MURCIELAGO -ムルシエラゴ-
漫画:MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-
作者:よしむらかな,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載誌:ヤングガンガン,
レーベル:ヤングガンガンコミックス,
巻数:既刊24巻,
漫画:MURCIELAGOBYPRODUCT ARANA-アラーニァ-
原作・原案など:よしむらかな,
作画:アラカワシン,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載サイト:マンガUP!,
レーベル:ヤングガンガンコミックス,
発表期間:2018年1月12日 -,
巻数:全5巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-』は、よしむらかなによる日本の漫画作品。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)において、2013年9号にて読切が掲載された後、同年17号より連載中。また、作中登場人物の1人、朽葉怜子を主人公としたスピンオフ作品『MURCIELAGOBYPRODUCT ARANA-アラーニァ-』が同社の漫画アプリ『マンガUP!』にて、2018年1月12日から連載中。原作はよしむらかな、作画はアラカワシン。2022年5月時点で累計発行部数は160万部を突破している。
あらすじ
本編 / MURCIÉLAGO -ムルシエラゴ-
元大量殺人者で同性愛者である長身の女性・紅守黒湖は本来死刑になるはずだったが、死刑執行の無期延期を言い渡され、「国選処刑人」として活動するようになる。黒湖は相棒・屠桜ひな子と共に、凶悪犯罪者たちへの討伐を行っていく。
力の代償(第1話-第2話、全2話)
殺人Party(第4話-第10話、全7話)
D・K〜ドメスティック・キラー〜(第12話-第17話、全6話)
薔薇色の牢獄(第19話-第26話、全8話)
空と僕のあいだに(第28話-第33話、全6話)
SCHOOL DESTRUCTION(第35話-第41話、全7話)
忘却の“桜”(第43話-第57話、全15話)
白い流星(第59話-第62話、全4話)
THE DEEP ONE(第63話-第72話、全10話)
剣聖(第74話-第86話、全13話)
死が2人を分かつまで(第87話-第98話、全12話)
THE ENTERTAINER(第99話-第110話、全12話)
針千本 / 魔弾の射手(第111話〜第120話、全10話)
スピンオフ / MURCIELAGOBYPRODUCT ARANA-アラーニァ-
警視庁零課の君原と繋がりがあり、紅守黒湖とも関係のある凄腕スナイパー・朽葉怜子。隻腕の元地下格闘家・桃山照美を従え、金と欲と暴力にまみれた様々な“殺し”の依頼が彼女を待ち受ける。
大手ゼネコン建設“下鴨建設”(第1話、全1話)
中国マフィア“黑社會”(第2話-第8話、全7話)
サジタリウスの矢(第10話-第12話、全3話)
国家公務員(仮)(第14話-第18話、全5話)
幻の蝶(第19話-)
作中用語
夢中遊行(チェザーレ)
製造者は不明だが、一部材料が「薔薇色の牢獄」での舞台「純潔の薔薇」で栽培されている薔薇だということが判った。
「忘却の“桜”」でも類似性のある薬品が出てきており、紅守黒湖が地下から持ち帰ったケースには「Francis(フランシス)」と書かれていた。
殺人規範
純潔の薔薇(ヴァージナルローズ)
ゴールドマリーの死後、教団施設は解体され、単なる行き場を失った女性たちの共同生活の場となった。女性たちの多くはテレサ / 桃山鳴海を中心に黒湖専属の情報屋となったが、一部のメンバーは行方不明になっている。
私立まりも學園
屠桜計画
下水道の“化け物”
巨人(エル・ヒガンテ)
帯刀の元同僚であったサキには「そもそも帯刀にそんな(ロボが作れるような)技術力はなかったはず」「資金も一体どこから出てるのやら」と言われており、その製作の裏にスポンサーが存在したと黒湖に予想されている。
クリサリダ
なお、ひな子からは「白玉ロボ(第一形態)」「シン・白玉ロボ(第二形態)」と呼ばれていた。
喜劇作家(コメディーライター)
10年前の最後の事件で人の橋を作ろうとして失敗、その時逮捕された容疑者も留置所内で自殺したが、担当刑事であった寺田巌は自殺した人物は身代わりで、本人は「引退した」と考えている。
ドクターフレイマー
本編の登場人物
※「声」はモーションコミック版のもの。
主要人物
紅守 黒湖(こうもり くろこ)
声 - 朴璐美(モーションコミック版および『グリムノーツ』)
本編の主人公。190センチメートル強の長身とIカップの爆乳、さらに非常に凶悪な四白眼が特徴の女性。25歳(推定)。
元は715人もの人間を殺害した極悪極まる連続殺人鬼だが、その能力を買われて死刑執行の無期延期を言い渡された国家公認の殺し屋「国選処刑人(スローター)」。運動能力に格闘能力、頭脳にも一切の隙がなく、さらに長年の経験から「死」の気配を察知することでほぼ予知能力に近い危機回避を行うことが出来る。命のやり取りの最中も一切心拍数に変化がなく、人を傷つけることに一切の感情を抱かない異常性を見せる。サディストかつレズビアンの好色家であり、行く先々で美女を口説くばかりか電車に乗れば痴漢行為をするほど。非常に舌が長く、「殺人Party」編で紫に舌先を裂かれて以降は、舌先が2つに裂けたままになっている。劣悪な性格をしたサイコパスであるが、気に入った女性や千代や仲間に対しては優しい態度を見せ、千代が被害を受けた時に怒りを露わにしていた。警察の協力者と言うこともあり警察からの依頼に対しては嫌々ながらも尽力する生真面目さも持っている。また料理上手で、ひな子やその仲間に絶品料理を振舞っている。読み切り版では、半ばゴミ屋敷と化している自宅も整然としている。
屠桜 ひな子(とざくら ひなこ)
声 - 南真由
本編のキーパーソン。黒湖の相棒。小柄で愛らしい容貌をした巨乳の美少女。13歳(推定)。未だ黒湖に手を出されてはいない。
高度な空間認識能力の持ち主であり、高所から眺めるだけで一瞬で地理を把握することができる。二輪・四輪に関わらず非常に優れたドライビングテニクニックも持つため、黒湖の運搬を主に担当する。一方で私立學園(中等部)に通っているが、思考能力は良くも悪くも幼いために勉強と料理が苦手で、よく人の名前を間違えている。また、黒湖と同様に血の海と化した現場でも平然としており、黒湖に負けず劣らずの残虐性と異常性を隠し持っている他、負傷しても傷が瞬時に治癒するという特異体質を持つ。
血縁上の両親については「わるい人だった」と語っており、黒湖によって始末されたことが示唆されている。黒湖のことを「くーちゃん」と呼んで慕っており、彼女に褒められるための行動が様々なアクシデントを招いているが、それが結果として事態解決に直結することもある。本人は知らないが身体にマイクロチップが埋め込まれており、衛星経由で警視庁にバイタルデータと位置情報が送られており、万が一黒湖がひな子を殺す又は死なせた場合、即刻黒湖の死刑が執行されることとなっている。
柳岡 千代(やなおか ちよ)
浅葱 凛子(あさぎ りんこ)
「D・K〜ドメスティックキラー〜」編の真犯人。緑色の髪の無口な幼女。9歳。犯行時にはいつも持ち歩いているうさぎのぬいぐるみ型のマスクをかぶり、走行中のジェットコースターの上の人間の首をピンポイントかつ正確に切り落としたり、壁面や天井に刃物を突き刺して張り付くなど年不相応な高い身体能力を見せる。
父の浅葱尊の所持していた犯行映像を偶然見たことで殺人衝動が発現してしまい、その欲求に従うまま尊と同様の手口で犯行を繰り返していた。尊との接触の口実のために黒湖に誘拐され、監視のためにひな子達と遊園地に連れていかれるが遊園地で子供と遊ぶ父親を標的に連続殺人を行う。手の切り傷の仕返しとしてひな子にモトクロスバイクで撥ね飛ばされ、柳岡会の手の回った病院に搬送される。その後、人殺しとしての罪悪感から自殺しようとするも、黒湖の説得という形の洗脳を受けたこともあり、黒湖達と行動するようになる。それ以降は黒湖に強い信頼を寄せ、タメ口だった黒湖やひな子や目上の人に対して敬語で話すようになり、黒湖のために部屋の掃除をしたり、ひな子がロボに乗り自分たちを庇って重症を負ったと思った際には涙目になる等、2人のことを実の家族のように慕っている。ひな子からは「りんごちゃん」と呼ばれており、最初は訂正していたが、黒湖の家に住むようになって以降はそう呼ばれることを受け入れている。
黒湖の家に住むようになってからは黒湖が協力を依頼したときには必ず加勢し、「忘却の“桜”」編以降はうさぎのぬいぐるみ型のマスクに加えて黒いジャケットを着用することが多くなっている。ひな子の方が年上だが、ひな子が独特すぎる感性なので2人で行動する時には凛子の方がしっかりしている。「SCHOOL DESTRUCTION」編では北上空とおなじ學園の初等部へと編入している。「忘却の“桜”」編では藍子と戦闘した際、亡き父のプレゼントである高周波ブレードを用いて勝利する。
黒湖の協力関係者
柳岡会会長(やなおかかいかいちょう)
声 - 立川三貴
千代の実父で極道組織「柳岡会」の筆頭。下の名前は不明。黒湖とは古くからの知人で、麻薬の情報を提供するなど、彼女への協力をすることもある。また、警察や政界にも太いパイプを持っており、総合病院も運営している。
藤浪 ユリア(ふじなみ ユリア)
水沢 浮菜(みずさわ うきな)
小遣い稼ぎに上級生や同級生の更衣室を盗撮、下着を盗み売買していた中学生。黒湖とはインターネット上での盗撮動画や盗難下着の売買等での繋がりで面識があり、下着泥棒の犯人としてひな子に追われていたところを黒湖に庇われる形で弱みを握られ、「D・K〜ドメスティックキラー〜」では凛子を監視する人数合わせのために呼ばれることになった。遊園地でいなくなった凛子を探している際に凛子の殺人現場を目撃してしまい、以降トラウマになったらしく、凛子に再び出会った際は失禁して放心状態になっていた。また盗撮は体育用具室にまで規模を広げて続けているようで、「SCHOOL DESTRUCTION」では學園内の様子を知るために利用された。
警察・政府関係者
御剣 燈悟(みつるぎ とうご)
君原 茶々(きみはら ちゃちゃ)
須藤 朱臣(すどう あけおみ)
笠木 三郎太(かさぎ さぶろうた)
京極 真(きょうごく まこと)
久慈原 五十鈴(くじはら いすず)
謎の組織
朽葉怜子をリーダーとした2人組の組織。
朽葉 怜子(くちば れいこ)
凄腕のスナイパー。22歳(推定)。物静かで声も小さい。佇まいからよく男性と間違えられるが、口調は女性的。また、男性と間違われることを嫌っており、自身を「男」「野郎」などと男扱いした者を例外なく「男じゃないわ」と言い放って殴り倒している。スナイパー故に観察能力に長けており、黒湖の「死の気配」を感じ取る能力に興味を持つ。
鴇という名前の女性をはじめ、同性とのみ性行為をするものの自身は無性愛者であり、他者に親愛の感情は抱くものの恋愛感情は抱かない。ただし、鴇とその関係者に対しては特別な感情を抱いており、彼女らに危害を加えたものには容赦しない。
「殺人Party」では、兵衛の殺人パーティに招待され、黒湖を含む利害の一致で手を組んだ仲間と行動を共にする。黒湖と別れ、さらに一緒だった桃山とも別れて単独行動となった後、城が燃え盛る中、クルーザーの下敷きになって瀕死となった兵衛を窓から狙撃し射殺、城から脱出する。
「D・K〜ドメスティックキラー〜編」では浅葱の雇った狙撃手を狙撃、さらに浅葱に重傷を負わせた黒湖に対して浅葱のナイフを利用した跳弾で黒湖の顔を負傷させる。狙撃後、満足な顔を浮かべながら照美の運転する車でその場を去っていく。
「忘却の桜」では、茶々に剪桜会の中にいるスナイパーの狙撃阻止と排除を依頼される。偶然出会った黒湖と共に茶々への狙撃を防いだ後、狙撃手との戦闘に突入。相手を完全に手玉に取り、最終的には自身の逆鱗に触れた彼をライフルの銃身で撲殺した。
「魔弾の射手」では茶々に千堂把月の排除を依頼され、玄乃の殺気によって発狂した千堂の頭を撃ち抜いて殺害した。
『マンガUP!』で連載されているスピンオフ作品『MURCIÉLAGOBYPRODUCT ARAÑA-アラーニァ-』では主人公を務めている。
桃山 照美(ももやま てるみ)
兵衛の殺人パーティに招待された格闘家。桃山鳴海の兄。地下格闘技で殺人を繰り返した過去を持つ。喧嘩腰で乱暴な口調の熱血漢であるが、情に篤く、黒湖達や飛び込んできたひな子を心配するといった他人思いの性格の持ち主。ステゴロで闘い、拳に込めた気で敵を「抜く」技を持っており、鉄製の扉を破壊する威力を持っている。
2組に分かれた際は怜子とコンビを組み、彼女と別れた後は単身で兵衛と紫のいる部屋に辿りつく。紫を「抜いて」内臓を破壊するも、無痛覚無汗症のために平然とする紫によって左腕を切り落とされ、さらに兵衛の操作するトラップによって右腕だけを残して姿を消した。
後に怜子によって命を救われ、生存していたことが判明する。フードを目深にかぶった隻腕の運転手として恩人である彼女の側近として活動しているものの、自分の名前や素性を含む記憶を失っており、自分に見覚えのある人物に出会うと「俺のことを知っているのか?」と問いかけるのが通例となっている。痛覚を喪失しているため殴られてもびくともしないが、根っこの性格は変わっておらず、弱者や戦意を失ったものを害することはない。
本編の各事件および編ごとの登場人物
力の代償
井々村 弼(いいむら たすく)
声 - 後藤光祐
かつてはプロレス業界に名を轟かせたプロレスラー。プロレス業界の低迷から、「自分がより強くなれば業界の人気も戻るはず」という間違った概念を抱き始め、自身を強化するために新型麻薬「夢中遊行」に手を出し、薬の強い副作用が災いして試合中に対戦相手を誤って殺害。結果として業界から追いやられ、超重度の薬物中毒と殺人で全人権を剥奪され、抹殺対象となった。
「夢中遊行」の副作用で激しい幻覚に囚われながら大量殺人を開始。さらに副作用の痛覚マヒと筋力向上によって拳銃で12発撃たれても平然とし、人間を軽々と引き千切る怪力を持つようになった。警官を含む23人を殺害後、黒湖に路地裏の広場に誘い込まれ、至近距離から拳銃で延髄を撃ち抜かれ、頭を吹き飛ばされて死亡する。
第1巻のカバー裏では、腰にチャンピオンベルトを巻いて子供にファンサービスをする全盛期の姿が描かれている。
殺人Party
悟 兵衛(さとり ひょうえ)
海岸沿いの断崖絶壁の上に絶つ城に住む90歳近い老人。老齢のために車椅子で移動している。家族思いの性格だが妻に病で先立たれ、さらに唯一の支えだった娘夫婦と孫娘も何者かによって殺害されたことで発狂。メイドの紫を雇い、10年の月日を費やして城を建造。家族を殺した殺人犯を見つけ出し復讐するため、パーティと偽って社会裏で犯罪に手を染めながらも生き続けている犯罪者を招待し、紫が造った殺人トラップを用いて皆殺しにするという計画を実施し、のべ363人もの人間を事故と見せかけて殺害する。
桃山殺害後、辿りついた黒湖達を紫に任せて1人逃亡しようとしたところ、紫を黒湖に任せて追って来たコンラッドに足止めされ「自身の殺人規範」を問う尋問を受けるも「違う」と判断され、その場を去ろうとするコンラッドを車椅子に隠していたガトリングガンで撃とうとするが、ひな子が運転するクルーザーの突進を受けて下敷きになり、瀕死の状態になる。黒湖達がクルーザーで脱出後、焼け落ちる城の窓から狙撃した朽葉の銃弾で頭を撃ち抜かれ、娘夫婦と孫娘の名前を呼びながら死亡した。
第2巻カバー裏では、サンタ姿で孫娘に会いに行こうとする姿が描かれている。
紫(ゆかり)
兵衛の雇ったメイドで兵衛の娘の友人。兵衛の娘一家殺害後に兵衛の下に現れ、復讐の手助けをするために大量のトラップを仕込んだ城を建造。兵衛が莫大な資金で援助し、紫が犯罪者および前科者を調べ上げて城に誘い込み、トラップで殺害するという共同関係をもって兵衛の復讐の手助けをした。
性格は静かで感情を表に出さないが、後天性の無痛無汗症を患っているため、内臓を破壊されたり手足を切断されても平然としている。また、合気道の類の武術を会得しており、さらに赤外線センサーで反応するトラップを駆使して闘う。靴のつま先にもナイフを仕込んでいる。
黒湖に先だって辿りついた桃山に内臓を破壊されるも無痛無汗症のために何事も無いように反撃を開始し、靴に仕込んでいたナイフで桃山の左腕を切断、さらにトラップで圧殺する。その後で到着した黒湖と対峙、黒湖の舌先を切りつけ、トラップを駆使して闘うも、トラップの機能を把握した黒湖の反撃に遭い、右腕と左足を切断、左腕を折られてダルマ状態にされて止めを刺されそうになるが、ミユキの制止もあって生還。黒湖達と一緒に城を脱出後、流々家医療刑務所に収容される。その後、街中でアリアンナ(さやか)と一緒にいるところを屠桜 ひな子に遭遇している。このとき、欠損した腕や足は義足にしているかは不明である。
コバルト=コンラッド
兵衛の殺人パーティに招待された黒人男性。親しい者からは「CC」と呼ばれているが、黒湖とミユキからは「コバ」と呼ばれていた。大学の物理学教授を務めているが、裏では殺し屋をしている。武器は主にナイフ。2組に分かれる際は黒湖とミユキと一緒になった。桃山死亡後、紫を黒湖に任せて兵衛を追跡、兵衛に対して「殺人規範」を問うも「違う」と判断して立ち去ろうとする。直後、ひな子のクルーザーに轢かれかけるも黒湖達と共に城を脱出した。以後も間接的に黒湖を何らかの手段により観察し、「見極め」を行っている。
「THE DEEP ONE」にて再登場。犯罪者を解剖し脳を調べることで犯罪のメカニズムを研究していたことが明かされる。その際、比較サンプルとして御剣の妻・旭妃など一般人も殺していた。かつて弟が殺されたことがきっかけの凶行であり、御剣の「復讐」を受け容れようとするが黒湖により止められ、逮捕される。その後、拘置所において夢中遊行を用いて混乱を起こし脱走した。
D・K〜ドメスティックキラー〜
浅葱 尊(あさぎ たける) / 浅田 俊幸(あさだ としゆき)
凛子の父親。大手電子機器メーカー「アサギ電子」の社長。かつて女性を狙って殺害し、頭部の皮膚を持ち去ることから「仮面蒐集家(スキンコレクター)」と呼ばれた殺人鬼であり、銃弾を切り落とすといった常人離れした身体能力を持つ。逮捕後心神喪失状態と判断され医療刑務所に12年服役していた。持ち去った皮膚を防腐処理などで仮面に改造しており、また殺害時の映像を録画しており逮捕、出所後も所持していた。
殺人衝動に目覚めた凛子を庇うために再び仮面蒐集家として3人を殺害する。誘拐事件の捜査として現れた黒湖を自社の先端技術である高周波ブレードで迎え撃つが敗北、朽葉の狙撃によって即死は免れるものの顔と体の前面を弾丸で削ぎ切られて致命傷を負い、最後に殺人を行ったのは全て自分という嘘の自供をし、殺人鬼としての凛子を黒湖に託して止めを刺された。
第3巻のカバー裏では、凛子が生まれた直後の様子が描写されており、歪んだ形ではあったが家族への愛情を抱いていた事実が明かされている。
薔薇色の牢獄
刈安 那々美(かりやす ななみ) / アンナ
ゴールドマリー / 小金井 吉乃(こがねい よしの)
金髪の目を閉じた風貌の巨乳の女性。新興宗教「純潔の薔薇」の最高幹部。高校生時代、強姦の被害に遭った経験から、男性を憎悪している。強姦事件後に弟の協力を得て、強姦の犯人をおびき出し殺害しており、復讐を完遂したが、犯人たちを油断させるために女装していた弟が男性であることを受け入れられず、彼の男性器を破壊したことが示唆されている。
「純潔の薔薇」の信者の中で作為的に選んだ幹部以外の女性を「卒業」と称して殺害し、教団内で栽培している薔薇の肥料に加工していた。また薔薇の香りのリラックス効果を利用して信者達の冷静な思考を阻害していたことなどについては外部の協力者が存在しており、また教団の設立時期が「夢中遊行」が確認される直前であること、栽培していた薔薇から麻薬の成分が含まれているなどから「夢中遊行」に関連する人物と思われる。那々美を連れ戻しにきた黒湖を薔薇を用いた洗脳によって一時手駒にし、殴り込みをかけた千代を「卒業」と同じ手順で処刑しようとするが、処刑用の振り子の刃にひな子がぶら下がっていたために軌道が変わり自身が串刺しとなって死亡した。死後の詳細は#死が2人を分かつまでを参照。
ローズマリア/ 小金井 帰蝶(こがねい きちょう)
テレサ / 桃山 鳴海(ももやま なるみ)
「純潔の薔薇」の幹部。18歳。荒々しい口調の女性で、一人称は「俺」。桃山照海の妹。自身の兄の殺人を警察に告発したことで兄が逮捕されそうになり、精神的に追い詰められたところをゴールドマリーと教団に救われた過去を持つ。武闘派であり、有事の際に他の信者達に頼られるが、相手が黒湖や千代といった人間離れした面々であるために歯が立たなかった。上記の荒々しい口調とは裏腹に、精神的には普通の少女で根は心優しい性格で、「殺人をしないようにする」「遺体を切る時には嘔吐する」「残った信者たちの事情を思いやる」等、人間味のある側面を見せている。刃が研いである薙刀を武器として使うが極力相手を殺さないようにしており、千代に薙刀を突きつけた際も降伏を薦めている。幹部の中では「卒業」などについて一切知らされていなかったため、ゴールドマリーの死後教団が解散した時は行き場の無い信者達をまとめて生活している。また、黒湖専属の情報屋として協力する約束をかわす。千代に想いを寄せている節も見られる。21巻では両腕を切断されてしまうものの、外見も感覚も本物の手腕と変わらない高機能の空を飛ぶ事が可能な人工の義手がつけられる。
空と僕のあいだに
鍵村 昭一(かぎむら しょういち)
北上 空(きたがみ そら)
SCHOOL DESTRUCTION
蘇芳 皆子(すおう みなこ)
私立まりも學園高等部3年生の眼鏡をかけた大人しそうな女生徒だが、本性は黒湖同様サイコパスの同性愛者。悪質な虐めを受けている。風莉のことを愛しているが、虐めの主犯格が彼女であることに気付いていた。風莉を愛する想いもあって爆弾を自作し、高等部の教室を爆破する事件を起こす。ところが、爆発の規模が想定したものよりも小さかったため計画の失敗を悟り、黒湖の元へ自首する。しかし、その後も彼女の計画にない爆発が続いたため、黒湖に協力することとなる。最終的には黒湖の手ほどきを受け、自作の爆弾を利用して事件を起こした真犯人にとどめを刺す。
事件解決後は、黒湖に自身の動機を見抜かれ、風莉を自分の“モノ”とした。それ以降、いじめの報復のごとく風莉を性奴隷にしている。そして、爆弾を用いて自らの死を偽装した上で、今後も黒湖に協力するようになった。「忘却の“桜”」「THE ENTERTAINER」では黒湖に自作の爆弾を提供している。
榊 風莉(さかき ふうり)
私立まりも學園高等部3年生の金髪が特徴の女生徒。皆子を気遣う素振りをするが、実は虐めの主犯格であり、皆子に偏執的な感情を持っていた。爆弾を用いて自分たちを殺そうとした皆子を殺害するために彼女を電話で体育倉庫に誘い込み、手下に任せて自らは体育倉庫に隠れていた。しかし、ユキが黒湖に殺害され、黒湖が残りの2人に放った「殺しあって生き残った方を助ける」という言葉を真に受けて姿を現し、手下の2人を殺した後に黒湖に捕らえられる。
事件後は皆子の“モノ”になり逆らえなくなった。その後も皆子と共にたびたび登場しており、その度にいじめの報復の如く自業自得であるが、皆子のサディスティック寄りのSM趣向のプレイに振り回されている。
ユキ、マナミ、ヤスナ
三阪 マリエ(みさか - )
忘却の“桜”
緋垣 刀吉郎(ひがき とうきちろう)
千崎 由紀夫(せんざき ゆきお)
冷泉 藍子(れいせん あいこ)
桜剪会の一員の女性。27歳。議員秘書をしていた際の偽名は「松前 静香(まつまえ しずか)」。
母親の命を救った緋垣に強い恩義を感じており、彼の目的が戦死だとしても疑うことなくまっすぐに協力してきた。ダイヤモンドの粉末をまぶした極糸のワイヤーソーを自在に操る。とある人物から紅守黒湖の存在や浅葱凛子が“仮面蒐集家”(スキンコレクター)こと浅葱尊の娘だということを知っていた。
黒湖の加勢として現れた凛子と戦闘になり、ワイヤーソーで彼女の包丁を次々と切断し追い詰めるも、「お父さんからの最後の贈り物」である高周波ブレードで逆にワイヤーソーを切断される。直後に怜子が起こした停電を利用し身を隠すも、凛子の土壇場の機転によって居場所を特定され、敗北。死を覚悟するも、黒湖の命令や自分の父の情報を知ることを優先した凛子によって命を救われる。その後、身柄は黒湖預かりとなり、同じく親を失った同士である凛子と距離を縮めていく。
「剣聖」では、宮本家の蔵の調査中に玄乃に襲われた凛子を庇って重傷を負うも、ワイヤーソーによる防御によって奇跡的に一命を取り留める。その後の威鷹映画村での決戦では、入院中の身でありながら、玄乃に追い詰められていた黒湖と凛子のピンチに駆けつける。
狙撃手
白い流星
トキワ サキ
THE DEEP ONE
奥原 正子(おくはら まさこ)
剣聖
宮本 玄流(みやもと ひかる)
宮本 玄乃(みやもと くろの)
かつて剣道界を騒がせた天才女剣士で、玄流の姉。ここでは彼女の死後に玄流の中に生まれた人格としての宮本玄乃についても説明する。
右近の「玄流には剣才が無いから別の道を歩かせるべき」という旨の発言に激怒し、さらにその発言を右近が玄流に告げたと誤解し激昂(実際は玄流が隠れて聞いていた)、右近に決闘を申し込む。決闘の途中に乱入した玄流に躊躇した右近に左目を失明するほどの怪我を負わせるが、とどめを刺そうとした瞬間に玄流が目の前に立ちはだかる。そして、玄流に自信を付けさせるためにあえて彼女の刀に貫かれ、死亡した。彼女の死は玄流のことを思った父親によって隠蔽され、世間的には行方不明扱いにされていた。
自身の死後、自身に憧れてひたむきに剣の練習を続ける玄流のもう1つの人格として出現。当初は玄流のことを見守るだけだったが、彼女の剣の才能を右近が再び否定したことを契機に玄流の身体で動くことができるようになる。右近に重傷を負わせた直後、剣の道を捨てようとした玄流に自信を付けさせるために剣の達人に果たし状を送っては次々と殺害し、玄流の体で戦い方を実践していった。玄流に慕われていたにもかかわらず唐突に彼女の元から去った冷泉藍子のことは嫌悪している。
威鷹映画村での黒湖との決闘では、黒湖の策を尽く打ち破り、凛子が参戦した2対1の状況となってもなお2人を圧倒するが、自身の超人的な動きに玄流の体が耐えられず、実質的に速く鋭い剣技を封じられる。それでもなお凜子の攻撃を見切り、彼女を天守閣から転落させるも、病院から抜け出し傷も治らぬまま参戦した藍子に間一髪救出される。藍子が現れたことに動揺し、動きに精彩を欠いたことで生まれた一瞬の隙を突いた黒湖に足を掴まれ、直後に藍子にワイヤーで腕を拘束されたことで完全に動きを止められてしまう。しかし、黒湖の一撃が当たる直前で藍子にワイヤーで引き寄せられ、彼女に抱きしめられるとともに、玄流が藍子によって再び救われたことを悟る。その後は敗北を潔く認め、藍子たちに玄流のことを託して自刃・消滅した。
死が2人を分かつまで
沖石 ジュン(おきいし ジュン)
カリナ
下水道の“化け物”
「忘却の“桜”」にて、錆浦蘭が話した流々家町の地下に関する噂の1つとして名前のみ語られていた怪物。本章にて本格的に登場し、マンホールから現れ女性たちを拉致しては、その身体から血を吸い取り連続失血死事件を引き起こしていた。
その正体は「純潔の薔薇」の事件の後行方不明になったローズマリアと、死体が行方不明となったゴールドマリーが何者かの手術によって合体したもので、ローズマリアの背中にゴールドマリーの上半身が接続された歪な姿となっている。人としての理性はほとんど失われており、「強敵と対峙した際は死んだふりをする」「怪我をした女性を優先的に標的にする」といった動物的な本能が発達している。また、死亡したはずのゴールドマリーの意識が戻っている描写が存在する。
地下からの脱出を図る鳴海たちを襲撃するも、彼女の救出のために駆けつけた黒湖と蘭に妨害される。オーナーの指示に従った蘭と戦闘になり、彼女に圧倒され、死んだふりをして逃走する。その後、下水の中から飛び出し再び女性たちを襲撃するも再び蘭に阻止される。蘭の怒りを買った結果、1匹の獣として彼女に叩きのめされ、接続した身体を強引に引き剥がされる。そして、ローズマリアは蘭に頭部を粉砕され、ゴールドマリーも鳴海の手によって2度目の死を迎えた。後日談では、ローズマリアの死体はユリアに解剖され、ゴールドマリーの死体は「純潔の薔薇」の一員によって改めて埋葬された。
THE ENTERTAINER
真理男 レガシー(まりお レガシー)/ 鈴樫 真理男(すずかし まりお)
椎木 千春(しいき ちはる)
十奈(とな)
寺田 巌(てらだ いわお)
寺田 昌弘(てらだ まさひろ)
魔弾の射手
鉄 善八(くろがね ぜんぱち)
千堂 把月(せんどう はづき)
かつて暴力団同士の抗争で鬼神の如き強さを誇った元フェンシング選手。幼少期はフェンシング界で神童ともてはやされていたが、やがて調子を落とし中学入学後には表彰台から姿を消す。戦闘では刺突剣を用い、柳岡会を組織規模や影響力で上回る頼城組を単身で壊滅させるほどその腕前は高い。ただ1人倒せなかった男である善八に愛憎とも取れる執着を見せている。
親分衆の組合で警備が手薄になった柳岡会に侵入し、善八と一対一の死闘を繰り広げ、これに勝利する。その後、善八の護衛対象である千代を襲撃するも、その場に居合わせていた玄流に妨害される。玄流の肩を突いて負傷させるも、彼女の危機に舞い戻った「玄流の中の宮本玄乃」に圧倒される。玄乃の殺気により全身を切り刻まれる幻覚を見せられ、目鼻口から血を流すほど追い詰められた挙句、自身のトラウマに触れられ発狂。最期は玄流に半狂乱で突っ込んでいったところを茶々からの依頼を受けた怜子に射殺された。
山津神家の一族
山津神 新治(やまつかみ しんじ)
山津神 桂(やまつかみ けい)
山津神 三四郎(やまつかみ さんしろう)
その他の登場人物
ミユキ
声 - 野上絵理
路地裏で不良に絡まれていたところを黒湖に連れ去られる形で救われた、白いロングストレートの髪をしたスタイルの良いフリーターの女性。「殺人Party編」にてパーティに招かれた理由は「学生時代の万引き」とのこと。また悟兵衛と面識があったり、「薔薇色の牢獄編」でも何度か彼女が描写されているなど、謎が多い。
碧 八葉(みどり やつは)
悟 白亜(さとり はくあ)
弔村 鴇(とむら とき)
弔村 撫子(とむら なでしこ)
スピンオフ「ARANA-アラーニァ-」の登場人物
主要人物(スピンオフ)
カオリ
中国マフィア黑社會の首領として登場した日本人女性。一人称は「あーし」。元は前首領の王建の若妻であったが、王建の死後に彼の跡を継いで首領となった。童顔で巨乳の持ち主であり、ダボダボのTシャツにホットパンツという露出度の高いギャルらしい格好であるが、その見た目とは裏腹に怜子より年上のアラサー。梁浩然により命を狙われることとなり、彼女の警護を引き受けた怜子と共に行動するようになる。
正体は針を武器として扱う“斑蛇”のボスにして、一連の騒動の黒幕。黑社會の首領の座を手に入れるために王建を暗殺し、梁浩然の反乱と怜子たちを利用して組織の幹部である龙と虎、そして自身の正体を知る部下を亡き者とした。その後、組織の資金を用いて怜子に対して専属になるようにと交渉したが、あっさりと断られた。
騒動の終了後、組織を手に入れたものの自らの組織運営の手腕の乏しさと経営のできる部下を失ったことが災いし、無一文になった上に他組織による乗っ取りを受けたため、組織から逃亡し唯一の知り合いである怜子の家に上がり込もうとする。案の定断られるも、自身の落ち込んだ姿に同情した鴇の家に居候することとなった。以後は怜子の戦力として彼女の仕事に協力している。なお、毎回偽名を名乗っており、鴇の前では「キャメロン・ディアス」、照美と再会した際は「シャロン・ストーン」と名乗っていたため鴇には「キャメロンさん」と呼ばれることになった。
スピンオフの各事件および編ごとの登場人物
大手ゼネコン会社“下鴨建設”
依頼人
中国マフィア“黑社會”
龙(ロン)
虎(フー)
梁浩然(リャンハオラン)
サジタリウスの矢
サジタリウス
荻野目が保護した野生のハヤブサ。血液中に未知のウイルスが発見され、自前の設備でこれを持て余した荻野目が他施設へ輸送するも、途中で御勢湯製薬によって強奪される。御勢湯製薬に潜入した「あーし」によって始末されかけるも、咄嗟に自らの足を引きちぎって足枷を外し、ウイルス入りの血液をばら撒きながら脱走する。施設外へ飛び出したところを怜子に尾を撃ち抜かれ、彼女を標的に定めて急降下突進を仕掛けるも、正面から身体を撃ち抜かれて死亡した。
なお、御勢湯製薬の研究員によると、サジタリウスの体内に存在していたウイルスは、脳の前頭葉に強く作用して深い睡眠状態を作り出せる代物であり、悪意を持った何者かによって作られたものが自然界に流出したと推測されている。
国家公務員(仮)
オビク大統領
アン / サリッサ
幻の蝶
八尾 有次(やお ゆうじ)
田澤(たざわ)
柴田 茜(しばた あかね)
書誌情報
- よしむらかな 『MURCIELAGO -ムルシエラゴ-』 スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉、既刊24巻(2023年11月25日現在)
- 2014年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-4290-7
- 2014年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-4291-4
- 2014年9月25日発売、ISBN 978-4-7575-4425-3
- 2015年2月25日発売、ISBN 978-4-7575-4564-9
- 2015年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-4701-8
- 2015年11月25日発売、ISBN 978-4-7575-4808-4
- 2016年3月25日発売、ISBN 978-4-7575-4923-4
- 2016年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-5085-8
- 2017年1月25日発売、ISBN 978-4-7575-5225-8
- 2017年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-5430-6
- 2017年12月25日発売、ISBN 978-4-7575-5561-7
- 2018年6月25日発売、ISBN 978-4-7575-5760-4
- 2019年1月25日発売、ISBN 978-4-7575-5958-5
- 2019年3月25日発売、ISBN 978-4-7575-6070-3
- 2019年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-6211-0
- 2020年1月23日発売、ISBN 978-4-7575-6478-7
- 2020年7月22日発売、ISBN 978-4-7575-6763-4
- 2020年12月24日発売、ISBN 978-4-7575-7011-5
- 2021年5月25日発売、ISBN 978-4-7575-7268-3
- 2021年10月25日発売、ISBN 978-4-7575-7538-7
- 2022年3月25日発売、ISBN 978-4-7575-7835-7
- 2022年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-8087-9
- 2023年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-8534-8
- 2023年11月25日発売、ISBN 978-4-7575-8911-7
- アラカワシン 『MURCIELAGOBYPRODUCT ARANA-アラーニァ-』 スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉、全5巻
- 2018年6月25日発売、ISBN 978-4-7575-5761-1
- 2019年1月25日発売、ISBN 978-4-7575-5959-2
- 2019年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-6212-7
- 2020年1月23日発売、ISBN 978-4-7575-6479-4
- 2020年7月22日発売、ISBN 978-4-7575-6764-1
モーションコミック
2015年7月3日よりWEBサイト「ENSOKU」で第1、2話を元に、全7回の構成で、モーションコミックが配信された。
コラボレーション
スリーエフ
ゲーム
『グリムノーツ』
『三国志大戦』