SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
漫画
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載誌:月刊ビッグガンガン,
レーベル:ビッグガンガンコミックス,
発表期間:2013年10月25日 -,
巻数:既刊21巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』(シオリエクスペリエンス ジミなわたしとヘンなおじさん)は、長田悠幸(作画)と町田一八(原作)による日本の漫画作品。『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2013年Vol.11から連載中。前作『キッドアイラック!』に続き、長田悠幸と町田一八のタッグによる2作目。ジミ・ヘンドリクスの亡霊に取り憑かれた高校教師が、バンドを結成し音楽活動に邁進していくさまを描く。
本作の演奏シーンでは、各楽器を表す擬音の数・形状・位置を細かく書き込むことによって詳細に音楽を描写する手法がよく用いられるほか、体育館が爆発する・竜巻が起こるなど、非現実的かつ迫力のある演出を見開きで行う点が非常に特徴的である。これらについて、町田は「ライブを観に行って実際に感じるようなインパクトを表現したい」「もともと長田さんがファンタジー系の作家だったことは大きい」と述べている。さらに「伝説的なミュージシャンは27歳で亡くなる」いわゆる27クラブの伝承を題材としているため、ジミ・ヘンドリクスをはじめとする実在の人物が複数登場し、彼らにまつわる逸話や実際のエピソードも数多くストーリーに盛り込まれている。生形真一・大山純など、プロのミュージシャンからも支持を得ている。
登場人物の名前は自動車会社をモチーフとしたものが多い。
あらすじ
三菱学園高校で働く”ジミ”な英語教師・本田紫織は、実家の借金返済のため仕事に明け暮れる日々を送っていた。ところが27歳の誕生日を迎えた日、突然ジミ・ヘンドリクスの亡霊に取り憑かれ「27歳が終わる日までに音楽で伝説を残さなければ死ぬ」と言い渡される。紫織は三菱学園の生徒達と軽音部を立ち上げ、伝説の達成へ向けて音楽活動を始めることとなる。
登場人物
年齢・学年は最新刊時点でのもの。声はノイズキャンセリングマンガの声優。
主人公
本田紫織(ほんだ しおり)
声 - 竹内恵美子
三菱学園高校の英語教師。27歳。地味な見た目で、気弱な性格・存在感の無さから、一部の生徒に「地味先(じみせん)」というアダ名で呼ばれている。バンドマンだった兄・丈二の影響でギターを始める。高校時代は紅コアラ団というバンドを組んでいたが、丈二が多額の借金を残し失踪したため、父の反対によってバンド活動を諦めざるを得なくなる。その後10年近くはギターから遠ざかっていたものの、ジミに取り憑かれて吹奏楽部の演奏に乱入したことをきっかけに、やはりバンドこそが自分のやりたいことであると再認識し、以降本格的にバンド活動を始めていくこととなる。井鈴らとともに軽音同好会を立ち上げ、顧問を務める。自身のバンド「SHIORI EXPERIENCE」でギターを担当するほか、作詞・作曲も行う。使用楽器は丈二のお下がりである白のフェンダー・ストラトキャスター。ジミの要望でセッションをするためにライブハウスを訪れる際は、変装しJO-Z(ジョー・ズィー)と名乗る。同僚の日野のことが気になっている。
SHIORI EXPERIENCE
紫織と軽音楽部の生徒たちからなるバンド。バンドコンテスト"Bridge To Legend"で勝ち進むことを目標としている。ライブでのレパートリーは『パープル・ヘイズ』『デイ・ドリーム・ビリーバー』『JACK in!』『STORY』など。
井鈴茜(いすず あかね)
台場初範(だいば はつのり)
ドラム担当。3年生。同級生からは「ダイハツ」というアダ名で呼ばれている。元は野球部で主将と4番を務める中心選手だった。中学時代に現・タピオカズの久保田と出会い、ドラムの魅力に気づく。高校では野球部監督である父に大きな期待をかけられており、また学園内のカーストから脱落することを恐れていたため、長らくドラムが好きなことを隠していた。そのことに息苦しさを感じており、ジミの音楽を隠れて聞いて癒しとしていた。新入生オリエンテーションで自らのやりたいことを貫く紫織たちの姿に感化され、ライブに飛び入りで参加した。初ライブでの挫折後は、久保田のもとに押しかけてドラムの基礎を習う。まっすぐで熱い性格であり、バンド内におけるまとめ役になっている。
元々ジミ好きな事もあって、丈二と意気投合することが多い。
川崎忍(かわさき しのぶ)
目黒五月(めぐろ さつき)
ボーカル担当。2年生。ハスキーで力強い声の持ち主。まっすぐだが喧嘩っ早い性格であり、父親の素行の悪さも相まって周囲からは不良のレッテルを貼られている。以前は「香港卓球(ホンコンピンポン)」というバンドでベースを担当していた。小学生のころ、転校してきた忍を助けたことをきっかけに彼女と仲良くなる。高校の合唱部で暴力沙汰を起こして以降自ら歌うことをやめ、忍とも距離をおくようになった。ライブハウスで共にセッションした紫織に自身の歌いたい欲求を見抜かれ、軽音部へ勧誘される。当初は拒んでいたものの、部室ライブで演奏する忍や紫織たちの姿に心を動かされ、バンド加入を決める。初範とはよくぶつかるが、同時に彼のことがやや気になってもいる様子。
プリンス / 八王子 茂(はちおうじ しげる)
光岡音々(みつおか ねおん)
トランペット担当。3年生。元・吹奏楽部の部長。クールかつストイックな性格で、吹奏楽部における中心的なプレーヤーだった。幼少期に高校生だったすばるのサックスの演奏を聴いたことで音楽にのめり込むようになる。吹奏楽部ではすばるの理想とする譜面に忠実な演奏に徹してきたが、軽音部の音源を聴いて以降本来自分が好きであった自由な音楽とのギャップに苦しむようになり、ジストニア寸前の状態まで追い込まれてしまう。恩師すばるの後押しにより、みつびしフェスタでの軽音部のステージに乱入し、自らが本当にやりたい音楽を再認識して以降、バンドに加入する。その腕前は彼女の演奏を聴いたジミがマイルス・デイヴィスを思い出したほどで、何度も詩織に引き抜きを薦めていた。すばるに井鈴の指導を頼む・プリンスと丈二に自宅スタジオを貸すなど、面倒見のよい一面もある。実は「魔法少女ヤンマー」(作中に出てくる架空のアニメ)と時代劇「水戸黄門」がお気に入り。
三菱学園の人々
青島すばる(あおしま すばる)
吹奏楽部の顧問。華やかなルックス・ぶりっ子的な性格のため、周囲からの人気は高い。しかし素の性格は激しく、腹黒い一面もある。音楽に対しては並々ならぬ情熱を傾けており、覚悟のない言動をする者は許せない。吹奏楽部の3年連続全国大会金賞を目指し、吹奏楽部の生徒には非常に厳しい指導を行っている。三送会のステージで紫織に乱入されて以降、彼女と軽音部を目の敵にしている。かつては自身も演奏者であり、サックスで吹奏楽のメインを張るべく努力していたが、結局"理想の吹奏楽"の要はトランペットであることに気づき挫折した過去がある。光岡の実力を高く評価し、自らと同じ景色を目指せる者として信頼していたが、彼女の本当の思いを知り、みつびしフェスタにおいてステージへの「乱入」という形で光岡を軽音部へ送り出した。
BLACK BUS
高校時代の同級生4人組により結成された、キャリア10年の実力派インディーズバンド。通称「ブラバス」。SHIORI EXPERIENCEの初ライブで共演し、圧倒的な力の差を見せつけた。Bridge To Legendの一次予選で再び紫織たちと相見えることになる。ライブ時の衣装は黒スーツで統一している。レパートリーは『BLACK BUSのテーマ』『次、 停まります』『長距離夜行』『出発進行』など。
黒井バス(くろい バス)
歌と四弦(ベース)担当。ライブハウスを振動させるほどの強烈なシャウトが持ち味だが、普段の話し声は非常に小さい。高校時代、ボディ・ヴロウと、彼等がカバーした『春夏秋冬』に影響され、友人達にバンド結成をもちかけた。時折クサい台詞を発する。猫カフェでバイトをしている。
金子タクシー(かねこ タクシー)
本田家の人々
丈二(じょうじ)
その他
久保田(くぼた)
フォード・マスタング
マネージャー
書誌情報
- 長田悠幸 『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』スクウェア・エニックス〈ビッグガンガンコミックス〉、既刊21巻(2023年10月25日現在)
- 2014年11月27日発売、ISBN 978-4-7575-4372-0
- 2014年11月27日発売、ISBN 978-4-7575-4371-3
- 2015年2月20日発売、ISBN 978-4-7575-4522-9
- 2015年5月25日発売、ISBN 978-4-7575-4651-6
- 2015年10月24日発売、ISBN 978-4-7575-4776-6
- 2016年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-4970-8
- 2016年11月25日発売、ISBN 978-4-7575-5165-7
- 2017年2月25日発売、ISBN 978-4-7575-5261-6
- 2017年9月25日発売、ISBN 978-4-7575-5487-0
- 2018年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-5702-4
- 2018年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-5826-7
- 2019年1月25日発売、ISBN 978-4-7575-5987-5
- 2019年8月24日発売、ISBN 978-4-7575-6260-8
- 2020年1月23日発売、ISBN 978-4-7575-6483-1
- 2020年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-6813-6
- 2021年2月25日発売、ISBN 978-4-7575-7115-0
- 2021年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-7436-6
- 2022年3月25日発売、ISBN 978-4-7575-7842-5
- 2022年9月24日発売、ISBN 978-4-7575-8163-0
- 2023年3月25日発売、ISBN 978-4-7575-8487-7
- 2023年10月25日発売、ISBN 978-4-7575-8870-7