Rock'n爆音
漫画
作者:古沢優,
出版社:秋田書店,
掲載誌:月刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオンコミックス,
発表期間:1998年 - 2003年6月6日,
巻数:全13巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『Rock'n爆音』(ロックンコール)は、古沢優による日本の漫画作品。『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1998年から2003年7月号まで連載。
あらすじ
超ワルが集まる不良校・森熊高校に入学してきたのは、超バカで自分がルールの正木梅。そんな梅が繰り広げる学園暴走族コメディ。
登場人物
正木 梅(まさき うめ)
森熊高校1年1組→京星学園1年I組。一年一組総長 兼 凶愛連合総長。
本作の主人公。周りからは「梅」もしくは「正木」、真穂からは「梅ちゃん」と呼ばれる。
超がつくほどのバカであり、自分がルールの如く型破りな振る舞いが目立つため、度々周りを悩ませている。実家は正木組で組長の三男坊。兄に「松(まつ)」、「竹(たけ)」がいる。真穂とは幼いころに交流があり、東京大学へ入る約束をしていたが、本人は忘れている。
喧嘩は非常に強く、凶器の使用や不意打ち、大人数による袋叩きがなければ負けることはない。また、意図しているのか無意識なのかは不明だが、相手の攻撃を受け流す技術を持ち、回復力も非常に強い。バカではあるものの他人を惹きつける魅力があり、凶愛連合総長に就任してからはリーダーとしての才能を窺わせたり、正木組関係者からは「組をしょって立つ」とも評されている。周囲を振り回しているものの仲間への思いやりは深く、自分の関係者が傷つけられたりすると激怒する。
アダルトビデオやエロ雑誌に目がなく、高校生にも関わらずレンタルしたり、袋とじを開けたりしている。また、バイクのコールにも拘りがあるが技術自体は高くない。愛車はアッパーカウルにエビテールを備えたフレアラインのカワサキ・ゼファーで、ヤスが組み立ててくれたこともあって非常に大切にしている。
北島 真穂(きたじま まほ)
県内屈指のお嬢様進学校・京星学園の特待生。梅とは幼いころに交流があり、東大へ入って再会する約束を守るため、梅がその約束を忘れているのも知らずに勉強の日々を送ってきた。そのため、可愛らしい見た目ではあるものの恋愛経験などは全くないほか、常人とは異なる感覚を持っていたり「夜魔猫」をサッカーチームと勘違いしていたりなど天然な一面もある。
高校入学時に梅とは度々顔を合わせていたが、当初は正体に気づいていなかったばかりか「ゾクラー」とバカにしていた。しかし、クラス分けの試験でケアレスミスを犯してI組に入れられたこと、そこに編入してきた森熊高校1年1組の中に梅がいたことを知り絶望する。梅には度々振り回されているものの、学校生活を送っていく中で「梅ちゃん」と呼ぶようになり、次第に想いを寄せていくようになる。
一年一組(いちねんいちくみ)
森熊高校1年1組で構成されるチーム。総勢11名と少ないが、梅や小野といった主力メンバーの実力は高く、凶愛連合の新たな総本部となってからは県外にまで名を広げる。
小野 真彦(おの まさひこ)
森熊高校1年1組→京星学園1年I組。凶愛連合特攻隊長。
パンチパーマが特徴の男。梅に次いで喧嘩が強く、硬派かつ常識的な性格もあって周りからは頼りにされており、一年一組と凶愛連合の実質的なNo.2として認識されている。梅とは色々と対照的だが、彼の型破りな振る舞いにも難色を示すことは少ない。両親は仕事の関係で海外にいるらしく、雷人の光とは幼い頃からの友人。
一年一組が凶愛連合の総本部になってからも中核として活動していたが、再会を果たした光がギャングの暴行を受けて死亡してしまい、彼の遺志を継ぐためにも一年一組を脱退して雷人の総長を引き受けることとなり、梅とタイマンになる。結果的には梅に一蹴されてしまうも脱退を認められ、餞別としてエロ雑誌と凶愛連合のステッカーを貰って去っていった。移籍後は余所者ということもあってメンバー達からは不満を抱かれて諦めかけていたが、次第に信頼を得るようになり、凶愛連合と爆連団の抗争には応援として駆けつける。
愛車はシングルディスクブレーキを残しつつ550ccエンジンを積んだカワサキ・Z400FX。元々は幼少期に可愛がってくれた“拓兄ちゃん”が乗っており、彼が事故死した後は「夜魔猫」のメンバーに渡っていたが、そのメンバーも事故死した曰くつきの単車。二度の事故を経ても大きな損傷がないまま自身の手に渡ってきたため宿命のようなものを感じており、拓兄ちゃんの仕様を変えることなく乗っている。
桜井 敦也(さくらい あつや)
山田 大作(やまだ だいさく)
副田 明雄(ふくだ あきお)
内館 英一郎(うちだて えいいちろう)
田北 純(たきた じゅん)
土田 健(つちだ けん)
森熊高校(もりくまこうこう)
一帯で悪名を知らない者はいないほどの不良校。偏差値は限りなく低く、入試には九九が出ると噂されるほか、学校名だけで家庭教師も断られる。三年生のみが単車や車での通学を許されているが、梅によって破られた。
梅の代は11名しか新入生がおらず、隣町に新設校が出来たこともあって廃校が決まっている。
森田 敦夫(もりた あつお)
通称「あっちゃん」。梅より2つ歳上で五月の恋人。梅と同じくアダルトビデオやエロ雑誌に目がなく、なおかつセンスも同じであるため、初対面時で意気投合している。
かつてはサッカーの有名選手として将来を希望されていたが、五月を守るために暴力事件を起こして夢を断たれている。その後は森熊に流れ着き、梅と同じく一年生でありながら単車で通学するなど目立っていたが、ある時に極道3人を半殺しにしたことで少年院に入れられていた。しかし、その相手が梅の父の命を狙っていたため、梅の父とヤスからは恩人として尊敬されている。
喧嘩は非常に強く、劇中で梅が倒せなかった唯一の相手。特に蹴りの威力は凄まじく、樹の顔を陥没させるほど。森熊時代は総番として見做されていた。
2年の刑期を終えて森熊に復学し、スカウトされてプロサッカー選手の卵として練習の日々を送るも、プロの厳しさの前に挫折し、自暴自棄となった末に「夜魔猫」の新たな総長として梅の前に立ちはだかる。ヤスに誤って重傷を負わせたことで梅と本格的に対立し、自分へのケジメをつけるためにも互いのチームの存続を懸けて壮絶なタイマンへ発展する。序盤は圧倒するものの、梅のタフさと攻撃をいなす技術に苦戦して追い詰められていき、最後は一年一組を逃したうえで警察に逮捕される。
逮捕後は罪を全て被り、五月にも「自分の道を歩んでくれ」と手紙で別れを告げた。
京星学園(きょうせいがくえん)
凶愛連合(きょうあいれんごう)
作中に登場する暴走族。総本部の「凶愛會」をメインに「埼北ウォンバット」、「レッドスパーク」の3チームからなる連合体。かつては「夜魔猫」の勢いに押されていたが、梅の兄である松と竹によって勢力を盛り返した歴史がある。しかし、近年では再び勢いが衰えており、今度こそ消滅の危機に陥っている。
凶愛會の総長が連合の総長を務めるのが伝統であったが、「一年一組」に総本部を移したことで復活を遂げ、「狭間連盟」を傘下に置いて県外のチームとも提携を結ぶこととなる。
守屋 進(もりや すすむ)
阿部 圭吾(あべ けいご)
伊勢 豊(いせ ゆたか)
夜魔猫(やまねこ)
凶愛連合とは勢力を二分する暴走族。連合体である凶愛連合とは対照的に単独チーム。
近年は凶愛連合を相手に有利に立っていたが、一年一組の台頭により一時は勢力を大きく落とす。しかし、森田が総長に就任してからは華羅侍死を壊滅させるほどにまで勢いを強める。
凶愛連合との抗争では森田と梅が死闘を繰り広げ、決着はつかなかったものの警察の介入で森田をはじめとする幹部達が逮捕され、最後は凶愛連合による残党狩りによって消滅した。
鯨井 正彦(くじらい まさひこ)
木村(きむら)
藤井 正二(ふじい しょうじ)
華羅侍死(からじし)
所沢の愚連隊。かつては武闘派の暴走族であったが、樹によって解散している。しかし、彼の圧倒的な実力とカリスマによってメンバー自体は残っており、結束力は高い。勢力拡大に興味はないものの所沢への拘りが強く、余所者には容赦しない。
河合 樹(かわい たつき)
華羅侍死のトップ。
かつては暴走族としての華羅侍死の十四代目総長だったが、しがらみの多い暴走族に嫌気が差して解散させている。しかし、かつてヤクザの罠にはまったメンバーを救うために身体を張った過去があり、その件もあってメンバー達からは非常に尊敬されている。地元でもある所沢には非常に強いこだわりがあり、勢力を拡大することに興味はないものの、所沢を荒らす余所者には容赦しない。
元・狭間連盟との抗争を機に凶愛連合とも対立するようになるが、ふとしたことがキッカケで夜魔猫と抗争になる。抗争では木村を一撃で沈黙させ、新たに総長となっていた森田とタイマンとなるが、蹴りの一撃で顔を陥没させられてしまう重傷を負わされて敗北した。
R・A・T(ラット)
群馬のチームで正式名称は「Rolling Alley Team」。木村の助っ人として夜魔猫の集会に参加して取り入ろうとするが、夜魔猫と別れた直後に一年一組と成り行きで抗争となり壊滅させられた。抗争後は凶愛連合と提携を結ぶ。
ゴーストエンジェル
群馬の高崎を拠点とするチーム。埼玉進出を目指して一年一組及び凶愛連合に抗争を仕掛けるが壊滅し、総長も桜井に敗北した。抗争後は凶愛連合と提携を結ぶ。
クラッシュアーミー
刃矢舞刺(はやぶさ)
雷人(ライト)
長野を拠点とするチーム。林間学校に訪れた一年一組と知り合う。
戸橋 光(とばし ひかる)
爆連団(ばくれんだん)
東京の青梅に本部を置く名門チームで、黒魔車など多数のチームや支部を傘下に置いている。組織内は完全な実力主義で、抗争に負けたチームや支部は除隊を余儀なくされる。
かつては巨大化しすぎたが故に警察の徹底的な取り締まりで衰退し、極道に泣きついていたが上條の手腕によって立て直されている。
幹部の井川が凶愛連合と小競り合いを起こしたことで抗争に発展し、抗争では圧倒的な人数差で有利に立つが、梅が引き連れてきた無数のチームにより互角に持ち込まれ、上條も梅とのタイマンに敗北した。
上條 信也(かみじょう しんや)
爆連団総長。
肥満体に額の傷が特徴。かつて警察の徹底的な取り締まりによって衰退した末に極道へ泣きついていた時期に総長となり、手始めに身体を張って極道との関係を切った。その際に刀で額を斬られており、現在も痕として残っている。それ以来チームを圧倒的な実力とリーダーシップでまとめており、再び強大な組織へ立て直した。
当初は引退を考えていたが、黒魔車や井川が県外の勢力に潰されたことや葉山の敗北を受けて引退を撤回し、凶愛連合との抗争に臨む。抗争では後方で戦況を窺っていたが、突っ込んできた一年一組の部隊によってメンバーから分断され、梅とタイマンになる。当初は有利に戦いを進めるも、一瞬の隙を突かれて額を割られてしまい、そのまま押し切られて敗北した。
その他
梅の父
大島(おおしま)
書誌情報
- 古沢優『Rock'n爆音』秋田書店〈少年チャンピオンコミックス〉、全13巻
- 1998年9月18日発売、ISBN 4-253-04528-6
- 1999年2月5日発売、ISBN 4-253-04529-4
- 1999年7月15日発売、ISBN 4-253-04530-8
- 1999年11月4日発売、ISBN 4-253-04574-X
- 2000年5月18日発売、ISBN 4-253-04575-8
- 2000年9月21日発売、ISBN 4-253-05303-3
- 2001年2月22日発売、ISBN 4-253-05304-1
- 2001年8月9日発売、ISBN 4-253-05371-8
- 2002年1月17日発売、ISBN 4-253-05372-6
- 2002年6月13日発売、ISBN 4-253-05373-4
- 2002年11月21日発売、ISBN 4-253-05764-0
- 2003年4月7日発売、ISBN 4-253-05765-9
- 2003年7月3日発売、ISBN 4-253-05766-7