SARU (漫画)
漫画
作者:五十嵐大介,
出版社:小学館,
レーベル:IKKI COMIX,
巻数:全2巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『SARU』(サル)は、五十嵐大介による日本の漫画。描き下ろし単行本という形態で発表され、上巻が2010年2月25日に、下巻が2010年10月29日に小学館のIKKI COMIXから発売された。
概要
本作は、いにしえより世界各地に現れ恐れられてきた存在"猿"の謎を追う物語。
小説家の伊坂幸太郎との競作企画で、五十嵐と伊坂が互いに出し合ったアイデアを共有しながら、マンガと小説で異なる独立した物語を創り上げるというプロジェクトだった。2009年に五十嵐は漫画『SARU』を小学館から、伊坂は小説『SOSの猿』を中央公論新社から発売した。五十嵐は「明朝北京・紫禁城」「ツングースカ大爆発」「フォークランド紛争」「ノストラダムス」「地球温暖化」「エクソシスト」「西遊記」など、世界各地の神話や伝承、事件を集めて新たな物語を構築し、伊坂は「引きこもり青年の悪魔祓いを頼まれた男」「株誤発注事件の原因を調査する男」「孫悟空」、それぞれが織り成す「救いの物語」を書き上げた。
あらすじ
いにしえの時代より世界各地に現れ、災いをもたらしてきた存在。人々は"猿"のような姿をしたそれを、己の信ずる宗教や土着信仰にもとづき名前を与え、畏れてきた。「斉天大聖孫悟空」も、そうして与えられた名のひとつだった。そして現代。人類はまた姿を現したそれと対峙することになる。
ペルー、リマ。何者かが反魂の儀式を行い、征服者ピサロを蘇らせる。
フランス、パリ。少女とその両親が乗る乗用車のフロントガラスをネズミの群れが覆い、事故を起こさせる。
ロシア連邦、サハ共和国ユカギル。溶け出した永久凍土から猿に似た巨大な生き物の遺骸が発掘される。
インド西部・ゴア。聖フランシスコ・ザビエルの遺体が祭壇から消えた。
時を同じくして世界各地で不可思議なことが起こる中、パリの交通事故で唯一生き残った少女イレーヌは、入院中に現れた症状により"悪魔憑き"と認定される。バチカン公式エクソシスト・カンディドはイレーヌの身元引受先であるイタリアに派遣され、彼女に接触。しかし、彼の呼びかけに対し、少女は自らを「斉天大聖孫悟空」と名乗った。
一方、フランスのアングレームでは、日本人留学生の奈々が謎の目の痛みに苦しんでいた。それが黒魔術による呪いのせいだと一目で見抜いたのは、ブータンから来た若き僧侶・ナムギャルだった。伝統ダンスの名人として国際ダンス・ビエンナーレに招かれたナムギャルに興味を抱いた奈々は、アフガニスタンへ向かうという彼に同行を申し出る。
そして、イレーヌに取り憑いた「孫悟空」を名乗る者が単なる"悪魔"ではないと確信したカンディドもまた、その「孫悟空」の導きによりアフガニスタンへと向かうのだった。
登場人物
用語
"猿"
遥かな昔に存在した世界のあらゆる秩序を左右するほどの巨大な力を持つ猿のような姿の存在が生み出した無数の分身、「身外身」のうち、勝手に独自の成長を始めた二体のうちの一つ。精神を進化させた"精神の身外身"。増えすぎた力を収容しきれなくなって壊れる寸前の肉体をシベリアの永久凍土に隠し、精神を別の器・人間に移した。一人一人は器として小さすぎるが、多くの人間に分散して憑依する事で十分な容量を得る事が出来た。イレーヌとニルファの兄など比較的大きな容量の人間が世界中に50〜60人いて、その他にほんの僅かずつ分担している人間が数千、あるいは数万人いると推測されている。
"アングレームの大猿"
暗殺団
ウォッチャー
W・C・R・P(世界宗教者平和会議)
1970年に第一回WCRPが京都で開かれ、そこで決められたのが「アングレーム・ダンス・ビエンナーレ」の開催とその継続だった。ダンスが名目とされたのは、ダンスとは本来は神と語り、魔を封じる身体言語だったからである。1999年の危機はとりあえず回避されたが、定期的に天羅地網を補強しているにもかかわらず、ここにきてなぜかその効力が弱まっている。
斉天大聖・孫悟空
ヘルメス・トリスメギストス
トート神
トラロック
ドゥナエー
ハヌマーン
ハルマンタ
魔女ランダ
聖獣バロン
契約の箱
アロンの杖
書誌情報
- 五十嵐大介『SARU』(小学館IKKI COMICS)全2巻
- 上巻(2010年3月2日初版発行)、ISBN 978-4-09-188497-8
- 下巻(2010年11月3日初版発行)、ISBN 978-4-09-188518-0
- 上巻(2010年3月2日初版発行)、ISBN 978-4-09-188497-8
- 下巻(2010年11月3日初版発行)、ISBN 978-4-09-188518-0