SEX PISTOLS (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『SEX PISTOLS』(セックス・ピストルズ)は、漫画家寿たらこによるボーイズラブ漫画作品。
経緯
- 2003年1月号より、株式会社ビブロス出版の月刊誌『MAGAZINE BE×BOY』で連載開始。
- 2006年4月5日のビブロスの倒産により、その後はリブレ出版株式会社から出版される『MAGAZINE BE×BOY』に掲載されている。
- 2007年度センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞。
- 2019年2月時点で累計発行部数は160万部を突破している。
あらすじ
円谷ノリ夫はごく普通の高校生活を送る16歳の少年だったが、原付事故をきっかけに周囲の人間が動物に見えるようになってしまう。また、事故以降男女問わず「猛烈に愛される存在」になってしまい困惑する中、同校の斑目国政(まだらめ くにまさ)の出現により、人間には実は2種類の種族「人類(=猿人)」と「斑類」に分かれているという事実を知らされる。ノリ夫の目に見えている動物達は猿人の本来の姿(猿)と斑類の本来の姿(猿以外の動物)だったのである。斑類の中でも特権階級的な「重種」は社会の重要なポジションを占めており、その一方子どもができにくく数が少ない。また彼らには、この世界を維持するための義務のようなものがある。「軽種」と呼ばれる斑類は出産率が高く数も多いが、本能的に重種に惹かれ、逆らえないという階級のようなものがある。
ノリ夫が急に周囲に好かれるようになった理由は、ノリ夫が先天的・潜在的に持っていた「先祖返り」という性質が、事故をきっかけに発現したためだという。ノリ夫のような「先祖返り」は猿人・斑類双方の特長を持ち合わせるため、通常の猿人・斑類に対して多大なセックスアピール(フェロモンに近い)を発し、なおかつ出産率が非常に高い「超プレミア種」であり、斑類がこぞって手に入れようとする逸材である。国政はノリ夫に自分の子を必ず孕ませると宣言する。子どもができにくい斑類は、独自の技術によって、男同士、女同士でも子供を作ることができるのだ。(ただし同性同士の場合、子どもはできにくく育ちにくい。)わけのわからないまま国政に振り回され、徐々に惹かれるノリ夫、国政やその家族などを交えながらストーリーは展開する。
登場人物
※声の記述はドラマCD版 / OVA版の順。※魂元の後の()内は分類と階級。
円谷ノリ夫(つぶらや ノリお)
熊樫照彦(くまかし てるひこ)
斑目国政(まだらめ くにまさ)
斑目米国(まだらめ よねくに)
藤原しろ(ふじわら しろ)
青桐王将(あおぎり おうしょう)
ヨシュア・マクベアー(Yoshua McBear)
声 - 成田剣
アメリカ人。魂現はグリズリー(熊樫・最重種)アメリカでのグリズリーの最高峰「マクベアー家」の息子。照彦のブリーリングのために1週間1000万円で貸し出されるが、実は6年前のベアーズコミュニティ(熊樫の世界的な集会のようである)で出会ってからずっと照彦を妻にすると決めていた。2巻登場。
青桐大将(あおぎり ひろまさ)
声 - 一条和矢
27歳。シマ・ウメの共通の友人であるが、両親同士の仲は最悪。魂現はハブだが親はレトリバーとハブの組み合わせ。見た目は犬系で表面上は優しい男だが、シマを手に入れるためにはどんな手段も厭わない。時には卑劣で少々ヘビ系。医師。3巻登場。
渡嘉敷シマ(とかしき シマ)
渡嘉敷ウメ(とかしき ウメ)
渡嘉敷カレン(とかしき カレン)
志信(しのぶ)
斑目巻尾(まだらめ まきお)
声 - 大原さやか
カレンと婚姻関係にあるが、カレン以外との間にも2人の子供を持つ。言葉遣いの荒い女性であり、種の存続が何よりも重要と考えているため手荒な手段も用いる。一方、自身はカレンには自分以外と番ってほしくないと思っている。各方面の権力と強い繋がりがあるらしい。カレンには頭が上がらない。魂元は蛇(蛇の目・重種)
米国の母(父親はマクシミリアン)、国政の母(父親はデイビット)、愛美の父(母親はカレン)。3巻登場。
マクシミリアン・シーモア
声 - 高橋広樹
英国の母で、米国の父。デイビットと婚姻関係にある。世界的に有名な建築家であり、先祖返りのノリ夫が受けた「社会適応能力テスト」でも重要な地位にあるらしい。魂現はクロコダイル(蛟・重種)4巻登場。
デイビット・ウッドビル
灰頭若葉(はいがしら わかば)
田中麗子(たなか れいこ)
犬山(いぬやま)
リチャード・ウッドビル
用語解説
斑類(まだらるい)
進化の過程において、猿以外の動物の特徴を持ったままヒト型に進化した、動物のDNAが「斑覚醒」している人類。彼らは特殊な能力を行使することができ、種族独自の特長を持つが、繁殖力が比べて非常に低く、両者の人口比率はおおよそ7対3であると言われる。
斑類は主に6種類で分類。殆どを陸上動物系が占め、水生系・有翼系は至極稀。
人口比率(猿人含む総人口率から斑類〈30%〉での統計)
斑類の種類
斑類は「重種 > 中間種 > 軽種」三構造で成り立つ典型的ピラミッド型を描く階級社会となっている。
いわゆる『同族』内で婚姻する場合が多いが、場合によっては多種族同士(ヘビとマングース等)で子供を成す場合がある。その場合、魂現(下記参照)は父・母どちらかと同じ魂現を有する(何割入っていると表現するが)。
基礎分類
重種(じゅうしゅ)
中間種(ちゅうかんしゅ)
軽種(けいしゅ)
特殊な分類
半重種(はんじゅうしゅ)
先祖返り(せんぞがえり)
接木雑種(キメラ)
斑類の繁殖関係
繁殖力の弱さをカバーするため、個人差はあるものの性に関して非常に奔放で、重婚や腹違い・種違いの子供、加えて同性カップルでの妊娠・出産を可能にする技術を持っており、性別に関するタブーは無いに等しい。特に貴重な種の人間は、種の存続のためか幼い頃からの婚約者がいることも多く、時と場合によっては複数の相手と生殖を前提とした付き合いをする。
ブリーリング
ゲイミックス
懐蟲
アンドロジーナス
その他事項
魂現(こんげん)
猿人(えんじん)
斑類に比べて非常に繁殖力が高いが、そのためか猿人と斑類の子供は90%の割合で猿人になってしまう。
『よいこのまだらるい』
ドラマCD
いずれもムービックより発売中。
- SEX PISTOLS 1(2004年11月27日発売)
- SEX PISTOLS 2(2005年3月26日発売)
- SEX PISTOLS 3(2006年2月24日発売)
- SEX PISTOLS 4(2008年4月25日発売)
OVA
2009年冬より全2巻でOVAが発売。
スタッフ
- 監督・キャラクターデザイン - 日向
- 副監督 - 矢上孝一
- 美術監督 - 吉澤一枝
- 色彩設計 - 林可奈子
- 撮影監督 - 河林ヨシヒロ
- 音響監督 - 岩浪美和
- 音楽 - 高橋浩一郎
- アニメーション制作 - 黄昏タウン
- 製作 - 斑類製作委員会
主題歌
オープニングテーマ「Lie of the truth」
エンディングテーマ「The Hanged Man」