SOSの猿
以下はWikipediaより引用
要約
『SOSの猿』(エスオーエスのさる)は伊坂幸太郎による日本の小説で、2009年11月に中央公論新社から、2012年11月には中公文庫から発行された。
概要
物語は遠藤二郎の悪魔祓いの話である「私の話」と、五十嵐真の株誤発注事件調査の話である「猿の話」が交互に語られる形で進んでいく。
本作品は漫画家、五十嵐大介と伊坂幸太郎の競作企画によって誕生したものである。「エクソシスト」と『西遊記』をかけあわせるという五十嵐のアイデアをもとに、五十嵐が『SARU』(2009年、小学館)を、伊坂が『SOSの猿』をそれぞれ執筆した。そのため本作品内には、登場人物、場面、台詞において、五十嵐の『SARU』との多くの関連性が見られる。なお、中公文庫から刊行される際、『SOSの猿』特設ページが開設された。競作企画の詳しい経緯は、同ページ内の両者の対談で確認できる。
あらすじ
他人の「SOS」を見過ごせない性格の遠藤二郎は、副業で「エクソシスト」をしていた。その噂を聞きつけた知り合いの「辺見のお姉さん」に、彼女のひきこもりの息子・眞人の悪魔祓いを依頼される。そして訪問した辺見家の眞人の部屋で『西遊記』の本を見つける。一方、桑原システムに勤める五十嵐真は、取引先である菩薩証券の20分間で300億円の損失を出した株誤発注事件の原因が、自社の納入したシステムにあるのかの調査をしていた。しかし、次第に『西遊記』の妖怪の幻覚を見るようになり、異形の猿に遭遇する。
登場人物
遠藤二郎
五十嵐真