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VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた


ジャンル:コメディ,VTuber,

題材:バーチャルYouTuber,

主人公の属性:動画配信者,

小説

著者:七斗七,

出版社:KADOKAWA,

掲載サイト:ハーメルン,カクヨム,

レーベル:富士見ファンタジア文庫,

連載期間:ハーメルン:2020年6月22日 - カクヨム:2020年8月4日 -,

巻数:既刊8巻,

漫画

原作・原案など:七斗七,塩かずのこ,

作画:藤崎ろと,

出版社:KADOKAWA,

掲載誌:月刊コンプエース,

発表期間:2023年8月25日 -,

アニメ

原作:七斗七,

監督:朝岡卓矢,

シリーズ構成:赤尾でこ,

キャラクターデザイン:岩崎令奈,

アニメーション制作:ティー・エヌ・ケー,

製作:「ぶいでん」製作委員会,

放送局:未発表,



以下はWikipediaより引用

要約

『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』(ブイチューバーなんだがはいしんきりわすれたらでんせつになってた)は、七斗七による日本のライトノベル。イラストは塩かずのこが担当。略称は「ぶいでん」。

概要

Web小説のリメイクという位置付けで富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2021年5月20日に刊行された。

第1巻の発売前には、声優の佐倉綾音がVTuberデビューするという設定で心音淡雪の声を担当するPVが公開され、3日で60万回再生を突破した。第1巻はラノベニュースオンラインアワード2021年5月刊にて、総合部門と笑った部門、新作総合部門、新作部門に選出され4冠を達成した。2021年9月17日にはバーチャルYouTuberの宝鐘マリンと心音淡雪とのコラボ動画が公開された。

藤崎ろとによるコミカライズが『月刊コンプエース』(KADOKAWA)にて、2023年10月号より連載されている。

作者は本作について、インタビューで「VTuberの中身のお話ではなく、ライブオンという環境をみんなで楽しむという視点で書いています」「本作はVTuberの配信を、書籍を通して楽しんでもらうというテーマにもなっている」と語っている。書籍版の表紙カバーデザインも、実際の動画配信のイメージを持たせる目的と、「パッケージからインパクトを出していこう」という編集サイドの意向もあり、横パッケージになっている。

2023年1月にはテレビアニメ化が発表された。

登場人物

声はPV、テレビアニメの担当声優。

心音 淡雪() / シュワちゃん

声 - 佐倉綾音
本作の主人公。本名は田中 雪()。第1巻では20歳。
子供時代は必要最低限の学生必需品等は買い与えるがそれ以外の会話は最小限のみ、両親ともに不仲という虐待の一歩手前レベルの環境で過ごし、家族というものに非常に飢えた状況で育った。両親の不仲の原因が雪が生まれた事による疲労やストレスであり、自分がいなくなったら少しは両親の仲が改善されるのではという思いから高卒で就職し上京した(雪の上京後、両親の仲は僅かに改善したようだが二人で買い物に出た際の交通事故により二人共他界している)。しかし就職した先がいわゆるブラック企業で心身ともにボロボロとなり気が滅入っていた時にVTuberという存在を知り、一念発起してライブオンのVTuber募集に応募したところ3期生として採用され、会社を辞めニート兼VTuberとして生活するようになる。
VTuberデビュー後3か月は、清楚系VTuberとして配信を行っていたが人気が伸び悩み、収益化の基準にも達していなかったが、ある日の配信後に配信を切り忘れ、「ストゼロ」(後述)を飲みながらひとりごちていた様子が全世界に配信されてしまい、それを契機に多くの視聴者を集めることとなった。
以後、素面の状態での配信では「淡雪」を維持しつつも、酔った状態では「シュワちゃん」(名付け親はましろ)として配信を行うようになる。ライブオン内でも両者を事実上別人格として扱っているようで、第1巻ラストの歌コラボでは「あわちゃんパート」と「シュワちゃんパート」が別々に用意されていた。
コミュニケーション能力が高く先輩後輩限らずライブオンのメンバーから非常に好かれており、星乃マナの卒業ライブにゲスト参加した際は淡雪以外のライブオンメンバー全員が淡雪の応援に駆けつけた。その際のメンバーの暖かさや結束力を目の当たりにし、初めて家族というものを実感するに至った。
彩 ましろ()

声 - 水野朔
ライブオンのVTuber3期生。本名は桜火 白()。イラストレーターでもあり、淡雪やシュワちゃんの立ち絵のデザインも担当している。淡雪が初めてコラボした相手であり親友。淡雪とコラボした日にちを覚えていたり、声色で淡雪が飲酒しているかが分かる等淡雪への愛が非常に深い。
祭屋 光()

声 - Machico
ライブオンのVTuber3期生。本名は佐々木 夏海()。元気が取り柄でみんなを明るくするような配信で人気。かなりドMなゲーマーであり、縛りプレイや10時間以上の耐久配信などを嬉々として行う。
世界最強の生物を目指しており、VTuberになった理由が「VTuber=電子生命体=あらゆる攻撃が効かない=世界最強」など天然なところもみられる。
以前は他人から痛いことをされるとヘンな気分になるのでそのような行為は避けていたが、第5巻で淡雪からマッサージを受けた際にドMとしての才能に目覚めた。
柳瀬 ちゃみ()

声 - 菊池紗矢香
ライブオンのVTuber3期生。本名は藤田 みちる()。ASMR配信を中心に活動しており人気を博している。見た目は余裕のあるお姉さん風だが、実は極度のコミュ障でありコラボの際はポンコツな面が浮き彫りとなる。しかし、監禁人狼で初めてエーライとコラボした際に負けることを覚悟で敵を打ってくれる等仲間思いな面を見て彼女に心酔して以降、彼女をコラボに誘う等改善の兆しが見えるようになる。
声フェチで、他人の声のことになると非常に饒舌になる。
宇月 聖()

声 - 小林ゆう
ライブオンのVTuber2期生。本名は鏑木 聖羅()。VTuberになる前は百合物専門のセクシー女優だったため、初回の配信時にいきなり好みの百合物AVについて語り視聴者をドン引きさせた伝説を持つ。
性的に際どい内容の配信で人気を博すが、それが原因で動画配信プラットフォーム側から収益化剥奪の処分を受けてしまう(第3巻)。第4巻ではいかにして収益化を復活させるかが主なテーマとなる。第4巻でシオンに告白し、現在交際中。
神成 シオン()

ライブオンのVTuber2期生。本名は一ノ瀬 詩織()。淡雪と同じく20歳。曲者揃いのライブオンにおいて、コラボ配信時などにはまとめ役・ストッパーを担当する事が多く、「ライブオン界のママ」の異名を取る。第4巻で聖に告白され、現在交際中。
昼寝 ネコマ(ひるね ネコマ)

ライブオンのVTuber2期生。本名は鈴鳴 凛()。素晴らしい作品が溢れているこの世の中であえてクソゲーやクソ映画を好んで紹介している。
朝霧 晴()

ライブオンのVTuber1期生で、同社のVTuber部門を事実上立ち上げた人物。本名は最上 日向()。身長が145cm程度と小さく、見た目には中学生程度にしか見えないが、れっきとしたライブオンの社員。VTuber界隈の一部では「ライブオンの諸悪の根源」とも呼ばれている。IQ160を誇る天才中の天才で何事も器用にこなす一方、ガチャ配信では決まって爆死したりカードゲーム配信では相手のデッキに一枚しか入っていない現状を打破するカードをピンポイントで出されて逆転負けする等運要素が絡む場面では非常に残念な面が目立ち、これが彼女の人気を担う要因となっている。
相馬 有素()

ライブオンのVTuber4期生。本名は厳島 歩()。淡雪の放送事故を観て以来、彼女を心酔しVTuberになる事を決意。ライブオン4期生オーディションの書類選考では自己アピールの欄に淡雪の魅力を延々と記入して落選していたが、「複数回応募はだめなんて書いてない」という理由でその都度淡雪の魅力を文章を変えて再提出し、五回目で面接まで進み合格した(面接の際も淡雪の魅力を延々と語っていた)。ライブオン所属となった後も淡雪のライブはほぼ欠かさず視聴しており毎回高額なスパチャを送っている。
苑風 エーライ()

ライブオンのVTuber4期生。本名は山口 飛鳥()。エーライ動物園の園長を自称しており、それに違わず動物知識が非常に豊富。ホラーゲームが非常に苦手で、初めて実況プレイをしたところパニックに陥って思わず素の自分が出てしまい、ドスの効いた発言を連発してしまう(本人によれば、過去に任侠ものの映画にはまっていた影響)。それ以来「組長」などとイジられてしまっている。非常に他人思いで、監禁人狼で仲間のちゃみが追放された際はゲームに負ける事を覚悟で敵を打ったり、お互いに面識が無い時期に外で体調不良になって倒れそうになった淡雪を偶然目撃した際に介抱したりしている。
山谷 還()

ライブオンのVTuber4期生。本名は東雲 奏()。自らを「赤ちゃん」と自称しており、赤ちゃんになって徹底的に甘やかしてもらいたいという理由でVTuberになった。前職は絵本作家で、赤ちゃんを題材とした作品を描いていた。「就職」という言葉にトラウマを持っており、強い拒否反応を示す。最初は相手に迷惑を掛けないか心配という理由で他のVTuberとのコラボを行ってこなかったが、淡雪が「ライブオンのメンバーなら還は誰とコラボしても大丈夫」ということを証明するために初めてのコラボ相手として名乗り出て以降、彼女をママとして心酔している。
宮内 匡()

ライブオンのVTuber5期生。本名は源 沙舞音()。アンチライブオンを自称しており、「ライブオンを正す」という信念の下ライブオンに入った。
ダガー

ライブオンのVTuber5期生。本名は姫川 和()。「記憶喪失で自分が何者かも思い出せず、過去のことを思い出そうとすると一振りのダガーしか思い浮かばず。それ以上は頭が割れるような痛みが走る。故にダガーと名乗っている」という設定でカッコいいに強い憧れを持つが、その本質は見た目及びポンコツな言動等を要素全てが可愛いに全振りしている。
チュリリ

ライブオンのVTuber5期生。本名は岡林 真律()。宇宙からやってきた宇宙人で教師をしており、担当科目は「愛」である。「人間通しの愛には算段が入っており真実の愛には程遠い。故にモノ通しがカップリリングが真実の愛」という理念を持っている。
鈴木()

ライブオンの社員で淡雪のマネージャー。
星乃 マナ()

VTuber業界そのものが黎明期の時代に生まれた業界のレジェンド的VTuber。ライブオンの箱推しだがアイドル的活動をしていたためコラボが叶わずにいた。しかし自身の卒業ライブで遂にライブオンとのコラボが叶うこととなり、その中で中心的存在である淡雪にゲスト参加の要望を出す。

用語

ライブオン
VTuberのマネジメントを行う企業。ただ、所属するVTuberが揃いも揃って一癖ある人物ばかりのため、業界関係者や視聴者からはある意味危険物扱いされている。
第3巻で朝霧晴が語ったところによれば、元々は朝霧と大学の友人達(計5人)が、大学卒業と同時に立ち上げたベンチャー。創業当初、零細IT企業として苦しい経営をしていた時期に、ちょうど流行の兆しを見せていたVTuberに朝霧が着目して事業化を提案し、朝霧が自らVTuberとなる形で本格的に事業をスタートさせた。
ストゼロ / スト○○
主人公がよく飲んでいるストロング系チューハイ。主人公的にはブランドにこだわりがあり、本人曰く「(他ブランドのものを)買おうとするたびに頭にあの人の顔が思い浮かんじゃって、買うのやめちゃうの」とのこと。ちなみに第3巻以降は「今後作品の発展のためには流石にあれだけはそのままで使うというわけにもいかなくなってしまい…」とのことで、「スト○○」と伏せ字が強化されている(なおWeb版では「ストゼロ」表記を継続するとのこと)。
作者は当初より「主人公がお酒を飲んで暴走するっていう展開」にすることを決めていて、作者がチューハイ好きであることから「好きなチューハイの中でダントツのインパクトを持つストゼロにしよう」との流れでストゼロを登場させた経緯がある。

既刊一覧
文庫
  • 七斗七(著)、塩かずのこ(イラスト)『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』KADOKAWA〈富士見ファンタジア文庫〉、既刊8巻(2023年11月17日現在)
  • 2021年5月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074111-6
  • 2021年9月20日初版発行(9月18日発売)、ISBN 978-4-04-074294-6
  • 2022年1月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074401-8
  • 2022年5月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074402-5
  • 2022年9月20日初版発行(9月16日発売)、ISBN 978-4-04-074690-6
  • 2023年1月20日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-074692-0
  • 2023年6月20日発売、ISBN 978-4-04-074982-2
  • 2023年11月17日発売、ISBN 978-4-04-075231-0
オーディオブック
  • 小針彩希(ナレーション)『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』(ドワンゴ・ListenGo)、既刊1巻(2022年3月20日現在)
  • 2022年3月22日発売
テレビアニメ

2024年に放送予定。

スタッフ
  • 原作 - 七斗七
  • 原作イラスト - 塩かずのこ
  • 監督 - 朝岡卓矢
  • シリーズ構成 - 赤尾でこ
  • キャラクターデザイン - 岩崎令奈
  • Live2Dディレクション - Live2DJUKU
  • Live2Dモーショントラッカー - nizima LIVE
  • アニメーション制作 - ティー・エヌ・ケー
  • 製作 - 「ぶいでん」製作委員会