OL進化論
以下はWikipediaより引用
要約
『OL進化論』(オーエルしんかろん)は、秋月りすによる日本の4コマ漫画作品。漫画雑誌『モーニング』(講談社)にて、1989年50号より連載されている。『奥さま進化論』の連載終了後、派生作品として開始された作品である。
徐々に休載することが多くなり2021年29号に掲載された連載1401回を最後に、長期休載中。
スピンオフ作品で『OL進化論出張版 中年ポルカ』が2001年から2002年までに『イブニング』で掲載されていた。
概要
会社に関わる人の日常に起こるエピソードを楽しく愛情を持って紹介する4コマ漫画。
登場人物をレギュラー周辺に限定しなかったため、一話限りも含めて膨大な数のキャラクターが登場する。
1980年代後半のバブル景気以降続く長期連載であり、期せずしてバブル崩壊後の「失われた30年」の空気感をリアルタイムで記録し続けた作品となった。現在では不景気を基にした就職難・経費節減などの時代を反映した話題が掲載されることも多い。連載初期はいわゆる「不条理」的な要素があったが、時代の流れとともに徐々にほのぼのとした作風に変貌し、同時に絵柄も微妙に変化していった。
この作品は基本的に時代背景や季節感を反映してはいるものの、レギュラーキャラクターたちは年を取らず、いちろう、さつき兄妹はいつまでも学生のままである。
キャラクター
現在の主要な登場人物
美奈子
ウェーブのかかったロングヘアのOL。連載当初の主人公で、「主人公の美奈子さん」と紹介されていたことがある。
当初は現在のキャラクターと違い、やや小悪魔的な性格をしていた。タバコを喫煙し、彼氏がいたことがあるが、いつの間にか登場しなくなった。
スーツは7号がぴったりサイズと、比較的スタイルが良い方で、小さなミス・コンテストでの優勝経験もある。ただし1kg太ると、スカートが入らなくなる。
些細なことを気にするところがあり、自分の思い通りにならないとふてくされて、開き直るところがある(特に田中の業務依頼など)。割と飽きっぽい性格。
極端に目が悪くコンタクトレンズを使用しているが、入れ忘れると数メートル先もかなりぼやけてしまう。そのために誤解されることもある。
2012年以後の登場人物紹介では「みなちゃん」と表記され、いつからかジュンのフォロー役になるしっかり者のキャラクターとなり、ジュン・けいこ・ひろみたちと行動することが多い。
家族が登場したことはなく、同僚や友人とつるんでいない時の私生活もほとんど出てこない。
ジュン
おかっぱで丸顔のOL。童顔で肉付きがよく、自他共に金太郎のようだと評価される。
当初は美奈子の同僚の一人というポジションだったが、天真爛漫でサボり好きでドジが多いが憎めない性格というキャラクターが使いやすかったのか、回を重ねるごとに家族を含めて登場シーンが増え、実質現在の主人公。
かつては長髪だったが喫煙中にライターの炎が髪に引火したため、現在のおかっぱ頭になったいきさつがある。以来タバコも止めた。
森下という高校時代からの恋人がいるが、結婚は面倒くさがっている。
一戸建ての実家で両親と暮らしている。
おっちょこちょいで大雑把。食べることが大好きで、食べ物に関しては恐ろしく機転が利くが味の評価には安定性がない。
課長によると「100のすいませんを使い分ける達人」。
課長と同じ魚座。
課長
ジュンたちの上司。本名不明。総務二課課長(単行本2巻42p参照)。40代。分譲マンション暮らし。魚座。母親似(単行本36巻44p参照)。中間管理職の鑑で、女性の立場を理解する穏やかな人。ポーカーフェイスで、部下への注意は感情的でなく、要点を言うだけの叱り方をする。部下のOLのずるさをよく見抜く。凝り性で、息子と同様に神経系の下痢になりやすく、猫舌でもある。田舎に新築の家を建てた兄と姉(名のみ、単行本1巻96p参照)がいる。過去に子供たちのおやつによる兄妹喧嘩に巻き込まれ、頭にフォークが刺さった傷跡がある。勤務中に盲腸を起こし、入院した経験あり。また、弁当を忘れたため、妻が娘のさつきと一緒に弁当を渡しに会社に訪問したこともある。
連載当初はOLたちにイヤミをくどくど言う典型的な管理職者で、ジュンや美奈子らに煙たがられていた。課長が眠っている最中に、ジュンたちによって爪をマニキュアで塗らされたり、休日はおフロに入るのが少なくそのために「あせも」ができたり、タバコでコートやスーツを焦がしたりするなど、現在のキャラクターとは異なっていた。
課長の奥さん
いちろう
さつき
けいこ
ジュンたちと同僚の準レギュラー。ストレートのロングで後ろ頭にリボン。射手座。バレエや英会話など習い事には結構手を出すが続かない。「しっかり者のけいこ」と紹介されていたこともあったが、特別しっかりしているわけではない。ただ、美奈子に「悪徳商法そのもの」と言われた、演技力だけで父親に高級バッグを買わせたりと、ちゃっかりした部分もある。雨の日に革靴を履いてくるなど、ジュン同様ドジな面もある。デートの相手は常に別人である。芸能人に惹かれやすい。危険な男性を好きになることも多く、惹かれた男性がスリだったり、好きな人に痴漢されてショックを受けたこともある。また、花粉症の持病を持っている。実家で両親、社交ダンス好きの祖母と暮らしており、まれに両親が登場する。
ひろみ
プライベートではけいことつるむことの多い準レギュラー。眼鏡にヘアバンドの社内ジャーナリスト(社内報担当)。人を食った企画をしたり、記事を書くことが多い。自立した意見や価値観を持ち、正月と夏休みとゴールデンウィークには自室に引きこもって、風呂にも入らずゲームとレンタル映画三昧の自堕落な生活を過ごすシーンが多い。将来は自動販売機のみを置いた無人店舗を経営し、不労所得を得るのが夢らしい。ある企業の部長から秘書へのスカウトを打診されたことがある(近況によると、これは秋月自身が若い頃に経験があったとのこと)。恋人なし。映画マニア。旧友から「うっすい友達」として年賀状のメールを送られてきてへこんだ。独り暮らしで、まれに実家の母親が登場することもある。
田中
課長の部下。眼鏡をかけた平凡な顔立ちの男性で35歳独身の「いい人」。郷里に両親が健在し、兄弟も多い。母親から“お兄ちゃん”と呼ばれているので下の名前は不明。自炊が得意で部屋の掃除も好きという、友人夫婦をして「独身なのに“いい夫・いい父親”として完成されている」と言わしめる。家事ができて子供の面倒を見るいい夫になれそうだが、しばしば課長に相手がいないことや繊細すぎるところをからかわれている。会社以外では独身男性の友人たちとつるむことが多いため増々縁遠くなっている。冬季あたりに、時々ジュンの部署に風邪を流行らせることがある。また風邪をひいても無理して出社するので、課長から休むように諭されることが多い。時たま見合いをするが、ほとんどの場合、相手が原因で失敗している(振られた直後で、やけくそに見合いをしにきた場合など)。
定食屋のおやじ
会社の近くにある、美奈子とジュンの行きつけの定食屋の主人。新メニュー開発が好きで、例として「運だめし定食」と称し、山と積まれたフライの中から好きな物を3つを選ぶなどのアイディアを出している。ボーナス時期には「まぁ!ボーナス(マーボー茄子)定食」など、オヤジギャグが好き。「関西風おでん定食」の翌日に「関東風おでん定食」、そのまた翌日に「味噌おでん定食」を出して、ジュンと美奈子に使い回し疑惑をかけられたこともある。その反面、日本でワールドカップが開かれた際は、テレビを見ながら食べやすい物としてカレーライスを出すなど、客への気遣いも忘れない。父と兄など親戚が結構多く、ほとんどの親戚は顔がそっくりだが、甥っ子だけはイケメン。舞台となる会社の50周年記念パーティーに変装して出没して店の宣伝をしたり、会社に合わせて定休日が多いことを揶揄されると社員旅行だとして長期休暇にしたり、新メニューが不評の場合「不評のために打ち切り!」と書き込んだ張り紙を貼るなど、したたかで意地っ張りな面もある。カラオケ以外にクルーザーでのトローリングというハイソな趣味があるが、日頃とのギャップが大き過ぎて信じてもらえてない。
森下
ジュンの彼氏。高校時代からの長い付き合い。5月生まれ。眼鏡をかけている。一人暮らし。温和な性格でジュンと喧嘩もするが、基本的には彼女を温かく見守っている。ジュンのわがままに振り回されることが多い。上手なデートの仕方を「そわそわしたらトイレに連れて行く。機嫌が悪くなったら何か食べさせる」と思っており、実際ジュンの場合は正しい選択である。料理も上手で、デートにお弁当を作ることもある。時々、ジュンの微妙な気持ち読み取れない鈍感なところがある。ジュンには「彼はフォロー下手で、たいていは墓穴を掘る」と評されている。一度、母親が登場しており、息子同様に眼鏡をかけている。恋愛はドキドキしすぎると短命だと評し、ジュンとのそれは熟年のような間柄である。
ジュンの父
ジュンの母
過去の登場人物
愛
めぐみ
受付嬢
神宮寺社長
令子
173cmのOL(のっぽの気持ちver)
29歳のOL
中間管理職刑事
『中間管理職刑事』(ちゅうかんかんりしょくデカ)は、秋月りすによる日本の漫画。『まんがライフオリジナル増刊号秋月りすスペシャル→まんがライフセレクション秋月りすスペシャル』(竹書房)および『メフィスト』(講談社)に連載されていた。竹書房より単行本が発行されている。
『OL進化論』主要登場人物の幾人かをスターシステムを用いて別人の刑事とし、その活躍(?)を描いたギャグ4コマ漫画であり、事実上のスピンオフ作品といえる。殺人を含む事件を題材で扱うことも多く、OL進化論に比べてブラックなネタが多いのも特徴である。拳銃を所持した探偵が登場するので舞台は日本ではない模様。
『中間管理職刑事』の登場人物
警部
警部の部下
警部の奥さん
ベティ
ベティの助手
『中間管理職刑事』の書誌情報
- 秋月りす『中間管理職刑事』 竹書房(バンブーコミックス)、単巻
- 2011年7月11日発行(2011年6月27日発売)、ISBN 978-4-8124-7599-7
2011年7月11日発行(2011年6月27日発売)、ISBN 978-4-8124-7599-7