MISSING GATE
以下はWikipediaより引用
要約
『MISSING GATE』(ミッシングゲイト)は、米村孝一郎による日本のSF漫画作品。ホビージャパン刊行の『コミックマスター』にて、1993年11月号から1996年8月号まで連載、その後、未掲載分の最終巻が1998年に刊行された。単行本は全3巻。
未来の宇宙を舞台とするハードSFであるが、背景・概念の説明不足から来るストーリー・設定の難解さが特徴でもある。物語は一応完結しているが作中の謎の幾つかは未解明のまま終了している。
舞台設定
人類は重力場遺伝子を利用したゲイトウェイによる超光速航法ネットワークにより銀河中に進出したが、2世紀前に原因不明の「九月崩壊」とよばれるゲイトウェイ・ネットワークの大規模崩壊により人類社会は分断され大混乱に陥る。その後、一部のゲイトウェイは復旧し混乱は収拾しつつあったが崩壊以前の秩序はまだ取り戻せていない世界が舞台となる。
「船屋」と呼ばれる冒険的操縦者を兼ねる船舶設計者たちの間には「星」と呼ばれる謎の存在の情報が心ある人たちによって受け継がれてきた。現在その情報を保有しているジョン・マーシャル・ワトソンと宇宙軍士官学校の生徒であるアタランタ・パレッティが出会う所から物語は始まる。
主要な登場人物
アタランタ・パレッティ
ジョン・マーシャル・ワトソン
B・ラックマン
レイオ・アルテミス・番匠
用語
重力場遺伝子
その発見の経緯は謎が多く、移民団が壊滅した後にその基礎理論だけが残されていたらしい。
ゲイトウェイ
その動作機構には謎があり、本来の理論的限界を超えた距離を結んでいるらしい。
ゲイトウェイは銀河系の重力場に寄生しているため、本質的に危険なのではないかと危惧する者たちが崩壊前から少数ながら存在していた。
九月崩壊
多くの人にとっては悲劇だが、中には秩序の再構築のチャンスと捉えるものも居る。
宇宙船
星/フォア・ウィンズ
その正体はある雲の惑星に限られた条件でしか出現しない特異重力点/フォア・ウィンズと呼ばれる船であり、人類の製造したものではないと推測されている。軍や幾つかの組織はその存在を知り捕獲しようと試みるが人類の重力場遺伝子による重力場を解体する非在化因子を有するため成功していない。
過去に何人かの有志がこのままだと捕獲は免れないと考え、星系外に脱出させ後世の心ある人たちに委ねたのが「星」の起源である。
セブンアローズ
祭壇の巫女
一族の一員であるラックマンに対して強力な情報操作能力を行使し、死なせずに観測の端末として利用している。
書誌情報
ホビージャパンからは2巻が、ノワール出版からは最終巻を含む3巻が刊行されたが、何れも絶版。
- 米村孝一郎 『MISSING GATE』ホビージャパン〈ホビージャパンコミックス〉、既刊2巻
- 1995年6月1日発売 ISBN 4-89425-069-1
- 1996年7月発売 ISBN 4-89425-106-X
- 米村孝一郎 『MISSING GATE』ノアール出版、全3巻
- 1998年9月発売 ISBN 4-931396-25-9
- 1998年9月発売 ISBN 4-931396-26-7
- 1998年9月発売 ISBN 4-931396-27-5