VS騎士ラムネ&40炎
アニメ:VS騎士ラムネ&40炎
原作:あかほりさとる,
総監督:ねぎしひろし,
監督:藤本義孝,
シリーズ構成:あかほりさとる,
キャラクターデザイン:ことぶきつかさ,
メカニックデザイン:佐山善則,
アニメーション制作:葦プロダクション,
製作:テレビ東京,ASATSU,
放送局:テレビ東京,
話数:全26話,
OVA:VS騎士ラムネ&40FRESH
監督:藤本義孝,
シリーズ構成:あかほりさとる,
キャラクターデザイン:堀内修,
メカニックデザイン:佐山善則,
アニメーション制作:葦プロダクション,
製作:藤本義孝、織田美浩,
発表期間:1997年5月21日 - 11月21日,
話数:全6話,
以下はWikipediaより引用
要約
『VS騎士ラムネ&40炎』(バーサスナイト ラムネアンドフォーティーファイアー)は、葦プロダクション制作のロボットアニメ。1996年4月3日から9月25日まで、テレビ東京系で全26話が放送された。
なお本項では、続編として1997年に制作されたOVA作品『VS騎士ラムネ&40FRESH』についても取り扱うこととする。
概要
かつて葦プロはテレビアニメとして『NG騎士ラムネ&40』を制作したが(1990年4月6日 - 1991年1月4日)、その後もOVAやラジオドラマ、小説など、さまざまな形で展開してきた。本作はテレビ版としては6年ぶりの新作となり、シリーズ構成も引き続きあかほりさとるが務めている。
前作の主人公である馬場ラムネ(2代目ラムネス)と前作のヒロインでありアララ・ミルクの息子「馬場ラムネード」が、「3代目ラムネス」となって冒険する作品。ラムネ役に引き続き、ラムネード役も草尾毅が演じた。また、前作の世界観やキャラクターの多くを引き継いでいる。この内、矢尾一樹演じる「ダ・サイダー」とTARAKO演じる「ヘビメタコ」が本作でもメインキャラとして登場している。
前作同様に基本的に明るい作風であるが、最終章は重々しい展開に化していった。
2009年にはDVDBOXが初回限定生産で発売。その後DVD単品での販売も開始。
あらすじ
ゲームが大好きな馬場ラムネードはある日、2人の少女からゲーム機用のCD-ROMを買わされる。それは妖神ゴブーリキを倒した2代目ラムネスの戦いを記録したものだった。ゲームをクリアすると先ほどの少女たちがテレビから出現し、ラムネードは別の世界に連れてこられてしまう。彼女たちの正体はキラキラ神霊界の巫女のパフェとカカオであり、復活した大邪神アブラームを倒せる勇者を探していたのだ。3代目ラムネスとなったラムネードは2代目ラムネスの戦友であるダ・サイダーと共に神霊騎士カイゼルファイヤーを駆り、アブラームを倒す旅に出た。そして、3代目ラムネスは初代ラムネスの真実を知るのだった。
登場人物
運命の勇者
初代ラムネス・初代サイダーの末裔であり、大邪神アブラームを倒す「運命」を定められた勇者達。二人一組で動く神霊騎士カイゼルファイヤーのパイロットを務める。
ラムネス/馬場ラムネード(3代目勇者ラムネス)
声 - 草尾毅
年齢:15歳 / 生年月日:5月5日 / 星座:牡牛座 / 身長:152cm / 体重:48kg / 血液型:B型
本作の主人公。中学3年生。キメ台詞は「俺は今、モーレツに熱血してるッ!…テレるぜ」。先代である2代目ラムネスが勇者としての力を失った為、新たな勇者として、大邪神アブラームを倒すため、パフェとカカオにより、マジマジワールドからドキドキスペースに召喚された、初代ラムネスの「魂の血統」を受け継ぐ勇者。カイゼルファイヤーのパイロットも務める。両腰の熱血ブースターを使っての飛行も可能。前作の2代目勇者と同じく物語中では「ラムネス」と呼ばれており、本名「ラムネード」と呼ばれることはほぼない。のちに2代目勇者ラムネス(馬場ラムネ)とアララ王国第三王女ミルクの息子であることが判明。マンション暮らし。
父親そっくりの性格だが女好きの部分もミルクと恋人関係になった後も浮気の多かったラムネとは違って本命に一途であり、ドラムの登場後はドラム一筋になっていた。またPQ曰く「大食い」。10歳だったラムネよりも年上の15歳であることから、思春期真っ盛りでもある為、嫌な過去を呼び覚まされた際には自己嫌悪に陥るなど年齢相応に不安定な部分も見せる。
ラムネス伝説の真実を知った後、ラムネスの剣を使わずにアブラームを倒そうとするも最終的にはミトとドラムの自己犠牲やダ・サイダーたちの後押しを受け、ラムネスの剣を使い、アブラームを撃破。直後にマジマジワールドに帰還し、友人である夢たちがドラムたちの転生態であったことを知り、復活した両親にも出迎えられた。そして、ドキドキスペースの仲間たちも復活したことを知り、初代と2代目と共に「俺は今、モーレツに熱血してるッ!」と照れずに叫び、物語は幕を閉じた。
コミック版では、究極邪霊騎士トライアングラントとの戦いで記憶喪失になってカカオと共に無人島に流れ着く。その時の呼び名は「ムネラス様」。カカオの死により世界に対する怒りをおぼえて、破壊者である「漆黒の勇者」として覚醒、アブラームから「漆黒の力」を吸い取り、アブラームを超える「ブラックラムネス」となりかけたが、パフェにより心を救われて勇者の力を覚醒させ、ラムネス炎(ラムネスファイアー)になった。戦い終えて、地球に戻ったところでPQに呼ばれて、再びドキドキスペースへ移動。闇も光もなくなった世界に光を呼び起こし、戦いで死んだ者たちを生き返らせる。
ダ・サイダー(2代目勇者サイダー)
声 - 矢尾一樹
年齢:20歳 / 生年月日:1月1日 / 星座:ベン座 / 身長:202cm / 体重:58kg / 血液型:B型
前作『NG騎士ラムネ&40』において2代目勇者ラムネスことラムネと共に戦ったもう一人の勇者で、守護騎士「クイーンサイダロン」の搭乗者でもあった。非常に寒い洒落を言うことで、相手の思考回路を凍りつかせる。
ラムネードの前に勇者として駆けつけるが、邪霊騎士の情け容赦ない先制攻撃で失敗したと同時にクィーンサイダロンを失ってしまう。カイゼルファイヤーに搭乗する事となった。ラムネードとは些細なことでよくケンカをし、"どちらが真の勇者か"という意地の張り合いによる衝突は特に多かった。
2代目勇者サイダーであり、初代ラムネスと共にゴブーリキやアブラームと戦った初代勇者サイダーの子孫である。またその勇者サイダーの生まれ変わりでもあり、アブラームを封印すべく突っ込んでいく初代ラムネスを見送った魂の記憶を、同様にアブラームに突っ込んでいく3代目ラムネスに重ねていた。
最終回において、ラムネードをカイゼルファイヤーから降ろした後、カイゼルファイヤーと共に爆発、死亡したと思われたが助かっており、レスカの元に帰っている。
メンバー最年長の20歳である上に、『NG』シリーズの全ての戦いを潜り抜けてきた、経験豊富な先輩であるはずなのだが、その性格や寒い駄洒落の所為で、メタコ以外のメンバーからは全く尊敬されず、ラムネードに至っては「オッサン」もしくは「変態ダジャレ親父」呼ばわりしている。ただし、ラムネスが倒れた際には心配していたり、パフェやカカオを庇うなど年長者としての面も見せる。
なお、前作からマシンガンのデザインがギター型に変わっているが、これは『マクロス7』の主人公「熱気バサラ」のパロディである。
コミック版の登場シーンでは旅の中で入手したオリエントサイダンスというメカに乗って登場するが全く歯が立たず返り討ちに遭う。守護騎士クィーンサイダロンには乗っていなかっただけで、終盤に搭乗。究極邪霊騎士トライアングラントとの戦いでラムネス達とはぐれた後に、他の守護騎士(フォーティーズ)たちを率いた反アブラーム抵抗組織軍「ミスター・ダ・サイダーズ」のリーダーを務める。囚われのレスカたちを助けるべく単身次元城に乗り込むが、負の防壁で激しく消耗した状態でゲル・ジェノサイと戦い敗れた。一度は特攻し命を落としかけたが、2代目ラムネスによって命(エナジー)を注がれて蘇生した。アブラームとの戦いでは2代目ラムネスと共にカイゼルファイアーNEOを操縦する。アブラームが初代ラムネス(以下「ブラックラムネス」)となり、放った闇の一撃でカイゼルファイヤーNEOは大破。生身でブラックラムネスを1発殴ろうとするが、力尽きて再び死亡した。
アドバイザーロボット
PQ
声 - こおろぎさとみ
年齢:人間で言えば2歳 / 全長:直径7cm程度の球状 / 体重:2kgの設定
前作『NG騎士ラムネ&40』に登場したタマQとウレPの息子でラムネード用のアドバイザーロボット。ラムネードとカカオに装着されたPQゲートを使い、二者の間を自由に移動できる。非常にちゃっかりした性格。主のピンチには自分に害が及ばぬよう、さっさと逃げる薄情な面もある。またかなりの毒舌で、余計な事を言ってはラムネードに殴られ、引っ張られ、捻られるなどの報復を受けている。
似た容姿の兄弟がおり、誰がPQか区別つかない(『NG騎士ラムネ&40 DX』に登場)。
コミック版では、究極邪霊騎士トライアングラントとの戦いでカイゼルファイアーが大破して、PQのCD-ROMも破損。カイゼルファイアーは自己修復されたがCD-ROMがないので召喚できなくなる。復活したアブラームを前にして、自らの体と記憶を使って擬似CDと化してカイゼルファイアーNEOを召喚した(その後、彼のボディが転がっているコマがある)。ただし別に死んだりしたわけでもなく、地球に戻ったラムネスを呼ぶために平然と現れた。
ヘビメタコ
声 - TARAKO
年齢:成長しないので年齢は関係ない / 全長:25cm程度 / 体重:2kgの設定
ダ・サイダー用のヘビ型アドバイザーロボット。本作でも彼を「ダーリン」と呼んで慕っており、普段から彼の肩パッドの中に入っている。
前作ではクィーンサイダロンの召喚という役割があったが、本作では召喚用卵を敵に壊された為、召喚役というポジションを喪失。ダ・サイダーの駄洒落への太鼓持ち役が主だが、パフェのヒステリーぶりに苦言したり、宝石に目がないなどの一面が描かれた。
勇者と共に戦う巫女
ドキドキスペースの上位次元・キラキラ神霊界の巫女たち。アブラーム奇襲の際、大神官より、勇者を探し手助けするために逃がされる。 ラムネードを3代目ラムネスとし、彼に恋心を抱くようになるもその思いが実ることはなく、使命を終えて、現実世界に帰還した彼を遠くから見つめながら帰還した。
パフェ
声 - 宮村優子
年齢:15歳 / 生年月日:3月3日 / 星座:ギョウ座 / 身長:154cm / 体重:カカオより重い / 血液型:AB型 / サイズ:B78W56H80(ラムネス推定)
本作のヒロイン。本名フルーツ・パフェ。口癖は「すごくギモン」。
明るく一本気な性格。短気で手を出すのが早いが、根は純情で泣き虫である。ヘビメタコ曰く「ヒス女バージョン2」。カカオとは幼少時からの親友であり、家系のコンプレックスに苦しむ彼女を支えていた。巫女の修行中に歴史書の中にあったプロレス関係の書物を読んでしまったためにプロレス技を習得している。
ラムネードと結ばれる「因縁」を持たないために、結ばれることはなく、悲恋として終わった。また、3人のヒロインの中で唯一、ラムネードとキスをしていない(一度寸前まで行ったが邪魔が入り未遂で終わった)。『超天然♥未来形アルバム3』に収録されている、最終回後の様子を描いたミニドラマ『愛のバロン日曜劇場』では、カカオと共にマジマジワールドに向かい、ラムネードに告白をして、自分の気持ちに踏ん切りをつけた。
コミック版では、それを不憫に思った吉崎の手によって、ウリウリゾーンでラムネードにキスをする展開と、繰り返される輪廻の中に変化をもたらすことができる「希望の女神」としての役割を背負わされ、ラムネードの勝利を拓くための切り札となる。ドキドキスペースの全ての想い全ての「聖なる光」を集めて「“少年”の剣」(ラムネードの剣)を作り出した。
ドラマCDでミルクよりも貧乳として称えられた。
カカオ
声 - 氷上恭子
年齢:15歳 / 生年月日:8月8日 / 星座:モナリ座 / 身長:156cm / 体重:38kg / 血液型:A型 / サイズ:B88W52H85
パフェの同僚。褐色の肌と豊乳の持ち主で、普段長めの前髪に隠れている素顔はそばかすがチャームポイントの結構な美人。家系は名門だが自身は平凡だった為、修業時代は周囲からいじめられていたが、パフェの支えのおかげで耐えてこれた。前髪で顔を隠しているのは自分へのコンプレックスからである。
一定の儀式とアイテムによって「おったまゲート」というワープシステムを開く事が出来る。またイタコ・ダウンジングという奇声を上げながら長時間踊る儀式で、目的の物がある方向がわかる。
ラムネードに恋愛感情を持つ。最終回後の様子を描いたミニドラマ『愛のバロン日曜劇場』では、パフェと共にマジマジワールドに向かい、ラムネードに告白をして、自分の気持ちに踏ん切りをつけた。
コミック版では、究極邪霊騎士トライアングラントとの戦いでアツアツゾーンの無人島にラムネスと共に記憶喪失になって流れ着く。その時の呼び名は「オカカ」。ラムネスはブラック・リップとブラック・ダンディに襲われるが、アツアツゾーンのおったまゲートは消滅させられていたため、命と引き換えに行使可能な巫女の能力で擬似ゲートを開いてラムネスを逃して死亡。ラムネスはカカオが死んだものと思っていたが、2代目ラムネスが命(エナジー)を注いだことによって死を免れていた。
続編のOVAでのイタコ・ダウジングはより過激的になった。
運命の仲間達
永遠の連鎖の中で勇者ラムネスと共に戦う事を魂に運命づけられた者達。それぞれがグラフサンダー・ウォーターバロンのパイロットとして3人1組で行動する。戦いによって命を落とす事を運命づけられており、本編でもその定めに殉じた。しかし、ラムネードによって運命の連鎖が途切れた為、新たな転生を迎える事となる。
漫画版ではパフェ同様に吉崎の手によって多少のアレンジがなされている為、6人の中でチェロとトランペット以外は命を落とす事は無いが最終回では全員復活。ミトは別れを言えなかったと残念がるがドラムの言葉に、生まれ変わるたびにいつもラムネスと一緒だったのだと思い直す。
運命の同志
初代ラムネスの仲間ボルト・ナットを祖先に持つガオガオゾーンの住人たち。直系ではないもののスケ・バーンやカク・レンボもボルト・ナットの子孫である。グラフサンダーのパイロットを務める。ミト・ナットは友情の印に3代目勇者ラムネスへ笛を与えており、吹くとどこであろうとも、その場所まで行く事ができる。
キャラクターの元ネタは水戸黄門から。
コミック版では、3人は獣勇士と呼ばれていて、ドン・ジェノサイに立ち向かった際に返り討ちにあって洗脳されていた。
ミト・ナット
声 - 森久保祥太郎
年齢:15歳 / 生年月日:6月26日 / 星座:ヤク座 / 身長:155cm / 体重:50kg
ガオガオゾーンの王子。グラフサンダーのメインパイロット。ボルト・ナットの子孫であると同時に彼の転生態。
最終決戦で自己犠牲を行い、ラムネスの剣の礎となり、ラムネスを勝利に導く。同じように自己犠牲を行った家臣たちやバロン三姉妹同様にマジマジワールドで転生し、ラムネードと再会。
コミック版では、究極邪霊騎士トライアングラントとの戦いで仲間とはぐれた後に、ボルトの力と記憶が覚醒。大地と雷の精霊を使って戦ったりもできる。
スケ・バーン
カク・レンポ
声 - 岡野浩介
年齢:18歳 / 生年月日:10月10日 / 星座:ギン座 / 身長:168cm / 体重:90kg
シロクマのように見えるが、実は黒い部分が小さいパンダの獣人。ミトからは「カクさん」と呼ばれる。
コミック版での必殺技は必殺真空カク切り。
運命の女神の化身
運命の女神であり、初代ラムネス最初の仲間の1人オルガン・シンフォニーが、ラムネスの勝利を願い自身を模して作った三体の女性型機械人形(マリオネット)「バロン三姉妹」。オルガン・シンフォニーの「想い」を主軸にプログラムがインプットされており、ラムネードに対する態度は3人そろって積極的だった。乙女回路Xという特殊システムを持ち、ウォーターバロンのパイロットを務める。
3人は精神がリンクしていて体験データも共有している。そのため3人の間でラムネスをめぐって互いに争ったり嫉妬するようなことはない。また1人が壊れて記憶データが失われても、ほかの2人にも同じデータが残されているので復旧可能。ドラムは3代目勇者ラムネスに想いを込めて鈴を渡しており、鳴ると何処であろうとも、その場所まで行く事ができる。
コミック版ではチェロ・トランペットはドラムのバックアップやスペアとしての役割のほかに、ウォータバロンの回路のスペアとしての役割も持っていた。50世紀前の「純粋な」オルガン・シンフォニーの心を持っている為、変わってしまった彼女の姿を嘆いていた。コスチュームは、ハイレグレオタードとなっている。
なお、ドラム役の今井由香は、自身も出演している『セイバーマリオネット』シリーズのライム、チェリー、ブラッドベリーを連想させるキャラクターという感想を述べている。
ドラム
声 - 今井由香
年齢:外見上15歳設定 / 身長:152cm / 体重:40kg / サイズ:B83W55H85
ウォーターバロンのメインパイロット。
素直で可愛らしい性格。3人の中では、外見年齢が最もラムネスに近く、オルガンの記憶と意志をもっとも受け継いでいる為、顔つきや髪の色もオルガンに酷似している。
最終決戦で自己犠牲を行い、ラムネスの剣の礎となり、ラムネスを勝利に導く。同じように自己犠牲を行った姉妹たちやミト一行と同じく、マジマジゾーンで転生し、ラムネードと再会。
続編『FRESH』では、ラムネードと結婚しており、娘のレモンが登場。
チェロ
トランペット
先代勇者ラムネスと聖なる三姉妹
前作『NG騎士ラムネ&40』で登場したメインキャラクター達。戦いが終った後、それぞれ新しい生活を営んでいたが、アブラーム来襲により再び戦火へと身を投じる事となる。3代目勇者ラムネスことラムネードとは、父・母・伯母の間柄になるが、今作のドキドキスペースの時間軸ではラムネードは誕生していない為、血縁関係は認識上のものでしかない。
聖なる三姉妹に関しては、現在は長女カフェオレが王位を継いで女王となり、三女ミルクはラムネと共にマジマジワールドで暮らしている。次女ココアはカフェオレを補佐している。
ブラックラムネス封印の代償として、4人とも石化するが、アブラームが倒されたことで復活を果たす。
仮面の勇者 赤風(馬場ラムネ/2代目勇者ラムネス)
声 - 草尾毅
前作の主人公。後のラムネードの父で、初代ラムネスの「魂の血統」の半身を受け継ぐ自称「カッコイイ勇者」。前作のヒロインであるミルクと故郷のマジマジワールド(地球)で暮らしていた。「黒の輪廻」の力で勇者の力を失う18歳の誕生日になる直前に時間を止めたオルガンに導かれて、時空を越えてドキドキスペースに渡り、息子の手助けをするため仮面の勇者赤風と名乗って戦う。
17歳の赤風ではなくラムネードの父としての姿が描かれる場合は、顔は影で隠れている。履いているスリッパはタマQを象ったもの。またラムネードの名前はミルクが将来子供に「ゴメス」と名付けようとしていたため、自分の名前から「ラムネードくらいがちょうどいいんじゃないか」と自分で名づけた。
小説版では17歳に近づくにつれて前世の影響を受けて浮気が減った様子や、初代ラムネスの記憶を夢で見る等の描写が見られる。また、ドキドキスペースにつれていかれる前にも幼い少女の姿をしたオルガンが幾度か現れたり、前世の記憶の影響からオルガンの名前を言い当てていた。ミルクと共に彼女に導かれて、未来の息子の為に戦うまでが描写されていた。
コミック版では、初代ラムネスも使った伝統の武器で自身も使った「アストロ独楽」を3代目ラムネスに伝授。アブラームとの戦いでは、カカオとダ・サイダーに命(エナジー)を注いで激しく消耗した身ながらも、「ラムネスの剣」を振るう将来の息子に代わってカイゼルファイアーNEOに搭乗した。
仮面の勇者 桃風(アララ・ミルク)(結婚時は馬場・アララ・ミルク)
声 - 横山智佐
前作のヒロイン。自称「若くて可愛い三姉妹のリーダー」。後のラムネードの母で現在はラムネを追いマジマジワールド(地球)で暮らしている。ラムネが18歳になるのを待ち結婚するはずだったが、オルガンの導きにより未来の息子を護るべくドキドキスペースに渡り、仮面の勇者桃風と名乗って戦う。
赤風・桃風のコスチュームは結婚式のお色直し用にミルクがデザインした物。ことぶきつかさによれば、「"赤影"にならないように」との指示を受け、「2人組なのでヤッターマンで行こうかな」と思ったと語る。
桃風ではなくラムネードの母としての姿が描かれる場合は、顔は影で隠れている。
ミニドラマ『愛のバロン日曜劇場』では、ラムネと一緒にアララ王国に里帰りしていた。また、ここでラムネの口から、家事全般は全くしておらず、たまに食事を作るとしてもシチューやカレーなどのとりあえず煮込んでおけばいい物しか作らない、毎日朝寝坊して起きるのはラムネやラムネードが出勤・登校した後の朝のワイドショーの時間であるなどが暴露された。
小説版ではラムネが17歳に近づくにつれて、前世の影響を受けて浮気が減った事に驚く、前世の記憶の夢を見る様になり不安定になっていく、ラムネを心配する。また、桃風としてドキドキスペースに行く前にも幼い少女の姿をしたオルガンが幾度かラムネの現れ、あった事の無いはずの彼女の名前をラムネが前世の記憶から言い当てる姿に嫉妬する、オルガンから未来を知らされ、未来の息子の為に戦うまでが描写されていた。
コミック版では、聖なる力を中和されて究極邪霊騎士トライアングラントに囚われる。
アララ・カフェオレ(レスカ)(即位時の名称は不明)
声 - 松井菜桜子
年齢:20歳 / 生年月日:4月4日 / 星座:カブキ座 / 身長:187cm / 体重:ヒミツ / 血液型:O型 / サイズ:B88W60H90
アララ王国の女王。普段は女王の猫かぶりをしているが素は変わらない。ダ・サイダーとは前世からの恋仲。アブラーム軍が城に攻め込んで来た際には、勇者無き国の無力さを皮肉ったが、敵兵が目の前に現れたらさっさと降伏した。ドン・ジェノサイに幽閉後、ボロボロの格好をさせられて、番犬のブルに睨まれ、時には噛まれながら、下働きをさせられていた。ラムネスが次元城に辿り着いた際には、洗脳されてダ・サイダーの前に立ちはだかった。
コミック版では、ココアと共に赤風・桃風の聖なる力を中和するために利用されて、3姉妹そろって究極邪霊騎士トライアングラントに囚われる。その後も、聖なるエネルギーをアブラーム復活を早めるのに使われるが、ダ・サイダーの特攻のおかげで吸い尽くされて死ぬことはなかった。
アララ・ココア
声 - 玉川紗己子
年齢:18歳 / 生年月日:8月13日 / 星座:モナリ座 / 身長:182cm / 体重:48kg / 血液型:O型 / サイズ:B93W56H88
アララ王国の王女。ドン・ジェノサイに拉致されて、巨大な金魚鉢のような部屋の中に閉じ込められて観賞用ペットにされてしまう。メガネっ娘の法則に従い、かなりの美女に成長した。ラムネスが次元城に辿り着いた際には、洗脳されてラムネスの前に立ちはだかった(この時ラムネス=ラムネードは自身の伯母とも知らずにナンパしていた)。
コミック版では、鑑賞用にとどまらずコスプレなどもさせられていたがメガネがなかった為に、状況がよく呑み込めていなかった。
アブラーム軍
永遠の連鎖の中で勇者ラムネスと戦う事を魂に運命づけられた者達。その正体はアブラームがキラキラ神霊界を襲った際に洗脳されてしまった神官達である。
ダンディとリップは、ブラック化で少しシリアスになるが、性格の基本が変わっていない。コミック版では、通常の洗脳状態はアニメと似たような性格、ブラック化後はシリアス一辺倒、元の神官に戻った後は完全に真面目な性格になっていた。なお、コミック版のみに登場したガイも含め、それぞれの衣装にはトランプのマークの意匠が入っている。
ドン・ジェノサイ
声 - 塩屋浩三
今作における敵の首領。当初はアブラーム復活の為尽力を注いでいた。大邪神復活の為アララ王国を奇襲。聖なる三姉妹を探していた。
その正体はキラキラ神霊界大神官。ドキドキスペースにて初代ラムネスに封印されたアブラームは永い時の中で少しずつ力を取り戻していたが、自然に復活するには膨大な時間を要するために、復活のための儀式を行える能力をもった大神官が手駒として選ばれた。次元城にある次元大時計は棺の中に封印されたアブラーム復活の進度を示していて、ドン・ジェノサイが儀式で黒きエネルギーを集めることによって時計の針が進んでいく。復活したブラックラムネスから用済みと見なされて殺されかけたものの、大神官として戻ることができた。
コミック版では、前半はエロじじいとして描かれていて大量の美少女フィギュアを飾り、ココアをコスプレさせたりしていた。後半はアブラームの影響で邪悪な存在となる。ダ・サイダーとの戦いでは極妖霊騎士ゲル・ジェノサイとなり、後から駆け付けたラムネスたちも圧倒。ショコラーデとシャーベットの力でドン・ジェノサイに戻ったおりに、大神官の意識がかろうじて表出して自らの命を絶つ様に願う。しかし、ドン・ジェノサイの命がアブラーム復活の最後の鍵であり、倒さなければドン・ジェノサイが倒せばアブラームが世界を闇で覆うという狡猾に仕組まれたアブラームの計画であった。
衣装デザインにはスペードが組み込まれている。
ナルシスト・ダンディ(ブラック・ダンディ、マッチョ・ショコラーデ)
声 - 松本保典
年齢:20歳 / 生年月日:不明 / 星座:不明 / 身長:195cm / 体重:63kg / 血液型:B型
ドン・ジェノサイの部下で筋肉至上主義の男性。復活したブラックラムネスのアブラームの力によってブラックダンディにパワーアップする。
『超天然♥未来形アルバム3』に収録されている、最終回後の様子を描いたミニドラマ『愛のバロン日曜劇場』では、洗脳されていた頃と全く変わっていない。
コミック版では、本名はマッチョ・ショコラーデ。大神官の側近で勇者達にドン・ジェノサイの正体を告げる。ドン・ジェノサイの力を封じるために命を落とす。
衣装デザインにはクラブが組み込まれている。
フェロモン・リップ(ブラック・リップ、ニップル・シャーベット)
声 - 根谷美智子
年齢:20歳 / 生年月日:不明 / 星座:不明 / 身長:198cm / 体重:不明 / 血液型:B型 / サイズ:B123W52H95
ドン・ジェノサイの部下でセクシーボディ至上主義の女性。復活したブラックラムネスのアブラームの力によってブラックリップにパワーアップする。
『超天然♥未来形アルバム3』に収録されている、最終回後の様子を描いたミニドラマ『愛のバロン日曜劇場』では、ダンディ同様に洗脳されていた頃と全く変わっていない。本人達曰く「自分に正直に生きている」との事らしく、洗脳時の性格は素だった。
コミック版では、本名はニップル・シャーベット。マッチョ・ショコラーデと共に大神官側近であった。シャーベットはとても清楚な女性。ドン・ジェノサイの力を封じるために命を落とす。
衣装デザインにはハートが組み込まれている。
ニヒリスト・ガイ
BQ
声 - 矢島晶子
全長:直径8cm程度の球状 / 体重:3kgの設定
ブラックラムネスが作り出した翼を持った黒いPQ。ブラックダンディとブラックリップのお目付け役だが、その2人同様に抜けたところがある。語尾に「~だぎゃ」とつく。最終決戦でブラックラムネスと共に戦死した。
運命の始まりを知る者達
いつ・どこで始まったかは定かではないラムネス伝説の始まりを作った者達。客観的にいえば初めアブラームという悪が生まれて世界を支配し、ラムネスという悪に対する抗体が誕生した事となる。しかし、最初のラムネスが過去の世界でアブラームを倒そうとしてしまった為にタイムパラドックスの力が働き、メビウスの輪のごとく、彼らはある特定された一部分の歴史を延々と繰り返す輪廻の「時の捕囚者」になってしまった。
初代勇者とその仲間達
初代勇者ラムネス
声 - 草尾毅
超未来のドキドキスペースで生まれた勇者。
アブラームに対する抗体として生を受けた者であり、科学者でもある。仲間達と共に、平和を取り戻すべく戦っていた。打倒アブラームの為、過去へ時間跳躍するが、跳躍の途中で妖神ゴブーリキの襲撃を受けてしまう。これにより、ラムネスは記憶を失った上、目標よりも数年から十数年の過去へと飛ばされ、現地で出会った当時のミルク姫と恋仲にもなる。
ゴブーリキ封印の際、記憶を思い出し(劇中見る限り闇の中へ突撃する直前には戻っていない)たことで目的だった時代(数年から十数年程度の未来)へと移動するものの(小説版ではオルガンと再会した直後は記憶が戻っていない事が描写されている)ラムネスの剣を使う以外の方法でアブラームを倒す手段を見つけるための時間稼ぎとして、自身の体内にアブラームを封印。17歳で生涯を終える。その後、魂は2つに別れ、5000年続く歴史の輪廻の中で、2代目→3代目→初代にループすることになってしまった。
コミック版では、アブラームがAD2XXX年にドキドキスペースに出現すると同時に「正の想念」の力を得て、魔物狩りを行うハンターをしていた。時間跳躍の能力は持っていない。
オルガン・シンフォニー
声 - 今井由香
年齢:15歳→18歳→20代後半 / 生年月日:1月11日 / 星座:ベン座 / 身長:163→170cm(18歳時) / 体重:50→48(18歳時)→45kg(20代後半) / 血液型:B型 / サイズ:B83W55H85(15歳時)→B85W53H85(18歳時)→B88W52H85(20代後半)
初代ラムネスの未来の仲間で多次元理論を専門に持つ少女科学者。
恋人でもある初代ラムネスが持つ時間跳躍の能力でタイムスリップして、アブラームが存在する未来を消そうとしたが失敗。「無限に繰り返される歴史の中、転生を繰り返してアブラームと永遠に戦い続ける運命」を背負うことになったのはラムネス、ボルトと同様だが、オルガンは愛する者が自分以外の存在を想うことに嘆き、その未練を抱えるというジレンマも背負うことになった。
初代ラムネスがアブラームを封印後、オルガンは病に苦しみながらも時空管理コンピュータと自身の分身でもあるバロン三姉妹を製造した後、自ら時空管理コンピュータと一体化。神霊騎士を製造し、18歳になる前の2代目ラムネスとミルク姫を3代目ラムネスの支援に導いたが、それらを用いてもアブラームを倒すことはできず、ついに、ラムネスの剣を3代目ラムネスに託さねばならなくなった。
小説版では序盤から登場し、17歳のラムネの前に幼い少女の姿や初代ラムネスと共に戦っていた頃の姿で現れ、彼とミルクをドキドキスペースに導く。また、記憶を失った初代ラムネスとの再会や誕生直後のアブラームとの戦いが詳しく描写された。
コミック版では扱いが変わり、ラムネスを慕うあまり5000年の間に運命に流されることを許容するようになっている。超未来のドキドキスペースでは、科学アカデミーに在籍していて究極科学(アルティミットサイエンス)である時空理論の時空理論博士号を持っていた。過去のアブラームを倒すために時空転移理論を使った時を越える「箱舟」により「閉じた時空」(ロジックリング)を生み出してしまう。その存在は「時の女神」と呼ばれるようになる。
ボルト・ナット
声 - 森久保祥太郎
初代ラムネスの未来の仲間で無二の親友。
オルガンのことが好きだったが、彼女の初代ラムネスへの思いを慮って自ら身を引いた。いずれ来る戦いの為、ガオガオゾーンで子孫を残す。
コミック版では、ビースト族最強の勇者「疾風のボルト」(はやて - )。アブラームに挑んで返り討ちに遭って洗脳されていたが、初代ラムネスに敗れて正気を取り戻した。初代ラムネスたちと共に未来(初代ラムネスの時代)でアブラームに挑んだ際には、強大なアブラームを倒すことはできずに左目を負傷。眼帯をするようになる。
初代勇者サイダー
声 - 矢尾一樹
初代ラムネスが過去で出会った、もう1人の勇者。
初代ラムネスと共に妖神ゴブーリキと戦い、封印に成功。ハラハラワールドを救った。後に初代ラムネスと再会し、大邪神アブラームとの戦いにも参加する。
輪廻の中に封じられた悪
大邪神アブラーム
声 - 飯塚昭三
ラムネスの敵。その始まりとなった出自は謎。繰り返される運命の輪の中では、「勇者ラムネスの定理」の逆定理によって生まれた強大な闇。
前作『NG騎士ラムネ&40』の「妖神ゴブーリキ」を生み出した存在である。
分身である妖神ゴブーリキと異なり、完全なシリアス調かつ絶対的な力を持った悪役で、闇か黒い炎が人の形をとっているかのような姿をしている。
コミック版では、人々が無意識のうちに放出している「負の想念」が6高次元空間に蓄積されて、3次元上に物質として実体化した存在。オルガンが閉じた時空(ロジックリング)をつくったことで、アブラームからただの分身を越えた「光」を滅ぼす者としての「もう一つのアブラーム」(妖神ゴブーリキ)が誕生。
ブラックラムネス
声 - 結城比呂
年齢:肉体的には18歳 / 身長:190cm / 体重:自在に変化できる / 血液型:A型 / サイズ:B88W52H85
初代ラムネスの体の中に封印されたアブラームが、その体を乗っ取った姿。ラムネスの肉体によってその能力は大きく制限されているが、初代ラムネスの肉体の記憶によってループの構図に気付いている。肉体の中に封じられているアブラームの8枚の翼であるVSフィールドの中に神霊騎士の搭乗者たちを送り、その間に2代目ラムネスと聖なる3姉妹をアブラームの体内に引きずり込んで対決。4人を石化させた。極霊騎士ゴッドブラームに乗ってラムネスと戦いを繰り広げ、最期に「ラムネスたち」の意志の力に負け、カイゼルファイブレードに貫かれて果てる。しかしそれは、アブラームを封印から解き放ち完全復活させることになる。
なお、ブラックラムネスは前作『NG騎士ラムネ&40』の小説作品の一つであり、本作の叩き台にもなっている『NG騎士ラムネ&40EX3ラスト・ラスト』にも登場している。
コミック版では逆に、復活したアブラームを倒してあらわした真の姿として、強大な闇の力とともに初代ラムネスとしての力を行使する。ブラックラムネスという呼称は用いられておらず、無感情に力を使う存在。もはやアブラームとは言い難い存在になっているが、この初代ラムネスからやがて未来を滅ぼすアブラームが生まれることになる。「ラムネスの剣」もラムネードではなくラムネスを主として選んだが、「“少年”の剣」(ラムネードの剣)によって消滅した。
馬場ラムネードの友人
第1話と最終回で登場。ゲームセンターでのゲームを終えて別れた後、行方不明になったラムネードを探しており、最終決戦を終えて、心に傷を負ったまま地球(マジマジワールド)に戻ったラムネードと再会。彼女たちがドラムたちの転生態であることに気づいたラムネードは再会を喜ぶ。第1話では顔ははっきりとは描かれずにいたが、オープニングでは彼らが転生態であることを象徴するカットが挿入されている。
それぞれの名前は小説やコミックで登場したものでアニメ本編では明かされていない。
夢(ゆめ)
声 - 今井由香
ドラムの生まれ変わり。第1話での役名は「少女A」。ラムネードは過去、「一度告白してフラれた」とする解説もある。
優しい性格であり、辛い戦いを終えたラムネードの事情を知らないものの彼を気遣い、ラムネードに抱きつかれる。
続編『FRESH』に登場する4代目ラムネスこと「馬場レモネード」はラムネードと夢の子孫(アニメ版の設定では、勇者ラムネスの力は血縁ではなく魂によって受け継ぐもので、3代目が2代目の息子だったり、4代目が3代目の子孫だったりするのは偶然)。
後日談であるドラマCD『愛のバロン日曜劇場』にて、バンドを組んでいる事やポジションがドラムである事が判明。ラムネードのお願いを受け入れるなど寛大な面もある。
登場メカ
神霊騎士
リアル頭身のスーパーロボット。デフォルメロボが主体だった前作と異なる。ドキドキスペースが滅ぶ直前の超未来の世界にあるオルガン時空研究所「次元の狭間の神殿」から時空ゲートを超えて召喚される。仮想世界「VSフィールド」でも召喚可能なのは、VSフィールドで戦うことになるとあらかじめ知っていたオルガンがそのように作ったため。
伝説では大邪神アブラームを封印した騎士となっているが事実とは異なっており、初代ラムネスがゴブーリキ戦後、キングスカッシャーから乗り換えてアブラーム封印に使ったと言い伝えられていたが、実際はオルガンが3代目ラムネスたちの為につくった「自分が作った神霊騎士」をみて作った3体の神霊騎士のコピー。
コミック版では神霊騎士に「ラムネス・スピリッツ」というルビが振られている。
カイゼルファイヤー
設計段階からオルガンの手により3代目ラムネス(馬場ラムネード)のDNAが登録してあるため、3代目ラムネス以外には召喚不可能(精神が入れ替わった時は、ラムネスの肉体を持つダ・サイダーが召喚できた)。
ゴッドブラーム戦で斬りおとされた腕や足の断面は骨や筋肉を思わせる有機的なパーツが露出している。オイル(?)の色は緑。ゴッドブラームを、満身創痍になりながらも倒すが、その結果"初代ラムネスの肉体"という牢獄からアブラームを開放することとなり、完全復活したアブラームによって完膚なきまでに破壊され爆散する(この際、装甲を全て吹き飛ばされ、素体をむき出しにされた)。前作のキングスカッシャーと異なり、最初から負ける運命が決まっていた。
右肩の伸縮自在な剣「カイゼルファイブレード」が主武装。必殺技は、炎の神霊の力を操りフェニックスをぶつけて敵を粉砕する「カイゼルファイブレード」。なお、カイゼルファイブレード発動時はナイフの刀身が伸びて剣になることから、ブレードと名前が付いている。ゴッドブラーム戦では、描写が異なり、フェニックスをぶつけずに、カイゼルファイヤー自身が炎を纏って突撃している。またオルガンの設計思想によりラムネスしか使用することができない。
左腕には弓が装備されており、第15話ではVSフィールドで手に入れた「ダイヤモンドアロー」を使用。
召喚時:(PQがCDーROMを飲み込み、[NOW LOADING][...0101011...][SET UP]表示後)「カイゼルファイヤー!」と叫ぶ事で召喚される。
コミック版では、究極邪霊騎士トライアングラントとの戦いで大破。自己修復と共にカイゼルファイアーNEOに進化した。NEOの搭乗者はダ・サイダーと2代目ラムネス。その際の必殺技はロイヤルファイブレード。
グラフサンダー
必殺技は、両腕の盾から伸ばしたワイヤーが、大地の力と共鳴し稲妻のヒョウとなって敵に突き刺さる「グランボルトクラッシュ」と、両腕を天に掲げ雷をボディに蓄積しそのエネルギーを敵に向かって一気に放出する「サンダーボルトフラッシュ」。
召喚時:(印篭を掲げて)「雄々しくも凛々しい大地の王者よ、我が声に答えよ!大いなる力を以って、地にはびこる悪を塵と成せ!グラフサンダー!」と叫ぶ事で召喚される。
ウォーターバロン
必殺技は、両手で水流の渦を出現させ、渦が弾けると同時にドラゴン型の水柱が飛び出す「バロンウォーターアタック」と、頭や腕から針状に飛ばしマシンガンの様に乱射する「ウォーターニードルガン」、手の甲から発射した水を高速回転しながら飛ばす「水手裏剣」。
コミック版では究極邪霊騎士トライアングラントとの戦いの後、ドラムたちを特に危険視するアブラームの命を受けたドン・ジェノサイによって、ウォーターバロンは捕らえられ回路を侵食されて動作不能になるが、チェロとトランペットが身を犠牲にし、ドラムの乙女回路とウォーターバロンの擬似生命装置のスペアとしての役割を果たしたことで回復。アブラームとの戦いでは、ドラム単身でウォーターバロンを操縦した。
敵のメカ
邪霊騎士
ダンディとリップが乗り込む次元城で生産されている敵メカ。以下、LD特典ブックレット『CHARACTER FILE』掲載の名称を記載。
ティーガーFZ(第1・2話)
トラトラS87(第3話)
メカパットンDX(第4話)
ハインケルVR(第5話)
ゲヒュオンBX(第6話)
ビスマルクGT(第7話)
ザウエルBB(第8話)
フォッケウルフK1(第9話)
ユンカースVQ(第10話)
ブロッケンSK(第11話)
ムキムキマッチョBBZ
ブルムウントフォスCR13
超邪霊騎士
コミック版のみ登場。戦いで得られた神霊騎士カイゼルファイアーのデータを元にして作った邪霊騎士。実はアブラームの細胞を埋め込まれている。究極必殺技は3体同時にビームを放つ究極合体ビイイム。
ヌァザファイヤー
オグマサンダー
ウォーターモリガン
究極邪霊騎士
トライアングラント
3体の神霊騎士の力を合わせた攻撃で滅びるがその際に次空爆発を起こして、カイゼルファイアーは大破、ラムネスたちは各ゾーンに飛ばされて散りぢりになるという、凄まじい損害をもたらした。
黒邪霊騎士
コミック版のみ登場。読みは黒邪霊騎士(くろじゃれいきし)。
シュバルツゾルダート
リップ・オブ・リッチー
名前不明
ガイアモンド
極妖霊騎士
ゲル・ジェノサイ
黒霊騎士
大邪神アブラームの8枚の翼によって作り出された仮想空間「VSフィールド」を守るボス。空間から力を得ることができるため邪霊騎士の10倍のパワーがあり、アブラームから権限を与えられているBQが自由に特殊能力を設定することができる。ミト達やドラム達にも同様に8つのステージで黒霊騎士が立ちはだかるのでVSフィールドは24通りで黒霊騎士も全部で24体(マッチョXXを加えると25体)。Bダンディ・Bリップ・BQがラムネス達の相手をしているときは、ミト達やドラム達のVSフィールドの黒霊騎士は無人ロボットにしている。
ミラースパーク(第14話)
ストーンヘッド(第15話)
ストーンデビル(第15話)
ストーンデビル(第15話)
サバト(第16話)
ブラッガー(第16話)
パーラス(第16話)
ブラッガー(第16話)
パーラス(第16話)
ホログラフ(第17話)
ボスメカX(第18話)
マジックメカ・テンコー(第19話)
バイスター(第20話)
メカドラゴン(第21話)
マッチョXX(第24話)
極霊騎士
ゴッドブラーム(第24・25話)
邪霊騎士や黒霊騎士と異なり、生物的な外見をしている他、操縦システムも操縦桿類を使わずに行われる。
その他のメカ
ゲタゲッターロボ
オリエントサイダンス
守護騎士(フォーティーズ)
メンバーの中には前作主要キャラである関西弁のゼンザインや子供口調のブルマン「ポーン」しか喋れないポーン八兄弟などが居たが、前作の設定を踏まえずみんな標準語で話していた。また、作中でのクィーン・サイダロンも窮地でヤリ・パンサーに変形せずに「ロイヤル・アタック」という幾つかの旅の最中に会得した秘技を使用している。
箱舟
舞台設定と時間軸
本作品は、時間の流れが異なる別世界の存在や、未来の世界、時間移動、それらによるパラレルな歴史、ループ、パラドックスなど、複雑な時間軸を持っている。
客観的に見れば、大邪神アブラームを倒す為に過去へ行ってしまった事で新たな形でアブラームが生み出されてしまい、ラムネスたちの魂は一定の時間軸の中で輪廻を繰り返すループ現象が発生している。そして輪廻という視点を外せば、未来にはアブラーム出現による滅びた世界だけが存在している。
最初の歴史
最初の歴史は大まかにたどるとこうなる。ただし本編は既にループが出来上がった状態の物語なので、最初どうだったか詳細不明な点が多い。
1.過去のドキドキスペース(アブラーム誕生)
(アブラームがどのようにこの時代で誕生したのか、誕生時点でどの程度の力を持つ存在だったのか、誰がアブラームに対処したのかは不明)。
2.超未来のドキドキスペース
この最初の選択で時間が狂い始める。
3.過去のドキドキスペース(アララ王国における妖神ゴブーリキとの戦い)
記憶喪失のまま、謎の文明人アルカナイカ星人が作り出した守護騎士キングスカッシャーに乗り、追っ手の妖神ゴブーリキと戦う。この時、初代サイダーと他の守護騎士・守護歩兵・破壊戦士と出会う。
妖神ゴブーリキと戦い、特攻の形で「闇」の中へと突入。その際、もとの記憶を取り戻して、本来の目的だった時代へと跳躍した。
(アルカナイカ星人が作り出した守護騎士だが、小説で見られる内容から見ても、初代ラムネスとミルク姫(初代)が出会う前にすでに守護騎士二体がアララ王国で復活している。これは守護騎士・守護歩兵・破壊戦士が、初代ラムネス落下よりはるか前に製造された事を示しており、運命の女神オルガンもまた製造に関与していない。これは「運命の輪廻」が出来上がる前の最初の世界の過去で既に作られていた証でもある。そのため守護騎士は、ゴブーリキとは無関係に作られた存在である。妖神ゴブーリキが居なかった最初の歴史で、勇者サイダーがカフェオレ姫(初代)と結ばれたのかどうかなどは不明)。
4.過去のドキドキスペース(アブラーム誕生)
(2代目ラムネスや3代目ラムネスも、もし悪を滅ぼした後にドキドキスペースに留まり続けていれば、同様に「光」の力に応じたぶんの「闇」が生まれてしまう。)
5.過去のドキドキスペース(アブラームとの戦い)
ゴブーリキとの戦いから数年後から十数年後なため、この戦いには勇者サイダーも参加していた。
6.過去のドキドキスペース(アブラーム封印後)
ボルト・ナットはガオガオゾーンで将来アブラームと戦う子孫を残す。
7.現代のドキドキスペース(最初の歴史の3代目ラムネス)
8.超未来のドキドキスペース
永遠のループがここから開始される。以下の記述の通りの5千年にわたる歴史が何度も繰り返された。
キラキラ神霊界
『NG』の時のマジマジワールド(地球)
2代目ラムネスが18歳の誕生日を迎える前日のマジマジワールド(地球)
3代目ラムネスを手助けして元の世界に帰還。やがて馬場ラムネードが誕生することになる。
『VS』の時のマジマジワールド(地球)
ラムネスの剣に命を捧げて死んだミト達やドラム達が人間として転生している(本編以外のそれまでのループでどうだったのかは不明)。
過去のキラキラ神霊界
『VS』の時のキラキラ神霊界
本編の3代目ラムネスの勝利と、マジマジワールドへの帰還は地球の歴史にも影響を与え、それまでのループと違って文明が崩壊することはない、もう一つの超未来の地球というパラレルワールドが生まれる。これは続編『FRESH』で語られる。
ドキドキスペース
過去のドキドキスペース
過去のドキドキスペース(アブラーム誕生)
初代ラムネスは仲間の命を奪うことで発動する「ラムネスの剣」の使用を拒み、剣をオルガンに預けて、その身の中にアブラームを封印して命を落とす。(封印に自らの肉体を使うのはループの中でも、これが最初で最後となった。それまでのループでの封印方法は謎。)。初代ラムネスの魂は2つに分裂して、2代目と3代目に受け継がれることになる。
残されたボルトは、いずれ出現するであろう勇者ラムネスの仲間となる子孫を残すために旅立ち、ガオガオゾーンでミト達の先祖となる。
残されたオルガンは、アンアンゾーンに研究所を作りコンピュータと融合。分身であるドラム・チェロ・トランペットを作る。また未来から過去に渡る前に過去を調べたときに見た、大邪神アブラームと戦っていたロボット3体を模して、3体の神霊騎士を作る研究を始める(アブラームと戦っていたのは3代目ラムネス達であり、彼らが乗る神霊騎士はやがてオルガンがいずれ自分で作るものを見て、それを模して作ったものである)。アドバイザー・ロボットの一族も作り出し、そして3代目ラムネスとその仲間が神霊騎士を得るように布石も残す。
『NG』の時のドキドキスペース
『VS』の時のドキドキスペース
本編以前のループでは、3代目ラムネスが「ラムネスの剣」を使うことなく戦って敗れ、大邪神アブラームが滅びることなく、やがて再び力を取り戻して世界を滅ぼすことになる。
時空の狭間
過去に向かう初代ラムネスは追っ手であるアブラームの分身(妖神ゴブーリキ)に跳ね飛ばされて仲間2人からはぐれ、アブラーム誕生以前の数年から十数年前の時代に落ちてしまう。
超未来のドキドキスペース
初代ラムネスが去った後のドキドキスペース
本編で3代目ラムネスが大邪神アブラームを滅ぼしたことによって、これらのループは途切れて、別の未来を歩むこととなる。
物語の舞台
マジマジワールド
キラキラ神霊界
次元城
負の防壁が張られていて、神霊騎士以外が侵入するのは困難。
コミック版ではダ・サイダーがクィーン・サイダロンで無理矢理負の防壁を突破するが、神霊の力を宿していない、守護騎士であるクィーン・サイダロンは突破で激しくダメージを受けている。
ドキドキスペース
コミック版では、アブラームが大時空震で各ゾーンの繋がりを変えて支配しやすく並べた。
ハジハジゾーン
ガオガオゾーン
アンアンゾーン
ハラハラゾーン
アツアツゾーン
ガチガチゾーン
ウリウリゾーン
VSフィールド(バーサスフィールド)
コミック版
コミック版では、歴史も様々な点が異なっている。以下は時代順ではなく、因果関係の順。
前のループ
超未来のドキドキスペース
超時空間
ドキドキスペース
超時空間
ドキドキスペース
『NG』のマジマジワールド
『NG』のドキドキスペース(ゴブーリキ戦役)
『VS』のマジマジワールド(19XX年)
『NG』から十数年後のマジマジワールド
『VS』のドキドキスペース
『NG』から十数年後のマジマジワールド
前のループのマジマジワールド(19XX年)
超未来のドキドキスペース
『VS』のマジマジワールド
『VS』ラストのドキドキスペース
スタッフ
- コミカライズ - 吉崎観音(角川書店『月刊少年エース』連載)
- 企画 - 佐藤俊彦
- 総監督 - ねぎしひろし
- 原作 - 葦プロ企画室
- 原案・シリーズ構成 - あかほりさとる
- シリーズ構成補 - あみやまさはる
- 文芸設定 - 荒川雅信
- 脚本協力 - ぶらざあのっぽ
- チーフディレクター - 藤本義孝
- キャラクターデザイン - ことぶきつかさ
- アニメーションキャラクターデザイン - 黒田和也(ゼロ・ジー・ルーム)
- キャラクターデザインワークス - 岸本誠司
- メインメカニックデザイン - 佐山善則
- メカニックデザインワークス - 小川浩
- メインメカニックアニメーター - 伊藤浩二
- 色彩設計 - 中野倫明
- 美術監督 - 小山俊久
- 撮影監督 - 杉浦充
- 編集 - 田熊純
- 音響監督 - 田中英行
- 音楽 - オダワラアキラ、西沢明、光宗信吉(8話‐)
- 音楽プロデューサー - 尾関祐司(ギャビーオフィス)
- 音楽制作 - スターチャイルド(Distrbuted by KING RECOREDS)
- 音楽協力 - テレビ東京ミュージック
- 製作担当 - 山東学
- 設定制作 - 畠山茂樹
- プロデューサー - 小林教子(テレビ東京)、山崎立士(ASATSU)、酒井あきよし(葦プロダクション)
- 製作 - テレビ東京、ASATSU、葦プロダクション
主題歌
- オープニング「未来形アイドル」(作詞:原山佳奈子、作曲:名古屋司、編曲:かつと&ぺーすと、歌:宮村優子、氷上恭子)
タイトル名の正式な読み方は「みらいがたアイドル」。「みらいけいアイドル」は誤りだが、カラオケ機種DAMに登録されているルビなど「みらい“けい”アイドル」と記載されている場合がある。また、「未来型アイドル」も誤表記。
テレビサイズ版ではイントロにパフェとカカオの台詞が入る(CD用フルサイズ版には入っていない)。
- エンディング「勇気の引力」 (作詞:松浦有希、作曲:松浦有希、吉田潔、編曲:松浦有希、吉田潔、歌:Liaison)
最終回ではこのED曲は使用されず、帰宅したラムネードを両親が迎えるシーンとともにクレジットが表示される。
- 挿入歌(最終回)「もう一度逢いたい」(作詞:松葉美保、作曲・編曲:添田啓二、歌:松村かすみ)
サブタイトル
話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1996年 4月3日 |
勇者ふたたび!! | あかほりさとる | ねぎしひろし | 山本裕介 | 斎藤恒徳 |
2 | 4月10日 | 伝説の勇者現る | 藤本義孝 | 岸本誠司 | ||
3 | 4月17日 | ギモン!!勇者の条件 | あみやまさはる | 錦織博 | 嶋津郁雄 | |
4 | 4月24日 | 幻惑のゲート | 長谷川勝己 | 藤本義孝 | 清水明 | 平岡正幸 |
5 | 5月1日 | キケンな勇者鍋 | 植竹須美男 | 勝亦祥視 | 片桐徹 | |
6 | 5月8日 | ハラペコ王子様 | 高田淳 | 牧孝雄 | ||
7 | 5月15日 | 神霊騎士激突!? | 藤本義孝 | 小林哲也 | 佐藤修 | |
8 | 5月22日 | 氷の伝説 | あみやまさはる | 山本裕介 | 黒田和也 斎藤恒徳 | |
9 | 5月29日 | 時を越えた恋!! | 長谷川勝己 | 錦織博 | 嶋津郁雄 | |
10 | 6月5日 | 愛のメモリー | 藤本義孝 | 岸本誠司 | ||
11 | 6月12日 | とまどいの勇者 | 植竹須美男 | 勝亦祥視 | 江上夏樹 | |
12 | 6月19日 | 決戦、次元城!! | あかほりさとる | 藤本義孝 | 清水明 | 平岡正幸 |
13 | 6月26日 | 敵の名はブラックラムネス!! | 小林哲也 | 佐藤修 | ||
14 | 7月3日 | VS(バーサス)フィールドへ!! | 藤本義孝 | 岸本誠司 | ||
15 | 7月10日 | ストーンパニック | 岸間信明 | 高田淳 | 牧孝雄 | |
16 | 7月17日 | あばかれた悪夢 | 植竹須美男 | 勝亦祥視 | 江上夏樹 | |
17 | 7月24日 | 対決、勇者スゴロク!? | あみやまさはる | 石堂宏之 | 嶋津郁雄 | |
18 | 7月31日 | わたしは誰(だあれ)!? | 長谷川勝己 | 藤本義孝 | 清水明 | 平岡正幸 |
19 | 8月7日 | 勇者様は3歳児!? | 岸間信明 | 小林哲也 | 佐藤修 | |
20 | 8月14日 | カカオの涙 | 久保田雅史 | 畠山茂樹 | 藤本義孝 | 岸本誠司 |
21 | 8月21日 | ときめきのパフェ | あみやまさはる | 錦織博 | 吉田義樹 | 細井信宏 |
22 | 8月28日 | 幻の少女 | 長谷川勝己 | 藤本義孝 | 織田美浩 | 牧孝雄 |
23 | 9月4日 | 遥かなる誓い | 植竹須美男 | 藤本義孝 | 堀内修 | |
24 | 9月11日 | ダンディ特攻!! | あかほりさとる | 藤本義孝 | 小林哲也 | 佐藤修 |
25 | 9月18日 | 愛と悲しみと友情と | 織田美浩 | 牧孝雄 | ||
26 | 9月25日 | 伝説の終焉 | 藤本義孝 | 岸本誠司 |
VS騎士ラムネ&40FRESH
『VS騎士ラムネ&40FRESH』(バーサスナイト ラムネアンドフォーティーフレッシュ)は、1997年に続編として作成されたOVAシリーズ。監督は藤本義孝。
前作『炎』で活躍したパフェとカカオが主人公。OVAのためTV版よりも肌の露出度が高くなっているものの、キャラクターデザインの交代でキャラクターの顔も大きく変更されている。また、TV版での時間軸の設定を理解していないと少々わかりづらい内容となっている。
なお、『NG』および前作で主人公役を演じた草尾毅は、本作では悪役・偽ラムネスこと「ラムファード・オリシス」や物語のキーパーソンとなる「伝説の騎士」を演じている。
11月のVol.6発売後、さらに続編となるOVAシリーズ『VS騎士ラムネ&40FRESH LEMON』(バーサスナイト ラムネアンドフォーティーフレッシュレモン)の発売が計画されていたが、実際には製作未定の偽予告となっており、結果的に本作がラムネ&40シリーズ最後の作品なった。
ストーリー
3代目勇者ラムネス(馬場ラムネード)の活躍でキラキラ神霊界に平和が訪れて、3年の月日が流れた。大神官の片腕としてカカオは大神殿で聖なる巫女の修行にさらなる磨きをかける一方、パフェは切羽つまらないと力を発動させることが出来ないので、キラキラ神霊界のドサ回り(修行の旅)に出ていた。ある日、大神官から大神殿へ戻るとの知らせを聞き、ついに巫女になれると気持ちを高ぶるパフェ。カカオとも再会を果たす中、大神官の口から出たのは「4代目勇者ラムネスを探せ!」との言葉。3代目ラムネスとの恋に破れていた二人は、4代目勇者との新たなラブロマンスに淡い夢を抱いていた。そこへ迫り来る、新たなる侵略者の影。波乱に満ちた、パフェとカカオの4代目勇者をめぐる冒険の旅が始まる。
FRESHでの登場人物
パフェ
キラキラ神霊界の聖なる巫女。髪型はショートとなっている。
「聖なる巫女」になる為、修行していた後に大神殿で法衣(手足を隠す長いマント)姿のカカオと再会した。後に大神官の命でカカオと共に4代目勇者を探す旅に出て、A-26SXを操縦する。
クライマックスではラムファードによって復活させた伝説の騎士の暴走を止める為、カカオやレモンと共にラムネスの未来のために力を貸す。
カカオ
キラキラ神霊界の聖なる巫女。髪型もロングヘアーとなり、前髪も上げるようになる。
パフェと再会の後に大神官の命でパフェと共に4代目勇者を探す旅に出る。イタコダウジングはヴァージョン2となったことで、より過激になった。
PQ
TV版から引き続いて登場のキラキラ神霊界の巫女達+アドバイザーロボット。大神官の命により4代目勇者を救うために再び旅立ったが、召喚された先でラムネスと巡りあうも侵略者のボスであったため、偶然保護したレモンと共に逃亡し偶然奪ったA-26SXに乗って惑星Tに向かう事になる。
ラムファード・オリシス
4代目勇者ラムネスを名乗るギガゲノスの象徴。任務に失敗した部下には容赦ない制裁を加えるほど冷徹な男。
実は偽者であり、ドン・ウォッカーの傀儡であったが、ドン・ウォッカーを裏切る。
惑星Tに眠っていた伝説の騎士を復活させ世界を滅ぼそうとするが、コントロールルームの中で電撃でダメージを受け、エレクトーンに彼の過去の事を話したのを最後に息を引き取る。
レモン
4代目ラムネスを名乗るラムファードに捕らえられていた少女。パフェとカカオに助けられ、成り行き状共に惑星Tに降り立ち、A-26SXのコンテナに一緒に生活する事となった。初恋相手は同性のパフェであり、パフェの精神世界では彼女に口付けした。
その実の姿は勇者ラムネスの「魂の血統」を受け継ぐ4代目勇者ラムネスこと馬場レモネードであり、3代目勇者である馬場ラムネードとドラムの生まれ変わりである夢の子孫だった。ラムファードとエレクトーンの死後、なおも世界を破滅させようとする伝説の騎士に悲しむパフェとカカオの前に現れたことで初めてその存在を名乗り、暴走を鎮めるきっかけを作った。
エレクトーン
ラムファードに幼い頃から仕えているアンドロイドで、ドラムのデータを移植された勇者の使徒のレプリカ。死亡したラムファードを抱き身体に伝説の騎士のコントロールルームに直結する事で、彼を否定した宇宙の破滅を望んだ。常にラムファードに想いを寄せており、涙を流しながらパフェ達と壮絶な戦いを繰り広げた末に力尽き、ドラムと共に深い眠りについた。
ドン・ウォッカー
ギガゲノスの総帥。最終戦争でアメリアという大切な人を失った悲しみから、その生き字引で身体を機械化して生き延びてきた。最終的にラムファードとエレクトーンの裏切りによって殺される。
カクテル
ビッグゲノシップの女性艦長。
リキュール
アーマードビークルの開発・管理を任されている、眼鏡をかけた女性技術者。パフェ達の手により、A-26SXを奪取され、ラムファードに制裁される。その後も名誉挽回のために動いていた。
テキーラ
ギガゲノスのエースパイロット。プライドの高い女戦士。剣を武器とする。
クー、スー
ギガゲノスのエースパイロット。瓜二つの外見であるが、それぞれ髪を右、左に結んでいる。語尾に「〜ある」「〜ね」と付くことが多い。
ドラム
かつて3代目勇者ラムネスと一緒に戦ったアンドロイド。半壊の状態で時空の狭間で漂っていたのをギガゲノスに回収される。自我は失われており、ラムファードの自室のオブジェになっている。ラムファードとエレクトーンの死により、自らも動きを停止した。
FRESHでの登場メカ
A-26SX
走行程度の簡単な動作はサブブロックの操縦パネルで操作ができるが、本格的な操縦はメインコクピットで行われる。メインコクピットは全周囲スクリーンとショックを吸収するウォータークッションが満たされた透明な半球体状のシートがあり、パフェが全裸で操縦する。
伝説の騎士
惑星Tに眠っていた勇者の騎士で、宇宙を永遠の無に還すか宇宙を新たに再生する力を持つ。勇者ラムネスの力をもって覚醒するが、勇者でないものが操縦しようとすると暴走し、勇者無き伝説の騎士の覚醒は世界を破滅へと導く。コントロールルームが存在するが、エレクトーンはラムファードを勇者と認めない宇宙に対する憎しみから身体に直結する事により操った。エレクトーンの死後、暴走を止めようとするパフェとカカオを追ってきた4代目勇者ラムネス(レモン)が来たことで自我を取り戻した。
ビッグゲノシップ
FRESHでの用語
アーマードビーグル
前々作、前作と敵味方共に使用するロボットはスーパーロボットだったが、一転してリアルロボットを敵味方共に使用する。
ギガゲノス
惑星T(ティ)
スタッフ
- 企画 - 佐藤俊彦
- 原作 - 葦プロ企画室
- 原案・シリーズ構成 - あかほりさとる
- 監督 - ふじもとよしたか
- 脚本 - 長谷川勝己
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀内修
- メインメカニックデザイン - 佐山善則
- メカニックデザイン - 小川浩
- アニメーションメカニックデザイン - きしもとせいじ
- 色彩設計 - 浅井聡子
- 美術監督 - 本田修
- 撮影監督 - 小西一廣
- 編集 - 田熊純
- 音響監督 - 田中英行
- 音楽 - 今泉洋
- 音楽制作 - スターチャイルド(Distrbuted by KING RECOREDS)
- プロデューサー - 加藤博
- 製作 - 葦プロダクション
主題歌
オープニングテーマ『ミラクル・ボディに御用心!』
エンディングテーマ1『鮮度が決め手!』 (第1話〜第3話)
エンディングテーマ2『星降る夜のモノローグ』(第4話〜第6話)
サブタイトル
話数 | サブタイトル | 演出 | 作画監督 | メカニック 作画監督 |
総作画監督 | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|---|
Vol.1 | Go on a Trip! | 織田美浩 | 佐藤修 | 岸本誠司 | 堀内修 | 1997年 5月21日 |
Vol.2 | Past and Present | ふじもとよしたか | 牧孝雄 | 神戸一郎 | 6月21日 | |
Vol.3 | Broken Heart | 織田美浩 | 二瓶勇一 | 7月24日 | ||
Vol.4 | True Destination | ふじもとよしたか | 牧孝雄 堀内修 |
- | 8月21日 | |
Vol.5 | the Other World | 織田美浩 | 二瓶勇一 | 堀内修 | 10月22日 | |
Vol.6 | Endless Legend | ふじもとよしたか | 11月21日 |
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- 書籍
- フィルムブック 「VS騎士ラムネ&40炎 フィルムブック」 全5巻 (ニュータイプフィルムブック(角川書店))
- 巻末には吉崎観音による数ページの漫画「MEDIA REMIX! MC(MINES COMIC)」が掲載。
- コミック 「VS騎士ラムネ&40炎」 全5巻 (漫画:吉崎観音、原案構成:あかほりさとる / 角川コミックス・エース(角川書店))
- TRPG 「VS騎士ラムネ&40炎RPG 友情の証」(著:池原圭 / コンプコレクションスペシャル(角川書店) / 発売:1996年12月31日)
- 小説 「VS騎士ラムネ&40炎 1」 (文:あかほりさとる、画:ことぶきつかさ / ニュータイプノベルズ(角川書店) / 発売:1996年7月20日)/「VS騎士ラムネ&40FRESH 上」(文:長谷川勝己、画:堀内修 / ニュータイプノベルズ(角川書店) / 発売:1998年4月1日)
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- アニメムック 「白夜ムック19 VS騎士ラムネ&40炎 熱血勇者の書」 (白夜ムック(白夜書房) / 発売:1996年9月26日)
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