Unnamed Memory
小説
著者:古宮九時,
出版社:KADOKAWA,
掲載サイト:小説家になろう,
レーベル:電撃の新文芸,
連載期間:個人サイト:2008年小説家になろう:2012年 -,
巻数:全6巻,
小説:Unnamed Memory -after the end-
著者:古宮九時,
出版社:KADOKAWA,
レーベル:電撃の新文芸,
巻数:既刊3巻,
漫画
作画:越水ナオキ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊コミック電撃大王,
レーベル:電撃コミックスNEXT,
発表期間:2020年9月26日 -,
巻数:既刊5巻,
アニメ
原作:古宮九時,
監督:三浦和也,
シリーズ構成:赤尾でこ,
キャラクターデザイン:能海知佳,
音楽:松田彬人,
アニメーション制作:ENGI,
製作:Project Unnamed Memory,
放送局:未発表,
以下はWikipediaより引用
要約
「Unnamed Memory」(アンネームドメモリー)は、古宮九時による日本のライトノベル。イラストはchibiが担当している。略称は「アンメモ」。 元々は2008年に個人サイト「no-seen flower」に掲載されていた小説(web版は「藤村由紀」名義)で、2012年より「小説家になろう」でも連載が開始された。2019年1月から2021年4月まで電撃の新文芸(KADOKAWA)から書籍化された。2022年2月から続編『Unnamed Memory -after the end-』が同レーベルより刊行されている。
『このWeb小説がすごい!』全Web小説ベストランキングでは9位を獲得している。『このライトノベルがすごい!』単行本・ノベルス部門では2020年版では1位、2021年版では3位を獲得。2020年には第5回ラノベ好き書店員大賞で単行本部門第5位を獲得している。
『月刊コミック電撃大王』(同)にてコミカライズ版が2020年9月から連載されている他(作画・越水ナオキ)、2020年10月にはAudibleにて小澤亜李と角田雄二郎の朗読による第1巻のオーディオブックの配信も開始された。
2022年12月にテレビアニメ化が発表され、当初は「2023年放送予定」としていたが同年7月14日に「制作上の都合」を理由として2024年に延期された。
あらすじ
永い時を生き、絶大な力で厄災を呼ぶとされる5人の魔女が大陸の影に君臨していた時代。強国ファルサスの王太子であるオスカーは、幼いころ〈沈黙の魔女〉にかけられた「子孫を残せない呪い」の解呪を願い、試練を達成すれば願いを叶えてくれるという〈青き月の魔女〉ティナーシャの塔を訪れる。
塔の試練を乗り越え、解呪を願うオスカーだが、この呪いの正体は祝福であり、術者によって定義が異なるため完全な解呪は難しいと告げられる。胎児に強力な守護をかけるため、普通の母体では守護に耐えきれず害されてしまうという術に対してとれる別の手段は、「呪いに対抗できる魔力と魔力耐性を持った女性を探す」というものだった。
それを聞いたオスカーは、ティナーシャを妻にすることを願う。呪いには耐えられるが、断固拒否の姿勢を示すティナーシャにオスカーは代案として「1年間自分の傍で暮らす」ことを提示する。それを試練達成者の願いとして承諾したティナーシャは、オスカーと契約関係を結ぶ。この出会いが、2人の運命と大陸の歴史を変える物語の始まりとなる。
主な登場人物
声の項はテレビアニメ版における声優。
オスカー
声 - 中島ヨシキ
王子:本作の主人公。ティナーシャの契約者。後に即位しファルサス国王となる。絶対魔法抵抗の剣アカーシアの主人。
古宮は「物語としてはオスカーとティナーシャのダブル主人公に見えるが実はオスカーが圧倒的に主人公」だと述べている。
ティナーシャ
ラザル
アルス
メレディナ
カーヴ
シルヴィア
作風
将来的に国王となる主人公・オスカーがどのような経緯で成長してきたのか、王妃となる魔女・ティナーシャがどのようにオスカーに従うようになったのかが歴史的観点から描かれる。古宮は「二人とも王族で共に重い事情を背負っているので他の人には理解しづらい価値観も、それを当たり前に共有できるのが強み」だと述べている。
ミステリー要素が多い点については古宮の読書歴の半分がミステリー作品となっていることに起因しており、古宮自身も「謎が解き明かされていく過程が好きなので、自身の創作にも隙あらば取り入れている」と述べている。また、古宮は「最強の二人が時間をかけて関係性を構築していく過程を描きたかった。その関係性が一番分かりやすく出せるのがたまたま恋愛だった」とも述べている。
制作背景
古宮は元々本作を同人誌として製本しようと考えていたが、KADOKAWAの新レーベル「電撃の新文芸」が創刊されることから「参加してみないか」と声をかけられ書籍化するに至った。
本作の発表は書籍化から11年前の2008年まで遡り、さらに執筆自体は2006年ごろに始まっている。古宮によれば、執筆当時はブログが最盛期だったらしく、自身も練習用のブログを作成して非公開で小説を書き始めており、本作も高校時代に書き始めたプロトタイプを元に書きだしている。
古宮は書籍化にあたって、元々比喩的に表現していた登場人物の感情などを読者に伝わりやすいように改稿を行っている。また、紙面が限られてくるため取捨選択を意識し、余分な部分を削り印象に残したい場面や伏線の部分は逆に膨らませるようにしている。
既刊一覧
- 古宮九時(著)・chibi(イラスト)、KADOKAWA〈電撃の新文芸〉、全6巻
- 『Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王』2019年1月17日発売、ISBN 978-4-04-912267-1
- 『Unnamed Memory II 玉座に無き女王』2019年5月17日発売、ISBN 978-4-04-912380-7
- 『Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て』2019年9月17日発売、ISBN 978-4-04-912381-4
- 『Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度』2020年1月17日発売、ISBN 978-4-04-912803-1
- 『Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙』2020年6月17日発売、ISBN 978-4-04-912804-8
- 『Unnamed Memory VI 名も無き物語に終焉を』2021年4月17日発売、ISBN 978-4-04-912805-5
- 古宮九時(著)・chibi(イラスト) 『Unnamed Memory -after the end-』 KADOKAWA〈電撃の新文芸〉、既刊3巻(2023年10月17日現在)
- 『Unnamed Memory -after the end-I』2022年2月17日発売、ISBN 978-4-04-913870-2
- 『Unnamed Memory -after the end-II』2022年12月17日発売、ISBN 978-4-04-914755-1
- 『Unnamed Memory -after the end-III』2023年10月17日発売、ISBN 978-4-04-915288-3
- 『Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王』2019年1月17日発売、ISBN 978-4-04-912267-1
- 『Unnamed Memory II 玉座に無き女王』2019年5月17日発売、ISBN 978-4-04-912380-7
- 『Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て』2019年9月17日発売、ISBN 978-4-04-912381-4
- 『Unnamed Memory IV 白紙よりもう一度』2020年1月17日発売、ISBN 978-4-04-912803-1
- 『Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙』2020年6月17日発売、ISBN 978-4-04-912804-8
- 『Unnamed Memory VI 名も無き物語に終焉を』2021年4月17日発売、ISBN 978-4-04-912805-5
- 『Unnamed Memory -after the end-I』2022年2月17日発売、ISBN 978-4-04-913870-2
- 『Unnamed Memory -after the end-II』2022年12月17日発売、ISBN 978-4-04-914755-1
- 『Unnamed Memory -after the end-III』2023年10月17日発売、ISBN 978-4-04-915288-3
漫画
- 古宮九時(原作)・越水ナオキ(作画)・chibi(キャラクターデザイン) 『Unnamed Memory』 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊5巻(2023年8月10日現在)
- 2021年4月10日初版発行(4月9日発売)、ISBN 978-4-04-913712-5
- 2021年9月27日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-913989-1
- 2022年6月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914472-7
- 2023年1月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914829-9
- 2023年8月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-915189-3
テレビアニメ
2022年12月13日に発表された。2024年4月より放送予定。
スタッフ
- 原作 - 古宮九時
- 原作イラスト - chibi
- 監督 - 三浦和也
- シリーズ構成 - 赤尾でこ
- キャラクターデザイン - 能海知佳
- 美術監督・美術設定 - 河合良介
- 色彩設計 - 西詠仔
- 撮影監督 - 林コージロー
- 音響監督 - 今泉雄一
- 音楽 - 松田彬人
- アニメーション制作 - ENGI
- 製作 - Project Unnamed Memory
参考文献
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このWeb小説がすごい!』宝島社、2015年8月7日。ISBN 978-4-8002-4312-6。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2020』宝島社、2019年12月9日。ISBN 978-4-8002-9978-9。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2021』宝島社、2020年12月8日。ISBN 978-4-299-01056-8。