Y十M 〜柳生忍法帖〜
以下はWikipediaより引用
要約
『Y十M 〜柳生忍法帖〜』(ワイじゅうエム やぎゅうにんぽうちょう)は、原作:山田風太郎(『柳生忍法帖』)、作画:せがわまさきによる日本の時代劇漫画作品。2005年から2008年にかけて『週刊ヤングマガジン』(講談社)に掲載された。コミックスは全11巻、全100話。
「因果応報」をテーマにした、江戸時代初期を舞台に繰り広げられる壮大な復讐劇である。会津騒動に題材をとっている。前半は鎌倉東慶寺と江戸、後半は会津藩若松城が舞台となっている。
タイトルの「Y十M」とは主人公である柳生十兵衛三厳から(Y=柳生、十=十兵衛、M=三厳)。
基本的には原作通りのストーリーだが、細部に変更点がみられる。いくつかのシーンにおいて、堀一族の女七人の役割の入れ替えが行われており、対戦カードや討ち取った相手などが変更されている。原作では会津雪地獄には美少年と美女が囚われているとされていたが、本作においては美女のみである。
主な登場人物
柳生十兵衛三厳(やぎゅう じゅうべえみつよし)
徳川将軍家剣術指南役であったが、その奔放な気質よって任を解かれ、父の柳生宗矩からも勘当されて回国修行中の身。ノホホンとした性格だが、屍山血河に身を投げることをいとわぬ行動力と勇気を持つ。 沢庵和尚の紹介で、堀一族の女7人に対し会津七本槍を討つための戦い方の指南と訓練を行うことになる。七本槍と互角以上に闘う実力はあるが、誓約上彼女たちの指南と助太刀に廻ることに徹している。今ひとつ女心に疎い部分があり、剣難には強いが女難に弱い。「んふ」という不敵な笑い方が特徴。加藤家側に正体を悟られないために、活動時は般若の面を被ることから「般若面」と呼ばれる。会津入りしてからは正体が発覚するまで自ら「般若侠」と名乗っていた。
堀一族の女七人
自分たちの手だけで七本槍を討つと誓っている。皆が武家の子女であるが、特に武術に秀でている訳ではない。会津藩内で噂にのぼったほどの美女揃い。当初はのほほんとした態度の十兵衛に不信感を抱いていたが、その実力と人柄を知るにつれて彼を慕うようになっていく。
お千絵(おちえ)
お笛(おふえ)
支援者たち
天樹院(てんじゅいん)
沢庵宗彭(たくあん そうほう)
会津加藤家
芦名衆
伊達政宗の侵攻以前に会津を治めていた芦名氏の流れを汲む者達。会津藩において、伊予松山藩から加藤嘉明に従ってきた堀一族をはじめとする譜代の家臣は皆が2代目である明成に批判的であった一方で、伊達政宗に敗れて没落していた立場から取り立てられた芦名衆は、むしろ恩顧の念を抱いている。彼らは銅伯の指揮の下に鉄の結束力と高い戦闘力を持ち、十兵衛一行を阻む手強い敵として立ちふさがる。
芦名銅伯(あしな どうはく)
会津七本槍
堀一族の女たちが父や夫の仇として復讐を誓う者たち。芦名銅伯が率いる「芦名衆」の中でも幹部のような位置にいる。全員がさまざまな武芸を極めているが、人間としての情をほとんど持たず、明成から与えられた女たちを「花地獄」と呼ばれる部屋でいたぶり、会津では領民を苦しめる尖兵になるなど、残虐非道な行いを繰り返している。ちなみに会津七本槍の呼称は明成の父・嘉明の勇名賤ヶ岳七本槍から採ったものであり、実際に槍を武器にしているのは孫兵衛のみである。
具足丈之進(ぐそく じょうのしん)
司馬一眼坊(しば いちがんぼう)
香炉銀四郎(こうろ ぎんしろう)
その他の人物
徳川家光(とくがわ いえみつ)
南光坊天海(なんこうぼう てんかい)
松平信綱(まつだいら のぶつな)
書誌情報
- せがわまさき『Y十M 〜柳生忍法帖〜』 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉、全11巻
- 2005年11月4日発売 ISBN 4-06-361389-5
- 2005年11月4日発売 ISBN 4-06-361390-9
- 2006年3月6日発売 ISBN 4-06-361426-3
- 2006年8月4日発売 ISBN 4-06-361466-2
- 2006年10月6日発売 ISBN 4-06-361482-4
- 2007年2月6日発売 ISBN 978-4-06-361526-5
- 2007年6月6日発売 ISBN 978-4-06-361562-3
- 2007年9月6日発売 ISBN 978-4-06-361591-3
- 2008年1月4日発売 ISBN 978-4-06-361635-4
- 2008年4月4日発売 ISBN 978-4-06-361657-6
- 2008年8月6日発売 ISBN 978-4-06-361689-7