+チック姉さん
漫画
作者:栗井茶,
出版社:スクウェア・エニックス,
レーベル:ヤングガンガンコミックス,
発表期間:2009年9月4日 -,
巻数:既刊24巻,
アニメ
原作:栗井茶,
監督:水島努,
キャラクターデザイン:木野下澄江,
音楽:加藤達也,
アニメーション制作:TYOアニメーションズ,バーナムスタジオ,
製作:「+チック姉さん」製作委員会,
配信サイト:ニコニコ動画,YouTube,ガンガンONLINE,
配信期間:2011年5月16日 - 2012年2月24日,
話数:全12話,
以下はWikipediaより引用
要約
『+チック姉さん』(プラスチックねえさん、+TIC ELDER SISTER)は、栗井茶による日本の漫画。『ヤングガンガン』2009年09月No.18より不定期連載。THE市のTHE高校に通う頭にプラモを乗せた模型部3人娘による学園ギャグ漫画。コミックス8巻で模型部から書道部に変更し、頭のプラモも捨てている。『増刊ヤングガンガン』Vol.9、10でも掲載。不定期連載のため連載再開の度に第1話から再カウントされている。2020年8月時点でシリーズ累計発行部数は100万部を突破している。
単行本発売に先駆けアニメ化され、ヤングガンガン公式サイトほか、ニコニコ動画、YouTube、ガンガンONLINEでWebアニメ配信されている。また、本作品の登場人物である佐々木唯と山田純一のエピソードが好評により抜粋してまとめた単行本『メメメメメメメメメメンヘラぁ…』も刊行され、外伝作品として再編集された。
登場人物
模型部→書道部
姉さん / 源間色絵(色枝、げんま いろえ)
声 - 狩野茉莉
主人公。背中まで届く長い髪(うす茶色)と、高校3年生とは思えない程の低身長と幼児体型が特徴で、腹がたるんでいる。かつて頭に城の模型が乗っており、中には新衛門という侍と一休さんのような坊主がいた。下級生および一部の大人からは「姉さん」と呼ばれるが、同級生からは「チビ子」と呼ばれる。
「放課後だからといってすぐに帰るのはもったいない」と、とにかく青春することを志とし、いつも他人にちょっかいをかけたりしているはちゃめちゃな性格。傍若無人で我侭かつ下ネタを言ったり公衆の面前で放屁をしたりとかなり下品。図々しく他人に迷惑を掛けることを何とも思わない上に、目立ちたがりなトラブルメーカーである。ただし、場の空気を読んだ上で空気を壊したり、わざと状況を悪化させることが多く、至極真っ当な言動も少なくない。また、周囲には破天荒な人物が姉さん以外にもいるため、それらの前ではツッコミに回ることもある。意外にも世話焼きで、自らパーティーやイベントを企画するなど行動力があり、人望は厚い。しかし、自分の知らないところで何かが企画されていると拗ねる一面も。
能力が豊富で学力は高く、料理も得意。将棋も相手を完膚なきまでに叩き潰すほど強く、大道芸の腕前はプロのピエロを戦慄させるほどで、ゲートボールやDJなど細かな芸を身に着けている。
9巻で自ら告白する形で鈴木と交際を始める(正確には、自身に交際を申し込む内容の手紙を鈴木に無理やり読ませ、それを了承することで交際が始まった)。鈴木はごっこと思っていたが、本人は割と本気で、鈴木を品定めするために図書館へ出向いていたことをオカッパによって看破された。
両親はどちらも姉さん以上に破天荒な人物。9巻で母親が外国人のハーフであることが判明した。
名前を逆さから読むと「えろい○んげ」であり、その事実が校内放送で全校に知れ渡ったため、「○んげ先輩」と呼ばれたこともあった。
オカッパ / 岡本葉月(おかもと はづき)
声 - 内山夕実
姉さんの後輩。黒髪ショートカットで前髪はパッツン。かつて頭に電車の模型が乗っていた。黒いニーソックスを履いているが、夏場は白のハイソックスになる。小学校4年生のころまで関西育ちだった。中学時代は弓道部だった。マキマキのクラスメイトで彼女の隣の席。しょーちゃんという小学1年生の弟がいる。
巨乳の持ち主(ただし非常に硬い)でスタイルもよく、姉さんによくセクハラされている。本人曰く「柔らかくなってきている」。16巻にて、怪異に揉み解されることになり胸が軟化。
姉さんとは違い、周囲の人間とごく普通のコミュニケーションを取れる常識人(ただし、マキマキ共々一般生徒からは頭に模型を乗せている『変わり者』と認識されていた)。しかし怒ると怖く、無反動で姉さんを壁や戸棚に叩きつける、姉さんをバスケットゴールに「ダンクシュート」するなどの驚異的な怪力・身体能力を見せつけることもある。姉さんの振る舞いが癇に障った時には、喜々とした表情(漫画では白目が黒色になり、アニメ版では文字通り目の色が変わる)で周囲が慄然とするほどの暴力を振るい、マキマキもとばっちりを食うことが多い。国木や9番ですら殴り倒して記憶を消去させたことがある。マキマキとは小学校時代に引っ越してきて以来の幼馴染であり、失恋した彼女を気遣う優しい一面も持っている。
小学校時代からプラモデルが好きでそのころから頭に模型が乗っており、いじめっ子の少年をパンチ一発でKOさせるなど、そのころから強い。
虫が嫌いで、特にゴキブリが大の苦手であり、ゴキブリが額に止まった時は泡を吹いて失神した。
時折周囲の人間にやたらと絡みたがる時があり、姉さんとマキマキからは「甘え日」と言われ鬱陶しがられている。また、ある一件がきっかけで、自身の容姿をやたらと自慢したがるウザキャラと化してしまい、遂には姉さんとマキマキから電話の着信拒否をされた。
マキマキ / 酒巻真希菜(さかまき まきな)
声 - 井上麻里奈
姉さんの後輩。身長168cm、体重53.55kg(定規調べ)。長身で、首元で2つに結った長い赤っぽい髪と、黒ニーソックスがトレードマーク。夏場は白のハイソックスを履く。胸は模型部で一番大きく描かれているが、詳細は不明。かつて頭に戦車の模型が乗っていた。中には軍服を来た中年男性(アニメでは戦車兵 声 - 辻親八)が入っており、初期はよく戦車砲を撃っていた。この戦車砲は直撃されると人間が気絶するほど強力である。オカッパのクラスメイトで彼女の隣の席。オカッパとは小学生時代に彼女が転校してきてから一緒の仲。
男言葉でしゃべるボーイッシュな少女だが、見た目によらず争いごとが嫌いな性格であり、模型部の中では一番の常識人。姉さんに迷惑を掛けられても基本的に仕返しはせず、オカッパとのケンカをオロオロしながら見ている内にとばっちりを喰うなど損な立ち位置にいる人物だが、姉さんに「アイプチ」と貶された際には、姉さんを窓から逆さ吊りにするほど激昂した。東や多田など後輩にもよく弄られる。
ウブで、一人で自分の腕を使いキスの練習をしている。また、片思いしていたクラスメイトに彼女ができた時には発狂してしまった。
小学生のころは太っており、滑舌が悪かったが、中学に入ってから痩せた。
その他生徒
宇佐美ウノ(うさみ ウノ)、宇佐美サノ(うさみ サノ)
声 - 井澤詩織(ウノ)、早乙女由香(サノ)
姉さん以上の低身長でアホな女子生徒の姉妹。1年生。薄い赤茶色の髪をしており、頭頂部で髪を結っている。
姉さんの遊び相手にされることもよくあり、模型部員達と一緒にいることも多い。しかし、子供扱いされることを嫌う一面もあり、オカッパがイタズラで驚かそうとした時には、静かに怒りながら暴言を吐き、オカッパに腹パンを食らわしている。男性教師の事を君付けで呼んでいる。
双子であるがためによく間違われるが、両親にさえ高確率で間違われるのが悩み。名前以外、(人格も含めて)二人に差はほとんどない。3巻で頭をぶつけることによって中身の入れ替わりに成功している。
裏返した紙に書かれた文字を透視するという超能力を持ち、赤ちゃんとテレパシーで会話もできる。料理も得意で本格的。11巻ではお姉ちゃんチームにもつ鍋を作っている。
長らく双子と思われていたが、他にも別の高校に通う姉妹が数十人いることが判明した。大学生で、普通の体格の姉がおり、彼女らも多胎児である。母親は姉らに紛れており、ウノサノ当人ですら誰なのかよく認識していない。「妹チーム」全体の特性は、妹チームの項を参照のこと。
美しさの人 / 石原さとみ(いしはら さとみ)
声 - 斎藤千和
「美しさ」を極めた謎の女生徒。3年生。12月24日生まれ。
肌や髪などのケアを極めて大事にし、模型部員達よりも自分の方が何倍も美しく可愛いと思っている過剰な自信を持っている。しかし、体型はぽっちゃり系で、髪をお団子にして肌はつるつるのおたふく顔で、お世辞にも美しいとは言えない。その見た目通り、運動神経も悪い。
そこら辺の男子生徒の挑発やからかい程度ではまったく動じず結構手強い。自分の基準で他人を美しくしようとするが、「美しく」された本人は逆に悲惨な容姿にされている。また、枯れた花に息を吹きかけ満開の状態に再生させる謎の能力を持ち合わせている。
本名は単行本5巻で発覚。以降、「石原(さん)」と呼ばれることが多い。8巻でトビーと交際を始めたが、13巻でトビーを洗脳するようになる。
姉さんからかなり嫌われており、時には涙を流しながら「帰ってくれ!」と懇願されることもあるが、全く動じない。面倒くさい存在ではあるが、時には鈴木の散髪などで結託することもある。また、オカッパは彼女の言動が笑いのツボにハマっており、なにかする度に笑いを堪えている。
妹がおり、最初はショートカットの美少女だったが、さとみが的はずれなアドバイスをし続けた結果、1年後には黒髪であること以外はさとみと全く同じ容姿になってしまった。
佐々木唯(ささき ゆい)
姉さん・姫川・ノッポのクラスメイトの女子生徒で、彼女らとは小学校からの同級生。放送部員。ボブカットの黒髪短髪のつり目で、左利きの巨乳。1巻で初登場した時と、2巻の再登場以降とでは、前髪の形状が変わっている。黒ニーソックスを履いている。小学生の頃にキッズ向けファッション誌に載った経験があるなど容姿のレベルは上の方である。山田と自分の分の弁当を毎日作っており、料理の腕も高い。カレーに関しては山田も認めている。
小学生のころから姉さんのことが嫌いで、悪質な嫌がらせをし、校内放送で姉さんの悪口を堂々と言うほどであったが、自身の悪事を姉さんにフォローされて以降、姉さんとは普通に接するようになっている。なお、姉さんに対する悪事は、本人以外のクラスメイトに勘づかれている。
非常に根暗で偏執的性格の持ち主で、他人の些細な言動を悪い方向に捉えて逆怨みする。激怒したり自分が不利な状況に陥ったりすると、自前のノートに虚ろな目で黙々と愚痴や言い訳を書き続ける。機嫌が良かったり相手より優位な状況になると、得意げな顔で「ふふんっ」と鼻を鳴らすのが癖。
待合のバス停で一緒になることが多かった大学生の山田純一(後述)に告白されたのをきっかけに、彼へ異常に執着するようになっている。山田への想いが高じて脅迫メールやストーカー行為を日常的に繰り返しているほか、山田の誕生日に婚姻届受理証明書を勝手に送りつけたり、自分の18歳の誕生日には双子の赤ちゃんをおねだりするなど、ますます言動が過激になっている。山田の方は失禁するほど恐怖しているが、関係の方は一応進展(?)している。山田曰く「見た目は美少女。中身はミザリー」。
ベリーちゃんという犬を飼っている。手当たり次第体当たりをして(飼い主の佐々木を含む)人を気絶させる駄犬。
バニッシュコンパス、スパナクラッシュ、如来神掌、顔を焼くなどの物理技を持つ。
前述にあるように、彼女と山田の登場エピソードは、単行本『メメメメメメメメメメンヘラぁ…』としてまとめられており、ここでは主人公となっている。
姫川百合亜(ひめかわ ゆりあ)
姉さん・ノッポ・佐々木のクラスメイトの女子生徒。彼女らとは小学校から同級生。8月23日生まれ。姫カットの黒髪ロングヘアー美女。実家は食事処姫ちゃんを経営している。模型部の2人以外で姉さんが仲の良い相手。
姉さんを「チビ子ちゃん」と呼んでおり、たびたび世話を焼く心優しい性格。バスケ部員であったが、11巻での姉さんの話によると退部したという。下級生からは「姫さん」と呼ばれ、姉さんとノッポから「姫」と呼ばれることもある。
クラスの男子生徒にいたずらで芸能事務所のオーディションに履歴書を送られるほどの美人で長身・巨乳。ノッポと同じくBP(美少女ポイント)が100を超えている。真田とは幼馴染で、真田と共に学校紹介のパンフレットのモデルになる。美人であるがゆえに持ち物をよく盗まれるなど苦労が多い(ちなみに、水着をヨシ君に盗まれたことがある)12巻以降「だよぅ」が口癖となる。
ある一件がきっかけで、東のことが気になっており、12巻での数々の事件を経て、13巻では好意を隠すことなくアプローチするようになり、14巻で交際を始める。当初国木との関係は悪くなかったが、東を巡って犬猿の仲となり、国木から「姫豚」と罵られる事もある。
ノッポ / 保奈美(ほなみ)
国木(くにき)
声 - 谷山紀章
野球部のキャプテン。大柄で筋肉質なイケメン。3年生。
誰に対しても平等に接する心優しい好青年に見えるが、実は他校に知れ渡る程の同性愛者で、常日頃から女性用の下着を身に着けている。姉さんからは面白がられ気に入られている。
気に入った男子生徒に対して、彼らの前で様々な理由を付けて少しずつ服を脱いで全裸になろうとしたり、迫って連れ去ろうとしたり、喧嘩の仲裁という体で他校の男子生徒を物色したり、女性下着を着用した姿を公衆の面前に晒すなど、奇行に事欠かない。
その一方、救世主的な面もあり、校舎を破壊する市長を撤退させたり、マンホール男をお尻警察として裁いたり、15巻では刃傷沙汰をおこそうとしている男性の話を聞いてあげたり、人助けもしている。
力を入れただけで服やブラが吹き飛ぶなど、高校生離れした筋肉量を誇り、またかなり陰茎がでかい。愛を消費しながらスタミナを回復することが出来るためほぼほぼ無尽蔵に動ける。
興奮したときの叫び声は「イヤホゥ」で、拒否するときに「嫌ホゥ」などと派生する。
鈴木(すずき)
田口(たぐち)
西洋太(にし ようた)
声 - 岩瀬周平
別名・生徒会A。1年生。茶髪でやや長髪の男子。本名は13巻で判明した。将来の夢は「パチプロとヒモの両立」というアホだが、本作では比較的常識人であるため、ツッコミ役に回ることが多い。同じ生徒会である東と行動することが多い。また、ヨシ君や山崎と席が近く、授業中にノートに落書きばかりしているヨシ君に悩んでいたことがある。ウノサノ曰く「気持ちの優しいやつ」。
お姉ちゃんチームに逆レイプされかけ、全裸で行き倒れたところを警察に保護されたことがある。その後もお姉ちゃんチームとは色々あったが、14巻でリウと交際を始める。
東(あずま)
声 - 赤羽根健治
別名・生徒会B。1年生。黒髪でやや長髪の男子。実家は美容室。将来の夢は「パチプロとヒモの両立」というアホだが、本作では比較的常識人であるため、ツッコミ役に回ることが多い。同じ生徒会である西と行動することが多いほか、中学からの同級生である多田とつるむことも多い。一人暮らしをしているが、姉さんもドン引きするほどの不摂生な食生活をしており、姫川からも心配されている。
自分の意志で好きなだけ汗や涙を流せるという特技を持つ。小学生なみに陰茎が小さい。
美少女で知られる姫川にアプローチをかけられても動じないことから、姉さんに不思議がられており、オカッパとマキマキから逆恨みされるようになった。14巻ではついに姫川のアプローチを受け入れて交際を始める。
多田(ただ)
声 - 小池謙一
ヒゲを生やした野球部員。1年生。盗んではダメだけど捨ててある物を拾ったら大丈夫と、学校のゴミ置き場からニーソを探し出す程のニーソ好き。
石原の手によって顔の毛をすべて剃られ、顔面は彼女そっくりに変えられてしまったことがある。顔は化粧なので元に戻ったが、頭はスキンヘッドのままである。
非常にスケベな性格でオカッパとマキマキからは嫌われており、彼女等にとって天敵である。他の女性キャラからもかなりぞんざいに扱われている。中学の同級生である東とつるむことが多い。西がリウと、東が姫川と交際するようになり田口と帰宅することが増えた。
ヨシ君 / 吉田(よしだ)
ぼっちゃん刈りで頬のこけた温和そうな男子生徒。生徒会二人組のクラスメイトで仲が良く、西とは隣の席。増田先生のことが好き。「○○殿」「してくだされ」といった独特な口調で話す。
初登場時は少し動いただけで肩を脱臼するような虚弱体質だったが、空手の心得があり、スズメ蜂を叩き落としながら、飛び蹴りで巣を真っ二つに割ったことがある。
ナンパ師であり、何人もの歳上の美女とデートしたことがあるが、全員の名前は覚えていない。ナンパ方法は、一万円札を見せびらかしながら相手の目の前で「お前いくらだ?」と聞きながら関係を迫るという、援助交際さながらの言動をとるというもの。相手は当然嫌がるものの、最終的には何故かヨシ君と楽しく遊んでいる。
増田先生に好意を抱いているであろうことが、他のクラスメイトから察せられている。
姉さんの右腕として姉さんにアドバイスすることが多い。
山崎(やまざき)
トビー・リビドー
羽賀愛希(はが あいき)
市長の娘。1年生。9巻で初登場。父から「強い男と交際しろ」と教えられた反発で、弱い男を好む「雑魚専」になってしまった。これを矯正させるために、姉さんを頼った父により、THE高校に転入した。姉さんが矯正作戦に失敗した結果、姉さんに惚れてしまい、姉さんを「姉さま」と呼び慕っている。非常に頭が悪く、掛け算も出来ない。オカッパとマキマキからは可愛がられている。姉さんを骨折させてしまったため、9巻では姉さんに拒絶されていたが、10巻では姉さんにも舎弟として認められたようで、よく行動を共にする。ウノサノは同級生で舎弟仲間。
当初はかなり攻撃的な性格であったが、2度目の登場以降は明るく友好的な性格になっている。ただし、父親譲りの怪力とキレた時の暴走は健在。
田口に「チ●コ貸せ」と迫ったことがあるが、彼に好意を寄せているのか、ただ性欲が旺盛なだけなのかは不明である。
9巻では「羽賀(ちゃん)」と呼ばれており、本人も「羽賀ちゃん」と自己紹介したが、10巻以降は「アイキ(ちゃん)」と呼ばれることが多い。
本当に美しい人 / 箕輪ハルナ(みのわ ハルナ)
9番 / 神保(じんぼ)
3番
ミキ
梶原(かじはら)
真田(さなだ)
声 - 神原大地
姉さんの昔からの知り合いでクラスメイトの男子生徒。バスケ部員。姉さん曰く美男子と名高いらしい。
姫川とは幼馴染で、姫川とともに学校紹介のパンフレットのモデルになる。
ブスが好きで、ブスの彼女がいる。
教職員
校長
水野(みずの)
声 - 倉田雅世
保健教師、33歳。教師であるが、姉さんのことを「姉さん」と愛称で呼んでいる。増田先生とは親友。
学生時代に背中の毛が濃すぎて彼氏に振られた苦い思い出がある。本作ではこの毛のことを「せな毛」と呼び、アニメ版では「せな毛」がキャラクター名扱いされていた。
教師でありながらだらしがない面があり、姉さんと賭け麻雀をやってしまい、賭け金を払えなかったので、友人である増田先生の胸を300回揉む罰を受ける羽目になり、この事情を知った増田先生からは体罰を受けた。
増田(ますだ)
購買部のババア
α高校
姉さんたちが通う高校とは別の高校。ミウミサ、カス村、マーちん、京子はそれぞれ元は別々に登場しているが、13巻で全員が同じ学校の友人であることが判明している。セーラー服を採用している。
宇佐美ミウ(うさみ ミウ)、宇佐美ミサ(うさみ ミサ)
カス村 / 木村圭太(きむら けいた)
α高校の生徒で、東・多田とは中学校の同級生で、東とは小学校のころから一緒。西とは面識が無い筈だが、16巻では何故か面識がある事になっている。性格が悪く、「カス村」と呼ばれ、嫌われている。ハルナからは「圭太君」と呼ばれ、石原からは何故か「太郎」と呼ばれている。国木とお巡りさんからは「木村君」と呼ばれている。以上の人間以外からは「カス村」と呼ばれている。東同様一人暮らししている。初登場で東・多田と会った際に彼女(東らは「ごまブス」と呼んでいた)を連れていたが、13巻で再登場した際にはその彼女と別れ、マーちんと付き合っていた。しかし、ハルナを目にしたことでマーちんを「ブス」と罵って一方的に振った。その後、マーちんに監禁されてお仕置きされて、そのドSぶりに耐え切れず16巻では逃げるような形で別れている。初登場時のみ髪の色が変わっている。
マーちん / マチカ
当初はカス村の彼女として登場した。α高校の生徒で、京子・ミウミサの友人でもある。三白眼で、カス村からは「中途半端ブス」と言われている。
実はとてつもない豪邸に住むお嬢様で、両親から甘やかされ育った。その両親がSM好きで、彼女も両親の影響でSM好き(彼女はドS)で、カス村に対し靴下を口にねじ込む(これは両親の真似)、家の倉庫に3日間放置するなどの行為を働いており、姉さんや京子ですらその行動をフォローしかねる場面もある。結局、耐え切れなくなったカス村から逃げられる形で破局した。長らく本名不明だったが、24巻で愛地蔵と金地蔵に呼ばれた事により下の名前のみ判明した。
両手を顔の横で「パンッ」と叩く癖がある。
β高校
カサネ
β高校サッカー部のマネージャー。オカッパ・マキマキ・ミキの中学生時代の知り合いで、オカッパの事を「ハヅキ」、マキマキの事を「マキナ」と呼んでいる。通称「β高の糞女」。セミロングの黒髪に垂れ目が特徴。性格が非常に悪く、THE高に練習試合に来た時にTHE高の悪口を言っていたため、9番に絞められるという当然の報いを受ける。その後、コータに振られて部もいったん辞めてしまったが、しばらくしてコータを含めた部員に戻ってくるように頼まれた。
その後、姉さんと知り合い、仕切り力などを買われ、気に入られた。以後、海水浴などのイベントに参加している。その後はオカッパやマキマキとも以前よりは普通に接するようになっている。
コータ
上記以外の学生
山田純一(やまだ じゅんいち)
T大学1年生。メガネをかけた小太り体型で、その髪型も含めて、容姿は姉さんのパパにも似ている。言動は変だが常識人。
最寄りのバス停で一緒になる佐々木に一目惚れして思い切って告白した。しかし、長文メールの返信をしつこく催促されたり、下宿先の寮に先回りされて不法侵入されたりと、すぐに佐々木の異常な言動に恐れをなし、交際を断わろうとした。だが、下宿から実家通学に変えたものの、佐々木に実家の住所から家族構成に至るまで調べあげられたため、逃れることはできなかった。
基本的に臆病だが、表情と言動は常に淡々としており、佐々木の奇行を平然とあしらう、もしくは佐々木の制裁を甘んじて受けている。佐々木への恐怖のあまり、平静を装いつつ失禁することもある。
佐々木、牧野、辰姫と難ありな女性に求婚されている。佐々木に至っては既に入籍済み。
実家には父・としお(51歳、公務員)、母・幸恵(ゆきえ、46歳、主婦)、姉・祥子(しょうこ、24歳、OL)がいる。
牧野智美(まきの ともみ)
最上定規(もがみ じょうぎ) / 最上勝男(もがみ かつお)
姉さんの知人の中学生。目で見るだけで、あらゆるものの大きさを測定することができる能力を持つ。「定規」はこのために姉さんにつけられたあだ名である。家族とノリオ以外からは「定規(ちゃん)」と呼ばれている。物体だけではなく、人間の美しさ・強さ・知能、さらには、心拍数、発汗量なども測定できる。レベルやスタミナ、愛などのパラメータも測定でき、街中の警官の位置なども家にいながらも察知できる。
初登場話でハルナを直視したせいで、陰茎が萎縮しすぎてめりこんでなくなってしまった。肉体も女性化したため以後女の子として生活している。現在は完全に女性化してしまっており、本人曰く「性格を引き継いだ別人」とした方が適当とされる。女性化を受け入れ、女子としてレベルアップの日々を送っている。
当初は本名(下の名前)は明かされておらず、初登場で自ら「最上定規」を名乗った。本名は16巻で判明した。すでに女性化した後であったが、名前は男子のころのままのようである。
ノリオのことは男友達としながらも、国木に狙われたノリオの貞操を守るために奮闘したり、「彼は僕が温めている途中なので」と国木に宣戦布告もしている。
メインキャラの家族
メリッサ・ブラウン
しょーちゃん
佐々木の父
羽賀市長
愛希の父で、THE市の市長。THE市の「小学生書道コンクール」で姉さん(18歳)を市長賞に選んだ。筋骨隆々で、自身のことを「パワー信者」と形容し、市長の座もパワーで勝ち取ったと豪語している。その雰囲気からマキマキ・オカッパから即座に危険人物であることを察知されている。実際にかなりの危険人物であり、前市長を頻繁にシメに行ったり、秘書太郎に「暴力を人ではなく物に向けてみては?」と提案された際には、生活に影響の及ばないインフラとしてTHE校の校舎を破壊するなど、暴力的な描写が目立つ。本人曰く学問や芸術もパワー化できるらしく、それらも暴力と同様に評価している。娘のゆがんだ性癖を矯正させるため、THE高校に転入させた。
「妹チーム」
宇佐美花(うさみ はな)と「お姉ちゃんチーム」
ボク / ブサちゃん / テレパスキャット
ヨ子(よね。「ヨネ」とも)
怪異
THE高七不思議
9巻時点で購買部のババアが二不思議潰しているため五不思議しかない。
- 偽エンゼル / 羽根つきおじさん
天使の姿をした欧米人風男性の二人組。その姿は姉さんにしか見えないらしく、クスクス笑っている。
12巻で再登場したときは愛希やウノサノも見えており、購買部のババアによって灰にされた。これにより残りは二不思議となった。
なお、この羽根つきおじさんは、同作者のデビュー作『クーリングオン』にも、一人で登場していた。
- 木人様 / 木のおじさん
THE高校の裏庭にある木に300年宿る精霊。2巻で初登場。出現する時は木の幹が扉のように開く。黒いTシャツにブリーフという格好ながら、学校の生徒や教師に真っ向から説教する。
- ひっくり返し婆さん
ありとあらゆるものをひっくり返すといわれているババア。11巻にて姉さんに回文で負け、砂となった。
- 透明おじさん
- コツコツ
9巻で登場、そのまま購買部のババアに除霊されたため残り四不思議となった。校舎の屋上で怪死した女子生徒と噂されている。歯をコツコツと鳴らす。
その他の怪異
ネズミファイター / 武者ネズミ(むしゃネズミ) / 辰姫(たつひめ)
ウサギの面をかぶった死神。魂が迷う前に刈ることを仕事としており、ゆがんだ性欲から魂を救うため、山田や西を殺そうとするが、それぞれ牧野や国木によって阻止される。その後は魂が迷う原因を事前に取り除く方針に変え、登場人物に危害を加える描写はなくなったが、それからも山田の元をよく訪れる。
生前は戦国時代の大名の娘で、辰姫とは生前の名である。当時は壮絶な時代だったようで、詳細は不明だが死神岬という場所で身を投げ、死神の宿命を背負ったことが示唆されている。その後は自ら考えた武者ネズミを名乗ったが、時代に合わせてネズミファイターに改めたという。ウサギの面をかぶっているが、ネズミの方が好きであるため、この名前だという。
ドッペルゲンガーでもあるらしく、登場当初は牧野とそっくりな容姿をしていたが、しだいに生前の容姿に戻る。しかし、恐怖した相手の容姿になる性質のため、牧野にビビらされた結果体型だけ牧野になる。
山田の事を「ジュンイチ」、「純一」と呼んで懐いており、求婚じみた言動もする。一方で、生前の名を知られてから山田からは「辰っちゃん」と呼ばれている。
その他
マー君
ジャッキー / ぽっくん / 長谷川(はせがわ)
学校の隣にあるマンションに住む、変質者。
小太りでメガネにチョビ髭の中年男性で、幼児服によだれ掛け、おむつ姿で左手にガラガラ、右手には空気注入式のダッチワイフを持っている。
普段は自室のベランダに出て、運動場にいる女生徒におっぱいをせがんでおり、あんまり構うとベランダから飛び降りたり、校庭に入ってきたりする危険人物。赤ちゃん言葉で一人称は「ぽっくん」であることから姉さんからはぽっくんと呼ばれている。女性を二人称のように「ママ」と呼ぶ。
当初は「赤ちゃんおじさん」と呼ばれていたが、ベランダから落ちても無傷だったことからジャッキーとあだ名されるようになる。
頻繁に警察の世話になっている模様で、警察官からは「長谷川さん」と呼ばれる。また、12巻で本屋の店長であることが判明した。本屋とウノサノで鉢合わせた際に、部下の園田の胸を鷲掴みにするも、逆に園田が性癖に目覚め、職を失わずに済んだ。
佐々木を仲間外れにしようとした姉さんらクラスメートに説教したり、ジャッキーのママになることを宣言した園田を、店を放置したことを理由に拒否するなど、妙な社会性をのぞかせることも。
17巻で園田との間に娘をもうけるが、18巻で我を取り戻した園田に離婚されてしまう。
雌ジャッキー / 妹赤(いもあか) / 園田(そのだ)
園田薫(そのだ かおる)
アキト
宝井清(たからい きよし)
ピエロ
舞台について
コミックス14巻に収録された242話における地図で、本作の舞台が北海道(札幌市付近)であることが明言された。
それ以前からも札幌が舞台であることを示唆する記述が複数存在する。姉さんたちが通う高校はTHE高校、住んでいる市はTHE市、となっているが、作中(5巻)で登場する地図の形状は北海道札幌市に酷似している。また、その地図には学園都市線、国道5号、国道12号が実名で登場する。また、作中での山田の住所は「西区西町2条4丁目」である。〇条〇丁目は北海道各地で頻繁にみられる住所表記である。ちなみに、西町は札幌市西区に実在するが、「条」は使用していない。アニメ版では北海道警のパトカーが登場している。
書誌情報
- 栗井茶 『+チック姉さん』 スクウェア・エニックス 〈ヤングガンガンコミックス〉、既刊24巻(2023年12月25日現在)
- 2011年5月25日発売、ISBN 978-4-7575-3241-0
- 2011年5月25日発売、ISBN 978-4-7575-3242-7
- 2011年6月25日発売、ISBN 978-4-7575-3273-1
- 2011年9月24日発売、ISBN 978-4-7575-3384-4
- 2012年2月25日発売、ISBN 978-4-7575-3518-3
- 2012年12月22日発売、ISBN 978-4-7575-3837-5
- 2014年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-4289-1
- 2015年1月24日発売、ISBN 978-4-7575-4542-7
- 2016年5月25日発売、ISBN 978-4-7575-4990-6
- 2016年11月25日発売、ISBN 978-4-7575-5160-2
- 2017年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-5431-3
- 2018年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-5821-2
- 2019年4月25日発売、ISBN 978-4-7575-6101-4
- 2019年12月25日発売、ISBN 978-4-7575-6444-2
- 2020年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-6806-8
- 2020年11月25日発売、ISBN 978-4-7575-6954-6
- 2021年3月25日発売、ISBN 978-4-7575-7165-5
- 2021年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-7435-9
- 2021年12月25日発売、ISBN 978-4-7575-7639-1
- 2022年6月23日発売、ISBN 978-4-7575-7988-0
- 2022年10月25日発売、ISBN 978-4-7575-8216-3
- 2023年2月25日発売、ISBN 978-4-7575-8416-7
- 2023年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-8687-1
- 2023年12月25日発売、ISBN 978-4-7575-8972-8
- 栗井茶 『メメメメメメメメメメンヘラぁ…』 スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉、既刊4巻(2023年7月25日現在)
- 2016年11月25日発売、ISBN 978-4-7575-5161-9
- 2020年8月25日発売、ISBN 978-4-7575-6807-5
- 2022年6月23日発売、ISBN 978-4-7575-7989-7
- 2023年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-8688-8
Webアニメ
Web配信の約2分ほどのオリジナルアニメ。監督の水島努自身がコンテ・演出・音響監督その他を手がけている。ヤングガンガン公式サイト、ニコニコ動画、YouTubeでの先行配信のほか2011年5月19日よりガンガンONLINEでも配信されている。
2012年8月22日に配信エピソードも含む全12話を収録した『OVA +チック姉さん』全1巻を発売。先行して2012年7月31日にはグッドスマイルカンパニーよりDVDまたはBlu-ray同梱の『ねんどろいど 姉さん』DVD・Blu-rayセットを発売。
スタッフ
- 原作 - 栗井茶(掲載「ヤングガンガン」スクウェア・エニックス刊)
- 監督・音響監督 - 水島努
- キャラクターデザイン - 木野下澄江
- ロゴデザイン - メチクロ
- 色彩設計 - 林可奈子
- 美術監督 - 西村隆、石田晶子
- 撮影監督 - 濱雄紀、羽田巧
- 編集 - 須藤瞳
- 音楽プロデューサー - 伊藤善之
- 音楽 - 加藤達也
- 音楽制作 - ランティス
- プロデューサー - 小田ツヨシ、曽根孝治、山口聰
- アニメーション制作 - TYOアニメーションズ、バーナムスタジオ
- 制作プロデューサー - 漆山淳
- 製作 - 「+チック姉さん」製作委員会(グッドスマイルカンパニー、ランティス、ダックスプロダクション、バーナムスタジオ、旭プロダクション、TYOアニメーションズ)
主題歌
「ぷらすちっく☆思考」
「私と私がしたいこと」
各話リスト
()は配信時の話数。
話数 | サブタイトル | コンテ | 演出 | 作画監督 | 初回配信日 | アイキャッチ |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 (第5話) |
喧嘩チック | 水島努 | 水島努 | 木野下澄江 | 2012年2月24日 | 姉さん |
第2話 (第1話) |
仲良しチック | 2011年5月16日 | オカッパ | |||
第3話 (第3話) |
キッスチック | 柴田彰久 | 2011年9月16日 | マキマキ | ||
第4話 (第4話) |
ビューティーチック | 水島努 | 2011年9月24日 | 美しさの人 | ||
第5話 (第2話) |
恋話チック | 2011年5月16日 | 戦車兵 | |||
第6話 | 餅ック | 柴田彰久 | 真田 | |||
第7話 | 立ち直りチック | 多田 | ||||
第8話 | 解決チック | ウノサノ | ||||
第9話 (第6話) |
仲直りチック | 2012年6月9日 | 国木 | |||
第10話 | 憧れチック | シンディ | ||||
第11話 | テニスのお姫様チック | せな毛(保健医) | ||||
第12話 | 大きなお世話チック | 柴田彰久 | 花ちゃん |