Zマジンガー
以下はWikipediaより引用
要約
『Zマジンガー』(ゼットマジンガー)は、永井豪作の漫画、およびその作中で主人公が乗り込む巨大ロボットの名称。1998年から講談社『マガジンスペシャル』誌上にて連載。単行本は全5巻。
概要
単行本第1巻のあとがきによれば、『マジンガーZ』が漫画作品としては完結していないことを踏まえて企画された作品であり、『マジンガーZ』の完成版を目指したとされる。当時は『マジンガーZ』以外にも複数の連載を持っていたことや、『デビルマン』に力を入れすぎてしまったため、漫画としての『マジンガーZ』の出来には不満が残っていたとのこと。連載から26年という時間を経たため設定は大きく見直され、光子力や超合金Zというキーワードは登場しない新たな作品世界が生み出された。またミケーネ帝国の設定がそのままギリシャ神話をモチーフにした「超次元宇宙オリンポス」に変更され、神話の登場人物や設定が活かされている。
しかし、上述した作者の企画意図に反してオリンポスとの戦いは決着を見ないまま「第一部完」で終わった。当初はテレビアニメ化も予定されパイロットフィルムも制作されたが、企画は頓挫している。
あらすじ
日本の背臼山(せうすやま)から、4千年以上前のギリシャ様式による古代建築物が発見され、考古学史を揺るがす大騒動となった。とある高校の古代史研究会に所属する弓さやかは、幼馴染の兜甲児らと見学に行った。
さやかの父、弓弦之助はノーベル賞受賞のロボット工学の権威である。また、ハイパーサイエンスファウンデーション(以下、HSF)を運営する科学者および各種学界に知られた名士でもあった。そのため一行は、一般人が立ち入れない遺跡の傍らまで接近できたが、その時、局地的な地震発生により遺跡の一部が崩落し兜甲児が転落してしまう。
この地震は、かつて超次元宇宙オリンポスの侵略から地球を守ろうとし倒れ地下に眠っていたZ神(ゼウス)の胎動であった。地下でZ神と出会った甲児は死にゆくZ神の頭脳体からZ神のボディーを託される。一方、地球人でありながら超次元宇宙オリンポスの神々の帝国(ゴッズ・エンパイア)に同調し地球征服をたくらむDr.地獄(ヘル)は地獄の巨人ヘル・ギガンテスと一体化。月の裏側の基地で冥王ハデスに仕えていた。Z神の復活にともない宇宙より飛来した巨大ロボット機械獣は地球侵攻を開始する。兜甲児の操るZ神は鎧をぼろぼろにされながらも機械獣を倒した。
Z神のボディーはHSFにて改修が行なわれ、地球の守護神、Zマジンガーとして復活を遂げたのだった。
キャラクター
地球人
兜甲児(かぶと こうじ)
兜刀子(かぶと とうこ)
弓さやか(ゆみ さやか)
弓弦之助(ゆみ げんのすけ)
剣鉄也(つるぎ てつや)
炎ジュン(ほのお -)
棒田進(ぼうだ すすむ)
Dr.地獄(ヘル)
あしゅら男爵
機械神
機械の身体を持つ地球とは別次元の生命体。人間に似た姿をしているため、元は人間に近い生命体であったが優れた科学力を用いて改造、もしくは進化したと考えられている。アフロディアによれば装甲金属は心に反応し硬くも柔らかくもなるという。心を持つ存在のためキャラクターの項で解説。
Z神(ゼウス)
アフロディア
オリンポスの美神と呼ばれる女性型機械神。Z神とは旧知の間柄であり、4千年前には遠い別の宇宙にいたためZ神を救えず悔やんでいた。再度の地球侵略に際し、Z神の意志を継ぎ戦うことを決意。オリンポスからは裏切り者として狙われることとなる。白銀の鎧に身を包む巨大な女性そのものの姿をしている。シルバーブロンドの髪と半分肌色の顔があり太もも・腰・二の腕なども肌色をしている。Z神同様に頭部には精神体が搭乗していた。精神体の超能力で空を飛び、胸が開き九連装のランチャーからミサイルを発射する。大神ポセイドンの娘。アレスの催眠により甲児を襲うさやかを止めようとサイコクラッシャーを浴び、精神を破壊され、さやかに自身の体を託し絶命する。
パエトーン
ポセイドン
アレス
アルテミス
登場メカ
Zマジンガー(ゼット -)
主な武装
ゼウスブレード
Zビーム
ロケットパンチ
Zバード
ルストサイクロン
MR-II(Z(ゼット)スクランダー)
ブレーン・ホーク
アフロディアA(- エース)
主な武装
アフロディアミサイル(おっぱいミサイル)
名称不明の剣
A(エース)ウィング
ブレーン・バード
凄ノ王(スサノオ)
艦長の真次共々、作者の別作品『凄ノ王』からのセルフパロディ。
機械獣
単行本
講談社KCDXより刊行、全5巻。
小池書院キングシリーズ 漫画スーパーワイドより再刊行、全3巻。
講談社KCDX、2013年の新装版、全4巻。