Twelve Y. O.
以下はWikipediaより引用
要約
『Twelve Y.O.』(トゥエルブ ワイ オー)は、1998年9月10日に講談社より単行本が出版された福井晴敏の小説。福井のデビュー作にして、第44回江戸川乱歩賞受賞作品である。
概要
沖縄を主な舞台に展開される、壮大なサスペンス・スペクタクル・アクション。2000年に発表された福井の処女作『川の深さは』の続編であり、次作『亡国のイージス』や『戦国自衛隊1549』の物語の軸にもなっている。
2001年には講談社より文庫本が出版された。
『川の深さは』は第43回江戸川乱歩賞の受賞を逃したが、当時の選考委員だった大沢在昌が同作を大いに絶賛して再挑戦を伝えるメッセージを送り、福井がそれに応えて応募したものが本作である。
なお、『Twelve Y.O.』の中国語版が存在するという事実を自身のホームページで明かしている。中国版題名は『代号12』である。
あらすじ
沖縄から米海兵隊が撤退した。それは、コンピューターウイルス「アポトーシスII」と「ウルマ」なる兵器を使用する謎のテロリスト「12(トゥエルブ)」の仕業だった。自衛官募集員をやっていた元ヘリコプターパイロットの陸上自衛官・平貫太郎は、ある日、かつての命の恩人である東馬修一に出会う。そしてその出会いがきっかけで、平は巨大な陰謀に巻き込まれていく。
登場人物
メインキャラクター
平 貫太郎(たいら かんたろう)
用語
地連
自衛隊地方連絡部。自衛官の募集・広報が仕事。
ヘリボーン作戦
ヘリコプターを用いて敵地などへ部隊を派兵する戦術。
檜町(ひのきちょう)
防衛本庁。
DDN
米防衛データ・ネットワーク。
CVW
コンピュータ・ウイルス兵器。
調別
調査部別室。
赤坂
米情報機関(CIA)の隠語。
桜
警察・公安の隠語。
市ヶ谷
防衛庁情報局(DAIS)の隠語。
霞ヶ関WAN
中央省庁のコンピュータネットワークを相互接続した広域ネットワーク。省庁間のコミュニケーションの円滑化や情報共有を目的に設置。
中革同
中央革命共産主義同盟。坂部が所属していた左翼セクト。
L3
ダイス保有の偵察衛星。
他作品との関係
防衛庁情報局(DAIS)
一度は解体・縮小されており、再編された経緯は前作『川の深さは』で記されている。再編前の名称は『治安情報局』。
詳しくは「防衛庁情報局」を参照。
アポトーシスII
辺野古ディストラクション
GUSOH
テルミット・プラス
海兵旅団
登場人物
主人公の一人である平 貫太郎は次作の『亡国のイージス』にワンシーンのみ登場している。
的場 丈史は『戦国自衛隊1549』に再登場しているが、本作では幹部海上自衛官であるはずが、『戦国自衛隊1549』では幹部陸上自衛官として登場している。『敗者達の黙示録』では名前のみ登場する。
920部隊
なお、その920のIDの工作員が結城 圭一という名の人物であり、『6ステイン』『敗者達の黙示録(未発表)』『壊点 ポイント・ブレイク(未発表)』に登場。本作に登場する井島は彼の保護者変わりという設定。