甲斐谷忍 『LIAR GAME』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全19巻
- 2005年9月21日第1刷発行(9月16日発売)、ISBN 4-08-876855-8
- 2006年1月24日第1刷発行(1月19日発売)、ISBN 4-08-877024-2
- 2006年10月24日第1刷発行(10月19日発売)、ISBN 4-08-877151-6
- 2007年5月23日第1刷発行(5月18日発売)、ISBN 978-4-08-877273-8
- 2007年9月24日第1刷発行(9月19日発売)、ISBN 978-4-08-877328-5
- 2007年12月24日第1刷発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-877369-8
- 2008年9月24日第1刷発行(9月19日発売)、ISBN 978-4-08-877509-8
- 2009年1月24日第1刷発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-08-877581-4
- 2009年8月24日第1刷発行(8月19日発売)、ISBN 978-4-08-877703-0
- 2009年11月9日第1刷発行(11月4日発売)、ISBN 978-4-08-877769-6
- 2010年2月24日第1刷発行(2月19日発売)、ISBN 978-4-08-877805-1
- 2010年5月24日第1刷発行(5月19日発売)、ISBN 978-4-08-877851-8
- 2010年9月22日第1刷発行(9月17日発売)、ISBN 978-4-08-879026-8
- 2012年2月29日第1刷発行(2月24日発売)、ISBN 978-4-08-879224-8
- 2012年11月24日第1刷発行(11月19日発売)、ISBN 978-4-08-879475-4
- 2013年5月22日第1刷発行(5月17日発売)、ISBN 978-4-08-879547-8
- 2014年9月24日第1刷発行(9月19日発売)、ISBN 978-4-08-890013-1
- 2014年12月24日第1刷発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-890062-9
- 2015年4月22日第1刷発行(4月17日発売)、ISBN 978-4-08-890144-2
その他
- 「LIAR GAME roots of A 甲斐谷忍 短編集」2008年7月18日、ISBN 978-4-08-877476-3
- 「愛蔵版コミックス LIAR-GAME/Invitation」2009年11月、ISBN 978-4-08-782252-6
韓国版テレビドラマ
ライアーゲーム | |
---|---|
各種表記 | |
ハングル: | 라이어 게임 |
発音: | ライオ ゲイム |
ローマ字: | Laieo Geim |
英題: | LIAR GAME |
2014年、漫画作品の版権を取得してリメイク作品が制作された。日本ではフジテレビで2018年1月16日から4月3日までMナイト枠で放送された。
キャスト
原作と同名の登場人物については、#登場人物を参照。
- ハ・ウジン - イ・サンユン
- ナム・ダジョン - キム・ソウン
- カン・ドヨン - シン・ソンロク
- ク・ジャヨン - チェ・ユンソ
- ウジンの母 - キム・ヨンエ
- チョ・ダルク - チョ・ジェユン
- ダジョンの父 - オム・ヒョソプ
- イ・ユンジュ - チャ・スヨン
- チャン局長 - チェ・ジノ
- ヒョン先生 - キム・イクテ *1回戦で登場
- オ・ジョンア / ジェイミー - イ・エル *同
- キム・ボングン補佐官 - チャン・スンジョ *同
- チョン・ヨンチョル / ブルドッグ - イ・チョルミン *同
- チョン・ヨンス課長 - パク・ノシク *同
- コ・チャニョン弁護士 - イ・ヘヨン *同
- チェ・ソンジュン - イ・シフ *同
- ク・インギ - パク・チェフン *同
- ホン・インスク / ピッピ導師 - キム・ソンファ *同
舞台
盗作騒動
韓国tvNで放送されたバラエティ番組The Geniusが、日本制作のテレビドラマを盗作したものという疑惑が浮上した。同局では正式に版権を取得の上リメイクされたドラマが放送予定であったために問題となり、The Genius側の制作・演出担当者が記者会見で「参考資料として利用した」と釈明している。