VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた
以下はWikipediaより引用
要約
『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』(ブイチューバーなんだがはいしんきりわすれたらでんせつになってた)は、七斗七による日本のライトノベル。イラストは塩かずのこが担当。略称は「ぶいでん」。
概要
Web小説のリメイクという位置付けで富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2021年5月20日に刊行された。
第1巻の発売前には、声優の佐倉綾音がVTuberデビューするという設定で心音淡雪の声を担当するPVが公開され、3日で60万回再生を突破した。第1巻はラノベニュースオンラインアワード2021年5月刊にて、総合部門と笑った部門、新作総合部門、新作部門に選出され4冠を達成した。2021年9月17日にはバーチャルYouTuberの宝鐘マリンと心音淡雪とのコラボ動画が公開された。
藤崎ろとによるコミカライズが『月刊コンプエース』(KADOKAWA)にて、2023年10月号より連載されている。
作者は本作について、インタビューで「VTuberの中身のお話ではなく、ライブオンという環境をみんなで楽しむという視点で書いています」「本作はVTuberの配信を、書籍を通して楽しんでもらうというテーマにもなっている」と語っている。書籍版の表紙カバーデザインも、実際の動画配信のイメージを持たせる目的と、「パッケージからインパクトを出していこう」という編集サイドの意向もあり、横パッケージになっている。
2023年1月にはテレビアニメ化が発表された。
登場人物
声はPV、テレビアニメの担当声優。
心音 淡雪() / シュワちゃん
声 - 佐倉綾音
本作の主人公。本名は田中 雪()。第1巻では20歳。
子供時代は必要最低限の学生必需品等は買い与えるがそれ以外の会話は最小限のみ、両親ともに不仲という虐待の一歩手前レベルの環境で過ごし、家族というものに非常に飢えた状況で育った。両親の不仲の原因が雪が生まれた事による疲労やストレスであり、自分がいなくなったら少しは両親の仲が改善されるのではという思いから高卒で就職し上京した(雪の上京後、両親の仲は僅かに改善したようだが二人で買い物に出た際の交通事故により二人共他界している)。しかし就職した先がいわゆるブラック企業で心身ともにボロボロとなり気が滅入っていた時にVTuberという存在を知り、一念発起してライブオンのVTuber募集に応募したところ3期生として採用され、会社を辞めニート兼VTuberとして生活するようになる。
VTuberデビュー後3か月は、清楚系VTuberとして配信を行っていたが人気が伸び悩み、収益化の基準にも達していなかったが、ある日の配信後に配信を切り忘れ、「ストゼロ」(後述)を飲みながらひとりごちていた様子が全世界に配信されてしまい、それを契機に多くの視聴者を集めることとなった。
以後、素面の状態での配信では「淡雪」を維持しつつも、酔った状態では「シュワちゃん」(名付け親はましろ)として配信を行うようになる。ライブオン内でも両者を事実上別人格として扱っているようで、第1巻ラストの歌コラボでは「あわちゃんパート」と「シュワちゃんパート」が別々に用意されていた。
コミュニケーション能力が高く先輩後輩限らずライブオンのメンバーから非常に好かれており、星乃マナの卒業ライブにゲスト参加した際は淡雪以外のライブオンメンバー全員が淡雪の応援に駆けつけた。その際のメンバーの暖かさや結束力を目の当たりにし、初めて家族というものを実感するに至った。
彩 ましろ()
声 - 水野朔
ライブオンのVTuber3期生。本名は桜火 白()。イラストレーターでもあり、淡雪やシュワちゃんの立ち絵のデザインも担当している。淡雪が初めてコラボした相手であり親友。淡雪とコラボした日にちを覚えていたり、声色で淡雪が飲酒しているかが分かる等淡雪への愛が非常に深い。
祭屋 光()
声 - Machico
ライブオンのVTuber3期生。本名は佐々木 夏海()。元気が取り柄でみんなを明るくするような配信で人気。かなりドMなゲーマーであり、縛りプレイや10時間以上の耐久配信などを嬉々として行う。
世界最強の生物を目指しており、VTuberになった理由が「VTuber=電子生命体=あらゆる攻撃が効かない=世界最強」など天然なところもみられる。
以前は他人から痛いことをされるとヘンな気分になるのでそのような行為は避けていたが、第5巻で淡雪からマッサージを受けた際にドMとしての才能に目覚めた。
柳瀬 ちゃみ()
声 - 菊池紗矢香
ライブオンのVTuber3期生。本名は藤田 みちる()。ASMR配信を中心に活動しており人気を博している。見た目は余裕のあるお姉さん風だが、実は極度のコミュ障でありコラボの際はポンコツな面が浮き彫りとなる。しかし、監禁人狼で初めてエーライとコラボした際に負けることを覚悟で敵を打ってくれる等仲間思いな面を見て彼女に心酔して以降、彼女をコラボに誘う等改善の兆しが見えるようになる。
声フェチで、他人の声のことになると非常に饒舌になる。
宇月 聖()
声 - 小林ゆう
ライブオンのVTuber2期生。本名は鏑木 聖羅()。VTuberになる前は百合物専門のセクシー女優だったため、初回の配信時にいきなり好みの百合物AVについて語り視聴者をドン引きさせた伝説を持つ。
性的に際どい内容の配信で人気を博すが、それが原因で動画配信プラットフォーム側から収益化剥奪の処分を受けてしまう(第3巻)。第4巻ではいかにして収益化を復活させるかが主なテーマとなる。第4巻でシオンに告白し、現在交際中。
神成 シオン()
朝霧 晴()
相馬 有素()
苑風 エーライ()
山谷 還()
ダガー
チュリリ
用語
ライブオン
第3巻で朝霧晴が語ったところによれば、元々は朝霧と大学の友人達(計5人)が、大学卒業と同時に立ち上げたベンチャー。創業当初、零細IT企業として苦しい経営をしていた時期に、ちょうど流行の兆しを見せていたVTuberに朝霧が着目して事業化を提案し、朝霧が自らVTuberとなる形で本格的に事業をスタートさせた。
ストゼロ / スト○○
作者は当初より「主人公がお酒を飲んで暴走するっていう展開」にすることを決めていて、作者がチューハイ好きであることから「好きなチューハイの中でダントツのインパクトを持つストゼロにしよう」との流れでストゼロを登場させた経緯がある。
既刊一覧
文庫
- 七斗七(著)、塩かずのこ(イラスト)『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、既刊8巻(2023年11月17日現在)
- 2021年5月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074111-6
- 2021年9月20日初版発行(9月18日発売)、ISBN 978-4-04-074294-6
- 2022年1月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074401-8
- 2022年5月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074402-5
- 2022年9月20日初版発行(9月16日発売)、ISBN 978-4-04-074690-6
- 2023年1月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074692-0
- 2023年6月20日発売、ISBN 978-4-04-074982-2
- 2023年11月17日発売、ISBN 978-4-04-075231-0
オーディオブック
- 小針彩希(ナレーション)『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』(ドワンゴ・ListenGo)、既刊1巻(2022年3月20日現在)
- 2022年3月22日発売
テレビアニメ
2024年に放送予定。
スタッフ
- 原作 - 七斗七
- 原作イラスト - 塩かずのこ
- 監督 - 朝岡卓矢
- シリーズ構成 - 赤尾でこ
- キャラクターデザイン - 岩崎令奈
- Live2Dディレクション - Live2DJUKU
- Live2Dモーショントラッカー - nizima LIVE
- アニメーション制作 - ティー・エヌ・ケー
- 製作 - 「ぶいでん」製作委員会