MiX!
以下はWikipediaより引用
要約
『MiX!』(ミックス)は、岩佐まもるによる日本のライトノベル。イラストはCARNELIANが担当。2010年から、角川スニーカー文庫(角川書店)より刊行。
ストーリー
初恋の人に振られた諏訪蘭丸は、斎京学園高校に入学したのを機に男らしくなるために空手部に入部しようとするが、尋ねたその部室はなぜか女子新体操部のものになっていた。戸惑う蘭丸だが、自分が原因で怪我をした部長の白鳳院涼子の代役として新入生歓迎会に女子として出場することになってしまい、そのままなし崩し的に新体操部に入部する羽目になる。やがて蘭丸は、男子でありながら特別枠で参加できる女子新体操の大会を目指すことになる。
登場人物
斎京学園高校新体操部
諏訪 蘭丸(すわ らんまる) / 須賀 蘭(すが らん)
本編の主人公。斎京学園高校1年3組。「男の娘」であるがため女性的な自分の容姿にコンプレックスを持っている。中学時代の友人である佳奈に振られたことをきっかけに、高校では男らしくなるため空手部に入部するつもりだった。しかし手違いと事故によって、ほとんど涼子に引きずり込まれるように女子新体操部に入ることになり、涼子の代役の「女子」として新入生歓迎会に出場することになってしまう。当初は歓迎会で代役の責を果たしたらすぐに新体操部を辞め、あらためて空手部に入ろうと考えていたが、歓迎会で自分の演技に感動して入ってきた新入部員たちに引き止められる形でそのまま部に残ることになる。そして、特別枠で参加できる女子の大会への出場を目指すことになる。
男子としては小柄かつ華奢で、涼子や真琴よりも背が低い。顔立ちだけでなく、骨格を含めた体形もナチュラルに女性的であり、ぬこからは「男子の骨盤ではない」とまで言われている。またクラシックバレエや日本舞踊などといった女性的な稽古事を幼いころからやっていた影響で、無意識のうちに女性のような立ち居振る舞いをしてしまうことが多く、自身でも、女性のような振る舞いをするのは楽だと自覚している。幼馴染みの葵からは昔から「私(たち)のお姫様」と呼ばれている。女の子よりも乙女な表情をすることがある、と言われる一方で、ここぞというところでは「直球」「男の子」であるとも評されている。
入部するまで新体操の経験は皆無だったが、クラシックバレエの経験があり、また涼子以外の部員全員を上回る天性の体の柔軟性をも兼ね備えており、手具の扱いはまだ初心者であるものの体の動きは涼子なみにきれいと評されている。涼子曰く「希少」な存在。涼子が蘭丸を女子新体操部に引き入れたのは、事故の際にその非凡な身体能力を見抜いたため。
女子としては「須賀蘭」という偽名を使い、涼子たちと同じ2年生ということになっている。その際はメイクを施し、カラーコンタクトで瞳の色を変え、髪もかつらによりポニーテールとなっている。服装は、部活の時はぬこの実家の子会社で制作された特注のレオタード(胸パッド入りで、股間部分が補正されて男だとはバレないようにされたもの)、部室への行き帰りの際は葵の予備の女子制服(リボンのみ2年生の色に交換)を着用している。合宿では、やはり特注の女子用の水着を着用した。また夏祭りのバイトで巫女衣装を着たこともあり、その際には涼子たちから「かなり危険な域に達している」などと絶賛された。女装時のスリーサイズは82・56・75。
「蘭」の格好をしている時は普通に女の子にしか見えず、他の1年生部員やクラスメートにも男とはまったく気づかれなかった。その正体を知るのは新体操部では涼子、美琴、ぬこの3人、そして幼馴染みである葵と正春のみだったが、5巻にてひょんなことから佳奈に蘭丸であることがバレてしまう。
白鳳院 涼子(はくほういん りょうこ)
斎京学園高校2年生。女子新体操部部長。大人っぽい美貌とすぐれたプロポーションの持ち主で、勉強も運動もトップクラスであり、校内ではファンクラブができるほどの人気を誇る。一方で腹黒い策士的な一面もあり、蘭丸たちもしばしばその罠に陥ってしまう。実家は旧華族の家柄で、ぬことは幼馴染み。部位フェチで、蘭丸の鼻や美琴の胸、ぬこの耳たぶに触れては堪能している。
幼少の頃から新体操をしており、ぬこ及び佳奈いわく「世界レベル」のずば抜けた実力を持ちながらも、試合には一切出場したことがない。その理由には、あかねの存在が関係している模様。また、あかねが存命時はとてもおとなしく引っ込み思案な性格だったらしく、むしろあかねの方が現在の涼子と似ていたらしい。
蘭丸に対しては、女子新体操部に引っ張り込んだことに多少の責任を感じつつも、女装させていろいろ振り回すことを面白がっているところがある。それでも何かと気にかけて意識している様子。
北条寺 美琴(ほうじょうじ みこと)
獅子堂 ぬこ(ししどう ぬこ)
斎京学園高校2年生で、生徒会長も務めている。大きな白いリボンと八重歯がチャームポイントの小柄で可愛らしい容姿だが、古風な爺言葉で話し、またきわめて真面目な性格をしており、怒らせるとかなり怖い。特に「猫」と呼ばれると激怒するが、涼子からは大抵そう呼ばれている。涼子とは幼馴染みであり「生涯の好敵手」としていつも一方的に絡んでいるがことごとくやり返されている。涼子と同様、幼い頃から新体操をしており、部内では涼子に次ぐ実力を誇る。
実家は「獅子堂コンツェルン」で、斎京学園もその傘下のひとつ。一人娘として将来は家を継ぐことになると考えているが、親からあまり期待されていないとも感じており、ひとり悩んでいる。そのためもあってか常に気を張り詰め、無理して頑張っているようなところがある。なお、優輝とは親同士が決めた許嫁であったが、様々な葛藤の末に婚約を解消することを選んだ。
蘭丸に対しては、優輝の一件や運動会などを通じて、異性として明確に意識するようになってきている。しかし照れ屋でツンデレの傾向があり、素直に好意を表すのが苦手な模様。
三枝 佳奈(さえぐさ かな)
斎京学園高校1年3組。蘭丸の初恋相手だったが、同性でありながら葵に恋愛感情を抱いており、中学卒業前に蘭丸の告白を断った。小学生のころに事故に遭って重傷を負い、その後遺症で今も右足を少し引きずっており、あまり激しい運動はできない。高校入学後、マネージャーとして女子新体操部に入部したが、そこでも同性(であるはず)の蘭に対して顔を赤らめるなど、どこかレズ的な傾向が見受けられる。涼子たちの配慮で蘭の正体が蘭丸であることを知らされていなかったが、後にひょんなことから真相に気づいてしまう。おとなしい印象に反して物事をはっきりと言いきってしまうところがあり、葵曰く「天然で毒舌」。
実は小学生の時に新体操をしていた。当時はお稽古事として嫌っていたが、事故で運動ができなくなった後で純粋に新体操に向き合えるようになり、現在は一ファンとして新体操を愛している。
神埼 未亜(かんざき みあ)
斎京学園高校関係者
睦月 葵(むつき あおい)
榊 正春(さかき まさはる)
その他の人物
美作 綺羅(みまさか きら)
既刊一覧
岩佐まもる、角川スニーカー文庫(角川書店)
- 『MiX! オトコの娘はじめました』 2010年6月1日初版、ISBN 978-4-04-422324-3
- 『MiX! お姉さまと呼ばないで』 2010年10月1日初版、ISBN 978-4-04-422325-0
- 『MiX! オトコの娘注意報☆』 2011年3月1日初版、ISBN 978-4-04-422327-4
- 『MiX! オトメたちの饗宴!?』 2011年6月1日初版、ISBN 978-4-04-422328-1
- 『MiX! オトコの娘はくじけない!!』 2011年12月1日初版、ISBN 978-4-04-422329-8
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